ももえ牝犬生活!
(前編)



 大好きだった直太くんへ

 もう、これ、どうして書いてるのか分からなくなってきちゃいました。
 でも、直太くんにここでのお話をお手紙すると、そのあとのおじ様とのエッチがすっごく気持ちいいんです。
 お風呂場での、月一回のウンチプレイよりいいんです。
 だから、書きます。
 実は今、萌々絵は、お手紙を書ける状態じゃないので、これは、本当はおじ様の部下の人に書いてもらってます。
 今回は、萌々絵の結婚の話です。
 萌々絵、結婚しちゃいました。
 今も、すてきな旦那様が、そばにいます。
 妊娠と結婚の順番が逆みたいですけど、とにかく、今、萌々絵は幸せです。
 でも、やっぱり、最初はとっても不安でした。

 ももえが旦那様に初めて会ったのは、赤ちゃんを産んで、1ヵ月くらいたってからのことでした。
 2ヵ月だったかな?
 えっと、ここらへんは、萌々絵にもよく分かってません。
 その夜、おじ様は、久しぶりのお仕事でずーっとお家を留守にしてました。
 だから、おじ様が帰ってきたとき、萌々絵はとても嬉しかったです。
「おじ様、お帰りなさいませ」
 萌々絵は、自分のお部屋で、白い浴衣を着て、三つ指をついておじ様をお迎えしました。
「ただいま、萌々絵ちゃん。いい子でいたかい?」
 おじ様は、萌々絵の頭をナデナデしながら言いました。
「ハイ」
「ふふふ、でも、寂しくって何度もオナニーしちゃったんだね?」
「あう……そ、そうです……」
 萌々絵は、顔をかーっとさせながら答えました。
 おじ様は、萌々絵のこと、萌々絵の体の匂いで何でも分かっちゃうのです。
「しょうがないなあ。最近の萌々絵ちゃんは、はじめてこっちに来た時より、もっともっとスケベになっちゃってるもんね」
「ああん、そんなァ……」
「妊娠して、赤ちゃんを産んで、余計にスケベになっちゃったんじゃないかな?」
「あ、あうう……そ、そうかもしんないですゥ」
 おじ様が言うとおり、萌々絵、ここにきてからどんどんエッチになっちゃってると思います。
 ふだんから、エッチのことばっかり考えてるんです。
「そんな萌々絵ちゃんに、お婿さんを探してあげたんだよ」
「えっ……!」
 萌々絵は、びっくりしました。
「おじさんがお仕事で何日も出かけてる間、萌々絵ちゃんもさみしいだろう? だから、旦那さんを用意してあげたんだよ」
「で、でも……萌々絵は、おじ様の奴隷なのに……」
「そう。萌々絵ちゃんはおじさんのものだよ。だから、おじさんが結婚しなさいって言ったら、そうしないとダメだよ」
「そんなあ……」
「おやおや、そんな心細そうな顔をしなくても大丈夫だよ。おじさんが見つけてきたお婿さんだからね。萌々絵ちゃんも、きっと気に入るよ」
「でも……」
 萌々絵は、誰だか分からない人と結婚させられちゃうことより、このままおじ様に捨てられちゃうんじゃないかってことに、すごく不安になってました。
「実は、今夜ここに連れて来ているんだよ」
 おじ様はそう言って、隣のお部屋に続くふすまを開けて、呼び声を上げました。
 ちょっと間を置いて、お部屋に、おじ様が見つけてくれた萌々絵の旦那様が入って来ました。
「あっ……!」
 萌々絵は、さっきよりもっと大きな声をあげました。
 だって、部屋の中に入って来たのは、大きな体のワンちゃんだったからです。
 白黒のブチの、ちょっとほっそりした体の、垂れ耳のワンちゃんです。
 ダルメシアンっていうんでしたっけ? 直太くんと一緒に観に行った映画に出てたワンちゃんです。
 直太くんは、あの映画、あんまり好きじゃなかったみたいだけど……。
「え、えっと……このワンちゃんが、萌々絵のお婿さんなんですか?」
「ああ、そうだよ。名前はタロウっていうんだ。なかなか男前だろう?」
「そ、そんなぁ……」
「だって、萌々絵ちゃんは牝犬だろう? だって、お尻にそう書いてあるもんね」
「あうぅ……」
 確かに萌々絵は、ここに来た時、お尻に、そういう焼き印を押してもらいました。
 けど、本当にワンちゃんのお嫁さんになっちゃうなんて……。
「萌々絵ちゃん、おじさんの言うこと、きけないのかな?」
「え、えっと、それは……」
「ふうん……あんまりワガママを言うようなら、もうおじさんのチンポはくれてやらないぞ」
「あうっ……そ、そんな……!」
「どうした? おじさんのチンポなんかもういらないのかな?」
「ほ、ほしい……ほしいです……! おねがいです、萌々絵を捨てないで……!」
 萌々絵は、おじ様の足にすがりついて、爪先にキスをしました。
「だったら、おじさんの言うとおりにするんだよ」
「は、はい……わかり、ました……」
 もう完全におじ様のセックスのとりこになっていた萌々絵は、そう言うしかありませんでした。
 萌々絵は、顔を上げて、タロウくんの顔を見ました。
 タロウくんは、黒目の周りを赤くして、なんだかハァハァ息をしています。
「ふふふ……どうやら、タロウは萌々絵ちゃんの匂いに発情しちゃったみたいだね」
「えっ……?」
「タロウはね、牝犬になっちゃった人間の匂いが大好きなんだよ。本物の牝犬より好きかもしれないね」
 そう言われて見ると、確かに、タロウくんはすっごく興奮してるみたいでした。
 何だか、足取りも落ち着きがないみたいです。
「え、えっと、タロウくんは、どーてーじゃないんですか?」
 萌々絵は、思わず訊いちゃいました。
「ん? ははは、気になるかい? タロウは、これまで何人もの女の子とセックスしてるよ。犬とも、人間ともね」
「そうなんですか……」
「そんな男の子と結婚するのはいやかい?」
「だ、だって……なんだかずるいです……」
 萌々絵は、タロウくんの顔をにらみました。
 タロウくんは、人間の言葉がぜんぜん分かってない様子です。
「ふふ、早くもヤキモチかな?」
「そんなこと……」
「だけど、萌々絵ちゃんだって処女じゃないだろう?」
「でもでも……萌々絵は、ワンちゃんとセックスしたことないですよう……」
「ははは、なるほどねえ」
 おじ様は、イジワルな顔で笑いました。
「でも、結婚相手は、経験豊富な方がかえっていいんだよ。なあに、萌々絵ちゃんも、すぐにタロウのペニスが気に入るさ」
「そう、ですか?」
「ああ。じゃあ、さっそくタロウのペニスを味見してみなさい」
「えっ?」
「タロウにフェラチオしてあげるんだよ。さあ、四つん這いになって」
「……はい」
 萌々絵は、浴衣姿のまま、タロウくんと同じように四つん這いになりました。
 おじ様が、引き綱をひいて、ますます落ち着きの無くなったタロウくんを萌々絵の目の前に誘導します。
(あうっ……やっぱり恐いよぉ……)
 目を血走らせて、尖った歯を剥き出しにしながら、舌をべろんと出してるタロウくんの顔がアップで迫って来て、萌々絵はちょっと震えちゃいました。
 はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ……っていうタロウくんの熱い息が、顔に当たります。
「タロウ、いいぞ」
 おじ様がそう言うと、タロウくんは、わうっ、と吠えて、萌々絵に躍りかかりました。
「キャッ?」
 驚いた萌々絵の背中に、とん、とタロウくんの前足が置かれました。
 萌々絵の目の前に、タロウくんの股間があります。
「はっ、はわぁ……」
 タロウくんの後ろ足の間の、ぽこんとなった所から、赤いものが萌々絵の顔に向かってにょきにょきと伸びてきました。
「こ、これが……タロウくんの……?」
「ああ、そうだよ。匂いを嗅いでごらん?」
「はい……すんすんすん……」
 萌々絵は、おじ様に言われる通り、タロウくんのペニスの匂いを嗅ぎました。
(あっ……タロウくんのペニス……おじ様のオチンポと同じ匂いがする……!)
 あとで知ったんですけど、タロウくんも、おじ様や萌々絵が服んでるお薬を服んでたのです。
 そんなタロウくんのペニスのキツい匂いを嗅いでるうちに、萌々絵のお股は、じわあんと熱く濡れてしまいました。
(ああん……ワンちゃんのオチンチンの匂いで、アソコが濡れちゃうなんて……)
 恥ずかしいのと、エッチな気分になっちゃったのとで、心臓がすごくドキドキします。
「さあ、タロウのペニスをおしゃぶりしてあげなさい」
「ああ……はいィ……」
 萌々絵は、そう返事をして、顔を倒すようにして、タロウくんのペニスに唇を寄せました。
 まず、先っぽを、ぺろぺろしてみました。
「んっ、てろっ、ちゅむ、ちゅっ……れろれろれろ……」
 タロウくんのペニスは、ますます伸びてきて、そして、生臭い匂いがいっそう強くなりました。
「おおう、す、すごいね……本当に舐めちゃってるねえ……」
 おじ様は、はぁはぁと息を荒げながら、言いました。
「もしかして、タロウのペニスをフェラチオしながら、オマンコ濡らしちゃってるんじゃないかな?」
「ちゅっ、ちゅぶ、んちゅ……そ、それは……」
「そのまま舐めてなさい。おじさんが検査してあげるからね」
「は、はい……萌々絵のいやらしいオマンコが濡れてるかどうか、検査してください……」
 本当は、もうびちょびちょになってるのは分かってたけど、萌々絵はそう言いました。
 おじ様が、萌々絵の帯を緩めて浴衣の裾を、ぺろん、とめくりました。
「おおっ、すごいな。大洪水じゃないか」
「ああん、そ、そんなァ……」
「萌々絵ちゃん、やっぱりタロウのペニスが気に入ったんだねえ。さあ、もっとそのペニスを舐めてあげなさい。いやらしい音をたてながらジュポジュポ吸うんだよ」
「はい、分かりました……あむっ、んっ、んむ……ちゅむむ、んじゅぅ……じゅぱっ、じゅぱっ、じゅぱぱ……」
 萌々絵は、タロウくんのペニスをぱくんと咥えてから、ちゅばちゅばと音を立てて吸ってあげました。
 それから、お口の中でびきびきになってるペニスに、いやらしく舌を絡めてあげました。
 タロウくんのペニスの匂いがどんどん強くなって、萌々絵はますますエッチな気持ちになってきました。
「ふふふ、萌々絵ちゃん、牡犬のチンポで欲情しちゃってるね。やっぱり萌々絵ちゃんはスケベな牝犬なんだねえ」
「ちゅっ、ちゅば、ちゅば……はふぅ……そ、そうです……萌々絵は、いやらしいメスイヌです……あむっ、ちゅむ、ちゅむむ……」
「くっくっく……お尻がふるふるしてるよ? オマンコもピクピクして……いじってほしいのかな?」
「んむ、んぐぐ……ぷはぁ……はい、いじってほしいです……萌々絵の牝犬マンコ、いっぱいイタズラしてほしいです……はむむ、んぐ、んちゅう……」
「萌々絵ちゃん、すっかりタロウのペニスに夢中だねえ……。ああ、すごくイヤらしい眺めだよ」
 そう言いながら、おじ様は、萌々絵のオマンコに、ずぶうっ、って太い指を入れてくれました。
「んふううううううう!」
「ほほお、中までぐちゅぐちゅになってるよ。それにすっごく熱くて、うねうね動いてるよ!」
「んふ、んふ、んふ、んふ、んふうううう」
「ほらほら、ほらほらほらほら! どうなんだい? 犬のチンポ咥えながら指マンされるの、気持ちいいかい?」
「んぐ、あふっ、んあああ……イ、イイですぅ……はふぅ……こ、興奮しちゃいますっ……あん、ああぁんっ……」
「こらこら、ヨガってばかりじゃタロウが可哀相だろう? きちんとフェラチオしてあげるんだよ」
「ああん、は、はいィ……タロウくん、ごめんね……あむ、ちゅぶぶ、んぐ、ふぐぅン……じゅぽじゅぽじゅぽ……」
 萌々絵は、口から離してしまったタロウくんのペニスをもう一度お口に咥えて、ねろねろと舌を動かしました。
「くううっ! す、すごい……。想像以上にいやらしい眺めだよ!」
 おじ様は、大きな声で言いました。
「ああ、ダメだ。おじさんガマンできなくなっちゃったよ! このまま入れるからね!」
 そう言って、おじ様は、かちゃかちゃと音を立ててベルトを緩め、オチンポを剥き出しにしました。
「はああ、い、入れるよ! 入れるよっ!」
 そして、おじ様は、萌々絵が返事をする前に、ずるっ! とオチンポをオマンコに入れました。
「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん〜ッ!」
「くあああああっ、す、すごいっ! 萌々絵ちゃんのオマンコ、おじさんに絡み付いてくるっ!」
 おじ様は、普段とは違う、余裕のない動きで、ずんずんと腰を動かしました。
 すると、まるでそれに合わせたみたいに、タロウくんまで腰をカクカクさせ始めました。
「んんんんーッ?」
 子宮の入り口と喉の奥をつつかれて、萌々絵は、パニックになりそうでした。
「おおう、思った通りだ……牡犬と萌々絵ちゃんとで3Pするの、すごく興奮するよ……! ほら、おじさんのチンポ、いつも以上にびきびきになってるの、分かるだろう? ほら、ほら、ほらっ!」
「んぐ! ふぐぐ! んぐぅ! んむっ! んむむ! んふーっ!」
 タロウくんとおじ様が、前後から乱暴に萌々絵を攻め立てます。
 でも、萌々絵は、そんなふうにされても感じちゃうくらいに、おじ様にすっかり開発されてしまってました。
「んふう、んむ、んぐぐう、んっ、んんんんんっ……!」
「おう、おう、おう、おう……萌々絵ちゃん、いやらしい声になってるよ。感じてるのかい? こんなにひどいことされて感じてるのかい?」
「んふぅ、んんっ、んんン〜!」
「ああ、咥えたまま返事されても分からないよ。……そうだ、気持ちいいんだったら、オマンコをきゅっきゅっ、ってしてごらん?」
「んっ、んぐ、んぢゅ、んふう……!」
 きゅっ、きゅっ、きゅっ……♪
 萌々絵は、おじ様に、オマンコで返事をしました。
「ふはあっ、す、すごい締め付けだ……! うううっ、とってもイイ具合だよっ! くはぁっ……タロウなんかにくれてやるのはもったいないくらいだ……!」
 そう言いながら、おじ様は、ますます激しく腰を動かしました。 
「んふうううううう!」
「で、でもね、これで、おじさんが萌々絵ちゃんのオマンコにチンポを入れるのは、最後にするよ」
「ぷは……そ、そんなっ……!」
 萌々絵は、思わずタロウくんのペニスを口から離して、声をあげちゃいました。
「当たり前だろう? いくらおじさんでも、夫婦の間に割り込むほど野暮じゃないよ」
「ああ、そんな、そんなあ……っ!」
 やっぱり、このまま捨てられちゃうんだ、って思って、萌々絵は悲しくなりました。
 泣きそうになってる萌々絵の顔に、タロウくんが、ベトベトのペニスをぐりぐり押し付けます。
「ほらっ! タロウが怒ってるぞ! きちんとフェラチオしてあげなさい!」
「あ、あうう……」
 萌々絵は、とっても惨めな気持ちになりながら、タロウくんのペニスをもう一度咥えて、フェラチオしました。
 タロウくんが、はぁはぁ息をしながら腰を振り立てます。
 と、その時、タロウくんのペニスの先から、びゅーっと何かが溢れました。
「んんんんっ?」
「おおおおっ、タロウが射精を始めたみたいだね。ほら、飲みなさい! 全部飲むんだ!」
 びゅうぅー! びゅうぅー! びゅうぅー! びゅうぅー! びゅうぅー! びゅうぅぅぅぅぅぅー!
 タロウくんの射精は、なかなか止まりません。
 あんまりドロドロしてないので、喉に引っ掛かったりはしないけど、とにかく量が多いんです。
「んぐ、むぐぐ、んぅ……ふみゃああっ!」
 萌々絵は、全部のみきれなくなって、とうとう口を開いちゃいました。
 萌々絵のお口に、お顔に、髪の毛に、タロウくんがオシッコみたいな精液を浴びせ続けます。
「萌々絵ちゃん、お行儀悪いよ! おじさんは萌々絵ちゃんをそんなふうに調教した覚えはないよっ!」
「そ、そんなあ……あぶ、んぶうっ……」
「ええい、とにかくオマンコを締めて、おじさんの精液を全部搾り出すんだ。お仕置きはそれからだよっ!」
 ずぼずぼずぼずぼずぼずぼ……!
「ひゃああああっ! ご、ごめんなさい! ごめんなさいっ! ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさいィ〜!」
 萌々絵は、必死で謝りながら、オマンコにぎゅム〜って力を込めました。
「くわあああああ! く、食い千切られそうだっ! う、うおおお! そのまま締めるんだっ! おじさんの最後のザーメン、中に注いでやるっ!」
「はひ、はひい、はひいん! さ、さいごなんてイヤぁ……! 萌々絵、もっとおじ様にオマンコしてほしいのに……あひいいいいいいいいっ!」
「うるさいっ! まだ逆らうのかっ! この、この、このこのこのこのこのおおおおおおおっ!」
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 どばああああああっ! どびゅびゅ! びゅば! びゅばばばばばばばばば! びゅるーっ!
 萌々絵のオマンコの中で、おじ様のオチンポが、びくびく震えながら、いっぱいいっぱい射精しました。
 子宮の中までおじ様の精液で満たされて、萌々絵は、何度も何度も連続してイキました。
「あああ、あ、あ、あ、あ、あ、あああぁー……っ!」
(そんな……これで、最後だなんて……)
 萌々絵は、イキ続けながら、ぽろぽろと涙をこぼして、そして、そのまま何も分からなくなって――
(萌々絵、やっぱり飽きられちゃったんだ……オモチャみたいに捨てられちゃうんだ……)
 それから、萌々絵は気絶しちゃいました。

 目を覚ますと、萌々絵はハダカになってました。
「さあ、萌々絵ちゃん、お仕置きするよ」
 おじ様が、おっきな注射器みたいな浣腸器にバケツの中のお薬を吸い上げながら言いました。
「ああっ……萌々絵に、お浣腸、するんですか……?」
「ああ、そうだよ。萌々絵ちゃんのお腹の中をきれいにして、悪いものは全部出しちゃおうね」
 そう言って、おじ様は浣腸器を萌々絵に近付けました。
「おじさんに逆らうような気持ちも、ぜんぶウンコと一緒に出しちゃおうねえ。さあ、お尻を上げて」
「は、はい……」
 萌々絵は、腹這いになって、お尻を高く上げました。
「あいさつはどうしたのかな?」
「え、えっと……お、おじ様に、ナマイキなことを言ったいけない萌々絵に、お浣腸で、うんとキツくお仕置きしてください……」
 萌々絵は、そう言って、両手を後ろに回して、自分のお尻をむにっと広げました。
 お尻の穴が剥き出しになって、すうすうしました。
 見ると、タロウくんが、部屋の隅に体を横たえて、じーっとこっちを見ていました。
「さあ、お仕置きの浣腸だよ。お腹でよーく味わいなさい」
 ぶちゅっ。
 浣腸器の先っぽが、萌々絵のお尻の中に入りました。
「はあう……っ」
 ちゅるるるるるるるるるるる……。
 生ぬるいお薬が、萌々絵のお腹の中に入ってきます。
「んっ、んく……ふあ……んはぁ……」
「おやおや、色っぽい声を出して……お仕置きの浣腸で感じちゃってるのかな?」
「あうっ……そ、そんなこと、ないですゥ……」
「ふふふ、どっちにしろ、一本じゃ足りないみたいだね。さあ、もう一本行くよ」
「ああ、そんなァ……」
 そう言いながらも、萌々絵の声は、期待してるみたいに震えてました。
 だって、おじ様の前でいっぱいウンチするのは、恥ずかしいけど、すごく感じるんです。
「ほうら、二本目だ」
 ちゅるるるるるるるるるるる……。
「うあっ、あっ、ああっ、あっ、ああああああ……」
 お腹が、お薬で一杯になります。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
「うーん、萌々絵ちゃん、まだ余裕があるみたいだねえ」
「そ、そんなこと……ないですゥ……苦しい……おなか苦しいの……」
「そうかな? でも、これはお仕置きだからね。三本目も入れちゃうよ」
「あうう……そ、そんな……萌々絵のお腹、ハレツしちゃいますよう……」
「大丈夫だよ。さあ、お尻を上げて!」
「は、はいッ……!」
 萌々絵は、おじ様に叱られて、あわてて下がっていたお尻を上げました。
 ちゅるるるるるるるるるるる……。
「んはぁっ……く、苦しいよォ……」
「駄目だよ、萌々絵ちゃん。これはお仕置きなんだから我慢しなさい」
「はぐぅっ……で、でもォ……くふぅ……」
 萌々絵のお腹はもうパンパンになって、まるで、また妊娠したみたいになっちゃいました。
「ああ、ダメですぅ……今抜かれたら、漏れちゃうゥ……」
「しょうがないなあ、じゃあ、これで栓をして上げよう」
「えっ……? んひゃんっ!」
 浣腸器の先っぽが抜かれた次の瞬間、にゅるっ、と、おじ様があらかじめ用意していたアナルプラグを入れられちゃいました。
 ぐりんっ、とアナルプラグの中身が動きました。
 お尻の穴の内側の、柔らかいゴムの膜に包まれた仕掛けが、膨らんだんです。
 こうなると、おじ様がカギを使ってゆるめてくれない限り、どんなにいきんでもウンチができなくなっちゃうんです。
「はっ、はひ、ひ、ひあ、はあ、はあ、はわああっ……」
 お尻の穴を開きっぱなしにされて、萌々絵は、本当のワンちゃんみたいにハァハァあえぎました。
「ふふふ……仕上げに、これを付けてあげようね」
 おじ様は、萌々絵のお尻に突き刺さったままのアナルプラグに、ふさふさの尻尾を付けました。
「ほうら、これで萌々絵ちゃんは、本当の牝犬だよ。タロウのお嫁さんにぴったりだ」
「あああぁぁぁ……」
 萌々絵は、お腹とお尻が苦しくて、うまく返事できませんでした。
「さあ、それじゃあ、お婿さんと一緒に散歩だよ」
 そう言って、おじ様は、萌々絵の首輪にリードを付けて、ぐいっ、って引っ張りました。
 タロウくんも、おじ様に引かれて、萌々絵と並んで歩きだします。
 タロウくんは、萌々絵と並んで歩きながら、すりすりと体を寄せて来ました。
 さっきフェラチオしてあげたから、萌々絵のこと、恋人だと思ってるのかもしれないな、と、ぼんやりと思いました。

 萌々絵は、おじ様に引かれるまま、タロウくんといっしょに、おじ様の家の広い庭を四つん這いで横切りました。
 そして、ガレージで車に乗りました。
 萌々絵と、タロウくんと、おじ様と、全員が後ろの席です。それでも狭いとは思わないくらい、大きな車なんです。
 萌々絵は、いつ車が動き出したのか分からないくらい、いっぱいいっぱいになってました。
 たくさんのウンチが、一刻も早く外に出ようとお腹の中で暴れまわってるんです。
 なんだか冷たい汗をかいて、体ががくがく震えました。
 いつしか、萌々絵は、タロウくんの温かい体を抱き締めてました。
 タロウくんは、萌々絵を励ますみたいに、ペロペロと顔を舐めてくれました。

「さあ、ついたよ」
 おじ様がそう言って、車から降りました。
 萌々絵は、おじ様にリードを引かれて、車の外に出ました。
 もう、外は真夜中でした。道路には誰もいません。
 そこは、何だか見覚えのある場所でした。
「ここ、は……?」
 思わず、萌々絵は訊いてしまいました。
「ぐふふ……萌々絵ちゃんの彼氏の家だよ」
「えっ……!」
 そこは、直太くんの家でした。
 その夜、萌々絵は、直太くんの家の前にいたんです。
「なおた、くん……」
 どうしてだか分からないけど、萌々絵は、ぽろぽろ涙をこぼしてしまいました。
 一瞬だけ、お腹のこととか、忘れてしまいました。
「……さあ、萌々絵ちゃん。ここで、お腹のものをぜんぶ吐き出しちゃいなさい」
 そう言って、おじ様が、萌々絵の尻尾――ふさふさのついたアナルプラグに手をかけました。
「ああっ……ま、待って、待ってください……!」
 萌々絵は、思わず叫んでしまいました。
「おやおや、そんな大きな声を出したら、何かと思って人が見に来ちゃうよ」
「……!」
 萌々絵は、ぎゅっ、と唇を噛みました。
 そんな萌々絵を、タロウくんが、不思議そうな顔で見ています。
「もう、萌々絵ちゃんも限界だろう? ここまでよく頑張ったよ。さあ、出しちゃっていいんだからね」
「あああ……でも……でもでもっ……」
 萌々絵は、ガタガタと体を震わせていました。
「お、お願いです……ここでだけは……許して……許してください……!」
 今では、どうしてあんなに必死だったのか、よく覚えてません。
 でも、その時、萌々絵は、どうしてもそこでしちゃいけないと思ったんです。 
「いいや、駄目だよ、萌々絵ちゃん……さあ、ここで全部ぶちまけるんだ」
「ああ、そんなあ……許して……許してくださいィ……」
「ホーラ、プラグを抜いてやるぞ〜」
「あああああああああっ……!」
 ずるんっ。
 プラグが、一気に抜かれました。
 それでも、萌々絵は、ちょっとだけ――本当にちょっとだけですけど――ガマンできました。
 ほめてほしいなんて思わないけど、でも、直太くんには、それだけ、言いたかったんです。
 そして――
「あ――!」
 ぶばっ! ぶばば! ぶりぶりぶりぶりぶりぶりっ!
 萌々絵は、ものすごく汚い音をたてながら、ウンチを漏らしてしまいました。
「おあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 喉から、本当に動物みたいな声が出てしまいます。
 ぶびびっ! ぶぶっ! ぶばばばばば! ぶりりりりりりりっ!
 びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ……!
「おああ……あああ……あー……ああああぁぁぁぁぁぁぁ……」
 直太くんにバージンをあげて、おじ様に開発してもらったアナルから、ものすごい量のウンチが溢れ出ました。
 それは――この世のものとも思えないような快感でした。
 体がめくれ上がって、中身が全部出ちゃったみたいな、もう二度と味わうことができないようなキモチヨサでした。
 おじ様とタロウくんが、萌々絵の一番汚いところを見てる、と思うと、余計に感じました。
「あはあぁ……はぁ……あはぁはぁ……あははははは……」
 じょばじょばじょばじょばじょば……。
 萌々絵は、いつのまにか、オシッコも漏らしていました。
 あんまりウンチがきもちよくて、下半身に力が入らなくなっちゃってたんです。
 お尻に“牝犬”っていう焼き印を押してもらった時にも、ウンチとオシッコを漏らしちゃいましたけど、その何倍も、直太くんの家の前に漏らしちゃいました。
 お掃除、大変でしたよね。
 ごめんなさい。

「あは……あはぁ……あははぁ……はははああぁぁぁ……」
 気が付くと、萌々絵は、涙を流しながら、笑ってるみたいな声を上げてました。
 そこは、直太くんの家の近所の公園でした。たぶん、おじ様にリードを引かれて、ここまで散歩したんだと思います。
 萌々絵のお尻や足は、ウンチとオシッコでべちょべちょになっていました。
 そんな萌々絵の下半身を、おじ様は、水飲み場の水道の水で、流してくれました。
 それが終わると、おじ様は、タロウ君のリードを引っ張って、萌々絵の顔のところにタロウくんの頭を持ってきました。
「さあ、萌々絵ちゃん、タロウとキスしないさい」
「はい……あぁ……タ、タロウくん……」
 萌々絵は、ご主人様に言われたとおり、自分からタロウくんのお口に、ちゅむっ、ってキスしました。
 すると、タロウくんが、舌を出して、萌々絵の顔をペチャペチャなめてくれました。
 萌々絵は、うーんとベロを突き出して、タロウくんといっぱいディープキスをしました。
(ああ……萌々絵ったら、何カンチガイしてたんだろう……)
 そんなふうに萌々絵は思いました。
(萌々絵、もう牝犬なのに……ウンチやオシッコだって平気で漏らしちゃう牝犬なのに……まだ、直太くんに会ったらどうしようなんて、そんなふうに考えて……)
(もう、直太くんが、こんな牝犬のことなんか、何とも思わないに決まってるのに……汚いからあっちに行けって言われるのが当たり前なのに……)
(それに……萌々絵にはタロウくんがいる……同じワンちゃんのタロウくんが、萌々絵に、こんなにいっぱいキスしてくれるんだから……)
(ああ……タロウくぅん……もっとキスして……大好きだよ、タロウくんっ……♪)
 萌々絵は、そんな気持ちを込めて、うふン、うふン、って甘えた声を出しながら、タロウくんとキスを続けました。
「よし、そろそろキスは終わりだ。その次をしようね」
 そう言って、おじ様は、またタロウくんのリードを引っぱって、今度は萌々絵のお尻の方に頭を持っていきました。
 すると、タロウくんは、たぶんまだちょっとウンチがついたままのお尻を、ぺろぺろ舐めてくれました。
「んはぁん……ははぁ……くすぐったい……くすぐったいよォ……はふぅん……ひはぁ……」
 萌々絵は、背中がぞくぞくするのを感じながら、快感に身を任せてしまいました。
 タロウくんのクンニは、とっても上手でした。
 熱くて長い、ざらざらしたベロが、オマンコからお尻の谷間までを、べろんべろん舐め回すんです。
 それを、ずっとずっと続けるんです。
 萌々絵は、もう、めろめろになってしまいました。
「ふふふ……タロウにお尻舐められてきもちいいかい?」
「ふはぁ……はいぃ……きもちいいれすぅ……」
 萌々絵は、ぼーっとした頭のまま、おじ様の質問に答えました。
「あはあぁ……きもちいい……タロウくん、いいのぉ……ああん、じょうずゥ……あっ、あっ、あっ、そこ、そこそこっ……そこ、すごく感じちゃうのォ……あはぁん……」
「おやおや、タロウも相当興奮してるみたいだよ? 真っ赤なチンポがボッキしちゃって大変だ」
「あああ……チンポ……タロウくんのチンポ……ああぁん……」
 萌々絵の頭の中に、さっきフェラチオしてあげたタロウくんのペニスのイメージが浮かびました。
「萌々絵ちゃん、タロウは、萌々絵ちゃんとセックスしたくて仕方ないみたいだよ」
 おじ様が、萌々絵に言いました。
 萌々絵の後ろで、タロウくんが、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ……ってすごくせわしなく息をしてます。
「さあ、萌々絵ちゃん、どうする?」
「ああ……タ、タロウくぅん……」
 萌々絵は、右手の指をVの字にして、オマンコをむにって広げながら、後ろを見ました。
「い、いいよ、タロウくん……入れていいよ……タロウくんのペニス、萌々絵に入れていいよ……」
 口では「いいよ」って言いましたけど、本当は、萌々絵の方が入れてほしくてたまらない状態でした。
 指に触れるオマンコはビチャビチャになってて、すごく熱くほてってました。
 でも、タロウくんには、人間の言葉はよく分からないみたいでした。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
 萌々絵の口からも、ワンちゃんみたいな息が漏れました。
 萌々絵は、タロウくんの可愛い黒い目をじっと見ながら、ぷりぷりとお尻を振って、彼を誘いました。
 それで、タロウくんにも分かってもらえたみたいでした。
「わうっ!」
「あっ、ああぁン!」
 いきなり、タロウくんは萌々絵の背中に前足を乗っけてきました。
 タロウくんの爪は、人間の女の子とHする時のためにきちんと先が丸く切られてましたが、それでも引っかかれるとちょっと痛かったです。
 でも、そんなことより、タロウくんが、すごく夢中な感じで萌々絵に乗っかってくれたことが、嬉しかったです。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ……!」
 タロウくんは、萌々絵の背中に前足を乗せて、カクカクと腰を動かしました。
 勃起しきったタロウくんのペニスが、ぴたんぴたんって、萌々絵のお尻や太腿を叩きます。
 そんな、タロウくんの一生懸命な動きに、萌々絵は胸がきゅーんってなりました。
「あっ、あぁン……タロウくん……萌々絵のオマンコは、ここだよォ……」
 萌々絵は、タロウくんのペニスの先っぽをできるだけ優しく握って、もうドロドロになってるオマンコに当ててあげました。
「わふっ!」
 ずるるん!
「んはああっ!」
 真っ赤な、人間のとはぜんぜん違うカタチのオチンチンが、萌々絵の中に入ってきました。
 かくかくかくかくかくかく……!
「あひ、あひっ、はひ、はひい、はっ、はひいん!」
 タロウくんにオマンコをズボズボしてもらって、萌々絵は、あっという間にイキそうになってしまいました。
 タロウくんの腰の動きは激しくて、固いペニスの先が、ずんずん子宮の入口を叩くんです。
 ぶびゅううううっ!
 お腹の中に、熱い感覚が広がりました。
「んあああああああっ? タ、タロウくん、シャセイしてるの? あ、あああっ! あつっ! あついっ! あーっ!」
 まるでヤケドしそうなくらい熱い液体を、どんどんタロウくんのペニスが迸らせます。
「ふふ、それは本物の精液じゃないよ。気持ちいい時に先っぽから出るガマン汁と同じものだよ」
「はっ、はああっ、あうっ、あっ、あああああ……!」
 萌々絵は、おじ様の説明に、きちんと答えることができませんでした。
「さあ……そろそろ、タロウが本当の射精を始めるよ」
「えっ――? あああああああっ!」
 タロウくんは、萌々絵の中に、ものすごい量の精液を射精しました。
 さっきのお汁よりも勢いが激しいように思えました。
 びゅううーっ! びゅううーっ! びゅううーっ! びゅううーっ! びゅううーっ! びゅううーっ!
「はっ、はわわああっ! あっ、熱いっ! 熱いのがイッパイっ……! ひはああっ! す、すごい! あああああああ!」
「ふひひ、射精が始まったね。人間とは比べものにならない量だろう?」
「は、はいぃ! あうっ! んあっ! あっ! あーッ!」
 タロウくんの熱い精液は、あんまり量が多かったので、どぷどぷ萌々絵のオマンコから溢れてしまいました。
 かまわず、タロウくんはガンガン腰を使って、萌々絵の子宮を突き上げまくりました。
「あああああ! もう、もうダメェ! イク、イク、イク、イク、イクぅーッ!」
「ははは、萌々絵ちゃん、そんな大きな声出すと、誰かに見られちゃうぞ?」
「いいのっ! いいんですっ! そんなことどうでもいいのォ! あああんっ! 見られてもイイのォ!」
 萌々絵は、これまで味わったことのないような快感に、完全に狂ってしまいました。
「あはあぁーっ! 見て見てェ! 萌々絵がタロウくんとセックスするとこ見てぇ! 萌々絵、メスイヌなのぉ! だから交尾見られても平気なのぉ! あああ、みんな、萌々絵の獣姦セックス見てぇ! タロウくんの真っ赤なチンチンで犯されてるとこ、見てエエエエエェーッ! あああっ! イク! イクイクイクイクっ! タロウくんっ! も、萌々絵、萌々絵イキすぎちゃうよォ! ああああああああああああああああ!」
「わぉうん!」
 タロウくんが、萌々絵の叫びに答えるように、一声吠えました。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 萌々絵は、ものすごい声をあげて、イキました。
 そして、ようやく射精し終わったタロウくんが、萌々絵の上から降りました。
 それでも萌々絵は、しばらく、四つん這いのまま動けず、ぴくぴく震えてました。
「萌々絵ちゃん、タロウとのセックスは、きもちよかったかい?」
 おじ様が、萌々絵の目の前にしゃがみこみ、頭をなでなでしてくれながら聞きました。
「は……はいィ……お、おじ様のセックスの次に、きもちよかったですゥ……」
 萌々絵は、正直に言いました。
「よかったねえ。……じゃあ、タロウのお嫁さんになるかい?」
「なる……なりますぅ……あぁン……萌々絵を……タロウくんの、およめさんにしてください……」
 ようやくそう言ってから、萌々絵は、かくん、と全身の力を抜いて気絶してしまいました。

 気が付くと、車の後ろの座席で、毛布にくるまってました。
 毛布からは、タロウくんの匂いがしました。
「萌々絵ちゃん」
 萌々絵に膝を貸していたおじ様が、萌々絵の頭を撫でながら言いました。
「はい……」
「本当に、タロウのお嫁さんになるんだね?」
「はい……萌々絵は、タロウくんと結婚します……」
 何だかちょっと照れくさい気持ちになりながら、萌々絵は答えました。
「そうか……じゃあ、萌々絵ちゃんは、完全に牝犬になっちゃうんだね?」
「はい……萌々絵は、もうとっくに牝犬です……タロウくんのステキなお嫁さんになれるように、もっと立派な牝犬になりたいです……」
「萌々絵ちゃん、それじゃあ、もう人間の手足なんて要らないね?」
 おじ様が、そう訊きました。
「はい……おじ様のおっしゃる通りですゥ……萌々絵、タロウくんのお嫁さんになります……だから、人間のカラダなんて要りません」
 萌々絵は、そう答えました。
「じゃあ、お医者さんに頼んで、牝犬らしい長さの手足にしてもらおうね」
「……ハイ」
 萌々絵は、おじ様の膝にすりすりと頬をこすりつけながら、お返事しました。
「もう、萌々絵ちゃんの手コキは味わえなくなっちゃうんだねえ」
 しばらくしてから、おじ様は、ちょっとだけ残念そうに、そう言いました。



つづく

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