妻を、犯す。



第五章



「ただいま」
「おかえりなさい……」
「どうしたの? 元気ないみたいだけど」
 私は、昼間さんざんに凌辱した香織に、素知らぬ顔でそう言った。
「えっ? そ、そうかしら。ちょっと疲れてるのかな」
 そう言いながら、香織が、少し頬を赤くする。
 香織は、羽黒のことについて、未だ一言も私に相談していない。
 もちろん、私自身が、そのように仕向けているということもある。すでに私は、羽黒の持っていたデジカメに、数え切れないほどの妻の痴態を収めているのだ。
 自ら秘密を守るよう脅迫していながら、それでも、私に相談しようとしない香織に、屈折した感情を抱いてしまう。
 だが、その鬱屈こそが、妻に対する歪んだ欲望をさらに高めるのだ。
「急だけど、明日から出張になったよ」
「えっ?」
 香織が、いささか大袈裟な驚きの声を上げる。
「そ、そうなんだ……どれくらい?」
「3、4日はかかると思うよ」
「ふうん……急な話ね」
 妻は、動揺を隠しきれない様子で、視線をあらぬ方向にさ迷わせた。
「まあ、たまには家事なんて忘れて、映画でも観に行くといいよ」
 私は、人の好い鈍感な夫を演じながら、そう言った。
「う、うん……久しぶりに、そうさせてもらうわ」
 そう言ってから、妻が密かに吐息をつくのを、私は聞き逃さなかった。



「じゃあ、行ってくるよ」
「ええ……あ、えっと」
 翌朝、玄関口で私を送り出そうとしていた香織が、不意に何か言いかけた。
「ん、どうしたんだい? 今日はゴミの日だっけ?」
「う、ううん、そうじゃないの……そうじゃないんだけど……」
 妻が、普段めったに見せないような心細げな顔で、私を見つめる。
「あ、あのね……行ってらっしゃいのキス、してあげよっか?」
「え?」
 いささか予想外の言葉にぽかんとする私の唇に、ちゅっ、と香織が口付けする。
「か……香織?」
「行ってらっしゃい、あなた。気を付けてね♪」
 不自然なくらいにっこりと、妻がほほ笑む。
「あ、ああ、うん、行ってきます」
 私は、ぎくしゃくと返事をしてから、家を出た。



 出張というのは、もちろん嘘だ。会社には、すでに有休届を出している。
 私は、着替えの入った大きめのカバンを持ったまま、いつもと違う電車に乗った。
 もちろん、羽黒興産の入っているオフィスへと向かうためだ。
 途中の電車の中で、こっそりと隠し持っていた羽黒の携帯に、着信があった。
 予想どおり、香織からのメールである。
 メールを開くと、液晶画面に、“夫が出張しました。3日は帰ってきません。”という短い文章が表示される。
 私は、かねて考えていたとおりの“命令”を打ち込み、香織に返信した。
 妻は、どんな顔で、返信メールを見るのだろうか……。
 そして、周りの乗客に気付かれないよう、口元に歪んだ笑みを浮かべる。
 その頃には、もう、妻がなぜ私にキスをしたのかという疑問は、すっかり忘れてしまっていた。



 羽黒の体に入り込み、自宅に向けて車を飛ばした。
 適当なコインパーキングに駐車し、歩いて家に向かう。
 チャイムを押し、インターフォン越しに声をかけると、しばらくして、ドアのカギが外された。
 ドアを開けると、そこに、羞恥に頬を染めた香織が立っている。
 妻は、下着すらまとっていない素肌の上に、直接エプロンをまとっていた。
「しかし、そんな姿でお出迎えとはな……とんでもない奥さんだぜ」
「こ、これは……羽黒さんがしろって言うから……」
 香織が、険しい目でこちらを睨みつける。
「いくら俺に言われたからって、実際にするかどうか決めるのは香織だろう? それに、さっきのメールを宮倉が見れば、オマエの方から俺を誘ったように思うだろうな」
 私は、ニヤニヤ笑って見せながら、羽黒の携帯電話を妻に見せつけた。
「くっ……ひ、卑怯だわ……」
 香織が、悔しげに唇を噛む。
 その表情が、わたしの倒錯的な興奮をさらに煽り立てる。
「さて……さっそく抜いてもらうぜ」
 私は、玄関から上がり込むなり、すでに半勃ち状態の肉棒を露わにした。
「そ、そんな……こんな所で……」
「こんな所だから興奮すんだよ。ほら、さっさとしゃぶれ」
「ううっ……」
 香織が、私の足元にひざまずく。
「まずはキスからだ。心を込めてな……」
「…………」
 香織は、その黒目がちな瞳を閉じ、肉棒の先端に口付けをした。
 チュッ、チュッ、という可愛らしい音が、目の前の淫靡な風景と、いかにも不釣り合いに感じる。
 私は、香織に肉棒へのキスを続けさせながら、エプロンの布地に手を掛けた。
「あぁっ……」
 辛うじて乳房の下半分だけを隠していた布地をずり下げ、たわわな双乳を露出させる。
 エプロンに支えられた香織の巨乳が、いつも以上の迫力で、私の劣情を刺激した。
「もう興奮してるのか? 固くなってるぞ?」
 私は、香織の乳首を指で撫で回しながら、言った。
「んんっ……ち、違います……これは……その……布でこすれてたから……」
 そう言いながら、香織が、悩ましげに眉をたわめる。
「クックック……バカデカいわりには敏感だよな」
 妻の勃起した乳首を摘まみ、クリクリと弄び、上に引っ張る。
 香織は、されるがままになりながら、目を潤ませ、ハァハァと切なげに喘いだ。
「よし……じゃあ、フェラチオしながら胸で扱け」
「うっ……ハ、ハイ……」
 仕方なげに、香織が返事をする。
 そして、香織は、目の前にそそり立つ巨根を胸の谷間に挟んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……あむ、ちゅぷっ……」
 たわわな乳房の狭間からのぞく赤黒い亀頭部に、柔らかな唇を被せる。
「んっ、んぶ、ちゅぶっ……んむ、ちゅぶぶっ、ちゅぷ、ちゅむ……んむ、んむむっ、んふぅ……」
 香織は、上半身全体を上下に揺らしながら、その双乳で肉竿を扱き、舌と唇で先端を刺激した。
 鮮烈な快感とまろやかな愉悦が、混然一体となってペニス全体を包み込む。
「いいぞ……もっと続けろ……」
 私は、さらに腰を突き出しながら、妻のもたらす快楽に身を委ねた。
「んむっ、んふぅ……ちゅっ、ちゅぶっ、ちゅぷ、ちゅぷぷ、ちゅぶ……うっ、うむむっ、んむ、んふうっ……」
 妻の口元から、くぐもった喘ぎとともに、ねっとりとした唾液が溢れ出る。
 それは、肉幹を伝って彼女の乳房を濡らし、パイズリの動きをより滑らかにしていった。
「んふぅ、んふぅん……ちゅぶ、ちゅぶぶっ、じゅる、じゅぷぷっ……ハァハァ……あむむっ、むちゅっ、ちゅば、ちゅばっ、ちゅばば……んちゅっ、ちゅっ、ちゅぷぅ……」
 次第に顔を上気させながら、妻が、情熱的な奉仕を続ける。
 媚びるように甘く鼻を鳴らしているところをみると、心ならずも、このシチュエーションに興奮してしまっているらしい。
 ――やはり、香織はマゾヒストだったのだ……。
 そう思うと、肉棒に、よりいっそう熱い血液が漲ってくる。
「もっとチューチュー吸えよ……俺がイクまでずっとこのままだぞ」
 私は、そう言いながら、妻の乳首をペチリと指で弾いた。
「んくっ……! んぷっ、ちゅぷ、へはぁっ……ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぶ、ちゅぶぶぶ……ちゅぼっ、ちゅぼぼっ、ちゅぶ……ちゅむ、ちゅむうううっ、ちゅぶぶ……ちゅずずっ、ずずっ、じゅずずずずずっ……!」
 固く勃起した肉竿に左右の乳房を強く寄せながら、香織が、亀頭を激しく吸引する。
 その表情は被虐の悦びにとろけ、手は、まるで快楽を貪ろうとするように、自らの乳房を揉みくちゃにしていた。
「ちゅぶぶっ! ちゅぶ、ちゅずずっ! じゅぷっ、じゅぱ、じゅぱ、じゅぱっ! じゅぶぶっ! んぢゅうぅ〜っ!」
「くっ……だ、出すぞ……口を開けろっ!」
 言われるままに顔を差し出し、口を大きく開ける妻に肉棒を向け、右手で激しく扱く。
 そして、私は、左手の指で妻の舌を摘まんで外に引き出し、その上に大量に射精した。
「えっ、えうっ、えああっ……あ、ああっ、ああぁ……おあああああ……!」
 声を上げる香織の口内にザーメンを吐き出し、さらに、その顔面に浴びせかける。
 香織は、額から胸元に至るまで、私の放った精液でドロドロになった。
「あっ、あううっ、はぁ、はぁ……ああぁ……えああああ……」
「そのままだ……まだ飲むなよ……」
 白濁した粘液にまみれた舌をなおも摘まみながら、私は、妻の顔をじっと見つめた。
「あっ、ああぁ……えああ……あ、あっ、あ……あああぁ……」
 口の中に溜まった精液を、吐き出すことも飲み干すこともできず、香織が屈辱の涙を目尻に滲ませる。
「……よし、もういいぞ……飲め」
「んっ……んぐぅ……ううっ……んぐ……ゴク、ゴク、ゴク……ング……ゴキュッ……」
 下品なほどに喉を鳴らし、香織が、口の中のザーメンを嚥下する。
「んっ……はふっ……はぁ、はぁ、はぁ……はふぅ……」
 香織は、がっくりと肩を下ろし、大きく息をついた。
「なかなか良かったぜ……じゃあ、一段落した所で昼飯の用意でもしてもらおうか」
 私は、唾液にまみれた肉棒をいったんズボンの中に仕舞いながら、妻にそう言った。



 妻は、裸体にエプロンという姿のまま、二人分のナポリタンを用意した。
「おい、そっちじゃなくて、俺のところに座れよ」
 テーブルの席に着こうとする香織に、そう声をかける。
「え……? それってどういう……」
「俺の膝の上に座れって言ってるんだよ。食わせてやるぜ」
「い、いりません、そんなこと……」
「俺がやりてえんだよ。新婚みたいでいいだろ?」
 私は、そう言いながら、立ち上がって強引に香織の手を引いた。
 そして、かすかに抵抗する妻を、自らの膝の上に座らせる。
「クク……ずいぶんと立派なケツになったな」
 私は、香織の剥き出しのヒップの感触を堪能しながら、そう言った。実際、妻の腰つきは、羽黒の彼女だった高校時代と比べて、数段、女らしくなっている。
 そんな彼女のずっしりとした重みが、私を興奮させるのだ。
「……ほら、食えよ」
 私は、フォークでパスタをからめ取り、妻の口元に突き付けた。
「うっ……じ、自分でできます……」
「分かってるよ、そんなこたぁ。こうやって食べさせるのが面白いんだよ」
 私は、右手で持ったフォークをさらに口元に寄せながら、左手で香織の乳房を露わにし、サワサワとまさぐった。
「あうっ……や、やめて……イタズラしないで……」
 香織が、頬を赤く染めながら抗議する。
「そんなことより口を開けろ、ほら」
「ううっ……」
 香織が、震える唇を、大きく開ける。
 私は、そんな妻の口内に、ケチャップで赤く染まったパスタを差し入れた。
 妻が、困惑げにまゆをたわめながら、パスタを咀嚼する。
 私は、そんな妻の乳房をさらにいじり、フォークの柄の部分で乳首の周辺を円を描くように撫で回した。
「んむっ、んぐぐ……あ、あうっ……ああ、ダメ……やめて……」
「ほら、次だぜ」
 妻の言葉を無視する形で、その口元に新たなパスタを運ぶ。
 香織は、顔を突き出すようにして、パスタを口に含んだ。
 その仕草と、赤く汚れた口元が妙にエロティックに感じられ、ズボンの中で肉棒が再びいきり立っていく。
「ケツをこっちに寄せろ。それから、俺のチンポをズボンから出して手コキするんだ」
 私は、香織のヒップに勃起を押し付けながら、そう命令した。
「うっ……こ、こんな時まで……」
 そう言いながらも、香織は、言われるままに、尻の位置を変え、私の左の太腿の上に座る形になる。
 そして、ためらいがちに、その白い指でズボンのジッパーを下ろした。
「あぁ……また、こんなに……」
 弓なりに反り返るほど固く強ばった肉棒を目にして、香織が熱い吐息をつく。
「ほら、メシは食わせてやるから、その分シコシコ扱くんだぞ」
「…………」
 妻が、言われるままに、肉竿を握り、右手を上下に動かし始める。
 私は、手淫の快感にさらにペニスを膨らませながら、香織にパスタを食べさせ続けた。
 時折、私自らもパスタを口にし、汚れた口元を香織に舐めさせたりもする。
 そのまま濃厚なディープキスに移行しながら、私は、香織に肉棒を扱かせ続けた。
「ちゅっ、ちゅぶぶ、んはぁっ……はぁ、はぁ、はぁ……んんっ……はふ……あううっ……」
 固いペニスを扱いているうちに、香織は、その瞳を情欲に潤ませていった。
 鈴口から漏れ出た腺液が男根全体を淫靡に濡らし、香織の手指を汚していく。
 すでに一度射精した肉棒は、驚くべき持続力を見せつけ、私達が昼食を平らげた後も、勃起を保ち続けていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……あっ、あううっ、んく……うんっ、あううっ……」
 ペニスを扱き続ける香織の体をまさぐり、甘い喘ぎ声を上げさせる。
 フォークの先端で乳首をつつくと、香織は、ゾクゾクと体を震わせた。
「もっと強く握れ……それから、捻るように扱くんだ」
「あううっ……ハァハァ……こ、こう……?」
 私に言われるままに、香織が手を動かし、快楽を紡いでいく。
 ニチュニチュという卑猥な音が、私と妻の日常の場であるキッチンに響き渡る。
「くっ、いいぞ……もっとだ……もっと激しくしろ……!」
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
 香織が、何かに取り付かれたように、一心に手淫を続ける。
 快楽が限界近くまで高まり、肉棒が香織の手の中でビクビクと震えた。
「出すぞ……手で受け止めろ……」
「は、はい……」
 妻が、どこか熱っぽい表情で肯き、左手を亀頭に被せる。
 私は、そのまま彼女の手の中に精液を放った。
「あっ、ああぁ……す、すごい……」
 次々と迸るザーメンの勢いを手の平に感じながら、香織が、濡れた声で呟く。
「よし……それじゃあ、手の中のものを啜るんだ」
 全てを出し切った私は、妻の肩を抱き、なおも乳房や乳首を弄びながら、そう命じた。
 香織が、ためらいがちに左手を口元に寄せる。
 そして、妻は、手の平にたっぷりと溜まった黄ばんだ精液に口元を寄せた。
「んっ、んん……んじゅ……じゅるるっ……」
 香織が、眉をたわめながら、ケチャップで汚れた唇で、私の出したザーメンを啜り飲む。
 その目許はぽおっと赤く染まり、瞳は情欲に潤んでいた。
「美味かったか?」
 私は、口元を歪めながら、ザーメンを飲み終えた香織に尋ねた。
「んっ……お、おいしいわけないじゃないですか……」
 香織が、すねたように視線をそらす。
 私は、香織のムッチリとした白い太腿の間に、手を滑り込ませた。
「あ、いやっ……!」
 香織は足を閉じようとするが、私は、一瞬早くその秘唇に触れることができた。
「おいおい、濡れてるぜ? よっぽど興奮したんだな」
 指先にヌルリとした感触を感じながら、私は、妻の耳元で囁いた。
「うっ、嘘です……そんなの嘘よ……あううっ、や、やめて……!」
 身をよじって抗う香織のクレヴァスに、指を潜り込ませる。
 熱く火照った靡肉の感触を楽しみながら、私は、妻のその部分をさらに愛撫した。
「あ、ああっ、イヤ、イヤぁ……あああっ……イヤです……や、やめてぇ……」
「俺ばっかり気持ちよくなって悪かったな。今度は、オマエを感じさせてやるぜ」
 そう言いながら、愛液で濡れた指先を乳首に当て、クリクリと動かしてやる。
「あううっ、イ、イヤぁ……やめて……やめてください……あっ、ああぁん、あふ……」
 すでにその熟れた体は快楽を受け入れる準備ができていたのか、香織が、悩ましく喘ぎ出す。
 私は、香織の体を強引に立たせ、テーブルの上に仰向けにさせた。
「やっぱりマンコがドロドロじゃねえか。マン毛がドテに張り付いてるぞ」
 テーブルからはみ出た脚を大きく広げさせながら、私は妻を言葉で嬲った。
「ああっ……イ、イヤ……恥ずかしい……」
 香織が、まるでいたいけな少女のように、消え入りそうな声を上げる。
 私は、妻の股間に顔を埋め、舌先を秘裂に伸ばした。
「あううっ! ダ、ダメ、ダメえぇ〜!」
 高い声で叫ぶ香織の秘部を、わざとピチャピチャ音をさせながら舐めしゃぶる。
 まさに肉の花という風情で咲きほころんだ妻の陰唇は、クンニリングスの刺激に、さらなる蜜を溢れさせた。
「あっ、あううっ、んくぅ……ハァハァ……ああぁ、やめて、やめてぇ……あっ、あぁん、あふ……あっあっあっ……ンああああっ!」
 香織が、無意識のうちに腰を浮かし、フリフリと小さく左右に動かしている。
 私は、妻のヒップを両手に捧げ持ち、舌先を膣内にねじ込んでグリグリと動かした。
「ひあああああっ! あっ、あうっ、うく……あひいいぃン!」
 妻が、ヒクヒクと体を震わせる。
「へへ……だいぶ感じてるみたいだな」
 両手の指で秘唇を左右に開き、奥の果肉を舐めながら、私は言った。
「ハァ、ハァ……感じてなんか……感じてなんかぁ……あっ、あううっ、うく……んああっ、あひ、ひぃひぃ……」
 すすり泣きのような声を漏らしながらも、妻は、まだ自らの快楽を認めようとしない。
 私は、ぷっくりと勃起した大きめのクリトリスを肉の莢から露出させ、舌先で直接くすぐってやった。
「ひいいいいいいいい! あっ、あひ、あひい! それダメ! ダメええええ! あっ、あううっ! ンひいっ! きひいいいいいいいいぃーッ!」
 香織が、まるで体に電流でも流されたように、激しい反応を示す。
 その秘裂からは止め処なく愛液が溢れ、テーブルの上に水たまりを作っていた。
「あううっ、んううっ、うく……はひぃ、はひぃ……あうっ! ああうっ! うぐ……んっ、んひいいい!」
「どうした? イキそうなのか?」
「違いますぅ……イ、イったりなんか……ハァ、ハァ、ハァ……あひいいぃン!」
 さすがに、妻はなかなか強情だ。
 だが、その顔に浮かぶ表情はだらしなくとろけ、口元からは涎が垂れ落ちている。
 私は、妻の秘苑から口を離し、立ち上がった。
 そして、今まで口で責めてきたその部分に、勃起を回復させているペニスの先端を当て、一気に貫く。
「ひぎいいぃ!」
 ビクン、とエプロンのみをまとった香織の体が痙攣する。
 私は、そのまま激しく腰を使った。
「いっ、いひいいっ! んあっ、あっ、あっ、あっ! ひああああああああ!」
 香織の体がビクビクと震える。
 幾重にも重なった肉襞がシャフトにまとわりつき、たまらない快楽を紡ぎ出す。
「あうううっ! だ、だめ、だめえぇ……んあああっ! あひ、ひうっ、ひうううっ! ひああああああああああ!」
「イったな? 今イっただろ、香織っ!」
「あうううっ、イ、イってませんっ! イってませんっ! だ、台所でイクなんて、そんな、そんなあぁぁ……あひいいいいいいい!」
 あらぬことを言いながらかぶりを振る妻の肉壷を、これ以上はないというほどに堅く強張った肉棒で撹拌する。
 グチョグチョという卑猥に湿った音がキッチンに響き、私の興奮をますます煽る。
「ひうっ、うっ、うぐぐっ……ンああああっ! あうっ、あひっ、ひぃいい……ひっ! んひいいっ! ひあああああっ!」
 テーブルの上で香織の体がのたうち、その肌はほんのりとピンク色に上気している。
 私は、さらに大きく肉棒を繰り出し、亀頭部で妻の子宮口を小突いた。
「あぐっ! うっ、うああっ! いっ、いやあっ! ダメっ、ダメっ! そこはダメえええええ〜!」
 ギュッ、ギュッ、と膣道がきつく収縮し、ペニスをさらに奥へと引き込もうとする。
 妻は、荒い呼吸を繰り返し、唇の端から涎を垂らしながら、身悶えていた。
「さあ、出すぞ……出すぞっ……子宮に、タップリ注ぎ込んでやるっ!」
「あうううっ! いっ、嫌ああぁぁぁぁ! 中はダメ! ダメっ! あああっ! 中はダメええぇ〜っ!」
「だったら、俺を跳ね除けてみろよ! できねえだろっ! オラっ!」
 私は、さらに乱暴に腰を突き出し、香織の膣奥を肉棒で抉った。
「ひぐうううっ! うあっ、あっ、あああっ! 許してっ! もう許してえっ! あっ、ああっ、あひ! ひあああっ! ああああああああああ!」
 今まで聞いたこともないような獣じみた叫びが、妻の口から漏れる。
「ぐううっ! で、出るっ!」
 ビュッ! ブビュッ! ブブブッ! ビュブブ! ドビューッ!
「ひああああああっ! いや、いや、いや、いや、いやああああああぁ〜っ!」
 激しく迸る精液を子宮の入り口で受け止めながら、香織が背中を仰け反らせる。
 明らかに絶頂を迎えた蜜壷が、ぐいぐいとシャフトを搾り上げ、さらなる精液を吸い取っていく。
「あううっ……あ、あひっ……はひ……は、ひっ……ひうっ……あっ……ああぁ……」
 妻が、全身を弛緩させ、ヒクッ、ヒクッ、と間欠的に痙攣する。
 ずるりとペニスを引き抜くと、その膣口から、自分でも呆れるほどの量の精液が溢れ出た。
「クックック……そんなザマでも、まだイってねえって言うつもりか?」
「あうっ……あ、あっ、そ、そうよ……はぁはぁ……私……イってなんか……イってなんかぁ……」
 香織が、まだ理性の戻りきっていない表情のまま、そう繰り返す。
「へへへ……いい根性してるぜ……」
 私は、そう言いながら、必死に呼吸を整えようとする妻を、無理やり立たせた。



 それから私は、家の中のあらゆる場所で、妻を犯した。
 リビングで、バスルームで、トイレで、階段で――そして、もちろん、夫婦の寝室で。
 今、香織は、ベッドに仰向けになった私に跨り、ペニスを咥え込んだ腰をクネクネと動かしている。
 すでに、窓の外では、日がとっぷりと暮れてしまっていた。
「あぁん……あふっ、あひ、あひぃン……うああっ……あぁン、だめぇ、だめぇ〜ん……」
 半日以上にもわたって連続して絶頂を味わったせいか、香織の声は、甘く蕩けきっていた。
「おい、自分のマンコがどうなってるか説明してみろ」
 私は、腰の動きに合わせてフルフルと揺れる妻の巨乳に手を重ねながら、そう命令した。
「あううっ……ハァ、ハァ……わ、私のアソコは……あっ、ああっ、は、羽黒さんのが……は、入ってますゥ……あうっ、んくうっ……」
 くいっ、くいっ、とヒップを踊らせ、膣肉で俺のシャフトを扱きながら、虚ろな表情で香織が言う。
「それで?」
 私は、手の平に余るほどの乳房をムニムニと揉んでやりながら、先を促した。
「あぁんっ、そ、それでぇ……はふっ、あふうっ……羽黒さんのに……い、いやらしく絡み付いてぇ……あうっ、うんっ、あふうっ……ああっ、あっ、あぁ〜ん」
 すでに堅く勃起している乳首を指先でシコシコと扱くと、香織は、白い喉を反らせて声を上げた。
「ひああン、あっ、あううっ、アソコがぁ……オマンコが、きゅんきゅんしますぅ……はひ、はひぃ……あううっ、先っぽイイ〜っ! あっ、あううっ、乳首っ、乳首が感じますうっ! ンっ、ンあっ、ンああぁ〜っ!」
 舌を突き出し、瞳をトロンと潤ませながら、香織が、自らの快楽を告げる。
「気持ちいいのか、香織っ……!」
「あふうっ、イイ、イイですうっ……うっ、うああっ……オッパイ……オッパイ感じるうぅ……あんっ、ああぁんっ、オマンコもイイのぉ……あううっ、か、体中気持ちいいぃン……あっ、ああっ、あふっ、あひいっ、あぁん、あぁ〜ん!」
 どこか幼い口調で言いながら、香織が、さらに腰を弾ませ、快楽を貪る。
「あううっ、んひっ、んひいいっ! あっ、ダメ、ダメっ! すごいのっ! ああぁんっ、これすごいのぉ……! あひっ、ひいっ、ひぐっ……あっ、ああっ、あひいいっ!」
「どうだ、イキそうか?」
「あっ、ああっ、あふぅ……そ、それは……それはぁ……あん、あぁんっ……あううっ、い、言えない……言えません……あうっ、あううううっ……」
 まるで、そのことさえ口にしなければ夫を裏切っていることにならないと信じているかのように、香織は、一線を越えることに躊躇する。
 だが、それは、もはや無駄な足掻きに過ぎなかった。
「言え! 言えよっ! もうイキそうなんだろうが!」
 私は、妻の乳房に指を食い込ませつつ、下から腰を突き上げた。
「ひぐうっ! うあっ! あっ、あああっ! はひ……はひいいぃ……ああぁっ! イ、イヤっ、イヤあっ……! あああっ、イ、イクうぅ……!」
 とうとう、香織が、その言葉を口にする。
 私は、目が眩むほどの興奮に煽られながら、さらに激しく腰を使った。
「あううっ、あぐううっ! あ、ダメ、ダメぇ……イキますう! イキますうっ! ああぁっ! わ、私、イっちゃううっ……あひ、あひいっ、ひいいいいい!」
「ハァ、ハァ……へへ、亭主に悪いと思わねえのかよ、この淫売がっ!」
「あうううっ! ああぁ、許してぇ……あなた、許してぇ……っ! わ、私、ダメっ、ダメなのおぉ……あん、あぁん! イっちゃうっ、イっちゃうううっ! あひ、あひ! いっ、いいいっ、いぐっ! いぐ、いぐうっ、あああああっ、いっちゃうううううううぅ〜っ!」
 妻が絶頂を迎え、その肉壷が強烈にペニスを締め付ける。
「うおおおっ、か、香織ッ!」
 ドピュッ! ドピュッ! ドピュピュッ! ドピュウッ!
 私は、妻の名を叫びながら、彼女の胎内に射精した。
「ひあああああっ! あひっ、あひいいっ! またっ、またイっちゃううっ! あ、あなたっ、ごめんなさい! ごめんなさいいっ! あああっ! イク、イク、イク、イクう! イグうううううううううううううううううううううう!」
 私が放ったザーメンを膣奥で感じながら、香織は、何度も何度も繰り返しクライマックスへと昇り詰めた。



 そして、私は、夜が明けるまで、妻の体を弄び続けたのだった。




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