第10話
『無残! 隷従淑女』
「お目覚めかな、ミルク・エンジェル」
絶望を塗りこめたような、黒い壁の部屋。その中で、僕は静かに言った。
「え……!」
ついさっき目を覚ましたばかりらしい舞川美玖が、僕に驚きの視線を向ける。
鈍い銀色の、簡素なパイプベッド。その上で、舞川美玖は、ミルク・エンジェルのコスチュームをまとったまま、横になっている。
コスチュームと言っても、バイザーや肩当て、あとブーツなんかは外れている。ちょうど、ミルク色のレオタードをまとっただけのような状態だ。
両手は手錠で戒められ、その手錠は、鎖でベッドにつながれている。
いずれも、ミルク・エンジンの力を導いて、舞川瑠実が作り出したものだ。ミルク・エンジェルに変身した状態の舞川美玖を拘束できるのは、それしかない。
「せ、先生、どうしてここに?」
そう言われ、僕は苦笑した。
「こうすれば分かるかな?」
そして、懐から出したサングラスをかけ、髪をかきあげる。
「……なにが?」
しかし、舞川美玖はきょとんとした顔のままだ。
「そ、そんなことより、コレ、外して! 美玖、ガイモス帝国のやつらにつかまっちゃったの!」
そう言って、舞川美玖が、がちゃがちゃと鎖を鳴らした。
「ちょっと待て! ほんとに憶えてないのか?」
「だから、何がなの? 先生」
「僕の正体だよ! ほら、竜機兵でこの地球に降下したとき、出会っただろ!」
「……えーっと、ミヒローしょうぐんじゃないし……次に出てきたヒト、なんだっけ?」
「レニウス!」
「ああ、レニウスしょうぐん? だって、1回出たっきりであとはぜんぜん……って、えええ!」
ようやく、舞川美玖は真実に気付いた様子だった。
「そ、そんな……まさか、先生が……先生も、悪いやつに操られてるの?」
「違うよ」
僕は、サングラスを外しながら、言った。
「僕は僕だよ。有珠黎ニなんて地球人は、最初からいない。銀河帝国の侵略官、レニウス少佐がいるだけさ」
もう、僕の軍籍なんて抹消されているんだろうけど、そんなことをここで言っても始まらない。
「せんせえが……うちゅうじん……?」
驚きのあまりか、茫然となっている舞川美玖の姿に、胸の奥が、ちくりと痛んだような気がした。
《オープニング・テーマ》
『飛びこえてミルキー・ウェイ』
そして、舞川美玖は、爆発したように泣き出した。
「うわああああああっ……あああっ、あっ、ああっ、あああああああああああああああああっ!」
顔を真っ赤に染め、涙を流しながら、大声で泣き喚く。
こちらが、何を言っても耳には入っていないようだ。脚をばたつかせ、手錠につながった鎖を突っ張らせ、身をよじりながら号泣する。
「わあああああああんっ! バカあ! せんせえのバカあ! バカバカバカああああああああああああっ!」
泣き声の合間に、他愛のない悪罵が混じり、それが泣き声に埋もれていく。
どうにも手の出しようのない状態だ。
「キライ! せんせえなんてキライよおおおっ! だっ……だいっキライ! ひいっく、ひいっ、ひあああっ、ひあああああああん!」
さすがに出鼻をくじかれて、僕は、部屋を出ていくことにした。
それに気付いているのかいないのか、舞川美玖は大きな声で泣き続けている。
ふと、自分は両親に捨てられた時、こんなふうに泣いたろうか、などということを、なぜか考えてしまった。
作戦室に戻り、ソファーに深々と腰掛けた。
舞川美玖の泣き声が、まだ耳に残っている。
「ご主人様……」
と、部屋にいた舞川瑠実が、僕に声をかけた。
シャワーを浴び、地味目のトレーナーにスカートという普段着に着替えている。ミルク・ヴァンプとしての面影は、ほとんどない。
憂いに満ちたその表情も、ミルク・エンジェルを追い詰めた時の彼女とは別人のようだ。
舞川美玖を閉じ込めた部屋は完全に防音がなされているのだが、ドアを開けた時、彼女の泣き声が外に漏れたらしい。それを、舞川瑠実は聞いてしまったのだろう。
「後悔しているんですか?」
先手を打って僕が訊くと、舞川瑠実は、唇をきつく噛んでうつむいた。
「瑠実さんは、僕の奴隷なんじゃないの?」
たたみかけるように、そう言う。
「はい……あたしは、ご主人様の奴隷です……」
そう言いながら、舞川瑠実は、ソファーに座ってる僕の前にひざまずいた。
「だったら……」
「分かってます。あたしは、どうなってもいいんです……でも、娘は……娘だけは、幸せにして頂けないでしょうか」
悲痛と言ってもいいくらいの声で、舞川瑠実が、僕の言葉を遮る。
娘を思う母の姿。それが、なぜか僕の心をイラつかせた。
「虫が良すぎるよ、瑠実さん」
僕はそう言いながら上体を前に倒し、舞川瑠実の頬を両手で挟んだ。
「あなたは、もう娘を裏切ったんだ。今さら何をしたって、償えやしないよ」
「……」
舞川瑠実の顔に、絶望の影がよぎる。
僕は、暗く冷たい愉悦がぞくぞくと背筋を走るのを感じながら、彼女のふっくらとした唇に口付けた。
「ん……っ!」
そして、かすかに身をよじる彼女の頭を左手で固定し、右手で、その大きな胸を揉みしだく。
唇を離すと、舞川瑠実は、小さくいやいやをした。
「ご褒美が欲しくないの?」
僕は、口元に笑みをためながらそう言った。言いながらも、胸を愛撫する手は休めない。
「そんな……」
「どうなの? 体は、熱くなってきたみたいだけど」
「うっ……」
浅ましい肉体の反応を指摘され、舞川瑠実の目尻から涙がこぼれる。
「瑠実さんは僕の奴隷……美玖ちゃんも、あなたと同じような、立派な奴隷にしてあげるよ」
「そんな、そんな……っ」
そう言いながらも、舞川瑠実の声には、甘い喘ぎが混じり始めている。
「それとも、瑠実さんは、本当にご褒美が欲しくないのかな?」
「……」
「――ココナ」
僕が、ドアに向かって呼びかけると、メイド服姿のココナが作戦室に入ってきた。
ぴくん、と舞川瑠実の体が震える。
「服を脱いで」
「――はい」
ココナは、いささか固い声で返事をしてから、僕の命令通り、服のボタンに手をかけた。
そして、しゅるしゅると衣擦れの音をたてながら、紺色のメイド服を脱ぎ捨てていく。
ココナがそのスレンダーな体をさらすのを、舞川瑠実は、茫然とした顔で見つめていた。
「瑠実さんは、僕のご褒美が要らないみたいだから……ココナが、相手をしてあげなよ」
「!」
僕の言葉に、舞川瑠実は目を大きく見開いた。
「ココナ、返事は?」
「――はい」
そう言いながら、全裸になったココナは、床に座りこんだ舞川瑠実の後に歩み寄った。
「ま、待ってください、ご主人様……!」
「だめだよ、瑠実さん」
そう言って、僕は、再び舞川瑠実の口を、キスで塞いだ。
ココナが、床に膝をついて、腰を浮かした姿勢の舞川瑠実のスカートをめくりあげる。
「ん〜ッ!」
舞川瑠実が、くぐもった悲鳴をあげる。
ココナは、ちら、と僕に恨みっぽい目を寄越してから、舞川瑠実のショーツを下ろし、そのヒップに口付けした。
僕は僕で、舞川瑠実と濃厚なキスを続けながら、その胸をやわやわと揉んでいる。
「んっ! んうぅ! ン……ンンンンンっ!」
ココナが本格的に舌を使いだしたらしい。舞川瑠実の悲鳴が、次第にせわしないものになってきた。
舞川瑠実は、くねくねと身をよじって、自らを蝕む快楽から逃れようとする。が、男の僕と、そしてアンドロイドのココナの手からは、逃れようがない。
それに、舞川瑠実の抵抗自体が、だんだんと弱々しいものになっていく。
僕は、薄手のトレーナーを捲り上げ、黒いブラに包まれた胸の膨らみを外にさらした。
背中のホックを外すと、ぽよん、と弾けるように、豊かなおっぱいが露わになる。
「ん、んぅ、う……ん、ん、んっ……」
両手で胸をすくいあげるようにして刺激しながら、その口内に唾液を流しこむと、舞川瑠実は、小さく喉を鳴らしてそれを飲み干した。
見ると、ココナは、口と、繊細な両手の指を駆使しながら、舞川瑠実の股間を責めたてている。
その部分の発する淫らな牝の匂いが、こちらにまで漂ってきそうだ。
「そんなにお尻を持ち上げて……ココナの口が気に入ったの?」
いつのまにか、愛撫をねだる牝犬の姿勢になってしまっていた舞川瑠実の耳元に、そう囁く。
「うぅっ……ひ、ひどいです、ご主人様……」
舞川瑠実は、何とも言えないような、濡れた泣き声をあげた。
が、その目許はぽおっと染まり、手の平に当たる乳首は、固くしこっている。
ココナが、じゅるじゅると音をたてながら、舞川瑠実のアソコをすすりあげた。かなりの量の愛液が、そこから溢れているらしい。
自分自身でも、身の内から湧き起こる快楽のうねりをどうすることもできないのだろう。舞川瑠実の体の動きは、もはや抵抗しているという体裁さえ無くしてしまっていた。ただただ、僕とココナの愛撫に身悶えているだけだ。
舞川瑠実の体が充分に熱くなったところで、ココナが顔を上げた。
愛液で濡れた口元をぬぐいながら、潤んだ瞳で、僕の方を見る。まるで、なにかをおねだりする子供みたいな目だ。
「いいよ」
そう返事をしただけで、僕の意思は伝わったようだ。ココナは、こく、と小さく肯いてから、きゅうっ、と切なげに眉をたわめた。
「え……?」
ただならぬ気配を感じたのか、舞川瑠実が、背後のココナに目をやる。
と、その時、ぬらつく粘液にまみれたココナのペニスが、ずるん、とその姿を現した。
「あ……っ!」
驚きの声をあげる舞川瑠実の、きゅっとくびれたウェストに、ココナが手を添える。
「ひ……イ、イヤ! イヤです! それだけは!」
初めて見るココナのペニスに、一瞬茫然としていた舞川瑠実が、悲鳴のような声をあげる。
が、ココナは、すでに隆々と勃起した牡器官に思考を支配されている様子だ。
「瑠実さん……いきますよ……」
舞川瑠実の声など聞こえてないような顔で、ココナが腰を進ませる。
「やっ! イヤあ! 許して! 許してくださいっ!」
そう哀願する舞川瑠実の体を、僕は押さえつける。
ココナは、余裕の無い動きで、一気に腰を突き出した。
「ひああああああああああッ!」
熟れた柔肉を長大なペニスで刺し貫かれ、舞川瑠実が、哀しい快楽の声をあげる。
「す、すごいです! 瑠実さんの中、すごいッ!」
最初から速いペースでカクカクと腰を使いながら、ココナが高い声をあげる。
「ひいぃ! イヤ! イヤぁああ! あああああッ!」
舞川瑠実が、屈辱と快感に悶え、僕の脚に爪を立てる。
唇を半開きにし、透明な涙をこぼすその上気した顔は、壮絶なまでに美しかった。
たまらず、その花びらのような唇に口付けする。
噛まれるかも、と半ば覚悟して口内に差し入れた僕の舌に、舞川瑠実は、狂ったように舌を絡めてきた。
「はひい! いッ! イク! で、でちゃうううッ!」
そんな舞川瑠実の秘部に、すごい勢いでペニスを出し入れしながら、ココナが叫ぶ。
「出る! 出ます! 瑠実さんの中にセイエキ出しますうゥっ!」
一際深くペニスを舞川瑠実の中に打ち込みながら、ココナは、そのしなやかな体を弓なりに反らした。
「あッ! あああああッ! あついッ!」
ココナのペニスから放たれるスペルマの温度に、舞川瑠実は一声そう叫んで、ひくひくと体を震わせる。
「あ、あああああ……アッ……あー……」
ココナは、だらしなく顔を弛緩させながら、いささか早すぎる射精の快感に浸りきっている様子だ。
それでも、これまでの愛撫と、そしてこの異様な状況に打ちのめされ、舞川瑠実は絶頂に押し上げられてしまったようである。
僕は、名残を惜しみながらも、くったりとしたその女性らしい体から身を離した。
と、ココナの顔に、次第に表情が戻ってきている。
「どうだった? ココナ」
「す、すごかった、です……」
僕の問いに、ココナは、真っ赤な顔で答えた。
「瑠実さんの中、熱くて、柔らかくて……ココナ、オチンチンがとろけそうでした……」
そう言いながらも、ココナは、腰の動きをゆるゆると再開させていた。
どうも、1回の射精では収まりきらなかった様子だ。
「は、ひぁン……コ、ココナさん、もうゆるしてェ……」
舞川瑠実が、なんとも情けない声で訴える。
「す、すいません、瑠実さん……あたし、止まらない……止まらないんです……!」
舞川瑠実のアソコの感触の虜になったココナが、次第に抽送の速度を速めながら言った。
「ひッ! ひいぃン! ダ、ダメ、そんな、はげしく……っ!」
「ああ、瑠実さん! イイです! 瑠実さんの中、とてもきもちイイですッ!」
犬の姿勢でのセックスを再開させた舞川瑠実とココナが、快感に上ずった声をあげた。
舞川瑠実のクレヴァスからは、ココナの激しい動きによって溢れ出た1回目の精液が、糸を引いて零れ落ちている。
見ているだけで、股間のものが血液ではちきれそうになり、そのまま射精してしまいそうな淫靡な風景だ。
「はッ! ンあああああッ! ンあああん! ココナさん! ココナさんっ!」
「瑠実さん……すごい……すごいです……セックス、セックスでオチンポきもちイイですう……っ!」
ココナが浅ましくその小さなヒップを振り、そして前屈みになって舞川瑠実の巨乳を揉みしだいている。
そして舞川瑠実は、完全に快楽に屈服し、床に頬をこすりつけるような姿勢で、甘たるい嬌声を放っていた。
ほどなく、ココナがまた射精をした。
それでもココナの動きは止まらない。
そして2人は、延々と、まるでそれ以外の行為を知らないかのように、互いの体を貪りあった。
僕は多分、今、歯を剥き出しにした、ひどく歪んだ笑みを浮かべているだろう。
その顔のまま、僕は、再び舞川美玖の部屋のドアを開けた。
《アイキャッチ》
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《アイキャッチ》
「ひっ……ひくっ……えうっ……んうっ……」
部屋に戻ると、舞川美玖がベッドの上に丸まってしゃくりあげていた。
そんな姿に、同情よりも、奇妙な嗜虐心を覚えるほどに、僕の脳は暗い情念で満たされている。
僕は、ベッドに上がり、彼女の体に覆い被さった。
「落ちついたかい? 美玖ちゃん」
顔を覗きこむようにしてそう訊くと、彼女の小さな体が、びくっと震える。
「せんせえ……んんンっ!」
真っ赤になった目でこちらを見て、何か言いかける舞川美玖の唇を、強引にキスで塞ぐ。
「んンっ! んっ! ンーっ!」
抱きしめた腕の中で舞川美玖は必死で暴れるが、もともと両手が戒められている上に、所詮は子供の力である。
いたいけな少女の抵抗を易々と封じ込め、僕は、今までもたっぷりと味わってきた彼女の口の中を舌で陵辱した。
「ん、ん、ん、ん……」
これまでの僕の調教で、舞川美玖は、口腔粘膜まで立派な性感帯に開発されている。腕の中の小さな体からは、他愛無く力が抜けていった。
未だミルク色のコスチュームに包まれたその体を、僕は、手全体を使って弄ぶ。
これまでの激しい戦闘でも傷一つつかなかったミルク・エンジェルのコスチュームだが、その布地は柔らかで伸縮性に富み、手触りはあくまで滑らかだ。ぷにぷにとした舞川美玖の体の感触を楽しみながら、僕は、彼女の感じる場所を執拗に刺激し続けた。
アンバランスなくらいに大きな乳房の頂点で、乳首がぷくんと勃起し、熱を持った股間の割れ目に、ハイレグになっている布地が食い込んでいる。
「あ、ああン……イヤ、あ、あっ……キライ……先生なんか、キライよぉ……」
唇を離すと、舞川美玖が、ひどく弱々しい声で言った。
が、その言葉には、隠そうとしても隠しきれない愉悦の色がある。
「ウソばっかり」
僕は、嬲るように舞川美玖の耳朶や首筋を舐めながら、言った。
「う、うそじゃ、ないもん……んっ、や、あ、ぁあ〜ン……」
ぷっくりと盛り上がった恥丘からクレヴァスまでを、指で引っかくように刺激してやると、舞川美玖は鼻にかかったような声をあげ始めた。
僕には分かる。彼女が、本気で感じ出してきた証拠だ。
そう、僕は、このコの体のことを知り尽くしているのだ。
どこをどうすれば、どんなふうに乱れるかを……。
そんなことを思いながら、尖った乳首を舌で転がし、ちゅうちゅうと吸い上げる。
軽く歯を立てると、舞川美玖は、背中をのけぞらせて反応した。
まるでさらなる愛撫をねだって、その豊かな胸を突き出しているような格好だ。
だが、僕は焦らすように胸への愛撫を中断し、脇腹や太腿を撫でまわした。
もどかしげに、舞川美玖が体をよじる。
「ほら……美玖ちゃんの体は、僕が欲しいよーって言ってるよ?」
布地の上からクレヴァスを指で刺激しながら、僕は言った。
「ひ、ひきょうものぉ! 人でなし! あくまァ!」
必死になって僕を罵るその姿が、たまらなく愛しい。
僕は、その愛しさに任せて、彼女の双乳をおもいきり絞り上げた。
「ひアアアアアアアアアアアッ!」
痛みと快感にその体を貫かれたように、舞川美玖が身悶える。
僕は、その悲鳴を心地よく聞きながら、彼女の乳首をつまんで持ち上げた。
「い、いたァい! いたい! いたい! いたいいィーッ!」
もはや身をよじることもできなくなり、舞川美玖が、ただただ悲痛な声をあげる。
まん丸だった乳房が歪んだ紡錘形となっているのが、ひどく痛々しい。
僕は、しばらく彼女の悲鳴を愉しんでから、手を離した。
そして、かなり敏感になっているであろうその乳首を、口に含む。
布越しに僕の校内の温度を感じたのか、舞川美玖が、きゅっと体を縮こまらせた。
僕は、今さっき自分が与えた痛みを癒すように、彼女の両の乳首をてろてろと舐めしゃぶる。
「優しくしてほしい?」
しばらくそうしてから、舞川美玖の貝殻のような可愛い耳たぶに囁いた。
そして、手錠と鎖をつなぐ南京錠を外す。
この南京錠の鍵を手にしているという事実こそが、舞川瑠実が完全に僕の支配下にいるということの証拠だ。
「キライ……先生なんか、キライだもん……」
そう言いながらも、舞川美玖は無抵抗だ。
幼い体の中で、苦痛と快楽がないまぜになり、さらに熱い炎になっているのだろう。その息は、まるで走ったばかりの子犬のように荒い。
僕は、数度、舞川美玖の背中を撫でてから、その体をくるりと仰向けにした。
そして、丸いお尻を高く上げさせ、股間の部分の布を横にずらす。
「あぁ……っ」
陵辱の予感に、舞川美玖が、その年齢からは考えられないくらい、色っぽい声をあげた。
僕は、隣の部屋で、娘と同じ姿勢でココナに犯されているであろう母親のことを、ちらっと考えてから、舞川美玖の未成熟な性器を一気に貫いた。
「っあああああああアアアアアアアっ!」
舞川美玖が、手錠に拘束された手でぎゅっとシーツを握り締めながら、声をあげる。
少女の靡肉が、僕のペニスをきつく締めつげ、絞り上げた。
これまでの興奮もあり、危うくそのまま射精してしまいそうになる。それを、僕は必死でこらえた。
勝手に動き出そうとする腰を固定し、呼吸を整える。
そして、すぐに暴発してしまわないように、ゆっくり、ゆっくり、ペニスを抽送した。
実際、1度や2度射精しても、すぐにまた回復するであろうほどに、舞川美玖の体は気持ちイイのだが、それでも、やはり“ご主人様”としての威厳に関わる。
それに、自分が射精するよりも、今は、このいたいけな少女が快楽に悶える姿を見たかった。
溢れるほどに分泌されている愛液で濡れたペニスを、抜けてしまいそうなほどに引き、そしてぐいぐいと押し込んでいく。
それを繰り返しているうちに、舞川美玖の喘ぎは、ますます甘く切なげなものになってきた。
「ひ、ひあ……はっ、はぁあ、あっ……あン、ああン、あン、ンあああああ……っ」
じゅっぷ、じゅっぷ、じゅっぷ、じゅっぷ……と、まだ初潮も迎えていない女陰が奏でるには淫靡すぎる音が、部屋に響く。
「い、いや……や……やぁ……いやン……あ、ああン……ひぃ……あ……」
否応も無く高まる官能に、舞川美玖は、その可愛らしい顔を上気させながら、声をあげ続けた。
そんな声を聞いているうちに、自然と、腰の動きが速くなってしまう。
「はっ、はっ、はぁ、はン、あっ、あっ、あン、あっ、あン、あぁ、あン、あン、あン、あン、あン……」
僕の動きに合わせて彼女の幼い秘部から蜜がしぶき、喘ぎ声がリズムを刻む。
このまま、互いの性感の高まりを感じながら、ほぼ同時に果てるのが、今までの僕たちのセックスだった。
が、それだけでは、彼女の心を完全に屈服させるのには足りない。
僕は、舞川美玖の豊かな胸に後ろから両手を重ね、強引に体を起こした。
「ひゃああン!」
背面座位の形になり、今までと違う場所を刺激された舞川美玖が、高い声をあげる。
そのまま、ひとしきり柔らかなおっぱいの感触を味わってから、僕は、両手で舞川美玖の膝を立てた。
そして、彼女の膝の裏を両手で支えるようにして、その軽い体を持ち上げる。
「きゃああああっ!」
羞恥のためか、それとも膣内の前のところをペニスの先端で刺激されたためか、舞川美玖が再び悲鳴をあげた。
かまわず、僕は腰を起こし、ベッドから降り立つ。
「や、やめて……こんなかっこう、イヤあ……!」
そう訴える舞川美玖の体を、ぐいぐいと上下に揺すって翻弄する。
「は、ひあっ! あッ! ンあぅ!」
踏ん張りの利かない状態の彼女を立ったまま犯しながら、僕は、ドアに向かった。
ドアが、自動で開く。
僕は、舞川美玖をペニスで串刺しにしたまま、短い廊下を歩き、作戦室に入った。
「ひ、ぁああああァん……いい……いいの……ああン、すごいィ……っ」
舞川美玖のそれとは違う、しっとりと濡れたような嬌声が、部屋の中で響いている。
そこでは、舞川瑠実とココナが、相も変わらず後背位で交わっていた。
僕が出ていった後、何度か体位を変えて交わっていたのだろうか。2人のいる場所は最初から大きくずれている。
「マ……ママっ!」
四つん這いになり、床に爪を立てるようにして背後から犯されている母親の姿を認め、舞川美玖が叫び声をあげた。
「え……み、美玖ちゃん……?」
絶え間無い快楽に霞がかかったようになっていた舞川瑠実の瞳が、僕に抱えられたまま犯されている自らの娘の姿を写す。
「あ、ああっ……イ、イヤぁーっ!」
舞川瑠実が、悲鳴をあげながら、剥き出しになった自らの胸を隠そうとした。
「み、見ないで! 美玖ちゃん! 見ないでえーっ!」
今更のようにそう言いながら、舞川瑠実が身をよじる。
「あッ! ンあああああああっ!」
そのことで、膣肉がどのようにペニスを刺激したのか、ココナが快楽の声をあげた。
そして、射精寸前の痴呆じみた顔で、ムチャクチャに腰を動かし始める。
「きゃあッ! ダメえ! ココナさん! ダメえええええッ!」
そんな舞川瑠実の哀願も、ココナの耳には入っていない様子である。
ぶびゅっ、ぶびゅっ、ぶびゅっ、ぶびゅっ、という、綺麗な2人に似つかわしくない下品で卑猥な音を立てながら、ココナのペニスが舞川瑠実の熟れた秘肉をかき回した。
そのたびに、ココナが今まで舞川瑠実の体内に放っていた大量の白濁液が2人の接合部から溢れ、床に零れ落ちる。
見ると、床には、2人の分泌した淫らな体液で、ちょっとした水溜りができていた。
「あいッ! ひいいッ! イ、イク! イっちゃううううううううううううッ!」
ココナの暴力的なピストン運動によって、強制的に絶頂に導かれた舞川瑠実が、全身をがくがくと震わせながら、叫んだ。
「ウソ……こんなの……こんなのウソ……」
そんな母親の姿が信じられないのか、舞川美玖は、茫然と呟いている。
信じられないと言えば、ココナの姿も普段の舞川美玖であれば衝撃のはずなのだが、今は、母親のことで頭が飽和状態のようだ。
「瑠実さんは、もうとっくに僕のセックス奴隷なんだよ」
そう言いながら、僕は、舞川美玖の体をゆるゆると上下に動かし始めた。
「あ、ンああぁ……ママが、せ、せんせえの、ドレイ……?」
「そうだよ……もう、美玖ちゃんのママは、セックスなしにはいられないんだ……。セックスされると、すごく幸せになるんだよ。ごらん」
そう注意を向けるのと、ココナが、何度目とも知れない射精をするのとが、同時だった。
「はあああああああアアアアアっ♪」
膣奥深くに熱い精液を注がれる快感に、舞川瑠実は、恍惚の表情で声をあげた。
「ほら、とっても幸せそうでしょ」
「あぁ……ママ……ママぁ……」
はァっ、はァっ、と快楽に喘ぎながら、舞川美玖が泣いているような声をあげる。
僕は、舞川美玖とつながったまま、舞川瑠実の手前に膝をついた。
そして、舞川美玖の体を床に下ろし、母親と同じように、四つん這いにする。
「ママぁ……」
だらしなく這いつくばって絶頂の余韻に浸っている母親に、舞川美玖が声をかけた。
「あぁ……美玖ちゃん……」
のろのろと腕を起こし、その美しい目から透明な涙をこぼしながら、舞川瑠実が言う。
「ごめんなさい……こんなママでごめんなさいね、美玖ちゃん……」
「ママぁ……ママぁ……っ」
同じ姿勢で背後から陵辱されている母と娘が、呼びかけ合う。
僕は、脳が沸騰したのかと思うほどの興奮を覚えながら、腰を動かした。
「あッ! ンあああッ! きゃあああッ! ひあああああン」
「あぁ、み、美玖ちゃん……ンあああっ!」
この状況をきちんと把握しているのかいないのか、すっかり瞳の焦点があっていないココナが、とりつかれたようにまた腰を使い出す。
「ンいいっ! ひあッ! ママ……ああああン! こ、こわいよォ……美玖、これからどうなっちゃうのォ……?」
「ああ、美玖ちゃん、美玖ちゃん……っ! ひあああああァ!」
向かい合った親子が、快楽にその身をおののかせながら、互いの体に手を伸ばそうとする。
が、この姿勢では、抱き合うこともできない。
舞川美玖と舞川瑠実は、その指と指とを絡ませあうように手を重ね、互いに顔を寄せた。
そして、まるで、背後から体を貫くペニスに唆されたように、互いの唇を求め合う。
「ン……んむ……んちゅッ……ママ、ママぁ……」
「美玖ちゃん……美玖ちゃん……あむっ……んっ……ふぅン……」
互いの唇を吸い合い、ピンク色の舌を突き出して絡ませ合う2人の顔は、驚くほどそっくりだった。
「ぷぁっ」
「はぁン」
しばらくして、高まる快感に耐えかねたかのように、2人は唇を離した。
それでも、顔を濡らす涙と唾液を互いの顔になすりつけるように、頬を寄せ合う。
そんな2人に圧倒されかかりながらも、僕は、最後のスパートをかけた。
「あッ、ああッ! マ、ママぁ! あッ! あッ! あッ! あッ!」
「ひッ! ンはぁン! 美玖ちゃん、イクの? イきそうななの?」
「ンあっ! そう、そうなの……美玖、イっちゃうのォ……! あ、あああッ! あああああああッ!」
そんな舞川美玖の叫びに誘われるように、僕は、こらえにこらえていた精液を大量に彼女の体の中に流し込んだ。
びゅるっ! びゅるるるるるるっ! ぶびゅびゅびゅびゅぅ……っ!
輸精管を粘度の高いスペルマが駆け抜け、鈴口から迸る感触で、頭の中が真っ白になる。
「ああッ! あッ! あッ! あッ! あッ! ああああァーッ!」
「美玖ちゃん……ママも、ママもイっちゃう、イっちゃうゥーッ!」
そんな2人の声を遠くに聞きながら、僕は、スペルマの最後の1滴までも、舞川美玖の幼い膣内に注ぎ込んだのだった。
《エンディング・テーマ》
『白い天使のうた』
《次回予告》
美玖、どうしたの、そんな顔して。
驚くことはないのよ。母さん、ご主人様に、とてもステキな体にしてもらったの。
さあ、意地を張らないで、一緒にご主人様に仕えましょう……。
あなたも、知ってるはず。とても、とても、気持ちがいいのよ……。
次回、『相姦! 捕囚母娘』……です。
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