妻を、犯す。



最終章



 その後、香織と琴音は、文字どおり、一晩中犯された。
 壬生田と宇治木は、たびたび相手を取り替え、その口に、膣内に、そしてアヌスに、精液を注ぎ続けた。
 そして――男と女の性臭に満ちた部屋の中で、今、妻は、私を含む四人に、その豊満な体を犯されている。
「あうっ、うぐぐっ、うっ、うああああっ……ハァハァ……あぁ〜ん、み、壬生田様のオチンポ太すぎてぇ……あううっ、か、香織のお尻、拡がっちゃいますぅ……あひいぃ〜!」
「ムフッ、ムフッ、そう言いながら、香織クンのケツマンコは、嬉しそうにワタシのチンポを締め付けてるぞ」
 妻は、仰向けになった壬生田の肥満した体の上に、やはり仰向けになって、アヌスを犯されていた。
 一方、妻の肉壷を犯しているのは、ペニスバンドを装着した琴音だ。
「あぁん、あぁん、か、香織お姉様のオマンコ、気持ちイイですぅ……ハァハァ、こ、琴音のオチンチンをいっしょうけんめい咥えて……あううっ、か、可愛い……」
「いや、いやン……こ、琴音ちゃん、そんなに見つめないでぇ……恥ずかしい……あっ、あああぁ〜ん!」
 そんな言葉とは裏腹に、琴音は、二つの穴を同時に犯される悦びに酔いしれている。
 その艶やかな唇はだらしなく半開きになり、たらたらと涎を垂れ流してさえいた。
「ホレ、自分ばかりヨガってるんじゃないぞ、奥さん」
 宇治木が、その長大なペニスで、妻の顔をペタペタと叩く。
 妻の顔は、すでに男たちの精液を何度も浴び、ベタベタになっていた。
「あぁ〜ん、も、申し訳ありません……んむっ、んちゅちゅっ、ちゅぶ……ちゅず、ちゅむむむっ、れろぉ〜っ」
 妻は、陶酔しきった顔で宇治木のペニスに舌を伸ばし、唾液を塗り付けるようにして舐め回した。
 そして、右手に宇治木の、左手に私の肉竿を握り締め、シコシコと手淫を施す。
 この場において、私は、あくまで脇役であった。
 だが、壬生田に、宇治木に、そして琴音に犯される妻を見ることが、私を普段の何倍も興奮させているのである。
「んむっ、ちゅぶぶっ、んふぅ、んふぅン……ちゅむむっ、ぷはぁ……あぁん、宇治木様のオチンポ、おいひいぃ……んむちゅぶぶっ、んぶぶっ、ちゅぶっ、ちゅぶっ」
 ひとしきり宇治木のペニスをフェラチオしてから、今度は、私のペニスを口に含む。
 もちろん、私の肉幹に舌を絡めている間も、妻は、宇治木の肉竿を扱き立て、その亀頭を磨くように撫で回している。 
「うふっ、うっ、ううぅん……あぷぅ……あぁん、イイぃ、気持ちイイのぉ……ハァハァ、お口も、オマンコもぉ……あうっ、うううっ! お、お尻も……あんあんっ! お尻もイイぃ……ああっ、あひいいぃ〜! お尻マンコいいぃ〜!」
 白痴じみた顔で喘ぎながら、妻が、全身で快楽を貪っている。
「ムフ、ムフフ、香織クンは、本当に全身がマンコなんだな!」
「あぁん、そ、そうですぅ……んむっ、ちゅぶぶっ、じゅるる……香織は、お尻も、お口も、全部オマンコなんですぅ……オ、オ、オマンコ女なんですぅ……ちゅぶぶっ、じゅる、じゅるるっ、あぁん、あぁ〜ん!」
 壬生田の言葉責めに、妻が、甘い声を上げながら体をくねらせて反応する。
「うおおっ、すごいぞ……香織クンのケツマンコが、ワタシのチンポをグイグイ擦ってるっ……!」
 壬生田が、妻の巨乳をその太い指で揉みしだきながら、激しく腰を突き上げる。
「あん! あん、あぁん! も、もっと、もっと感じてくださいぃ……あっ、あはあっ、あむ、んぶぶっ、ちゅば……ハァハァ、香織のお尻マンコで、イッパイ射精してくださいっ! んむっ、じゅぶぶっ、ちゅぶ、じゅるるるっ!」
 妻は、私と宇治木のペニスを交互にしゃぶりながら、ムッチリと張った腰を揺すった。
「出すぞ、出すぞっ……ワタシのチンポでザーメン浣腸してやるっ……! うっ、うおおお、おっ、おおおおおおお!」
 壬生田が、獣じみた声を上げながら、妻の尻に腰を叩きつけた。
「あっ、あぁーっ! 出てるぅ! ザーメン出てるぅ! あひ、あひい! お尻イク! お尻イクうっ! あっ、あああっ、あひいい! ケツマンコいっちゃうううぅ〜!」
 ビクン、ビクン、と激しく痙攣しながら、妻が変態的な絶頂に達する。
「ウヒ、ウヒッ、次はワシじゃ! そら、そこに四つん這いになれっ!」
 宇治木が、唾液でネットリと濡れたペニスを扱きながら、妻に命令する。
「あ、ああああぁ……わ、分かりましたぁ……ハァハァ、香織のアナルに、もっとザーメン浣腸してくださいぃ……」
 香織が、畳の上に四つん這いになり、宇治木の挿入を待つ。
 宇治木は、すでに妻のフェラチオによって爆発寸前になっている肉棒をアヌスに突き入れ、激しく腰を動かした。
「あうっ! あん、あぁん……はひ、はひぃ……あああっ、感じる! 感じるぅ〜! ンああああああ!」
「おおうっ! これはたまらんっ……! 奥さんのケツマンコが、ワシのを美味そうにしゃぶっておるぞっ!」
「ああぁっ、だって、宇治木様のオチンポ、気持ちイイからぁ……あっ、あひいいぃ〜! こすれるぅ! お尻、お尻すごいのぉ! あううっ! 感じちゃうぅ〜!」
 派手に嬌声を上げながら、妻が尻を振りたてる。
 宇治木の腰と妻の尻がぶつかり、パンパンという音が部屋に響く。
「アヒッ、アヒッ、ヒイイイ! ま、また、またイキますうっ! あん、あぁんっ! アナル、アナルマンコいく、いくううう!」
「おおっ、いいぞ、イけ、イけっ! ワシももう出そうじゃっ!」
「あぁ〜ん! う、嬉しいっ! 欲しいのぉ! お尻が、お尻がザーメン欲しがってるのぉ! ああっ、あっ、あひいっ! 香織のお尻マンコ、ザーメンお浣腸でイかせてくださいっ! あああぁ〜っ!」
 すっかり正気を失った声でそう叫びながら、妻が、アナルセックスの快楽に悶える。
「ウヒ、ウヒヒヒヒッ、そ、それえっ!」
「あっ、ああぁーっ! イ、イグ! お尻またイグう! イッ、イッ、イッグううううううううううう!」
 自分の父親よりも年老いた男の精液を腸内に注がれ、妻は、またもや絶頂に達した。
「あぁん……お尻でイキまくってる香織お姉様、可愛い……」
 琴音が、細い指で自らの尻穴をいじりながら、甘くとろけた表情で妻を見つめている。
「ムフフ、さあ、キミも香織クンの尻に注いでやりなさい」
「ええ……」
 私は、壬生田に促されるまま、宇治木と場所を交代し、牝犬の姿勢をとったままの妻の肛門にペニスを挿入した。
「ひぐうっ!」
 妻が、ビクリと体を震わせる。
 私は、汗と体液でぬめる妻の尻に指を食い込ませながら、余裕の無い動きで腰を使った。
「あぁン! おっ、おおうっ! うあ、うあああ、あへ、あへええっ! こ、壊れるう! お尻、お尻、感じ過ぎちゃうのぉ! おああああああ! おっ、おっ、おがじくなるうううぅ〜!」
 激しくヨガリ泣きながら、妻が、私の肉竿をきつく食い締めてくる。
「あひ、あひいい! 壊れるっ! お尻マンコ、気持ちよすぎて壊れちゃいますぅ〜! おっ、おああああああぁ〜! す、すごいのぉ! あううっ、もう、もうダメえぇ! お尻もうダメぇ! あっ、あああっ、あひ、あひいいいいぃ〜!」
 ギュッ、ギュッ、とまるで独立した生き物のように、妻のアヌスが肉竿を締め付け、扱きたてる。
 私は、痛みにも似た快感に歯を食い縛りながら、はちきれそうなペニスを妻の直腸に抽送し続けた。
「うおおっ、おっ、おおおおおっ! また、またイグう! おあっ、あっ、あああっ! お尻マンコイグぅっ! はへ、はへえ〜っ! あああああ! 死んじゃうぅ〜!」
「ムフフフフ……とんでもない淫乱ですなぁ」
「ケツ穴でこんなに乱れる女を見るのは、本当に久しぶりじゃわい」
 壬生田と宇治木が、妻の狂態を見つめながら、ニタニタと歪んだ笑みを浮かべている。
「うあああっ、も、もうダメぇ〜! 出して! 出してぇ! お尻にっ! お尻にザーメンくださいぃ! あああっ、あっあっあっあっ! またイグう! ヒィッ、ヒイイッ! イ、イグの止まらないぃ! ひいいいいいいいいィ〜!」
 妻が、立て続けに絶頂に達しながら、私の肉棒をひときわ強く締め付ける。
 すでに興奮の極みにあった私のペニスは、そのまま、大量の精液を妻の体内にぶちまけた。
「あっ、ああああああぁ〜! イグ、イグっ、イグうっ! お尻っ! お尻マンコっ! おおおっ! おーッ! おーッ! おほぉーッ! い、いい、いいいいっ、いっぐうううううううううぅーッ!」
 妻の絶叫を聞きながら、ドビュッ! ドビュッ! と射精を繰り返す。
 強烈な快感が全身を貫き、私の意識を真っ白にした。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
 私は、全力疾走をした後のように喘ぎながら、妻の尻穴から肉棒を抜いた。
「あううううっ……あっ、あぁん……ダ、ダメぇ……ウンチ……ウンチ出ちゃうぅ……あああぁ〜ん」
 絶頂の余韻にヒクヒクと体をおののかせながら、妻が、甘えるような口調でそんなことを言う。
 その瞳は、もはや、どこにも焦点を合わせていない。
「ムフフ、そこでするんだ! そのケツ穴から、ワタシらのザーメンを出して見せろ!」
「ハ、ハイ……出しますぅ……ザ、ザーメンウンチ出しますぅ〜」
 ココア色の肉のすぼまりを息づかせながら、妻が言う。
「あああっ、見て、見てぇ……香織がウンチしながらだらしなくイっちゃうとこ見てください……あっ、あああああああっ!」
 ブピュッ! と汚らしい音とともに、妻が、高く尻を掲げたまま、黄ばんだ白濁液を畳の上に排泄する。
「あうっ、うっ、うあぁ〜ん! まだ出るぅ、あっ、ああぁ〜っ! は、恥ずかしいのぉ〜! あっ、あっ、あっ、ザーメンウンチでイっちゃうっ! ウンチ、ウンチっ、ウンチでイクっ! イ、イっ、イクうううううぅ〜!」
 ブピュッ、ブピュッ、と、この一晩で腸内に注がれた大量の精液をヒリ出しながら、妻が、またも絶頂を極める。
「あぁ……香織お姉さま……素敵……」
 琴音が、まるで誘われるように香織の後ろにひざまずき、そのヒップに両手を置いて、菊の蕾に口付ける。
「きゃうっ! あ、ああっ、琴音ちゃぁん……」
「チュッ、チュッ、ちゅむ……じゅるるるっ……あぁ……お姉様のザーメンウンチ、美味しいです……んぐ、んぐっ、じゅずずずずっ」
「あぁ〜ん、ダメ、ダメよぉ……そ、そんなにされたらぁ、またいっちゃうぅ……あっ、あああっ、イク、イク、イクううぅ〜っ!」
 琴音にアヌスを吸いたてられながら、妻が、さらなる絶頂へと舞い上がっていく。
 琴音は、うっとりとした表情を浮かべながら、妻の直腸にまだ残っている精液を啜り飲んだ。
「ムフゥ……これは、正真正銘の精液便所ですな」
「いかにもいかにも。よし、ワシが最後の仕上げをしてやろう」
 宇治木が、まだ半勃ちの状態のペニスを、香織と琴音に向ける。
 そして、老人は、そのまま二人の体目がけて放尿を始めた。
「ひゃうっ! あっ、あはぁ……」
「きゃあぁン、ああぁ……あぁ〜ン」
 香織と琴音が、宇治木の小便を浴びながら、嬌声そのものの声を上げる。
「おお、いいですな。ワタシもちょうど催していたところです」
 壬生田も、宇治木の反対側に回り込み、二人に小便を浴びせかけた。
 妻と琴音の白い肌に尿液がビチャビチャと当たり、黄色く濁ったしぶきを飛び散らせる。
「あん、あぁんっ、オ、オシッコ……あはぁ、あったかぁい……あううっ、き、気持ちいいですぅ……」
 妻は、この仕打ちを嫌がるどころか、喜びの声を上げながら、二人の小便を受け止めている。
「あうっ、んぷうっ、はふぅ……ああ、この匂い……琴音、お二人のオシッコの匂いだけで、イキそうになっちゃいます……ングッ、ゴク、ゴクッ……」
 琴音が、男たちのペニスの前に顔を差し出し、降りかかる尿液を飲み込む。
「あっ、あぁ〜ん、ま、またイっちゃうぅ……オシッコでイっちゃう……ああっ、便器女の琴音は、オシッコでイキますぅ……! あひぃ〜!」
「香織も、香織もイキますっ……! あっ、あああっ、オシッコでイクなんて、香織ヘンタイっ……! ンああああっ、イク、イク、イク、イクうううぅ〜!」
 妻と、琴音が、小便を浴びながら、アクメを貪る。
 障子を通して差し込んだ朝日に照らされた小便まみれの二人の体は、キラキラと光を反射し、この世ならぬ美しさに輝いているように見えた。



 そんな妻の姿を見ながら、ふと、考える。
 私は、本当に妻を愛しているのだろうか。
 そもそも人は、愛する相手をここまで堕とし、汚すことができるのだろうか。
 もし、羽黒が妻を再びモノにしていたら、このような狂ったことをしただろうか。
 ……羽黒であれば、しなかっただろう。
 羽黒は羽黒で、あの男なりに、私よりももっとまっすぐに妻を思っていた違いない。それゆえに私から妻を奪おうとしたのだ。
 だから、私は考える。
 私は、本当に妻を愛しているのだろうか、と。



「ただいま〜」
「お帰り。どうだった?」
「うーん、何か、かえって疲れちゃった」
 深夜近く、我が家の玄関に上がった香織は、私にそう言って笑いかけた。
 あの後、私は、妻と琴音を温泉宿に残し、先に帰宅していた。
 宮倉皓一としての私の体を、あまり長時間放置しておくことができなかったから――というのは、自分自身に対する苦しい言い訳である。
 実際のところ、私は、香織と琴音をあの二人の男にしばらく委ねることに、異様なまでに興奮してしまっていたのだ。
 壬生田も、宇治木も、最後の一時まで、香織と琴音を犯し続けていただろう。
 その様子は、琴音に預けたビデオカメラで、ある程度は隠し撮りできているはずだ。
 だが、そんなビデオを見るまでもなく、こうやって家に帰ってきた妻の顔を見るだけで、私の全身を巡る血液はその温度を上昇させる。
「風呂沸かしてあるけど、入るかい?」
「ううん、いいわ。あっちでいっぱい入ったから」
「そりゃそうだね。じゃあ、もう遅いし、お茶を飲んだら寝ようか」
「ええ」
 実際、妻は、家に帰る前に、あの狂宴の痕跡を全て洗い流しただろう。
 だが、それでも、妻のありとあらゆる穴に、私以外の男の精液が注がれ続けたのは確かだ。
 妻の肌や内臓にまで染み込んだ他の男の精液の匂いを、私は、鼻ではなくイメージで嗅ぎ取る。
 それは、妻という存在を、より淫らに、そして美しく演出するのだ。



「ねえ、あなた」
 寝室で、着替えてベッドに入ろうとした私を、下着姿の妻が呼んだ。
 その瞳が、隠しようもない欲情に潤んでいる。
「何だい?」
「ん、もう、とぼけないで……イジワル」
 そう言って、妻が、私に体を寄せる。
「あ、あの、えっと……奥さんの方から、あんまり恥ずかしいこと言わせないで」
「香織……」
 私は、すでに熱く強張っている股間のモノを、妻の下腹部に押し付けた。
「あぁ……」
 妻が、熱い吐息をつく。
 その上気した顔を見れば分かる。妻は、後ろめたさや罪滅ぼしのつもりで、私に抱かれようとしているのではない。
 もはや、妻は、一晩たりとも、男無しではいられない体に成り果ててしまったのだろう。
 妻が、男としての私を欲している――そのことが、私のペニスにさらなる熱い血液を送り込む。
「あ、あっ……すごいわ、あなた……」
 そう言いながら、妻が、無意識のうちに腰をくねらせ、パジャマのズボンの上から、私の勃起を恥丘で刺激してくる。
「香織……今夜は大胆だね」
「だ、だって……久しぶりなんだもの……」
 そう。妻が私と――宮倉皓一とするのは、実に久しぶりだ。
 私は、妻の髪を優しく撫でながら、その唇にキスをした。
「んっ、んふン……ちゅむ……ちゅっ、ちゅぷ、ちゅむむ……うン……うぅン……」
 可愛らしく鼻を鳴らす妻の舌に、舌を絡めてやる。
 そうしながら、私は、自らの股間の膨らみに、妻の手を導いた。以前だったら、とてもできなかったようなことだ。
「あなた……こんなに……」
「ねえ、前にみたいに、口でしてくれないかな?」
「え、ええ……!」
 妻が、声が弾みそうになるのを、どうにか隠そうとしている。
 私がベッドに腰掛けると、妻は、何も言われないうちから、私のパジャマをずり下ろした。
「はぁ……す、素敵……」
 反り返った私のペニスを前にして、妻が、目を輝かせながら頬を赤く染める。
 すでに、妻は、どんな男の肉棒を前にしても、同じような表情をする女になってしまったのだろう。
「はぁ、はぁ……あん、ピクピクしてる……」
 そう言いながら、妻が、私のシャフトに白い指を絡める。
 妻の鼻から漏れる荒い息が、敏感になった亀頭をくすぐった。
「素敵……素敵よ……んふぅん……んっ、ちゅっ、んちゅっ」
 香織が、私の肉竿を手で扱きながら、先端にキスをする。
「んちゅっ、んむっ、ちゅぶぶっ、んふ……んっ、んむっ、ちゅぷ……レロ、レロッ……ちゅぷぷぷぷ……」
 妻の舌が亀頭を舐め回し、尿道から溢れた腺液を掬い取る。
 そして、妻は、たっぷりと唾液を舌に乗せ、私の肉竿に舌を這わせた。
 さらには、肉棒全体を口に含み、口内で舌を踊らせてペニスの感じる部分をくすぐってくる。
「あううっ……あぁ、香織……す、すごくいいよ……」
「ちゅむ、ちゅぶぶっ、はふぅ……嬉しいわ、あなた……ちゅっ、ちゅぶっ、ちゅぶ、ちゅぶちゅぶ、ちゅぶぶぶっ……」
 香織が、その艶やかな唇で肉幹を扱きたてる。
 さらに、妻は、私の陰嚢を優しく揉み、口に含んで睾丸を転がすように舐め回した。
 私のペニス全体が、妻の唾液でベトベトになる。
「ちゅぶ、ちゅぶぶっ、んじゅっ、ぷはあぁっ……ねえ、あなた。こういうの知ってる?」
 ペニスから一時口を離した妻が、自らブラを外し、両の乳房で私の肉竿を挟んだ。
 そして、唾液にまみれた私のペニスを、豊満な乳肉で扱き始める。
「うっ……か、香織……君は、どこでこんなことを……んうっ……」
「はぁ、はぁ……お、お友達に教えてもらったの……男の人って、こういうふうにされると、すごく喜ぶって……」
 そう言いながら、香織が、その双乳をさらに強く肉棒に押し付け、上下に動かす。
 妻の嘘と、乳房のもたらすまろやかな快感が、私のペニスをさらに膨張させた。
「あ、あぁん、あなたの、すごく大きくなってるわ……ハァハァ……すごい……」
 妻が、そう言いながら、胸の谷間から顔を出した私の亀頭に唇を寄せる。
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅぶ、んちゅっ……あふぅん……あぁ、ヌルヌルぅ……あ、あなたのオツユで、私のオッパイ、ヌルヌルになってるぅ……んちゅっ、ちゅっ、ちゅぷぷっ」
 ペニスの先端にキスを繰り返しながら、妻が、さらに大胆に体を動かす。
「くっ……香織……ごめん、もう出るっ……!」
「あぁ、いいのよ……遠慮なんてしないで、このまま出して……っ!」
 妻が、私の肉棒を胸で追い詰めながら、声を上げる。
 そして、妻は、まるで射精を催促するように、突き出した舌で私の亀頭を激しく舐め回した。
「ハァ、ハァ……ううっ、か、香織ッ……!」
 ドビュッ! と激しい勢いで、精液が迸る。
「ああ〜ン!」
 妻は、嬌声を上げながら、私のザーメンを顔で受け止めた。
 ドビュッ、ドビュッ、と大量の精液が溢れ、妻の顔を、髪を、そして胸を、ドロドロに汚していく。
「あっ、あっ……あはぁ……あなたの、すごく濃いわ……はぁはぁ……ああぁっ……す、すごい匂い……あうぅ〜ん」
 白濁した粘液を上半身に浴びながら、妻が、熱い吐息を漏らす。
 その恍惚とした表情が、私のペニスに、新たな活力を与えた。
「香織っ……!」
 衝動の赴くままに、妻の体を引き寄せ、ザーメン臭いその唇に唇を重ねる。
「んむっ、ちゅ、ちゅぶぶ……あ、あぁん、あなた……んむっ、ちゅぶぶっ、んちゅ……うぅん、うふぅ〜ん」
 妻が、甘えるように鼻を鳴らしながら、私の舌に舌を絡めてくる。
 私は、キスを続けながら、妻の体をベッドに横たえ、その股間に右手を伸ばした。
 ショーツのクロッチの部分に触れると、そこはすでにグッショリと濡れていた。
「香織……こんなにして……」
「いやぁン……は、恥ずかしい……」
 香織が、頬を赤くしながらそっぽを向いた。
 だが、その情欲に濡れた瞳は、まるで誘うようにチラチラとこちらを見つめている。
 私は、妻のショーツを脱がし、その脚を大きく開いた。
「あっ、あっ、ダメぇ……そ、そんなに見ないでぇ……」
 妻が、クネクネと体を悶えさせる。
 たっぷりと蜜に濡れた秘唇はパックリと開き、膣口が物欲しげにヒクヒクと息づいている。
 私は、すっかり勃起を回復させたペニスを、妻の雌芯に押し当てた。
「ああぁっ……あ、熱いわ……」
 妻が、股間に手を伸ばし、私のペニスに触れる。
「あうっ、カ、カチカチ……こんなに堅くなって……ハァハァ……すごい……」
 妻が、私のペニスをまさぐりながら、潤んだ瞳をこちらに向ける。
「ね、ねぇ……お願い……このまま、い、入れて……」
「うん、分かってるよ……」
 私は、そう言いながら、ゆっくりと焦らすように腰を進めていった。
「あうっ、うっ、うあああぁぁぁン……あぁ、入ってくるわ……あなたの、堅いのが……あ、ああぁン……」
 まるで、熱したナイフをバターに当てたように、私の肉棒が、ズブズブと妻の膣内に侵入していく。
 とろけるように柔らかく、それでいながらミッチリをペニスを包み込む妻の肉壷は、まさに名器と言えた。
 その感触をたっぷりと堪能しながら、肉のぬかるみに、根元までペニスを挿入する。
「ああぁ……すごいわ……ぜんぶ入ってるぅ……あふぅ〜ん」
 結合部を指で確かめるように撫でながら、妻がうっとりとした声を上げる。
 私は、妻の膝を手で支え、腰を使い始めた。
「あううっ、あっ、あぁん、あふぅ……コスれるぅ……中で、中で堅いのコスれてるのぉ……ああっ、あん、あはぁ〜ン」
 私のスラストに合わせて、妻が、甘い声で喘ぐ。
 私は、これまでの調教で発見した妻の蜜壷内の急所に、自らのカリを擦り付けた。
「ヒッ! ヒアッ! あン、あぁン! そこ、そこイイっ! あぁ〜ン!」
「ここかい? ここが感じるんだね?」
 知らぬふりをしてそう尋ねながら、さらにそのポイントを刺激する。
「あううっ、そ、そうなのぉ……あんあんっ! イイ、イイっ! 気持ちイイの! 気持ちイイぃ〜ん!」
 妻の体が大きくくねり、その見事な乳房がブルンブルンと揺れる。
 私は、妻の体に覆いかぶさり、その乳首を口に含んだ。
 ダークローズの乳首をチュバチュバと音をさせて吸い、舌で舐め回し、さらには歯と唇で扱くように刺激する。
「はっ、はああっ……ああぁ、ダメぇ……そこ、そこも感じるのぉ……あううっ、あぁん、あひぃ〜!」
 乳首を乳輪ごとプックリと勃起させながら、妻が、そのしなやかな体をのけぞらせる。
 私は、妻の体を抱き締めながら、腰を小刻みに使って彼女を責め続けた。
「あっあっあっあっ! ああぁ、すごいのぉ……はぁ、はぁ……ああ、ど、どうしたの? こ、こんなに激しいなんて……あうっ、うううぅっ、あぁン!」
 かすかに戸惑いを含んだ声が、喘ぎの中に埋没していく。
「君があんまり可愛いからだよ」
 歯の浮くようなことを言いながら、精液の匂いのする妻の顔や首筋にキスを繰り返す。
「あはぁん、そ、そんな……可愛いだなんて……あん、あぁん、お、お世辞いっても、何も出ないわよ……あっ、あくううっ!」
 私は、妻の嬌声を聞きながら、ペニスを肉壷の奥深くまで挿入し、そのまま恥丘に腰を擦り付けた。
「ひっ、ひンひン! あひぃン! あああっ、あっ、あああぁン! すごいぃ、すごいぃ〜!」
 腰を揺すって、恥骨の部分でクリトリスを揉みくちゃにしてやると、妻が、歓喜の声を上げる。
 だらしなく開いた妻の口元から、つーっと唾液が垂れた。
「ハァ、ハァ、ハァ……ううっ、もうダメだ……イクよ……」
「あぁん、イって、イってっ! わ、私もイクから……お願い、そのまま中に出してっ!」
 キューッ、と肉壷全体が収縮し、私の肉棒を締め付ける。
 私は、激しくペニスを動かし、ぐっと下がってきている子宮に、肉棒を何度も叩きつけた。
「あーっ! あーっ! あーっ! あーっ! イク、イクわっ! あぁん、イクイクっ! あなた、私イっちゃうっ! イクうぅーっ!」
「香織、香織、香織っ……!」
 ドビュッ! と凄まじい勢いで、妻の膣内に精液が迸る。
「ああああああああああ! イ、イ、イクうううううううううううううぅーッ!」
 高みに昇り詰めた妻の肉体が、ビクビクと痙攣する。
 ペニスをきつく包み込んだままウネウネと蠢く妻の蜜壷に、私は、何度も何度も射精を繰り返した。
「あううううっ、あっ、あああぁっ……あふぅ、すごいぃ……ああぁん、ス、ステキぃ〜!」
 私をギュッと抱き締めながら、妻が、絶頂におののく。
 最後の一滴までザーメンを放出し、私は、がっくりと妻の柔らかな体の上に崩れ落ちた。
 さすがに羽黒のように何度も妻をイキ狂わせることはできなかったが、それでも、妻を満足させることはできたようだ。
「あああぁぁ……あなた……あふぅ……すごかったわ……んふっ……」
 妻が、アクメの余韻に浸りながら、私ににっこりと笑いかける。
「ねえ、あなた……」
「ん?」
「あのね……愛してる……」
「ああ……僕もだよ……」
 そんなことを言いながら、妻の唇に口付ける。
 互いの体温を肌で感じながら、私達は、いつまでもキスを続けた。



 妻と体を重ねながら、私は、考える。
 私は、本当に妻を愛しているのだろうか。
 そして、妻は、本当に私を愛しているのだろうか、と――



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