みんなでたのしくせいきょういく



 放か後の体育館のものおきは、リュウくんとマミちゃんのお気に入りの場所です。
 なにしろ、きちんとマットがあります。それに、外の体育倉庫みたいに、石かいのにおいもしませんし、ゆかもきれいです。
 水曜日は、とくせつクラブがありませんから、体育館に入ってくる人はいません。いちおう、体育館のとびらにはカギがかかっているのですが、二人は、カギのこわれたまどから出入りしているのです。
「ン……んく……んんん……んむ……」
 リュウくんとマミちゃんは、うすぐらいものおきの中で、おたがいの体にうでを回しなて、とけてくっついちゃいそうなキスをしていました。
 舌で、あいての舌をちろちろとくすぐり、ちゅっ、ちゅっ、とくちびるをついばみあいます。
 じぶんがあいてを好きな気持ちと、あいてがじぶんを好きでいてくれる気持ちが、二人の口の中でいっしょに混ざり合っていくような感じです。
 このまま、どっちかがそれだけではガマンできなくなるまでキスを続けるのが、二人のやりかたです。ガマンできなくなったほうは、はずかしくて真っ赤になりながら、おねだりをするのです。
 今日は、リュウくんのほうが先に、ガマンできなくなってしまいました。
 ズボンの中で、育ちざかりのおちんちんが、ぴきぴきにかたくなってしまってます。
「マ、マミちゃん、ボク、もう……」
 むいしきに、ズボンのつっぱった部分をマミちゃんのこしにおしつけるようにしながら、リュウくんが言います。
「うん……」
 マミちゃんも、はずかしそうにへんじをしました。マミちゃんだって、リュウくんとしたくてしたくてたまらなくなってるのです。
 そのとき――
 がたん、という音が、ものおきの外で聞こえました。
「!」
 二人は、まるでおどかされたウサギさんみたいにびくっとなって、あわてて近くのとびばこのかげにかくれました。
 がらがらがら、と音をたてて、ものおきのとびらがあけられます。
 入ってきたのは、リュウくんやマミちゃんと同じくらいの、女のコと男のコでした。
 女のコは、八重歯がいんしょうてきなかわいらしいコで、さらさらのかみを左右で分けて、リボンで二本のしっぽみたいにしています。体はちっちゃいのですが、服の上からでも分かるくらいに、ぼよん、とおっぱいがはついくしてます。
 いっぽう男のコのほうは、まるで鳥のすのようなぼさぼさあたまです。その吊り目は細くて、まるで絵にかかれたキツネさんのようです。
「あれ……ノンだ」
 とびばこのかげにかくれたまま、ようすをうかがっていたマミちゃんが、ささやくような声でいいました。
「ほんとだ……ノンちゃんとタッくんだね」
 リュウくんも、目を丸くしてます。
 かなりきんちょうした顔でものおきに入ってきたのは、二人と同じクラスの、ノンちゃんとタッくんでした。
 ノンちゃんとタッくんは、なにやらぼしょぼしょと小さな声で話しています。二人ともしんけんなひょうじょうですが、だんだん、そのほっぺが赤くなっているようです。
「でも、ホントに、ここでするの……?」
 ノンちゃんが、ちょっと不安そうな顔で、タッくんに言ってます。
「だいじょぶだって。あのまど、おとなじゃくぐれないだろ。バレないよ」
「……うん……そうだね」
「オレんちもお前んちも、いっつも家族とかいるじゃん。オレ、もうガマンできないんだ」
「タッくん……」
 ノンちゃんが、タッくんの顔を見上げます。
「ノンコ……」
 タッくんは、ノンちゃんのことを“ノンコ”とよんでいるようです。ほんとうの名前は、ノリコちゃんなのですが。
 ノンちゃんとタッくんは、くちびるをかさねました。
「うわゎ〜♪」
 マミちゃんが、なんだかうれしそうな声をあげてます。
「マ、マミちゃん、静かにしないと、みつかっちゃうよお」
「だ、だって〜」
 マミちゃんは、じっとしていられない、といった感じで、もじもじとからだをゆすってます。
 ノンちゃんとタッくんのキスは、マミちゃんとリュウくんのキスにくらべると、まだあまり慣れてない感じです。はじめてではないにしても、二ど目か三ど目、といったところでしょうか。
 そんな、ぎこちないキスをしながら、タッくんは、ノンちゃんの体を、マットに横たえていきます。
「わっ、わっ、わっ♪」
 マミちゃんは、みょうな声をあげながら、二人を見つめています。リュウくんは、あいかわらず心配そうな顔です。
「やるなぁ〜、二人、ここまでいってたんだぁ」
「マミちゃんは、二人が付き合ってるってコト、知ってたの?」
「女子の間では、ウワサになってたよ。ノンが、中学生にやらしーことされそういなったのを、タッくんが助けたんだって」
「ふーん」
 リュウくんは、感心したような声をあげました。おちょうし者でちょっとらんぼうで、そして正ぎ感の強いタッくんなら、いかにもやりそうだと思ったのです。
「あ……!」
 マミちゃんは、小さくいきを飲みました。タッくんが、マットに横たわるノンちゃんのセーターと、その下の体そう服を、まくりあげたのです。
 かわいらしいデザインの白いブラにつつまれたおっきなむねが、ぷるん、とゆれてます。
「うわぁ……」
 ちっちゃな体ににあわないそのおっぱいに思わず見とれてしまってるリュウくんを、マミちゃんがジトっとした目でにらみます。
「あうううッ!」
 リュウくんが小声で言い訳しようとしたとき、ノンちゃんが悲鳴をあげました。
 タッくんが、らんぼうな手つきで、ノンちゃんのきょにゅーをもみはじめたのです。
「い、いた……もうちょっと、やさしくして……ッ!」
 そんなノンちゃんの声も、コーフンで顔を真っ赤にしたタッくんの耳には、届いていないようです。
 タッくんは、はあはあといきをあらげながら、むしりとるようにしてノンちゃんのブラジャーをずらし、おっぱいをむき出しにしました。
 そして、ぎゅううっ、とそのやわらかなむねに、指を食いこませます。
「いたァ……ッ!」
 ノンちゃんのまゆが、つらそうにたわめられます。
 それでも、しばらくぐにぐにとノンちゃんのおっぱいをもんだあとで、タッくんは、ひざ立ちでズボンを下ろしました。
 パンツからかいほうされたタッくんのおちんちんが、びいん、と上を向きます。
「ひ……!」
 ノンちゃんは、本気でおびえた声をあげて、マットに横たわったまま、後ずさりました。
「ノンコ……っ!」
 タッくんが、ノンちゃんの小さな体にのしかかります。
「ま、まって、タッくん……ま、まだ……」
 そう言いながら、ノンちゃんはばたばたとその細い足をばたつかせました。その足の間に、タッくんは体をわりこませます。
 リュウくんとマミちゃんのところからだとよく見えませんが、どうやらタッくんは、ノンちゃんのパンツを、そのおしりからむりやりずり下げてしまったようです。
「や、やめて、タッくん! やめてよぉーッ!」
「ノンコ……オレ、オレもうガマンできないよ……っ!」
「い……いた、いたい! いたァっ! いたあァーい!」
 ノンちゃんの悲鳴が、ますます大きくなりました。
「ど、どうしよう……」
 マミちゃんが、リュウくんに言います。もうこうなっては、とても笑って見ていられるようなフンイキではありません。
「やっぱり、止めないと……」
 リュウくんが、顔をひきしめてそう言い、こしを浮かしかけます。
 と、その時、ぼくっ、というにぶい音が、ものおきにひびきました。
 見ると、タッくんが、マットにつっぷしてます。どうやら、気絶しているみたいです。
 その横に、床にころがっていたらしいラケットを持ったノンちゃんが、ゆっくりと立ちあがりました。おそらく、そのラケットの固いところで、タッくんの頭をなぐったのでしょう。
 ノンちゃんの白い足に、ひとすじの血が、伝っています。
「タッくんのバカあ!」
 ノンちゃんは、一声そう言って、ものおきを走り出ました。
 リュウくんとマミちゃんには、ノンちゃんが泣いているのがはっきりと分かりました。



 数日後、マミちゃんのへやで――
 ノンちゃんは、目になみだをうかべながら、マミちゃんが用意したティーカップを両手で持って、少しだけ中のこう茶を飲みました。
 今ちょうど、ノンちゃんが、マミちゃんに、体育館でのことを話し終えたところです。
 マミちゃんは、あの日以来、ノンちゃんがすっかり元気をなくしているので、お家にしょうたいして相談に乗ると言ったのです。
 本当は、だれかに相談したくてたまらなかったのでしょう。ノンちゃんは、何一つかくさずに、マミちゃんに話しました。
 と言っても、そのほとんどは、マミちゃんが目げきしたことなのですが。
「じゃあさ、ノン」
 マミちゃんは、一番大事なことを、ノンちゃんにききました。
「タッくんのこと、キライになっちゃった?」
 そうきかれて、ノンちゃんは、ふるふるとかぶりをふりました。
「まだ、好きなの?」
「――好き」
 やわらかそうなほっぺを赤くそめながら、ノンちゃんが言います。
「あたし、タッくんが好き。だから、タッくんにあやまりたいんだけど……こわくて、あやまれない」
「だって、タッくん、むりやり、したんでしょ?」
「それは、ちがうよ。タッくん、何ども何ども、あたしにきいたもん。さいしょはいたいけど、いいのかって」
「あ、そうなんだ」
 マミちゃんは、ちょっといがいに思って、そう言いました。
「だからあたし、どんなにいたくてもがまんするからって、そう言ったの。でも……あんなにいたいと思わなくて……」
「そうだよねー」
 思わず、マミちゃんはそう言ってしまいました。
「え? マミ、したことあるの?」
 びっくり顔のノンちゃんにそう言われて、マミちゃんは、はっと口を両手で押さえました。
「えええええ、えーっとね……」
「やっぱり、リュウくんと?」
「あー、そのー、うー……」
 口ごもるマミちゃんの手を、ノンちゃんが、ぎゅっ、とにぎりました。
「だったら、やり方教えて!」
「お、教えてって……」
「こんどは、さいごまでがんばりたいの! だから、だからおねがい!」
 ノンちゃんが、しんけんな顔で、マミちゃんの顔を見つめます。
 ヘンなことになっちゃったなー、と小さくつぶやいて、マミちゃんはクローゼットの方に目をそらしました。
「ねえー、聞こえたでしょ」
 そのマミちゃんの言葉を合図に、どばあん、とクローゼットのとびらをあけて、タッくんがあらわれました。
「ノンコ、ごめん!」
 そして、おどろきのあまり声も出せないノンちゃんの前に両手をつきます。
「オレ、あんなひどいことしたのに……ノンコが、そんなふうに、なやんでたなんて……ごめん! マジでごめん! ごめん!」
 ひたすらあやまりつづけるタッくんの後ろから、困ったような顔のリュウくんがあらわれました。
「ごめんね、ノンちゃん。タッくんが、どうしてもノンちゃんの気持ちを知りたいからって……」
 そんなリュウくんの言葉も、ノンちゃんの耳にはとどいていないようです。
「……タ、タッくん、顔、あげて」
 ようやく声を出せるようになったノンちゃんが、タッくんに言いました。
「あたし……タッくんのこと、好きだよ。タッくんに助けてもらったこと、ぜったいにわすれない……」
「ノンコ……」
「だから、もし、タッくんがまだあたしのこと好きだったら……なか直り、しよ」
 そう言われてうなずくタッくんの目に、なみだがうかんでいたので、マミちゃんとリュウくんはびっくりしてしまいました。



 四人は、じゅんばんにシャワーをあびました。
 そして、ぜんいん、タオルをまとっただけのじょうたいで、マミちゃんのおへやに再集合します。
「えーっと、じゃあ、はじめよっか」
 まるでがっきゅうしんぶんのへんしゅうを始める時みたいな感じで、マミちゃんが言いました。
「じゃあ、ノン、ハダカになって、ベッドに横になって」
「うん……」
 タオルをゆかに落とし、両手で、おっぱいとおまたのところをかくしたノンちゃんが、うなずいて、べっどに横になります。
「じゃあ、タッくんも。ノンの足の間にすわるようにして」
 タッくんは、かなりきんちょうした顔でうなずいて、マミちゃんの言うとおりにしました。
 そして、ノンちゃんのちっちゃな手ではかくしきれないおっきなおっぱいを、じっと見つめます。
「それじゃ、えっと……おっぱいから、やってみる?」
「……どういうふうに?」
 タッくんが、マミちゃんにききます。
「うんとね、やさしく、包むような感じで……リュウくん、ちょっと、そのう……してみて」
 はずかしそうにそう言って、マミちゃんはリュウくんの顔を上目づかいで見ました。
「こう?」
 リュウくんは、マミちゃんの体を包むバスタオルをやさしくはずし、立ったまま、そのおっぱいに両手を重ねました。
「はぁぅ……」
 みんなに見られてる、というだけで、マミちゃんはふだんの何ばいもコーフンしてしまっています。そんなマミちゃんの、まだふくらみかけのむねを、リュウくんは、いつもやってるように、ふにふにともみはじめました。
「こ、こんなふうに……やさしく……ン……つ、つめとか、立てないように……あうン♪」
 リュウくんのあいぶに感じてしまって、マミちゃんの説明は、きちんとした説明になっていません。
 それでもタッくんは深くうなずいて、ノンちゃんのむねに手をのばしました。
「あ……やらけーっ……」
 うっとりしたような口調で、タッくんが言います。前は、その感しょくを味わうよゆうもないくらいに、あせっていたのです。
「さいしょは……なでるみたいな感じで……ネコさんを、かわいがる感じ、かな……」
 はぁはぁと小さくあえぎながら、マミちゃんが言います。
 タッくんは、しきりに舌でくちびるをなめながら、ゆるゆると手を動かしました。まるで、巨大なマシュマロみたいな感しょくに、かあーっと頭に血がのぼります。
「あ……んン……んく……ン……」
 ノンちゃんは、はずかしそうに目を閉じて、ちょっとくすぐったそうにしています。
「ノンコ、気持ちいいのか?」
「わ、わかんない……でも、こういうの……すき……」
 消え入りそうな小さな声で、ノンちゃんが言いました。そのほっぺたが、ますます赤くなっていきます。
「ン……こ、こえが、でちゃう……」
「ノン、気持ちよかったら、声、出していいんだよ」
 いつのまにか、ベッドのかたわらに来ていたマミちゃんが、ノンちゃんの顔をのぞきこむようなしせいで言いました。リュウくんは、そのマミちゃんを後ろからだきしめるようなかっこうで、おっぱいをむにむにともみ続けています。
「男のコってば、感じてるときの声が、すごく好きなんだから。ねーっ」
 かたごしにリュウくんの顔を見ながら、マミちゃんが言います。リュウくんは、かーっと顔を赤らめました。
「はぅ……ン……な、なんか、ヘン……」
「いたいのか?」
 ノンちゃんの声の感じがかわったので、タッくんが心配そうにききます。
「ち、ちがうの、なんか……あン……んく……せ、せつない……せつないよお……」
 そう言いながら、ノンちゃんがもじもじと体をよじります。
「んふ……ノン、ちくび立ってるよォ……」
 まるでねつでもあるような声で、マミちゃんが言いました。そんなことを言ってるマミちゃんのおっぱいのさきっぽも、びんびんに立っています。
「ホ、ホントだ……」
 そう言うタッくんのこえは、少しかすれているようです。
「タッくん。女のコはね、気持ちいいと、ちくび立っちゃうの。そうなったらね……かるく、ころがすように……きゃうッ!」
 びくン! とマミちゃんは体をふるわせました。リュウくんが、マミちゃんのちくびを、指でかるくはじくようにしたのです。
「こんなふううに、だよね? マミちゃん」
「ああン、ふいうち〜。リュ、リュウくんのいじわる〜っ」
 そんなふうに言いながらも、マミちゃんは、あまいあえぎ声をあげています。
 タッくんも、リュウくんがやってるように、ノンちゃんのちくびを、くにくにと指先でしげきしてみます。
「ああああ〜ン」
 まるで、気持ちよくなるスイッチをおされたみたいな感じで、ぴくぴくぴくっ、とノンちゃんのちっちゃな体がふるえます。
「き、気持ちいのか? ノンコ」
「いい、いいの……はずかしい……でも、いいよう……」
 なんだか泣きそうな声で、ノンちゃんが快感をうったえます。
 その声を聞いてるだけで、タッくんのおちんちんはびくびくとしゃくりあげ、先っぽからぴゅるぴゅるととうめいな汁をあふれさせてしまいます。
「すげえ……ノンコ、すげえエッチな顔してる……」
「や、やだあ、そんなこと、言わないで……っ」
「かわいいよ、ノンコ。好きだ、大好きだよっ!」
「タ、タッくうん……!」
 はぁっ、はぁっ、と大きくあえぎながら、ノンちゃんは、ぎゅうっとシーツをにぎっています。
「ノ、ノン……してもらうばっかじゃ、ダメだよ……」
 ベッドにつっぷすようなかっこうのマミちゃんが、ノンちゃんの耳元で言いました。そんなマミちゃんの背中や首すじを、リュウくんが、ちろちろとなめています。
「タッくんの……を……ってあげて……」
 そうささやかれて、ノンちゃんは、シーツから手をはなしました。
 そして、いたいくらいにぼっきしているタッくんのおちんちんに、その細い指をからめます。
「あああッ!」
 そっとにぎられただけで、タッくんは、大きな声をあげてしまいました。
「ダ、ダメだよ、ノンコ……さ、さわられたら……出ちまう、出ちまうよーッ!」
 その言葉のいみがきちんと分かっているのか、ノンちゃんは、ねつにうかされたような顔で、しゅにしゅにとタッくんのおちんちんをしごいてあげます。
「あ、出る! ホントに出るッ! 出るうーッ!」
 もう、タッくんはノンちゃんのおっぱいをもむどころではありません。ノンちゃんの頭のわきに両手をついて、かくかくとこしを細かくふるわせています。
「うわあーッ!」
 びゅるるるるるッ! という音が聞こえそうなくらいはげしいいきおいで、タッくんはシャセイしてしまいました。
 白くにごったどろどろのセーエキが、びゅうっ、びゅうっ、とほとばしり、ノンちゃんの手をどろどろによごし、おなかにかかります。
「すごい……タッくん、せいし出してる……」
 はじめてまのあたりにするシャセイにぼうぜんとしながら、ノンちゃんがつぶやきます。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
 タッくんは、両うでで体を支えたまま、まるで全力しっ走した後みたいに、はげしくいきをついています。
「タッくん、体おこせる?」
「ん……」
 マミちゃんの言葉に、タッくんは、ゆっくりと上体を起こしました。そのまま、ベッドの上に、ゆるくあぐらをかくようなしせいで、ぺたんと座りこみます
「じゃあ、次は、フェラチオだよ」
「ふぇらちお……?」
「そ。お口でね、おちんちん、なめなめしてあげるの」
「うそぉ……」
 びっくりした顔のノンちゃんに、マミちゃんはにっこりと笑いました。
「ん、まあ、したくないならいいけど、見学だけしてみる?」
 そう言って、マミちゃんは、リュウくんのうでからするりとぬけ出ました。
 そして、立っているリュウくんの足元に、ひざまずきます。
「えへへ、リュウくん、おまたせ」
「マミちゃん……」
「リュウくん、すっごい、きたいした顔してる〜」
「だ、だってえ……」
 その、女のコみたいな顔を耳まで真っ赤にしながら、リュウくんが声をあげます。
「じゃ、見ててね。こうするの。あーン……」
 ぱっくりと、マミちゃんの小さなお口が、リュウくんのぼっきしたおちんちんをくわえこみます。
「あぅ……っ」
 マミちゃんの口の中のぬるぬるした感しょくに、リュウくんは思わず声をあげてしまいます。
 ひとしきり、くちゅくちゅと口の中で舌を使った後で、マミちゃんは、おちんちんから口をはなしました。
 そして、自分のよだれでべとべとになったリュウくんのおちんちんを、まるでアイスキャンディーみたいに、ぺろぺろとなめまわします。
「すげぇ……」
 ベッドの上に座りこんだままのタッくんが、ぼうぜんとした顔でつぶやきます。
「……タッくん、ああいうの、してほしい?」
 マミちゃんのフェラチオをみて、すでに元気をとりもどしつつあるタッくんのおちんちんを、ちら、と見ながら、ノンちゃんがききます。
「してほしい……あ、でも、ムリにってわけじゃ……」
「あたし、やってみる」
 そう言って、ノンちゃんは、タッくんのこかんのぶぶんに、顔を寄せました。
「ノ、ノンコ……」
 びんかんなぶぶんに、ノンちゃんのいきづかいを感じて、タッくんが声をあげました。
 すえたような、スペルマどくとくのにおいに、ノンちゃんはちょっと顔をしかめます。
「言っとくけど、さいしょは、あんまりおいしくないからね」
 マミちゃんが、くにくにとリュウくんのおちんちんを両手でイタズラしながら、ノンちゃんに言いました。
「でも、なれてくると、平気になるよ」
「うん……」
 そうへんじをして、ノンちゃんは、かくごを決めたように目を閉じて、ぺろっ、とタッくんのおちんちんをなめました。
 出したばかりのザーメンでべたべたのタッくんのおちんちんが、ぴくん、とはんのうします。
「今日は、タッくんのおちんちんを、また元気にするまででいいよ……セイエキ飲むのは、またこんどね」
「え……これって、飲めるの?」
 ノンちゃんが、ふしぎそうにマミちゃんにききます。
「うん。好きな人のセイエキのむと、すっごくドキドキするよ♪」
 そう言ってマミちゃんは、またリュウくんのおちんちんを、ぱっくりとくわえました。
「あうううン」
 リュウくんが、女のコみたいなかわいい悲鳴をあげます。
 そんな二人のようすに目を丸くしながら、ノンちゃんは、タッくんのこかんに顔をもどしました。
 そして、くちびるをふるわせながら、半分立ったじょうたいのタッくんのおちんちんを、口の中に収めます。
「うわっ」
 よそうもしなかった感かくに、タッくんは思わず声をあげてしまいました。
 温かく、やわらかく、ぬるぬるの中で、ちょっとざらついたような感じ……。
 ノンちゃんは、口の中いっぱいにひろがるセイエキの味とにおいに、まゆをしかめながらも、あむあむと口を動かしています。
 もうそれだけで、タッくんのおちんちんには、だくだくと血えきが集まってしまいました。
 ノンちゃんの小さな口の中で、タッくんのおちんちんが、みみみみみっ、と大きくなっていきます。
「ンあああああッ!」
 と、その時、リュウくんがひときわ大きな声をあげました。マミちゃんのお口で、とうとうシャセイまでおいこまれてしまったのです。
 びゅーっ、びゅーっ、びゅーっ……といきおいよく口の中にほとばしるリュウくんのザーメンを、マミちゃんは、一度舌のうらで受け止め、そのあとで、こくん、こくんとのみほしていきます。
「ひゃうっ」
 さいごに、ちゅるん、と、にょう道に残ったセイエキまですいとられて、リュウくんはたまらず床にへたりこんでしまいました。
「ぷはぁ……んふふっ……」
 ものすごくエッチな笑みをうかべて、マミちゃんが、ノンちゃんとタッくんの方に向き直ります。
「タッくん、じゅんびかんりょう?」
 そうマミちゃんに言われて、タッくんはこくりとうなずきます。
「じゃあ、いよいよ、セックスだね……。ノン、生理は?」
「えっと……まだ……」
 ノンちゃんが、はずかしそうにへんじをします。
「だったら、ヒニンしなくてもだいじょぶだね。……じゃあ、また、横になって」
 ノンちゃんは、まるで、さいみんじゅつにでもかかったみたいに、マミちゃんの言うとおり、ベッドに横になります。
「タッくん、おかえしに、ノンのあそこ、なめてあげて」
「えッ!」
 マミちゃんのとんでもない言葉に、ノンちゃんは思わず声をあげました。
 でも、タッくんは、またもすなおにうなずいて、ノンちゃんの足の間に、体をうつ伏せにたおしていきます。
「ちょ、ちょっとタッくん! ねえ! やだあ!」
「ノンてば、えんりょしなくていいんだよ」
「えんりょとかじゃないよお! こんなの……あうッ!」
 ちゅうっ、と、いちばん大事なばしょにタッくんのキスを感じて、がくん、とノンちゃんの体がのけぞりました。ぶるるん、とノンちゃんのきょにゅうが、ふるえます。
「すごいよ、ノンコ……すっごいぬれてる……とろとろだよ……」
 タッくんが、ぺろっ、ぺろっ、とノンちゃんのおまたをなめながら、言いました。
 タッくんの言うとおり、ノンちゃんのそのピンク色のぶぶんからは、とうめいなシロップがあふれ、シーツにしみを作っています。
「い、いやァ……はずかしい、はずかしいよう……」
 ノンちゃんは、泣きべそのような声をあげながら、両手で顔をかくしてしまいました。
「はずかしがらなくていいよ、ノン……好きな人に気持ちよくしてもらってぬれるのは、当たり前のことなんだから」
 ちょっとお姉さんぶった口ちょうで、マミちゃんがノンちゃんに言います。
「でも、でもお……」
「それに、あんまりいやがってると、タッくんかわいそうだよ。タッくんは、ノンに気持ちよくなってほしいんだから……」
「あうぅ……」
 ノンちゃんは、ちょっと頭を上げて、指の間から、じぶんのアソコをなめているタッくんの顔を見ました。上目づかいのタッくんの細い目と、ノンちゃんのうるうるとうるんだ目が合います。
「ノンコ……もし、ホントにイヤだったら、言ってくれよ。そしたら、やめるから……」
 タッくんが、しんけんな口ちょうで言います。
「ごめん……いやって言ったのは、ウソ……つ、つづけて、ほしい……」
 ノンちゃんが、聞こえないくらい小さな声で、はしたないおねだりをします。
「分かったよ」
 タッくんは、やさしい顔でほほえんで、ふたたびノンちゃんのアソコに口をつけました。
「あン!」
 タッくんの舌が、びんかんなすりっとを、にゅるん、とえぐるのを感じて、ノンちゃんが高い声をあげます。
「タ、タッくん、タッくうん……」
 ひりひりするような気持ちよさを感じながら、ノンちゃんはタッくんの名前をよびつづけました。
「ノンコ……好きだよ……好きだ……」
 それにこたえて、ぴちゃぴちゃというはずかしい音の合間に、タッくんがささやきます。
「あ、あたしも、タッくんが好き……好き……好きぃ……っ」
 いつのまにか、ノンちゃんはこしをうかして、せつなげに左右にうごかしていました。
「ノン、そろそろ、いいでしょ?」
 マミちゃんが、ベッドのはしに両手をついて、ノンちゃんの顔をのぞきこみながら、ききました。
「うん……タッくん……して……」
 そう言われて、タッくんはようやくノンちゃんのアソコから口をはなしました。
 代わって、すでにきりきりと立ちあがってるおちんちんを、とろとろになったノンちゃんのアソコに寄せていきます。
 ぷにゅぷにゅのアソコに、すっかりカタくなったおちんちんが当てられます。
「ああぁ……」
 あの時のいたみを思い出したのか、ノンちゃんが、ちょっと不安そうな声をあげます。
「ノンコ、だいじょぶか?」
「だ、だいじょぶだよ……こんどは、だいじょぶ」
「ムリしなくて、いいんだぞ」
「ううん……だいじょぶだから……タッくんの、あたしの中に、入れて……」
 けなげにそう言うノンちゃんにうなずきかけて、タッくんは、少しずつこしを進ませました。
 タッくんのおちんちんが、まだきつきつのノンちゃんのちつのなかに、ぬぬぬっ、と入っていきます。
「はぐ……」
 いくらぬれていても、まだ二ど目です。体の中に熱くてカタいものが入ってくる感しょくに、ノンちゃんは、つらそうにまゆを寄せました。
 それでも、悲鳴をあげないように、ぐっとくちびるをかんでガマンします。
 とうとうタッくんのおちんちんが、ノンちゃんの小さなアソコの中に収まってしまいました。
「はっ、はっ、はっ、はっ……」
 ノンちゃんが、せわしなく息をしながら、ぎゅっと目を閉じています。
「まだ、キツい?」
 マミちゃんが小声でノンちゃんにききます。
「ま、前よりは、へいき……」
「あのね、頭の中を、好き好き好きーって気持ちで、いっぱいにしてみて。そうすれば、きっとうまくいくから」
「うん……」
 そうへんじをして、ノンちゃんは、ようやく目を開きました。
 そして、目じりになみだをにじませながら、タッくんの顔を見つめます。
「うごいていいよ、タッくん……」
「ノンコ……」
 タッくんは、ちょっとためらっていましたが、少しずつ、こしを動かし始めました。
「んんんッ……」
 体の中をこすられるような感じに、ノンちゃんはまた目を閉じてしまいます。
「ノンコ、だいじょぶか?」
「うん……へいき……タッくん、好き……」
「オ、オレも、ノンコのこと、好きだよ! 大好きだよ!」
 かってにこしが動いてしまうのを止めることができないまま、タッくんがさけぶように言います。
「う、うれしい……うれしいよお……」
 ぽろぽろとなみだをこぼしながら、ノンちゃんが言います。
「ノンコ、ノンコぉ……」
 タッくんは、ノンちゃんの体におおいかぶさり、すりすりとその大きなおっぱいにほほを寄せました。
「タッくん……好き……好き……大好き……」
 だんだん、ノンちゃんの声が、あまくとろけていきます。
「気持ちよくなってきたの? ノン」
「う、うん……なんだか、だんだん……」
 マミちゃんの問いに、ノンちゃんが、どこかうっとりしたような声で答えます。
「よかったね……おめでと、ノン」
「マミ、あ、ありがとう……んああン!」
 ちゅうっ、とちくびをすわれて、ノンちゃんは思わずタッくんの頭をだきしめてしまいました。
「あ、あン……あうン……タ、タッくうん……」
「ノンコ……ノンコのここ、すごく気持ちいいよ……」
「うれしい……あたしも、あたしもタッくんの、すごくかんじる……きもち、いいの……」
 タッくんは、頭を上にずらして、そう言うノンちゃんのくちびるに、くちびるを重ねました。
 二人とも、ふんふんと子犬さんみたいな鼻声をあげて、キスをします。
「ノン、気持ちよさそう……」
 ぽやーん、とした顔で、マミちゃんがつぶやきました。
「うらやましくなっちゃった?」
 そう言われて、はっと顔だけでふり向くと、後にリュウくんがひざ立ちで立っていました。
「でも、ボクのこと、わすれないでほしいな」
「わ、わすれたわけじゃないよ」
 ちょっとすねたような顔のリュウくんに、マミちゃんがあわてたように言います。
「ホント?」
 そう言いながら、リュウくんは、いつのまにか元気をとりもどしてるおちんちんを、バックからマミちゃんのアソコに当てました。
「あは、マミちゃんのここ、もうぐちゃぐちゃだよ」
「やぁ〜ん」
 いじわるくそう言うリュウくんに、マミちゃんが声をあげます。
「今日のマミちゃんて、ホントに、エッチだよね……」
 くすくすと笑いながら、リュウくんは、マミちゃんのクレヴァスにおちんちんの先っぽをもぐらせて、ぐりぐりと動かしました。
「あは……マミちゃんのココ、やわらか〜い……」
「や、やんやあん! リュウくん、じらしちゃいやあ!」
 なかなか入れてくれないリュウくんに、マミちゃんが悲鳴みたいな声をあげます。
「してほしい?」
「し、して、してしてっ! セックスしてえ!」
 マミちゃんは、なみだで目をうるううるさせながら、あからさまな言葉でおねだりしました。
「しょうがないなあ、マミちゃんてば」
 そう言って、リュウくんは、ぐっ、とこしを前に突き出しました。
「ひゃぐうっ!」
 マミちゃんが、気持ちのいいしょうげきに、がっくりとベッドにつっぷします。
 ぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐっ……
 リュウくんは、さいしょから速いペースで、こしをくりだします。
「リュ、リュウくん……ンあ……お、おこってる?」
「おこってなんかないよ」
「ウ、ウソ……だって、こんなはげしく……ひゃううン!」
 すでに一回イってよゆうのあるリュウくんのせめに、マミちゃんはなすすべもなくもてあそばれてしまいます。
「じゃあ、やめよっか?」
 そう言って、リュウくんは、こしを止めてしまいました。
 そして、ゆっくりとおちんちんを引きぬこうとします。
「い、いやァ! ぬいちゃダメ! ぬいちゃダメえ!」
 マミちゃんが、泣きそうな声でさけびます。
「つづけてほしいんでしょ?」
「し、して……してよお……つづけてえ……」
「マミちゃん、かわいい……♪」
 ちゅっ、とリュウくんは、マミちゃんのうなじにキスをしました。
 そして、おちんちんを、ぐん、と突き入れます。
「ふわゎあッ!」
 マミちゃんは、シーツにほっぺをすりつけるようにしながら、高い声をあげました。
「はッ! はぐ! ン! んん! ンアアッ!」
 そして、リュウくんのこしの動きに合わせるように、短い悲鳴をあげつづけます。
「き、きもちいい……! リュウくん、き、きもちイイよおっ!」
「タッくん、タッくん、タッくうん……!」
「あうッ! ン! あン! あんあんああぁ〜ん!」
「ひあッ! あ、あああ、あ……あああああああああああーッ!」
 マミちゃんとノンちゃんの、あまくせつなげなあえぎ声が、ふしぎなハーモニーをかなでています。
 リュウくんもタッくんも、そのエッチでかわいい声にはげまされるように、むちゅうでこしを動かしています。
「あ、もう、もうイキそうッ!」
「あたしも、あたしもイっちゃうよお!」
 もはや、それがどっちの言葉なのか、よく分かりません。
「オ、オレも……オレも……!」
「ボクも、もうすぐ、イク……出ちゃうよ……!」
 それぞれ、他の三人のいきづかいをかすかにいしきしながら、四人は、ぜっちょうに向かってこしをはげしく動かし、はねあげます。
「……ッ!」
 ほぼ同時に、四人にその時がおとずれました。
「あッ! あッ! あッ! ああッ! ンああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」
 びゅうううううううッ! と、おさない体内に、あついセイエキがぶちまけられました。
 びくう! びくうっ! というペニスのりつどうが、マミちゃんとノンちゃんをさらなるぜっちょうへみちびきます。
 そして――
「ふゎ、あ、あああ、あ、ああぁー……」
 四人は、それぞれぐったりと体から力をぬき、その場にくずれおちました。
 かすかに、あいての重さと体温を、はだに感じます。
(すご……かったぁ……)
 そんな中、マミちゃんはぼんやりと思いました。
(みんなでするの、なんだか、クセになっちゃいそう……)
 はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……という、だれのかも分からないいきづかいを遠くに聞きながら、マミちゃんは、そんなことまで考えてしまうのでした。
あとがき

BACK

MENU