ももえ痴漢調教!



 俺は、パソコンのディスプレイを前に、しばしためらっていた。
 マウスのポインタが、メールに添付されたテキストファイルの上で、うろうろと動いている。
 その動きは、俺の中の逡巡を反映しているようだ。
 気が、進まない。
 このテキストを読めば、自分自身がどれほど動揺してしまうのか――
 だが、ファイルを開かなくてはテキストを読むことはできず、テキストを読まなければ何が起こったのかを知ることはかなわない。
 それでも、できればこのままファイルを削除したいような気持ちが、俺にはあった。
 もちろん、そんなことはできない訳だが……。
「……」
 知らない間に止めていた呼吸を、再開する。
 そして、俺は、勇気や覚悟によってではなく、胸の中の得体の知れない不安感に押されるように、マウスをクリックした。



 大好きだった直太くんへ

 直太くん、ごめんなさい。
 萌々絵は、もう直太くんには会えません。
 萌々絵のことは忘れて、もっとステキな彼女を見つけてください。
 萌々絵は、ある人のドレイになりました。萌々絵はもうその人のものなんです。

 最初から、お話しますね。

 あれは、七月の初めのことだったと思います。
 映研の部室で直太くんとエッチな感じになって、そのあと、みんなに見つかりそうになって途中でやめたこと、ありましたよね? その日の、翌朝です。
 電車の中は、汗の匂いで、なんだかもわーんとしてました。
 その朝、萌々絵は、電車の中で初めて痴漢さんに会いました。
 最初は、痴漢さんなんかじゃないと思ってたんです。
 満員の電車で、ドアの前のところに立ってると、お尻になにかが当たって、もじもじ動いてるのに気付きました。
 今思えば、あれは痴漢さんの手の甲だったような気がします。
 ただ、その時は、手じゃなくて別の何かが、お尻に偶然当たってるんだと思いました。
 それが、萌々絵のお尻の形をなぞるように、しつこく当たってたんです。
 不思議と、恐いとも、気持ち悪いとも思いませんでした。
 それどころか、なんだかエッチな気分になってしまいました。
 直太くんとのエッチが、中途半端だったからかな、とも思いました。(あとで、そうでないことは分かりました)
 それで、あ、これってもしかしたら痴漢さんなのかな、って思った時、くるんと手の平が返って、お尻を触られました。
 えっ? えっ? えっ? ってちょっとパニックになってる間に、手は、むにむにとお尻を揉んできました。
 それが、すごく気持ちよかったんです。
 直太くんに触ってもらった時より――気持ち良かったです。
 痴漢さんの手は、スカートと、パンツの布を、お尻の割れ目に食い込ませるような感じで、ぐいっ、ぐいっ、って動きました。
 それが、強すぎも、弱すぎもしなくって、とってもよかったんです。
 払いのけるどころか、エッチな声が出ないようにするだけで精一杯でした。
 知らない男の人におもちゃにされてる、と思うと、逆によけい感じました。
 頭がかーっとなって、心臓が苦しいくらいにばくばくしたんです。
 けど、いつのまにか、電車は学校のある駅についてました。
「――お嬢ちゃん、またここで会おうね」
 痴漢さんが、おじさんの声で言いました。

 次の朝、萌々絵は、同じ時間の電車の同じ場所に立ってました。
 期待、してたんです。
 エッチが見つかりそうになったことで、直太くんに冷たくされて(萌々絵が悪いんだけど)、誰かにかまってほしかったのかもしれません。
 でも、それ以上に、痴漢さんの指が気持ちよかったんです。
 その日も、電車の中は、もわーんてしてました。
 ずきん、てアソコがうずきます。
「やっぱり来たね」
 電車が動き始めてすぐ、後ろからそう声をかけられました。
 やっぱり、中年のおじさんの声でした。男の人の息の匂いがしました。
 そして、すぐに、痴漢さんは触ってきました。
 萌々絵は、痴漢さんが触りやすいように、足を開いてしまいました。
「積極的だね、お嬢ちゃん」
 痴漢さんは、嬉しそうに言いました。
「気持ちよくしてあげるからね」
 そう言って、痴漢さんは、スカートの中に手を入れてきました。
 曲がった指が、くいっ、くいっ、て後ろからパンツのクロッチのところをひっかきます。
 じわあ、っていやらしい液が漏れちゃったのが分かりました。
「お嬢ちゃん、濡れてるよ」
 痴漢さんが言いました。
「――返事は?」
「は、はい……」
「濡れちゃってるね?」
「はい。ぬ、濡れちゃってます……」
「すごい……ぬるぬるだよ、お嬢ちゃん。おじさんの指、びしょびしょになっちゃうよ」
「あはぁぁっ……ご、ごめんなさい……」
 萌々絵は、顔をかーっと熱くさせて、うつむきました。
「いいんだよ。もっともっと濡らしちゃいなさい」
 にゅるにゅると、痴漢さんの指が、萌々絵のあそこをまさぐりました。
 パンツは、すっかりいやらしい汁を吸って、アソコにぴったり貼り付いてます。
 そのせいで、余計に、痴漢さんの指を感じました。
「こっちも触ってあげようね」
 そう言って、痴漢さんは、右手であそこを触ったまま、左手を前に回してきました。
 ブラウスと、ブラジャー越しに、痴漢さんの指が、胸の先っぽを触りました。
「きゃうん……!」
 声をあげかけて、萌々絵は慌てて口を押さえました。
 他の人に見つかるのが恥ずかしいとかじゃなくて、痴漢さんが捕まって途中でおしまいになるのがやだったんです。
 手摺りをぎゅっと握って、口を手で抑えてる萌々絵のアソコとオッパイを、痴漢さんは、いっぱい触ってくれました。
 ぬるぬるになったアソコにパンツを食いこまされ、ぴーんと立った乳首を指でコロコロ転がされました。
 まるで、体に電気が走ったみたいに感じました。
 その痴漢さんは、萌々絵よりも、萌々絵の体のことをよく知ってるみたいでした。
 とにかく、オッパイならオッパイを、アソコならアソコを触られるだけで、体が震えるくらいに感じちゃうんです。
 服の上からでも、そうなんです。
「んっ、んんっ、あっ、あくっ、んっ、んんんッ……!」
 萌々絵は、指の間から、気持ちいい時の声が漏れるのを止められませんでした。
 そして、ちょうどイキそうになったとき、電車が、降りる駅につきました。
 痴漢さんはどこかに行ってしまい、萌々絵は、雲の上を歩くみたいな感じで、ホームに降りました。

 それからは、毎朝のように、痴漢されました。
 痴漢さんの愛撫は、どんどん大胆になってきました。
 パンツを半分下ろされて、直にアソコやお尻の穴を触ったり、ブラウスのボタンを外されて、ブラジャーの中に手を入れられたりしました。
 でも、周りの人には、見つかりませんでした。
 いつも、周りの人はみんな、萌々絵と痴漢さんに背中を向けて立っていたんです。
 萌々絵も、だんだん大胆になってきました。
 電車に乗って、痴漢さんの気配を感じると、自分からブラウスのボタンを外し、スカートをまくり上げました。
 痴漢さんは、そんな萌々絵に、「お嬢ちゃん、スケベだね」とか「本当に淫乱だね」って言いました。
 そして、いっぱいいっぱい、アソコやオッパイを可愛がってくれるんです。
 初めてアソコに指を入れられた時は、「お嬢ちゃん、バージンじゃないのかな?」って訊かれました。
「はい、ごめんなさい……」
 萌々絵は、なぜか、申し訳ない気持ちになって、痴漢さんにあやまっちゃいました。
「まあ、いいか。その方がめんどうがないからね」
 そう言って、痴漢さんは、アソコの穴に指をずぼずぼ出し入れしてくれました。
「ほら、おじさんのも触ってごらん」
 そう言って、痴漢さんが、萌々絵の手を後ろに回すこともありました。
 最初に痴漢さんのオチンチンに触った時は、あんまり大きくて、作り物なんじゃないかって思いました。
 でも、すぐにそうじゃないことは分かりました。
 痴漢さんが、直に萌々絵の手にオチンチンを触らせてくれたからです。
 手で触るだけでも、すごく大きなオチンチンだってことが分かりました。
 大きいだけでなくて、まるで中が鉄でできてるみたいに固いんです。
 痴漢さんのオチンチンは、萌々絵が触る時はほとんどいつも、先っぽをぬるぬるにしていました。
 萌々絵は、痴漢さんの手に導かれるまま、そのぬるぬるを伸ばすように、痴漢さんのオチンチンを撫でたりさすったりしました。
「ああ、きもちいいよ」
 と痴漢さんはいつも言いました。
「とてもいいよ。お嬢ちゃんの小さな手、すごくきもちいいよ」
 そう言われると、嬉しくて、一生懸命、オチンチンをいじってあげるようにしました。
 手についた痴漢さんの先っちょのぬるぬるの匂いを嗅ぐと、とっても興奮しました。手で口を押さえるふりをして、痴漢されながらずーっと嗅いでいました。
 最後の方では、痴漢さんがズボンから出すのが待ちきれなくて、萌々絵の方からファスナーを下ろして、オチンチンを外に出して、しこしこしごいてあげました。
「お嬢ちゃんも、気持ちいい時は、気持ちいいって言うんだよ」
 萌々絵のアソコをいじり、オチンチンを萌々絵にいじらせながら、痴漢さんはいつも言いました。
「きちんと言えたら、ご褒美にもっと気持ちよくしてあげるからね」
 そう言われて、萌々絵は、痴漢さんに言われた通りに、言いました。
 恥ずかしかったけど、痴漢さんに可愛がってほしいと思う気持ちの方が強かったんです。
「気持ちいいです」
「アソコがきもちいいです」
「オッパイが感じます」
「乳首、すごくいいです。もっとコリコリしてください」
「クリちゃんがボッキしちゃいました」
「クリトリス、もっといじってください」
「もう、萌々絵のアソコ、びちょびちょです」
「指を入れてください」
「もっと奥まで指を入れて、アソコをかき回してください」
「指をもっと入れてください」
「お尻の穴も、感じます」
「萌々絵、お尻の穴でセックスしたことあります。お尻もバージンじゃないんです。ごめんなさい」
「お尻きもちいいです」
「アナル、感じます」
「アナルに指を入れられて、体がゾクゾクしちゃいます」
「でも、やっぱり、オマンコの方がいいです」
「オマンコきもちいいです」
「オマンコいいです」
「オマンコいいです」
「オマンコいいです」
 痴漢さんに命令されれば、どんないやらしい言葉でも言えました。
 直太くんも知ってるかもしれないけど、萌々絵、エッチなことを言うの、好きなんです。
 痴漢さんに体をいじられてる時に、いやらしい言葉を言うと、体がびくびく震えて、よけいに感じました。
「オマンコの肉がきゅんきゅん動いてるよ」
 って、痴漢さんにも言われました。
 でも――イけなかったんです。
 電車に乗ってる時間は、確かに20分くらいなので、短いけど、そのせいじゃないんです。
 萌々絵がイキそうになると、痴漢さんが「イっちゃだめだよ」って言うんです。
 「イったら、もう二度とお嬢ちゃんには会わないよ」とも言いました。
 それで、萌々絵は、一生懸命にガマンしました。
 指が白くなるまでドアの横の手摺りを握り締め、唇を噛み締めながら、体に爪を立てて耐えました。
 でも、無理にガマンしなくても、自分がイクことができないってことに、そのうち気付きました。
 気が、くるいそうでした。
 いえ、その時、萌々絵はもうおかしくなってたのかもしれません。
 電車から降りて、駅の中にはいると、真っ先にトイレに入って、濡れた下着をカバンの中に入れてオナニーしました。
 学校でも、しました。休み時間だけじゃ足りなくて、授業中にもアソコをいじってました。学食で、直太くんとごはんを食べてる時も、食べ終わった後にはオナニーしてました。
 よく、あの時は、直太くんに「ぼーっとしすぎだぞ」って叱られましたね。ごめんなさい。
 でも、オナニーはやめられなかったんです。
 家に帰ってからも、ずーっとオナニーしてました。
 夕食のテーブルでお父さんやお母さんやお兄ちゃんの顔を見ながらオナニーしてました。
 痴漢さんに会えないお休みの日は、ハダカになって部屋の中で朝から晩までオナニーしていました。
 けど、なぜか、イけなかったんです。
 いくら気持ちよくなっても、どうしてもイクことができなかったんです。
 無理に続けてると、アソコがヒリヒリしてオナニーに集中できなくなりました。
 半月くらい、萌々絵は、一度もイクことができませんでした。
 その間、一回だけ、直太くんとエッチしました。
 あの夜、直太くんが、とっても激しく萌々絵のことを愛してくれたこと、覚えてます。本当です。
 萌々絵は、あの時、初めて、イったふりをしました。
 直太くんが、「イったか?」って訊いてきた時、「うん、たくさんイっちゃったよ」って嘘をつきました。
 本当に、ごめんなさい。

 そんな、ある朝のことでした。
 ちょうど終業式の前の日のことです。
 その頃には、萌々絵は、痴漢さんのことを“おじ様”って呼ぶようになってました
 電車の中で、萌々絵は、いつもの気配を感じました。その頃には、萌々絵は、おじ様の気配だけでアソコをどろどろにしてしまうようになってました。
 いつもどおり、萌々絵は、不思議な背中の壁に囲まれて、ブラウスのボタンを外し、お尻を突き出しました。
 イクことができないと分かっていても、どうしてもそうしちゃうんです。
 まるで麻薬中毒になっちゃったみたいでした。
 おじ様が、触ってきます。
 パンツを横にずらして、アソコに指を潜り込ませます。
 そうしながら、ブラウスの前から手を入れ、ブラを上にずらして、オッパイをモミモミしてくるのです。
「お嬢ちゃん、またオッパイ大きくなったかな?」
「あううっ……わ、分かりません……」
「いや、なったよ。おじさんが毎朝刺激してあげたからだね?」
「ひゃふ……そ、それは……あ、ああぁんっ……」
「お礼は?」
 そう言われると、おじ様にオッパイを揉んでもらったことが、とっても嬉しいことのように思えてきました。
「あ、ありがとうございます……おじ様に、オッパイをもんでもらって……オッパイおおきくなって……萌々絵、とても嬉しいです……あんっ、にゃああぁんッ……!」
 素直な気持ちで、萌々絵はそう言いました。
「ぐふふ、おじさんも、大きなオッパイは好きだよ」
 ああ、オッパイ大きくしてもらってよかった、って、萌々絵は思いました。
 だって、おじ様、こんなに喜んでくれてるんだもの……
「お嬢ちゃんみたいなロリっぽい可愛いコが巨乳なのは、たまらないね」
 嬉しそうな声で言って、おじ様は、もうピンピンに固くとがってる乳首を、きゅーっと捻り上げました。
「あひいいいんッ……!」
 萌々絵の細い悲鳴を、電車の音がかき消します。
「さあて、そろそろ、お嬢ちゃんをイかせてあげようかな……」
「んあああっ、ホ、ホント、ですか……?」
「ああ。お嬢ちゃんは、いつもおとなしくしてるからね」
 そう言って、おじ様は、ズボズボと萌々絵のアソコに指を出し入れしました。
 折れ曲がった指の先が、アソコの中の、お尻の方の壁をこすってます。
「あん、ああん、あんっ……イ、イかせて……イかせてくださいィ……!」
「ふひひ、よっぽどイキたいんだねえ」
「はいっ、イ、イきたいですっ。イかせてくださいっ。おじ様の言うこと、なんでも聞きます。だから……!」
 萌々絵は、ワンちゃんみたいにハァハァ息を吐きながら、必死にお願いしました。
「さて、どうしようかなあ……」
 おじ様は、そう言いながら、オッパイから手を放して、ズボンをカチャカチャさせました。
 半分以上むきだしになってる萌々絵のお尻に、むにゅ、と熱くて固いものが押し付けられます。
 それは、おじ様のオチンチンでした。
「これを気持ちよくさせてくれたら、考えてあげるよ」
 そう言って、おじ様は、ドロドロに濡れた萌々絵のアソコに、ずるり、とオチンチンの上側をこすりつけました。
「はわぁ……すっごい……」
 下を見て、思わず声を出してしまいました。
 そこに、おじ様のオチンチンがありました。
 大きくって、太くって、血管がぼこぼこ浮き上がってます。それが、ぬるぬるに濡れてて、先っぽから透明な汁を垂らしてるんです。
 まるで自分のアソコからオチンチンが生えたみたいな感じでした。
「足を締めて」
「は、はい……あううん!」
 ずるり、とおじ様のオチンチンが動いた時、萌々絵は声を上げちゃいました。
 ごつごつ、ごりごりした固いオチンチンが、アソコをこすってるんです。
 おじ様のオチンチンは、手で触って想像したよりももっと大きくて、逞しくて、すてきでした。
 それが、萌々絵のアソコをぐいぐいこすってくるんです。
 アソコから、どんどん汁があふれちゃいます。
 おじ様のオチンチンは、萌々絵のエッチなジュースでますますヌルヌルになりました。
 ぽたっ、ぽたっ、て床に愛液がしずくになって落ちます。
「どうだい、お嬢ちゃん」
「はっ、はひっ、き、きもちいいの……きもちいいれすぅ……」
 初めておじ様のオチンチンをアソコで感じながら、萌々絵は言いました。
「はぁ、はぁ、はぁ……お嬢ちゃんのオマンコは、どうなってるかな?」
「あううっ……お、おじ様の、おっきなオチンチンで……こすられて、だらだらヨダレこぼしてますぅ……ああ、イイ……」
「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、ふっ……そんなにイイのかい?」
 おじ様が、萌々絵の首筋に熱い息を吹きかけながら訊きます。
「は、はいぃ……固いオチンポが、ごりごりこすって……いいんです……あふぅ、き、きもちいいぃ……こんなの初めてェ……」
「そうか……はぁ、はぁ、はぁ……彼氏とのエッチよりいいんだね?」
「は、はいぃ……そうですゥ……んはあぁん、お、おじ様のオチンポ、すごすぎるよォ……ああ、ステキですゥ……」
 知らない間に、直太くんのことを裏切りながら、萌々絵はそう言ってました。
 萌々絵は――須々木萌々絵は、その時から、おじ様のオチンチンに支配されてしまったんです。
「おじさんのチンポ、好きかい?」
「はいっ、好き、好きぃ……おじ様のオチンポ大好きです……!」
「もう、このチンポのことしか考えられないかい?」
「はいっ……考えられません……おじ様のことしか……おじ様のオチンポのことしかァ……あああっ……!」
「おじさんのチンポの奴隷になるかい?」
「なりますっ、なりますぅ……オチンポぉ……オチンポドレイに……んああっ……」
「もう、お父さんやお母さんには会えないよ?」
「い、いいん、です……! オチンポが……おじ様のオチンポが、あれば……はひいっ、あん、ああぁん……!」
「もう、彼氏ともお別れだよ?」
「あ……!」
 その時、一瞬、萌々絵は答えに詰まりました。
 そのせいなのか、それとも、電車が萌々絵の降りる駅に着いたからなのか――
 熱くじんじんとうずいている萌々絵の足の間から、ずるん、とオチンチンがあっけなく抜けました。
「あ、あの……」
「一日だけ、猶予をあげよう」
 振り返ろうとする萌々絵の肩を押さえて、おじ様は言いました。
「今日、彼氏とお別れをしておくんだよ?」
「あの……」
 イキそこねてグチャグチャになってる萌々絵の頭の中で、おじ様の声だけがこだましました。
「もし、きちんとお別れできたら、明日は、パンツをはかないで電車に乗りなさい」
「……はい」
 萌々絵は、ぼーっとした頭のまま、そう答えました。

 その日……直太くんは学校をお休みしましたよね?
 ごめんなさい。実は、あんまりよく覚えてないんです。
 萌々絵、学校では直太君と会うことができなかったような気がするんです。
 でも、直太くんと、泣きながらケンカしたような気もします。
 覚えてるのは、夜中、何度か直太くんにお電話したことです。
 番号は、恐くって、なぜか非通知にしてしまいました。
 なかなか直太くんが出ないことに、ちょっとだけ、ほっとしたことを覚えてます。
 最後に、直太くん、電話に出ましたよね?
 なんだか怒ったみたいな不機嫌な声で、「誰ですか?」って直太くんが言ったのを、覚えてます。
 そして、萌々絵は、何も言えずに、電話を切っちゃったんです。

 萌々絵は、パンツをはかないで、電車に乗りました。
 ブラジャーも、つけてませんでした。
 ホームで、萌々絵のこと、みんながじろじろ見てるみたいでした。
 でも、そんなことなんかどうでもよくて、はぁはぁ息をしながら電車に乗りました。
 電車が動き出すとすぐ、おじ様の気配を感じました。
 ううん、それは、おじ様の気配じゃなくて――匂いでした。
 甘いみたいな、汗臭いみたいな、でも、すっごくドキドキする匂い。
 早くも、アソコが濡れちゃいました。
 いつもみたいに、ブラウスのボタンを外そうとしたけど、指が震えてうまくできなかったです。
「彼氏とお別れしてきたかい?」
 おじ様の質問に、萌々絵は答えられませんでした。
 おじ様が、スカートの中に手を入れます。
「……OKなんだね?」
 萌々絵の剥き出しのお尻をそおっと優しく撫でながら、おじ様は言いました。
 萌々絵は、こくん、って肯きました。
「じゃあ、イかせてあげるよ。おじさんのチンポでね」
「はい……おじ様のオチンポで、萌々絵をイかせてください」
 萌々絵は、そう言いました。
 おじ様が、足の間に、指を差し入れます。
 萌々絵は、ドアのガラスに両手をついて、お尻を突き出しました。
 どうせ、周りの人はこっちを見ないと思って、うんと大胆な格好をしました。
「ぐふふ……お嬢ちゃん、もうオマンコがべとべとだよ」
「はい、ベトベトです……おじ様のオチンポのことを考えると、こうなっちゃうんですゥ」
 萌々絵は、かすれ声でそう言いました。
 おじ様が、萌々絵の手を、後ろに導きます。
 指が、熱いものに触れました。おじ様のオチンチンです。
「ああん、オチンポ……すっごい……」
 萌々絵は、思わず言いました。
「おじさんのチンポは、どうだい?」
「すごく熱いです……熱くて、固くて、大きいの……それに、ごつごつして……」
 そう言いながら、萌々絵は、きゅっ、きゅっ、とおじ様のオチンチンの雁首のところをしごきました。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……ここが……すごく段になってて……逞しいです……」
「おじさんのチンポは立派かい?」
「はい……とっても……あはぁ……」
「彼氏のよりも?」
「はい……直太クンのオチンチンより、立派で……セックスしたら、きもちよさそうです……」
 おじ様を喜ばせたくて、萌々絵は、そんなことを言っちゃいました。
「ぐふふ……嬉しいことを言うね。おじさんのチンポも喜んでるよ」
 おじ様の言葉通り、オチンチンが、ぴくっ、ぴくっって動きました。
「ああン、すごい……」
「びくびくしてるだろう?」
「ハイ……すっごくビクビク動いてて……脈打ってます……どくんどくんしてます……」
「チンポが、お嬢ちゃんのオマンコの中に入りたがっているんだよ」
「う、嬉しい……萌々絵も、おじ様に、早く入れて欲しいです……おじ様のオチンポ、オマンコに入れて欲しいんですゥ……」
 萌々絵は、とっても甘えた声でそう言いながら、おじ様のオチンチンをしごきました。
 にゅる、にゅる、っておじ様のオチンチンの汁で手の平が粘つきます。
「お嬢ちゃん、オマンコがどんどん濡れてきてるよ。大洪水だ」
 おじ様の言葉通り、萌々絵のアソコは、だらだら愛液を垂らして、ふとももまで濡らしてました。
「はい……だって、おじ様のオチンポほしいから……早く奥まで入れて欲しいからァ……」
「欲しいんだね? おじさんのチンポ欲しいんだね?」
「欲しいっ……! 欲しいですゥ……この、ゴツゴツしたオチンチン、入れて欲しいです。オマンコの中、ぐりぐりコスってほしいです……!」
 おじ様のお汁のついた指をちゅばちゅばお行儀悪く舐めながら、萌々絵は言いました。
「おじさんのチンポでイきたいんだね? おじさんの立派なカリ太チンポをハメられて、イキたいんだろう?」
「はいっ……! イキたいです……おじ様のオチンポで……立派で、逞しくて、おっきなオチンポでイキたいですっ!」
 萌々絵は、一生懸命におじ様におねがいしました。
「ふふふ、いいだろう。入れてあげるよ。でも、もうこれで戻れないよ?」
「い、いいです……ずっと、おじ様についていきますから……だから、早く……!」
「ああ、これ以上じらすのは可哀想だからね。さあ、ハメてあげるよ」
「ああっ、ハメてっ! ハメてっ!」
 ずにゅっ、とおじ様のまあるい亀頭が、ワレメに潜り込みました。
 そのまま、浅いところから奥の方までを押し広げるみたいに、ぐうっ、ぐうっ、っておじ様のオチンチンが萌々絵の中に食い込んでいきます。
「ああっ、いいっ……は、入ってくる……んあああっ……!」
「何が、どこに入ってくるのかな?」
「おじ様のオチンポです……おじ様のすてきなオチンポが、萌々絵の中に……あああんっ……す、すごい……あううっ……」
 きもちよくて、きちんと言葉にならなかったけど、おじ様に喜んでほしくて、萌々絵は一生懸命に言いました。
「ほおら、お嬢ちゃん、まだまだ入っていくよ。まだ半分くらいだ」
「ああ、そんな……まだ入っちゃうの……? きゃふうっ……こ、こわい……でも、あ、ああぁん……!」
「ひひひ……お嬢ちゃんの可愛いワレメちゃんが、おじさんのチンポをおいししそうに咥えてるよ……ああ、すごいな……キツキツじゃないか……」
「あはあぁっ……そ、それは、おじ様のが大きいから……ああぁん……」
「大きすぎて、痛いかい?」
「そんなこと、ない、ですゥ……大きいけど……きついけど……ぜんぜん痛くないの……きもち、いい……っ!」
「ふふふ……それは、おじさんのチンポとお嬢ちゃんのマンコの相性がピッタリだからだよ」
「あはぁ……う、嬉しい……あうっ、あ、ああああああぁ……」
 とうとう、一番奥まで、おじ様のオチンチンが入っちゃいました。
「ああああああああああああああ……!」
 びくびくびく、って体が震えます。
 萌々絵、おじ様にオチンチンを入れられただけで、軽くイっちゃったんです。
「どうだい、イったのかい?」
「は、はひぃ……イったの……イキましたァ……」
「入れられただけでイっちゃうなんて、お嬢ちゃんは恥ずかしい子だね」
「いやぁん……い、言わないでくださいィ……」
「いいんだよ。おじさん、いやらしい子は大好きなんだから」
 そう言いながら、おじ様は、腰をゆっくりと動かしだしました。
 ずるる、ずるる、ずるる、ずるる……っておじ様のオチンチンが、アソコの中をこすります。
 ぴったりと吸い付くようになったアソコの中とオチンチンがこすれて、すごくきもちいいんです。
 おじ様のオチンチンは、ただ固いだけじゃないんです。中は、まるで鉄の芯が入ってるみたいにガチガチなのに、外側は適度に柔らかいんです。
 だから、すごく密着感があって、とってもいいんです。
 萌々絵は、自分の中が男の人で一杯になる感覚に、酔っ払ったみたいになりました。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ……お嬢ちゃんは、彼氏以外と、セックスしたことはあるのかな?」
「は、はひ、あふ、あはぁ……ないです……ないですぅ……」
「じゃあ、比べられるのは彼氏のだけか? どうかな? おじさんのセックスは」
「す、すごいですゥ……アソコ全体が、こすられて……しびれてェ……ぜんぜん、今までと違いますゥ……」
「ぐふふ……比べ物にならないか」
「は、はいぃ……だって、こんなの初めてで……あっ、あああっ、また、またイク、イっちゃうゥ……!」
「いいよ、イキなさい。何度でもイっていいんだよ」
「う、うれしい……おじ様、ありがとうございます……あっ、あああっ、あっ、あーっ……!」
 また、萌々絵は、イキました。
 1回目よりも大きな、体中がとけちゃいそうなイキかたでした。
「ああ、あはぁ、はぁ、はあぁ……」
「きもちよさそうだねえ。でも、おじさんはまだイってないんだよ?」
「あああ、ごめんなさいィ……き、きもちよく、ないですか?」
「いいや、きもちいいよ。でも、もったいなくてまだまだ続けていたいんだよ」
「ああん、でも、でも、もっときもちよくなってください……萌々絵のアソコで、いっぱい感じてください……!」
「可愛いことを言うね。じゃあ、もっと激しくするよ」
「えっ? あ、ああぁっ! あう、あーっ!」
 また、イキました。
「おやおや、3回目だね」
「は、いぃ……3回目、イキました……」
「まだまだだよ。おじさんがイクまで、イキ狂わせてあげる。おじさんのチンポなしでは生きていけなくしてあげるからね」
「ああっ、そんな、は、はひ、ひあ、はああ……っ!」
 ずこ、ずこ、ずこ、ずこ、ずこ、ずこ……。
 おじ様のオチンチンが、リズミカルに、萌々絵のアソコに出入りします。
 気持ちよさが、ぐんぐんぐんぐん高まっていって、すごく幸せな気分になって、イキます。
 電車が、萌々絵の降りる駅に着くまで、萌々絵は数えられないくらいイっちゃいました。
「はひーっ、はひーっ、はひーっ、はひーっ……」
「はぁ、はぁ、はぁ……お嬢ちゃん、息も絶え絶えだね……おじさんも、そろそろ限界だよ……」
 そう言いながらも、おじ様は、まだ余裕ありそうな口調です。
「はひぃ……イ、イってください……おじさまもイってくださいィ……」
「ふふふ、もう一人でイクのはいやかい?」
「はい……おじさまにも、イってほしいの……おじさまに射精してほしいのォ……あはぁん……」
「でも、もうお嬢ちゃんの降りる駅だよ?」
「そ、そんなこと、いいのォ……学校なんてどうでもいい……だから、早く、おじ様もイって……ザーメンびゅうびゅう出してェ」
「おや、中に出してほしいのかな?」
「そう、そうですう。オマンコの中、おじ様のセイエキ出してほしいの。おじ様の熱いミルク、オマンコに中出ししてほしいの……っ!」
「それは、おじさんのモノになるということかな?」
「そう、そうですっ! おじ様のものになります! おじ様だけのものにしてください……!」
「いいのかい? それは、奴隷になるということだよ?」
「はいっ! ドレイに、ドレイにしてください……萌々絵は、おじ様のドレイになりますっ! だから、イってっ……中に精液出してっ! おじ様のオチンポから出るミルク、萌々絵の子宮に注いでェ!」
 萌々絵は、もう、わけが分からなくなって、そう叫んでました。
「お前達、聞いたな?」
 おじ様が、萌々絵じゃなくて、周りに向かって言いました。
「ふわ……」
 見ると、いつのまにか、周りにで壁を作っていた人たちが、こっちを向いてました。
 みんな、スーツを着てて、体が大きくて、そして、オチンチンを剥き出しにしてしごいてます。
 それだけじゃなくて……車輌の中の人みんなが、萌々絵と、おじ様に、血走った目を向けているみたいに思えました。
「ああ、ああ、ああっ、あ、あああああああっ!」
 見られてる、と思った瞬間、すごくきもちいいうねりが、アソコから湧き上がりました。
「ふは、ふはははは、新しい奴隷の誕生だぞ。みんな祝福しろよ!」
 ずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこ……!
「あっ、あひっ、あはっ、はっ、はわぁっ、あーっ! あんあんあんあんあんあん! あくっ、あひいん! ひいいっ! ああぁーん!」
 おじ様が腰の動きを速めました。
 ずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこ……!
「な――なにこれっ? すごっ! すごすぎィ! ひいんっ! おじ様のオチンチン、すごすぎるのォ……! ああぁーんっ! オ、オチンポすごいっ! す、すご、すごすぎるゥ! オチンポがオマンコの中ぐりぐりしてすごすぎですゥーっ! あひーっ! ひーっ!」
 周りの男の人たちも、一斉にオナニーのペースをあげます。
 ずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこ……!
「あああっ、き、きもちいいっ! オ、オマンコっ! オマンコよすぎるっ! し、死んじゃう! 死んじゃうっ! オマンコきもちよすぎて死んじゃうよーっ! こ、こわいっ! あああっ、助けてっ! 助けてエ! お、おかあさんっ! おかあさぁーんっ!」
 萌々絵とおじ様のことをビデオで撮りながらオナニーしてる人もいます。
 ずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこずこ……!
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ! オマンコすごいい! オマンコいい! オマンコいいィーっ! オマンコ、オマンコ、オマンコ、オマンコいいよーっ! あひゃあンっ! ダメえ! も、もう、なにも、かんがえられな、いィ……っひいいいいン! ひあああっ! あいっ! ひゃああん! んっひいいんっ! イクっ! オマンコイクっ! イクっ! イクぅ! イっちゃう! イっちゃう! イっちゃう! イっちゃうう! イクううううううう!」
 萌々絵は、辺りをはばからず絶叫しました。
 びゅぶうううううううううううううううううっ!
「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 おじ様が、萌々絵のなかに、いっぱい、いっぱい、射精しました。
 奥に、びちゃびちゃ当たってるのが分かります。
 連続してイって、目が眩んで、立っていられなくなりました。
「あ、は、ひぃ……」
 萌々絵は、情けない声をあげて、床に崩れ落ちました。
 ぬちゅん、とおじ様のオチンチンがアソコから抜けちゃいます。
 びゅびゅびゅっ!
 と、周囲から、白いものがとんできました。
 周りでオナニーしていた人の精液です。
 ぶびゅっ、びゅる、びゅっ、びゅーっ……!
「あはあぁぁ……あ、あったかぁぃ……きもちいひぃ……」
 萌々絵は、体中に精液を浴びながら、うっとりと言いました。
 萌々絵が降りる駅は、とっくに過ぎていました。

「あ……」
 しばらくして、気がつきました。
 電車の中に、男の人の精液の、すごい匂いが充満してます。
 でも、ぜんぜん、イヤだなんておもわなかったです。
「……」
 萌々絵は、後ろを振り向きました。
 そこに、おじ様がいました。
 直太くんみたいに、カッコイイ人じゃなかったです。
 背は低くて、足も短かったです。それに、すごく太ってて、顔やおでこは脂でてらてらしてました。
 萌々絵をあんなに狂わせた指は、太くて、ぷくぷくしてました。頭もちょっと禿げてて、目は細くて、大きな口には、にやにやした笑みが浮かんでました。
 服は、高そうな灰色のスーツで、ちょっとヤクザの人みたいでした。年はお父さんと同じくらいです。
 でも、萌々絵は、もうおじ様のオチンチンにしか目がいってませんでした。
「名前は、何ていったかな?」
 おじ様が、訊いてきました。
「す……須々木、萌々絵です……」
「モモエちゃんか……モモエちゃんは、これから、おじさんのドレイだよ。いいね?」
「はい……萌々絵を、ずっとおじ様のお側にいさせてください……萌々絵のご主人様になってください……」
「ぐふふ……じゃあ、おじさんのチンポに誓いのキスをするんだ」
「はい……」
 そう返事をしてから、萌々絵は、どろどろの体を引き摺って、おじ様の足にすがりつきました。
 そして、萌々絵のエッチな汁と、精液にまみれたオチンチンに、ちゅっ、とキスしました。
 正直に言います。
 その時、萌々絵の頭のなかには、直太くんのことはありませんでした。

 直太くん。
 萌々絵は、本当に直太くんが好きでした。
 萌々絵のことを受け止めてくれたのは、直太くんが初めてでした。
 でも、もう、萌々絵は直太くんには会えないんです。会う資格なんてないんです。
 萌々絵は、おじ様の性欲処理用の道具になりました。
 萌々絵は、おじ様の精液便器なんです。
 今も、萌々絵は、おじ様に後ろから犯してもらいながら、これを書いてます。
 これを書きながら、萌々絵は、数え切れないくらいイキました。
 おじ様は、萌々絵の中に、たくさん精液を出してくれました。
 電車の中でのエッチもすごかったですけど、お布団の上とかで何時間もエッチしてもらって、萌々絵はすっかりおじ様とのセックスが病み付きになりました。
 おじ様も、萌々絵とエッチしながら、すごく喜んでくれます。
 萌々絵は、もう、おじ様のオチンチンなしでは生きていけないんです。
 毎晩、いっぱい、いっぱい、中出ししてもらいました。
 今、萌々絵はおじ様の赤ちゃんを妊娠してます。
 おじ様が、おっぱいをモミモミすると、ぴゅうってミルクが出るんです。
 もう、萌々絵は、お父さんにも、お母さんにも、お兄ちゃんにも、直太くんにも、会えない体になっちゃいました。
 でも、いいんです。
 いまも、萌々絵のなかで、ぐいん、ぐいんってうごいてる、おじさまのおちんちんさえあれば、もう、なにもいりません。
 おじさま、あいしてます。
 あいしてます。
 あいしてます。
 あいしてます。
あいしてます。
あいしれまぅ
あいぃえまぅ
あぃhyrwまxy
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ



あとがき

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 メールに添付されていた長いテキストを読み終え、俺は、ふーっ、と息を吐いた。
 胃の辺りが、奇妙に重い。
 だと言うのに、俺の下腹部には、奇怪なほどの興奮がわだかまっていた。
「ねえねえねえ、読み終わったー?」
 横から、能天気な声がかけられる。
 萌々絵だ。ちなみに、今俺が操作してるのは萌々絵のパソコンである。すなわちここは萌々絵の部屋なのだ。
 しかし、こいつのマウスって、ちっこくて使いづらいなあ……。
「何なんだよ、このテキストは」
 俺は、かなり不機嫌な声で訊いた。
「えっち小説ー♪」
 萌々絵が、にこにこと無邪気に笑いながら答える。
「それが、どうしてお前宛てのメールに添付されてるんだ?」
「あのねー、『妖刀国光』ってサイト知ってる? えっち小説サイトなんだけど」
「18禁か?」
「うん」
「俺たちは16歳だぞ」
「でも、直太くんだって、えっちなマンガとかゲーム、持ってるじゃない」
「う……」
 まあ、俺の老け顔はそういう時に役に立つわけで……いや、そういうことじゃなくて。
「萌々絵ねー、そのサイトのキリ番踏んだの。で、管理人のミヒローさんにメールで報告したら、小説に登場させてくれるって言われたんだあ」
「それで、その管理人ってのが、こんなふざけたもん書いたのか」
「えっへっへー、萌々絵、オジさんに奴隷にされちゃったよ〜」
 俺は、まだ何となく重い胃の辺りを押さえた。
「これ……フィクションだよな?」
「当ったり前じゃない。萌々絵、電車通学なんてしてないよー」
「あ……!」
 俺は、絶句してしまった。そりゃそうだ。出口が三つ以上ある駅だと迷子になるという萌々絵が、電車通学なんてできるわけがない。
「……ねえ、もしかして、直太くん、心配になっちゃったの? もーう、ヤキモチ焼きなんだからあ」
「なっ、ちが……!」
「うふふー、でもねー、この小説読んで、萌々絵コーフンしちゃった」
「あ、あのなあ」
「ゆうべもねえ、オカズにして、いっぱいオナニーしちゃったよ」
「っ……!」
 古い表現で恐縮だが、俺の頭の中で、何かが、ぷち、と切れた。
 ゆらりと、立ち上がり、萌々絵の方を向く。
「萌々絵……」
「え……? あっ、きゃあん♪」
 俺は、メガネを外してから、萌々絵を乱暴にベッドに押し倒した。
 萌々絵は、きゃあきゃあ言いながらも、嬉しそうに笑ってる。
「あん、もう〜。直太くんてば、乱暴なんだからあ」
「う、うるさい」
「んふふっ……今日は、みんな帰ってくるの遅いから、いっぱいしてね……♪」
 萌々絵が、下から、俺の首に腕をからめてくる。
「ううう……」
 これは、萌々絵の思う壺なんだろうな、と頭の片隅で思いながら、俺は、乱暴に萌々絵を抱き締め、その唇を奪ったのだった。