夏 の 歌



第六章
−夏の夢−



「どういう、こと……?」
 小さな、聞き取れないような、美保さんの声。
「美保さん――」
 僕は、智沙ちゃんを抱き締めていた腕をほどき、何か言おうとした。
 何を言っていいか分からず、何を言うべきかなんて見当もつかない。
 開いた口から、あらぬ言葉が迸りそうになる。
「違うの!」
 僕が何か言う前に、智沙ちゃんが、叫ぶように言っていた。
「私が……私が研児君を誘惑したの……! 研児君は悪くないわ!」
「……智沙ちゃんが?」
 美保さんが、智沙ちゃんに聞き返す。
「ええ……だ、だから……その……研児君は、美保さんを裏切るようなことは……」
「……ま、待ってよ智沙ちゃん!」
 僕は、慌てて声をあげた。
 まだ、自分が何を言うべきかは分かっていなかったけど、とにかく、智沙ちゃんだけが全てを被るなんて事は、正しくない。
「ちょっと、ちょっと待って! そんなふうに、自分だけ悪者みたいに……」
「君は黙ってて!」
 ぴしゃり、と智沙ちゃんが僕の言葉を断ち切る。
「う……」
「君は年下なんだから、こういう時に出しゃばらなくていいのよ!」
「なっ……!」
 智沙ちゃんの物言いに、僕は絶句してしまう。
 さっきまで僕の腕の中にいた智沙ちゃんとのギャップに、僕は、わけが分からなくなりそうだ。
「智沙ちゃん――」
 と、美保さんが、はっとするくらいに厳しい声で言った。
 まだ僕に何か言いそうだった智沙ちゃんが、口をつぐむ。
「だめよ、好きな子にそんな口をきいちゃ……」
「わ、私は……」
「……研児君のこと、好きなんでしょう?」
 いつもの柔らかな声に戻して、美保さんが訊く。
「…………」
 智沙ちゃんは、顔を赤くして、うつむいてしまった。
 美保さんは、その顔に、あるかなしかのほほ笑みを浮かべ、腕を組んだ。
「智沙ちゃんは、あたしと研ちゃんのこと、知ってたのね?」
「そ、それは……」
「どこまで知ってるのかどうかは分からないけど……あたし、研ちゃんと、寝たわ」
 美保さんが、まっすぐに智沙ちゃんの顔を見つめながら、言う。
「それなのに、智沙ちゃんは、そんなふうな態度のままでいるの? もっと素直にならなきゃ」
「わ……私は……!」
 ぎゅっ、と智沙ちゃんが、小さなこぶしを握りしめる。
「私は、そんなふうに余裕ないもんっ……! 美保さんとは違うんだからっ……!」
「…………」
 美保さんが、どこか悲しそうな目で、智沙ちゃんを見る。
「あたしだって……余裕があるわけじゃないんだけどね……」
 そう、小さな声で言いながら、美保さんは、組んでいた腕をほどき、僕たちが乗ったままのベッドに近付いた。
「私……私は……でも……美保さんだって、嫌いになれない……美保さんのことも、好きなんだから……」
 智沙ちゃんが、泣きそうな声で、言う。
「だったら、これからも、あたしが研ちゃんを独り占めしていいの?」
「それは……」
 口ごもる智沙ちゃんと、さっきから何も言えないでいる僕を、美保さんは、交互に見つめた。
 そして、うつむいたままの智沙ちゃんの頭に、そっと手を置く。
「智沙ちゃん、寂しかったのね?」
「…………」
 こく、と智沙ちゃんは小さく肯いた。
「智沙ちゃん……あの家で、独りぼっちだものね」
「……美保、さん……」
 目に涙をためて、智沙ちゃんが、美保さんの顔を見上げる。
「じゃあ……三人でしましょうよ」
「なっ……!」
 僕は、美保さんの言葉に、思わず声をあげていた。
 けど、智沙ちゃんは、あまり驚いた顔をせず、ただ、ぼんやりと、美保さんの顔を見つめている。
「いいの……?」
「ええ……」
 ぽーっと頬を染めている智沙ちゃんの問いに、美保さんが肯く。
「なっ、なっ、なっ、なっ……」
 さ、三人でって、それって、つまり……。
 ネットでエッチな話をした時に、話題に出ることもあったけど、でも、それって……。
「うふ……研ちゃん、そういうことに決まったから」
「き、決まったからって……」
 美保さんの言葉に、僕は、きちんと返事をできない。
「あら……研ちゃんにとっては、夢のような話じゃない? あたしたち二人が、研ちゃんを気持ち良くしてあげるのよ?」
「で、でもっ……そ、そんなのおかしいよ……!」
「そうね……おかしいかもしれないわ……」
 そう言いながら、美保さんは、自分のブラウスのボタンに指をかけた。
「あたし、もともとおかしいのよ……お姉さんの子供に、手を出しちゃうような女だもの……」
 美保さんの瞳が濡れたように光り、目許が、ほんのりと染まっている。
 それが、美保さんの“したくなった時”の顔だということを、僕は、すでに知っていた。
「み、美保さん……」
「情けない声を出さないの。男の子はね、こういう時、両方の女を満足させなくちゃいけないのよ……」
 ブラウスとスカートを脱ぎ、美保さんが下着姿になる。
 大きな乳房を包む、レースをあしらった白いブラと、同じデザインのショーツ。
 その中に、僕の牡の部分を刺激してやまない、あまりにも魅惑的な女の人の器官がある。
「研ちゃん……」
 少しかすれた声で言いながら、美保さんが、僕に抱きついてきた。
 シーツの白と、下着の白と、肌の白が、僕の視界を埋め尽くす。
 美保さんに、飲み込まれる――
 ほんのかすかな恐怖と、罪悪感が、快楽への期待に押し流されていく。
「智沙ちゃんにした後だから、次はあたしの番よ」
 胸の谷間に僕の顔を押し付け、すんすんと僕の髪の匂いを嗅ぎながら、美保さんが言う。
 その柔らかくすべすべな太腿が、僕の股間のものをこすっている。
「智沙ちゃんも……それでいいでしょう?」
 そう言われて、こくりと智沙ちゃんが肯くのが、視界の端に映る。
 美保さんの手で……いや、全身で体を撫で回され、僕は、溺れる人のように、はぁはぁと喘ぐだけだ。
 いつしか、美保さんのブラが外れ、そして、剥き出しになった乳首が、僕の顔をくすぐる。
「ああ……美保、さんっ……」
 いつしか僕は、美保さんの体を抱き締めていた。
 智沙ちゃんが、僕と美保さんの方を、じっと見つめている。
 でも、その顔がどんな表情を浮かべているのか、僕にはよく分からない。
「うふふ……研ちゃん、お尻、舐めてあげるわね……」
「えっ……わっ!」
 僕は、美保さんにベッドに優しく押し倒された。
 美保さんが、するりと僕の体から離れ、そして、僕の股間に顔をうずめる。
「み、美保さん、ちょっと……んんっ」
 足を持ち上げられ、オシメを替えられる赤ん坊の格好になってしまう、僕。
 お尻の割れ目に、美保さんの息を感じる。
「研ちゃんのお尻の穴、ひくひくしてるわ……」
 美保さんは、そう言ってから、僕のその部分にキスをした。
「ひゃっ……!」
 僕が悲鳴をあげるのにも構わず――いや、もっと声を出させようとでもするように、美保さんの舌が、僕のアナルをくすぐる。
 これまで愛撫されたことのない場所を舐め回され、僕は、未知の快感に情けなく喘いだ。
「研児君……気持ちいいの……?」
 気が付くと、智沙ちゃんが、僕の顔をのぞき込んでいた。
 成す術も無く美保さんの愛撫を受け入れて閉まっている自分が恥ずかしくて、僕は、そっぽを向いてしまう。
「気持ちいいのよね、研ちゃん……。オチンチン、びきびきにしてるもの……」
 美保さんの指摘どおり、僕のペニスは、すでに勃起しきっていた。
「ふふ、こんなにヌルヌル漏らしちゃって……可愛いわ……」
 美保さんの指先が、僕の亀頭を撫で回す。
 かつてないほどに先端から溢れている液が、美保さんのきれいな指を濡らしている。
「んふっ……じゃあ、入れるわね……」
 美保さんの言葉に、僕と、智沙ちゃんの体が、びくっ、と震える。
 けど、美保さんは、すでにペニスを勃起させて要る僕の腰に、大胆にまたがって来た。
「ん……」
 ちろっ……と美保さんの舌が、唇を舐める。
 そして、もうじっとりと濡れているアソコを、ペニスにぴったりと押し付けた。
 熱く息づいている、柔らかな肉のぬかるみ。
 そこが、僕の勃起したペニスを、徐々に飲み込んでいく。
「ああぁんっ……あふぅ……」
 僕のを根元まで挿入し、美保さんは、満足げな溜め息をついた。
 そして、潤んだ瞳を、智沙ちゃんに向ける。
「智沙ちゃんも、してもらったら?」
「え……?」
「研ちゃんに、アソコやお尻を舐めてもらったら? ってことよ。好きでしょ? してもらうの……」
「そ……そんなこと……」
 智沙ちゃんが、耳まで顔を赤くする。
「いいよ、智沙ちゃん……来て……」
 僕は、智沙ちゃんに言った。
 頭は熱に浮かされたようになっていて、もう、まともな判断ができてる状態じゃない。
 ただ、ともかく、僕は、美保さんと智沙ちゃんの体を、いっしょに味わいたかったのだ。
「で、でも……でも……」
 さすがに、智沙ちゃんが逡巡する。
「ん、もう……迷ってると、いつまでも、研ちゃんはあたしが独り占めよ……」
 そう言いながら、美保さんが、僕の腰に腰をこすりつけるように、ヒップをうごめかせた。
「んっ……んあああっ……あうううっ……」
 湧き起こる快感に、僕は、声をあげてしまう。
「…………」
 智沙ちゃんが、ちょっと怒ったような顔で、僕の顔をまたいできた。
「あぁ……智沙ちゃん……」
「け、研児君……舐めて……」
 そう言って、智沙ちゃんが、まだ濡れたままのアソコを、僕の口に押し付ける。
「うん……」
 僕は、ためらうことなく、さっき自分が精液を注ぎ込んだばかりのクレヴァスに舌を差し込んだ。
「あ、あうっ……うん……あふぅっ……」
 舌を動かすと、智沙ちゃんが、抑えられた喘ぎを漏らす。
 目の前に美保さんがいるのが、恥ずかしいのだろう。まるで、声を噛み殺しているような感じだ。
「智沙ちゃん……今まで仲間外れにして、ごめんね……」
 美保さんが、ゆるゆると腰を使いながら、智沙ちゃんの細い肩に手を置く。
「そ、そんな……私は……んむっ」
 何か言いかける智沙ちゃんの唇を、美保さんの濡れた唇が、塞いだ。
「んっ、んむっ、んんん……あぁ、美保さん……」
「いい子ね、智沙ちゃん……ちゅっ、ちゅむっ……んちゅ……うん……んふぅ……」
 美保さんが、智沙ちゃんの唇をついばみ、首筋に舌を這わせ、そして、舌に舌を絡ませる。
 もしかしたら、美保さんと智沙ちゃんがキスをするのは――これが初めてじゃないかもしれない――
 ふと、そんな思いに駆られた僕は、奇妙な衝動の赴くまま、腰を突き上げ、智沙ちゃんのアソコを吸い立てた。
「んふっ、あん、ああぁんっ……! け、研ちゃんてば……あはぁんっ……!」
「ああっ、やっ、やあぁん……け、研児君っ……あうっ、あはぁっ……!」
 二人の喘ぎ声を聞きながら、目の前のピンク色の秘唇を舐めしゃぶり、肉棒で膣内をこすり上げる。
 智沙ちゃんの秘唇から溢れ出る生臭い液を、僕は、肉襞ごと夢中で啜った。
 智沙ちゃんの匂いとともに、つんとした僕自身の精液の匂いが鼻を突き、それが、異様なほどに僕を興奮させる。
「ああんっ、あ、あうっ、うん、あはぁっ……う、うそっ……! こんなの……あん、ああぁんっ……!」
 智沙ちゃんが、美保さんの柔らかな体に取りすがるようにして、快楽に身を震わせる。
「はぁ、はぁ、はぁ……うふふっ……研ちゃんにアソコを舐めてもらって感じてるのね……」
「あん、あんあんっ……イヤぁ……は、恥ずかしい……言わないでぇ……」
「いいのよ……もっともっと感じて……その方が、研ちゃんも嬉しいはずよ……」
 そう言いながら、美保さんが、愛しそうに智沙ちゃんの頬を撫で、額や瞼にキスをしている。
「あたしも、研ちゃんのを中に入れられて、とっても感じてるの……あん、あふうんっ……智沙ちゃんも、そうだったんでしょう?」
「あくっ、うふん、んふうっ……そ、それは……ああぁっ……!」
「うふふ……可愛い乳首をこんなにボッキさせちゃって……いけないコね……」
 そう言いながら、美保さんが、その豊かな乳房を、智沙ちゃんの胸に押し付けてる。
「あうっ! あんっ、ああぁんっ……そ、それ、だめぇっ……あうう……ああぁんっ……!」
 ここからだとよく見えないけど、どうやら、二人は乳首と乳首を触れ合わせ、刺激しあってるらしい。
 智沙ちゃんの愛液が僕の口元をさらに濡らし、美保さんの愛液が僕のピストンをさらに滑らかなものにする。
「ああっ、あく……うんっ、ううぅんっ……研ちゃんの、また大きくなったわ……あはぁっ……!」
 智沙ちゃんと抱き合い、体をいやらしくクネらせながら、美保さんが言う。
「はぁ、はぁ、はぁ……あたしと智沙ちゃんが仲良くするところを見て、興奮しちゃったのね……あん、ああぁん、あん、あううん……はふぅっ……!」
 肯く代わりに、僕は、腰の動きをさらに速くした。
「あっあっあっあっあっあっ……! す、すごいっ……! ああぁん、あうん、あん……あくううっ……!」
 美保さんが、声を高くして、自分でも腰の動きを激しくする。
 とろけそうなほどに柔らかな美保さんのアソコが、ぎゅむっ、ぎゅむっ、と優しく僕の肉棒を扱き上げる。
「んぶっ、ぷはっ……ああぁ……み、美保さんっ……! そ、そんなにされたら……!」
「研ちゃんの、イキそうなの……? だ、だったら……あううっ! ち、智沙ちゃんも、イかせてあげなきゃダメよ……ああぁん……!」
「うんっ……!」
 僕は、智沙ちゃんの丸いお尻を両手で固定して、クリトリスの辺りを激しく舐め回した。
「あひいいいいい! あああ、ダメ、ダメええ! そ、そこ、舐めちゃ……ああああああぁんっ!」
「ダメじゃないでしょ、智沙ちゃん……気持ち良かったら、もっとしてって言うのよ……!」
 そう言いながら、美保さんが、智沙ちゃんのオッパイをむにむにと捏ね回す。
「んはああっ! あん、あんあんあんあんあんあんっ! そ、そんなっ! あひっ! っひいいいいんっ!」
「ほら、こんなに乳首が固くなって……コリコリしてるわ……」
「あああああ、すっ、すごいィ……ああああんっ! あっ! んはあああ……もう、もう私……あううううっ!」
「ほら、素直になりなさい……はぁ、はぁ、はぁ……研ちゃんにお願いするのよ……」
「んあああっ! お、お願いっ……! 研児君っ! も、もっと……もっとしてぇ……ああああ、は、恥ずかしいぃ……恥ずかしすぎるぅ……っ!」
 恥ずかしさと気持ちよさに身悶えする智沙ちゃんのクリトリスを舌で弾き、その周辺ごとはむはむと甘噛みする。
「やっ、やあああっ! ダ、ダメっ……! あああああ!」
 ぷしゃっ! と愛液がしぶきになって溢れ、僕の顔を濡らす。
 僕は、ますます興奮して、智沙ちゃんのクリトリスからお尻の穴まで、まんべんなく舌を這わせ、こすりつけた。
「そ、そんなっ……あああっ! お、お尻なんて舐めちゃイヤああぁんっ! あうっ! あひっ! ひいいいいぃ!」
「はぁ、はぁ……智沙ちゃん、イって……研ちゃんやあたしも、一緒にイクから……!」
 美保さんが、智沙ちゃんの耳たぶをしゃぶりながら、甘く濡れた声でささやく。
「んひっ! あひいいいいんっ! イ、イク……イっちゃうううううう!」
 びくんっ! と智沙ちゃんの体が、僕の顔の上で痙攣した。
 僕は、最後のトドメとばかりにクリトリスの皮を剥き、そこを強く吸引した。
「ああああああ! イク、イク、イク、イク、イクうううううううううう!」
「ああんっ、あああんっ……! あ、あたしも……イっちゃううっ……!」
 美保さんのお尻が激しく上下に動き、アソコが、僕の肉竿をきつく搾り上げる。
「っ……!」
 僕は、たまらず美保さんの中に射精してしまった。
「あっ、ああああああっ! な、中に、出てるう……ああああぁんっ!」
 びゅくびゅくと律動しながら射精を続けるペニスを膣肉で締め付けながら、美保さんが、背中を反らせるようにして絶頂に達する。
 僕は、美保さんの声を聞きながら、その体内に射精を続けた。
「あああっ……あっ、ああぁ……あうん……あああぁぁぁ……」
 うっとりしたような誰かの溜め息が、聞こえた。
 そして、甘ったるいような独特の性の匂いが、僕を包んでいる。
 僕の脳みそは、もはや何も考えることができず、ただとてつもない気持ち良さに、じんじんと熱く疼いているようだった。



「ちゅむ、ちゅむっ、ちゅぶ、んちゅっ……さあ、智沙ちゃん、やってみて……」
「うん……ちゅ、ちゅ、ちゅっ……んちゅっ……んっ……ちゅむっ……」
「上手よ、智沙ちゃん……次は、舌を出して、研ちゃんの気持ちいいところを舐めてあげて……」
「れる、れるる、んちゅ、ちゅむっ……こう……?」
「そう、そこの、先っぽのところよ……それから、ここの、くびれてるところも、男の子は気持ちいいの……ちゅむ、ちゅむむ、れる……ちゅば、ちゅぷっ……」
 美保さんと智沙ちゃんが、顔を並べて、僕のペニスをフェラチオしている。
 二人の唇が、僕の亀頭をついばみ、二人の舌が、僕の肉竿の裏筋を舐めあげている。
 さっきまで、精液と、美保さんの愛液にまみれていた僕のペニスは、今や二人の唾液によって、ぬらぬらと濡れ光っていた。
「あぁ……研児君の、また大きくなってる……」
 どこか、ぼおっとした口ぶりで、智沙ちゃんが言う。
「本当に、研ちゃんてば元気ね……うふふっ、二人で、研ちゃんを天国に連れてってあげましょう」
「うん……」
 そう返事をして、智沙ちゃんが、ぺちゃぺちゃと舌を使って僕のペニスを上から下まで舐めしゃぶった。
「あっ、あああっ、あく……うんっ、うっく……あふうっ……」
 僕にできることと言えば、絶え間無く送り込まれる快感に声を上げ続けるくらいだ。
「うふ、研ちゃんの、可愛い……」
 美保さんが、智沙ちゃんが舐めているところよりもさらに下――陰嚢を舌で舐め転がしながら、言う。
「アソコの中に入ってる時はあんなに逞しくて男らしいのに、こうやってしてあげると、ぴくぴく震えて……本当に可愛いわ」
 そう言いながら、美保さんが、僕のシャフトの根元辺りをしこしこと扱く。
「あ、あうっ、くうっ……!」
「うふっ、いい声……智沙ちゃんも、そう思うでしょ……?」
「うん……研児君、とっても可愛い……」
 智沙ちゃんも、そんなことを言いながら、さっきから先走りの汁を溢れさせている亀頭を指先で撫で回す。
 ひりひりするような快感がペニスから湧き起こり、電流みたいに僕の体をびくびくと痙攣させる。
「あ、あうっ、くっ、んく……はあうっ……」
「ああ、あたし、がまんできないわ……」
 美保さんが、そのぽってりとした唇を開き、僕のペニスを口に含んだ。
「んむっ、あむむ、んぐ、んふっ……ちゅぶ、ちゅぶぶ、んぢゅっ、ちゅぶぶぶぶ……」
「うっ、うううっ……んっ、んっ、んっ……あう……ああっ……」
 美保さんの濡れた唇が肉幹の上をスライドし、たまらない快感を紡ぎ出す。
「ちゅむ、ちゅぶぶ、んふぅん、ぷは……智沙ちゃんも、してみる?」
「うん……」
 智沙ちゃんが、その小さな唇を開き、僕の亀頭にかぶせてくる。
「んむ、んぐぐ、んぶ……んふぅ……」
「歯を立てちゃ駄目よ……唇で、オチンチンを扱くようにして……」
「んむ、んむむっ、ちゅぶ……ちゅぶ、ちゅぶ、んちゅっ、んぶぶ、ちゅぶっ……」
 智沙ちゃんのぎこちない口唇愛撫が、僕の欲望をさらに高ぶらせる。
「うふっ……智沙ちゃんのお口で、研ちゃん、とっても感じてるみたいよ……」
 そう言いながら、美保さんは、僕の陰嚢を優しく揉み、さらには、指先をお尻の割れ目にまで潜らせてきた。
「あ、あうっ、あく、ああぁ……そ、それ、だめぇ……」
「ふふ……ここが、ぴくぴくしてるわ……」
 美保さんが、陰嚢とお尻の穴の間を、指先で愛撫する。
「もう、出しちゃいそうなのね……智沙ちゃん、代わろうか?」
「んっ、んむっ、んんんっ……」
 智沙ちゃんが、僕のペニスを口に含んだまま、首を左右に振る。
「もう、しょうがないわね……でも、お口に出してもらったら、きちんと飲まないとだめよ?」
 こく、と今度は肯く智沙ちゃん。
「ふふ……覚悟はできてるのね……。研ちゃん、思い切り出しちゃっていいみたいよ?」
 そう言って、美保さんは、智沙ちゃんが咥え切れてない、肉棒の下三分の一くらいを、指先で扱き始めた。
 智沙ちゃんも、ちゅばちゅばと音をたてながら、僕のペニスをおしゃぶりしている。
「ああ、そんな……だめだよ……ああん……ホ、ホントに出しちゃう……!」
「んぐ、んぶぶ、んぢゅ、ちゅぶぶっ……いいよ、研児君……出して……飲んであげる……ちゅむ、ちゅぶぶっ……!」
 智沙ちゃんが、まるで熱に浮かされているような口調で言って、再び僕のモノを咥える。
 智沙ちゃんの口と美保さんの指で刺激し続けられ、僕は、とうとう限界を向かえてしまった。
「あああ、あ、あ、あーっ……で、出る……あああっ!」
「んんんんんんんっ?」
 びゅびゅーっ、びゅびゅーっ……! と、激しい勢いで、智沙ちゃんの口の中に、射精してしまう。
「んぐ、んぐぐ、んむっ……んふうっ、んぐ……ん……んくっ、んくっ、んくっ、んくっ、んくっ……」
 智沙ちゃんが、苦しそうに眉を寄せながら、僕の出した精液を、飲み干している。
 それを、僕は、茫然と見つめていた。
「あん、ダメ……あたしにも、少しちょうだい……」
「ぷはっ……み、美保さん……んむっ……!」
 僕の精液で濡れた智沙ちゃんの唇を、美保さんが、奪う。
 そして、美保さんは、智沙ちゃんの舌に舌をからませ、さらには、ちゅうちゅうと吸い上げた。
「あむっ、ちゅむ、んちゅっ……はぁ、はぁ、はぁ……んふふ……研ちゃんの精液の味がする……♪」
「ああ、美保さん……ちゅ、ちゅむっ、ちゅっ……んふうぅん……」
 甘えたような声をあげて、美保さんのキスに応える、智沙ちゃん。
 僕は、そんな二人の様子を、ぼおっと見つめていた。
 これは――こんなことは――まるで――夢だ――
 ふと、なぜか、僕はそんなことを思った。



 翌日の、朝。
 枕元に、コンビニの小さな袋と、メモ帳ががあった。
 “智沙ちゃんとのデートの時に使ってね”
 メモ帳には、美保さんの字で、そんなことが書いてある。
 袋の中には、真新しいコンドームの箱が入っていた。



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