アマイクスリ



第九章



 性の狂宴は、翌日も、その次の日も続いた。
 処女を散らされてから、今が何日目なのか、もはや、絢華には思い出せない。
 一週間か、十日か……もしかして、半月ほども経っているのか……。
 その、短いといってもいい日々の間に、絢華は、急速に今までの彼女とは違う存在に変えられてしまった。
 そして、それは、絢華の住むこの館全体にも、言えることだった。



「……おはようございます、毒原先生」
 メイドのそんな挨拶を、絢華は、シーツの中で聞いた。
 いつの間にか、すっかり錦小路家の一員――と言うより、ほとんど当主と同じような扱いを受けている毒原のベッドの上で、絢華は、自らの純潔を捧げた肉棒に、全裸で朝の奉仕をしていたのだ。
 大きく広げられた太い足の間にうずくまった絢華は、今、毒原の下半身ごと、すっぽりとシーツに覆われている。メイドがドアをノックした時に、毒原がかぶせたのだ。
 だが、ベッドの上に毒原以外の何者かがいることは、誰の目から見ても明らかである。絢華は、シーツの中で身を縮めた。
「あ、あの……ベッドの中に、何かいるんですか?」
 メイドが不審げな声で毒原に尋ねる声が聞こえる。
「ふふふ、なあに、犬が潜り込んだだけですよ」
 毒原の言葉に、絢華は、ビクリと体を震わせた。
「い、犬、ですか?」
「ええ、甘えん坊な犬でね、すぐに私の寝所に潜り込んでくるんです」
「え、えっと、その、このお屋敷に犬なんて……きゃん!」
 戸惑いの色を隠せないメイドの声が、不意に、短い悲鳴によって途切れる。
「ああっ、い、いけません、先生……そんな、朝から……あううっ……」
「ククク、服の上から触っただけなのに、相変わらず敏感ですねえ」
 毒原のそんな言葉が、絢華の胸をざわめかせる。
(せ、先生ったら……メイドに何をなさってるの……?)
 絢華は、ほとんど我を忘れ、目の前の毒原の肉棒を深く咥え直した。
「うほっ……!」
 毒原が、驚きと喜悦の入り混じった声を上げる。
 だが、メイドは、そのことにすら気づかなかった様子だ。
「はぁ、はぁ、ああン、先生……そ、そんなとこまで……うぅ、うふン……あああ、ダメぇ……」
「ふひひ、もっとスカートをたくしあげて、腰を突き出してください」
「あううっ、こ、こんな格好、恥ずかしいです……ああン、し、下着が染みになっちゃうぅ……んふン、んふぅ……」
 メイドの甘い喘ぎ声を聞きながら、絢華は、口の中の肉棒を激しく唇で扱いた。
「じゅるるっ、じゅぶ、じゅぷぷっ……ちゅぶっ、ちゅぶ、ちゅぶぶ……んちゅっ、ちゅっ、ちゅぐぐっ……!」
 肉幹に唇を滑らせ、舌を絡め、喉の粘膜を擦り付ける。
 ここ数日のうちにたっぷりと教え込まれたテクニックを駆使して、絢華は、毒原の肉棒を追い詰めていった。 
「うっ、うぐっ、むぐぐ、じゅぶ、じゅぶぶっ! ちゅぶ、ちゅぶぶぶっ、んちゅ、んちゅうっ! じゅるるるる! じゅぶぶ、じゅぶっ!」
 まるで、メイドよりも先に毒原を絶頂に導こうとするかのように、絢華が、激しくディープスロートする。
「あっ、あああン……! 先生……私、私もうっ……! あ、あああああっ、あうう、イ、イクぅ!」
 メイドがそんな声を上げるのとほぼ同時に、毒原が、絢華の口の中に精液を放つ。
「んっ……! んううっ、うぐ……んうっ、うぐぐっ、んく……ん、んくっ、うく……ゴク、ゴク、ゴクッ……」
 絢華は、ビューッ、ビューッ、と口内に迸るザーメンを、むせないように舌の裏で受け止めてから、喉を鳴らして飲み込んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……もう、先生ったらぁ……んく、あふうぅン……」
 メイドが、うっとりと吐息をつきながら、部屋を出て行く気配がする。
 しばらくしてから、絢華は、被っていたシーツを払いのけた。
「毒原先生、今、あのメイドに何をなさっていたんです?」
 きつく毒原の顔を睨みながら、絢華が詰問した。
 短い眠りを何度か挟んだだけで、文字通り一晩中その体を犯された絢華は、今や、その大きな瞳の下に、うっすらと隈を浮かべている。
 しかし、そんなやつれを見せた表情は、絢華の美貌に年に似合わぬ妖艶さを付け加えていた。
「ただの朝の挨拶ですよ。今、絢華さんがしてくれたような、ね」
 へらへらと笑いながら、毒原が言う。
「それにしても……あんなふうにやきもちを妬いてくれるなんて、絢華さんは可愛いですねえ」
「な、何をぬけぬけと……」
 そう言いながらも、絢華の頬はほんのりと染まっている。
「それにして、ずいぶん情熱的にしてくれましたねぇ……昨夜あんなにしたのに、またオマンコしたくなったんですか?」
「くっ……ち、違いますわ……そもそも、あれは薬のせいで……」
 絢華が、瞳を逸らしながら、はっきりとしない口調で言う。
「おやおや、そうですか……」
 毒原は、まだ何も身につけていないままの絢華を抱き寄せ、その乳房を手の平に包み込んだ。
「したくないというんでしたら、ここを使わせてもらいますかねえ」
「あうっ……」
 乳房をさするように愛撫され、絢華が、ピクンと体を震わせる。
 絢華の巨乳を弄ぶ毒原の股間では、つい先程スペルマを放出したばかりのはずの肉棒が、堅く強ばっていた。
「んく……ま、また、それを胸に挟んで……するつもりですの……?」
「いえ、今回は、こっちの方を試させていただきます」
 そう言って、毒原は、絢華の左の陥没乳首を、指先でいじり始めた。
「んく、そ、そんな……まさか……」
「大丈夫ですよ。毎日可愛がってあげたせいで、だいぶここも柔らかくなってきてますからね」
 そう言いながら、毒原は、乳房の頂点にある切れ込みを、指で広げた。
 絢華のその部分が、まるで小さな女性器のようにぱっくりと開き、乳白色の体液に濡れたピンク色の粘膜が露わになる。
 毒原は、そこに指先を挿入し、ずぽずぽと出し入れを始めた。
「あううっ、イ、イヤ、あ、あふぅ……んううっ、そこはダメですのぉ……あ、あああン……!」
 そう言いながらも、絢華は、ほとんど抵抗しない。
 絢華の陥没乳首は、毒原の愛撫に反応し、ぷっくりと膨らみながら充血し、とろとろと粘つく白い液を分泌させ始めた。
「あああ……私の体、どうなってしまったの……?」
 絢華が、どこかマゾヒスティックな響きを帯びた声で嘆く。
「ククク……絢華さんは、これから、誰も味わったことのない快楽を体験できるんですよ」
 そう言って、毒原は、絢華の肩を抱き寄せ、その右の耳たぶをねっとりと舐め回した。
「あっ、あううっ、んく……あ、あはぁン……」
「さあ、床に降りて膝立ちになってください」
「は、はい……」
 絢華が、素直に返事をして言われた通りにする。
 毒原は、ベッドの縁に座り、絢華の上半身を、自らの開いた脚の間に引き寄せた。
 そして、反り返ったペニスを指で前に倒し、その先端を絢華の左の陥没乳首に押し付ける。
「さあ、入れますよ……!」
「ああっ、恐いですわっ……!」
 そう言いながら、絢華は、じっと自らの乳首を見つめている。
 毒原は、左手で絢華の乳房をすくうように持ち、右手に握ったペニスを前に進ませた。
「うぐっ! うっ、うあああっ……う、嘘っ! 入ってくるぅ……うあああああああ!」
 ズブズブと、絢華の乳房の中に、毒原の肉棒が沈んでいく。
 その陥没乳首は、痛々しいほどに広がりながらも、しっかりと毒原の巨根を飲み込んでいた。
「ふうふう、さすがにキツいですね……どうです? 痛いですか?」
 半ばまでペニスを挿入させた毒原が、絢華に尋ねる。
「う、うぐ……いいえ……痛くはありませんわ……んく、で、でも……こんなのって……あうう……」
「安心してください。じっくり馴染ませてあげますからね……くくくくく……」
 どこか悪魔じみた笑みを浮かべながら、毒原が、絢華の新たな性器にゆっくりと肉棒を出し入れする。
「ひううっ……! うぐ、うああっ……あっ、あくっ、んぐぅ……! ハァ、ハァ、んひい、中で、こすれてるぅ……! うあっ、あああああっ……!」
 苦しげな喘ぎを漏らしながら、絢華は、されるがままだ。
「ふひ、ふひひ、素晴らしい感触ですよ、絢華さん……! うっ、うぐっ、うおお、むふぅ……!」
 毒原が、ベッドから腰を浮かし、本格的に腰を使いだす。
「あうっ、あ、あは、あはぁ……! あああ、何ですの、これっ……? あっ、あはっ、あふぅ……んあ、んあああっ……!」
 絢華の声に、次第に甘い響きが混じり始める。
「ふひひひひ、まるで、生きたオナホールを使ってるような感じですよ」
「あああっ、な、何てひどいことをおっしゃるのぉ……あ、ああン、あふ、あふぅン……!」
 すでに、ありとあらゆる性器具の名称と使い方を教え込まれた絢華が、被虐的な表情をその顔に浮かべる。
「ハァ、ハァ、あああ、あひ、あひン、あああン! んぐぐ、く、屈辱っ……屈辱ですわぁ! あン、ああン! ひ、ひあああ! ああン! くひいいいい!」
 新たな命に糧を与えるという神聖な機能を備えた器官を犯され、絢華は、その体をおののかせた。
 だが、その頬は興奮とともに快楽に上気し、秘唇はポタポタと愛液の雫を滴らせている。
 そして、怪しげな薬と快楽調教によって性器に改造された陥没乳首は、粘つくミルクのような体液を分泌させ、毒原の肉棒にさらなる快感を与えていた。
 甘くむせ返るような母乳の香りが毒原と絢華の双方を興奮させ、二人のニプルファックはクライマックスへと近付いていく。
「ひうっ、うく、あ、あああああ! ダメ、ダメぇ! こ、これ以上は、私っ……! んああ! あはぁああああああ!」
 恥辱にまみれた変態的な絶頂の予感に、絢華が体をよじる。
「何が駄目なものですか。気持ちいいんでしょう? ほら、気持ちいいと言いなさい!」
 毒原は、絢華の右肩に左手を置き、今や根本近くまで肉棒を飲み込んだ左の乳房を右手で揉みしだきながら、ピストンを激しくしていった。
「あうっ、うああああ! そ、そんな、気持ちよくなんてぇ! うっ、うあっ、あああ! あひ、あひぃ! ひいいいいいぃ〜!」
 乳房の内部を肉幹に蹂躙され、絢華が悶える。
 毒原は、絢華の両肩を両手で固定し、がに股でさらに腰を振り立てた。
「うぐうっ! うっ! うあっ! あは! あはぁ! あひいいいいい! イ、イク! イっちゃうっ!」
「イクんですね? 絢華さん! オッパイを犯されてイクんですねっ!?」
「んひぃ! ひいいン! あああ、イキますう! イキますうっ! は、恥ずかしい陥没乳首ズボズボされてイってしまいますのぉ! うああああああ! イ、イク、イクぅーっ!」
 高まる快感に抗しきれず、絢華は、口元から涎を垂らしながらあられもない声を上げた。
 毒原が、豚のように鼻息を荒げながら、最後のスパートに入る。
「ああああああッ! お、おほぉ! オッパイ、オッパイめくれちゃうう! うあ! うあああああ! い、いぎ、いひいいい! いぐぅうううううううううううう!」
 どびゅっ! どびゅっ! どびゅっ! どびゅっ!
 喉を反らして絶叫する絢華の乳房の中に、毒原が、激しい勢いで射精する。
「んああ! あ! あああ! いぐ、いぐ、いぐう! んひい! オッパイいぐぅううううううううううぅーッ!」
 熱いザーメンが心臓のすぐ近くで弾ける感触に、絢華は、毒原の腰にしがみつきながら、さらなる絶頂を極めた。
「あううううっ……あ、あひ……ひああ……あ……あああぁぁぁ……あへぇ……」
 だらしのないアクメ顔をさらしながら、絢華が、ピクピクと体を痙攣させる。
 そして、絢華がその場に崩れるように座り込んだ拍子に、ずるりと陥没乳首から肉棒が抜けた。
 絢華の左の乳房に、毒原のペニスとほぼ同じ直径の肉穴が無残に開いている。
 だが、それは、驚くべき伸縮性を示し、すぐに元の慎ましやかな陥没乳首に戻った。
「はぁ、はぁ、はぁ……最高でしたよ、絢華さん……」
 毒原が、そう言いながら絢華の腋の下に手を差し込み、その体を立たせる。
「あ、あうう……」
 ふらふらと足元の覚束無い絢華を抱えながら、毒原は、再びベッドに腰掛けた。
 絢華が、毒原の太腿に丸いヒップを乗せて座り、ぐったりと毒原の巨体にもたれかかる。
 毒原は、自らの精液を搾り取った絢華の乳房を、いたわり、いつくしむように、さすさすと撫でた。
「ふふふ、最初からここでイってしまうとは……あの薬の効果は恐ろしいほどですね」
 そう言って、毒原は、粘つく母乳と精液にまみれた乳房をすくい上げ、その乳頭を絢華の口元に近付けた。
「さあ、中に溜まった私と絢華さんのミックスミルクを吸い出してください」
「は……はい……」
 絢華が、自らの乳房を手で支え、まるでアメリカの巨乳ヌードモデルのようなポーズをとる。
 そして、絢華は、充血した自らの陥没乳首に唇をかぶせ、吸引を始めた。
「んっ……ちゅるるっ、ちゅぶ……んふ、んふン……ちゅず、ちゅずずずっ、ちゅる……んぐ、ゴク、ゴク、ゴクッ……」
 母乳と精液の混じり合った白濁液を、喉を鳴らして飲み込む。
 ひとしきり乳房内に溜まった粘液を吸い出してから、絢華は、ふぅ、と物憂い吐息をついた。
「何て……何てひどい方ですの……私の体をこんなふうにして……もう、私、お嫁に行けませんわ……」
 ひどく古風なことを言う絢華の耳元に、毒原が、その唇を近付ける。
「安心してください……私がきちんと責任を取りますからね……ふふふふふ……」
「な、何を言ってますの……」
 絢華が、頬を赤く染めながら、拗ねたようにそっぽを向く。
「どうしたんです? 絢華さん。あんなにイったのに、ご機嫌ななめですねぇ」
「そんなことありませんわ……その……それより……」
「それより?」
 ちらりと、絢華が毒原に流し目をよこす。
「あの……んく、きょ、今日のお薬は……その……まだですの……?」
「おやおや、絢華さんは、お薬が待ちきれませんか」
「違いますわ……! その……どうせ、また辱められるのなら……いっそ、一思いに、その……」
 言い訳にもならないことを口にしながら、絢華が、ますます顔を赤くする。
「しかしですねえ……絢華さんには、もうあの薬は必要ありませんよ」
「え……?」
 絢華が、きょとんとその大きな瞳を見開く。
「で、でも、その……んくっ……わ、私……今……とても体が疼いて……んっ、んく……このままだと……」
 絢華が、そう言いながら、もじもじとヒップを揺らす。
「前にも言ったでしょう? あの薬には、習慣性なんて無いんですよ」
「でも、でもっ……私……んふ、んふぅ……私、その、やっぱり……これ以上はガマンできません……」
「それはですねえ、絢華さん……あなたは、あの薬じゃなくて、私とのセックスそのものの中毒になってしまったんですよ」
 口元に笑みを浮かべながら、毒原が言う。
「そ、そんなこと……!」
「実際、一昨日から、例の糖衣錠は、中身を市販のビタミン剤に変えてるんですよ?」
「な――何ですって?」
 絢華は、再び驚きの表情を浮かべた。
「体の疼きが治まったのは、薬のせいじゃない。絢華さんが欲望のままに私とオマンコしたからです。今だって、胸でイっただけでまだオマンコされてないから、そんなに体が疼いてるんですよ」
「そ、そんな……そんなこと……」
 絢華が、唇を震わせる。
「そんな……そんな馬鹿げたこと……馬鹿げてる……ば、馬鹿げてますわ……そんな……く、くくくっ……」
 絢華の喉から、奇妙な音が漏れる。
 それは――笑い声だった。
「くく……くふふふふふふっ……お薬のせいでなくて……私が……私が……? くっ……くくくくくく……んふふ……うふ、うふふふ……お、おかしい……おかしいですわ、そんな……ふふふふふふふふっ……」
 体を震わせ、口元に手を当てて、絢華が笑う。
 その目尻からは、まるで真珠のような涙が溢れていた。
「ふふふ……くふふふふっ……ひどいですわ、先生ったら……どこまで……どこまで私を弄びますの……! ふふ、ふふふふふふ、うふふふふふふ……い、いやだ……私ったら、はしたない……うふふふふふふふ……!」
 まるで、今まで宝石だと思って守っていた物が、砕けた瞬間に無価値なガラス玉だったことに気付いたような――
 そんな滑稽さに、絢華は、涙を流しながら笑い続けた。
「お、おっかしい……ふふ、ふふふ……ああ、駄目……と、止まらない……ふふふ……うふふふふふふ……あは……アハハハハハハハハハハハハ……!」
「絢華さん……」
 毒原が、絢華の笑いを止めようとするように、その唇に唇を重ねる。
「ふぐっ……! う、ううう……んぐ、うぐぅ……んちゅ、ちゅぶっ、ちゅぷ……」
 絢華は、かすかに身じろぎした後、毒原のキスに身を委ねた。
 毒原の唇が絢華の唇を吸い、毒原の舌が絢華の舌に絡まる。
 その行為によって生み出される快感に、絢華は、ようやく落ち着きを取り戻したようだった。
 そして、たっぷりと絢華の唇を味わってから、毒原は唇を離した。
「ぷはっ……あ、あの……さっき言ってくださったことは……本当ですわよね?」
 キスから解放された絢華が、毒原に言う。
「さっき言ったこと?」
「ですから、その……責任を……取ってください、先生……」
「――分かりました」
 そう言って、毒原は、その右手を、絢華の足の間に差し入れた。
「あうっ……!」
「たっぷりとここを可愛がってあげますよ……これからずっと、ね……」
「あうっ……ん、んくっ、あううっ……ハァ、ハァ……あああ、先生……」
 すでに潤みを含んでいる秘部を巧みにまさぐられ、絢華が悩ましい声を漏らす。
「さあ、絢華さんの方からもきちんとおねだりしてください」
「んっ、んううっ……そんな……恥ずかしいですわ……はぁはぁ……」
 そう言いながらも、すでに体の方が待ち切れなくなっているのか、絢華は、ほとんど無意識のうちに毒原の剛直に指を絡ませてしまっていた。
「言うんですよ、絢華さん……」
 毒原が、絢華の秘唇にその太い指を浅く出し入れしながら、囁く。
 そのまま、首筋をねっとりと舐められ、絢華は、快感にゾクゾクと体を震わせてしまった。
「あふ、あううン……ああ、先生……んく、せ、先生のこれを……はぁ、はぁ、絢華の中に……い、い、入れてください……」
「ふふ、いいですよ……もっといやらしい言葉でオネダリできたら、すぐにでも入れてあげます」
 そう言う毒原の肉棒は、絢華の手の中で、すっかり堅く強ばっていた。
「あううっ……す、すごい……んく……ゴクッ……」
 絢華が、はしたないほどに大きな音をたてて生唾を飲み込み、毒原の肉幹を柔らかく扱き始める。
「は、はふ、あふぅ……んんっ、こ、こんなに熱くなって……ハァ、ハァ……あうぅ、あはぁン……」
 欲情に濡れた瞳でチラチラと毒原の股間を見ながら、絢華は、舌で唇を湿らせた。
「ハァ、ハァ……ああ、先生の……んくっ、先生の、オ、オチ、オチンポを……あううっ、オマ、オマンコに……あああ、ブチ込んで……ほしい、ですの……は、はうううっ……!」
 羞恥と興奮に耳まで赤くしながら、絢華が、喘ぐような声で言う。
「それから?」
「はぁ、はぁ、それから……んううっ……先生の、その……ミ、ミルクを……んふ、ザーメンミルクを、私の中に……し、し、子宮マンコに、注ぎ込んでほしいんですわ……」
「おやおや、そんなことをしたら妊娠してしまいますよ?」
 毒原が、絢華の秘部から指を抜き、そのなだらかな下腹部を撫でさする。
「例の薬は、避妊の効果もあったんです。でも、あの薬を飲まずに中に出したりしたら……分かりますよね?」
 そう言われて、絢華は、糖衣錠がビタミン剤にすり替えられたという一昨日から、毒原が膣外にばかり射精をしていたことを思い出した。
 そして、そのことに、自分が不思議な物足らなさを感じていたことも――
「はぁ、はぁ……か……構いませんわ……私の体を……んふぅ、し、子宮を……先生に、捧げます……はぁはぁ……」
 絢華は、荒く息をつきながら、トプトプと新たな愛液を溢れさせた。
 そして、自分の肉体が、膣奥で熱い精液を受け止めたがっていることを理解する。
「私……私、中に欲しいんですの……はぁはぁ、先生の熱い精液ミルク、し、子宮で感じたいんですの……あああっ、早く、早くください……お願いですわっ……!」
 絢華が、きゅっ、と毒原のペニスを握り締める。
「分かりました。タップリと出してあげますよ」
 そう言って、毒原は、絢華の体をベッドの上に仰向けにした。
「あああっ……せ、先生……!」
 絢華が、おずおずと自ら脚を開く。
 毒原は、脚が開ききるのを待ち切れないように、腰をねじ入れて挿入の態勢に入った。
 そして、いきり立つ肉棒の先端を、ぱっくりと開いた秘唇に押し付け、一気に挿入する。
「ひうううううううううううッ!」
 それだけで、絢華は、体をのけ反らせて叫び声を上げた。
「うううっ、うあ、うあああっ……はぁ、はぁ、あああ、これぇ……んふぅ、こ、これをしてほしかったんですのぉ……あうううっ……!」
 絢華が、下から毒原の巨体に腕を伸ばす。
 毒原が絢華に覆いかぶさり、そして、二人はきつく抱き締め合った。
 欲望と興奮と快楽に息を弾ませながら、二人が唇を重ねる。
「んむっ、ちゅ、ちゅぶぶっ、ちゅむ、ちゅむむ、ちゅぶぶぶぶっ!」
 互いの唇を貪るその様は、まるで、口でするセックスといった風情だ。
 そんなキスを続けながら、毒原は、最初から早いペースで腰を使った。
「んむむっ! ふぐっ、うぶ、ぷはあっ! うあっ! あ、あはああああ! あああン! あひ、あひい! き、気持ちいいぃ! あううっ、オ、オマンコ、オマンコ気持ちいいですわぁ! あはぁン!」
 体の奥底から突き上げてくるような快楽に脳天を痺れさせながら、絢華が嬌声を上げる。
「んあっ、あ、あう、あううっ! ひあ、ひああン! す、すごい! すごいのぉ! は、はひっ、はひいいいい! オ、オマンコとろけそうですのぉ! うううっ、うあ、あはぁン! オ、オチンポすごすぎるぅ〜!」
「はぁ、はぁ、絢華さんのオマンコも素晴らしいですよ。うううっ、絡み付いてくるっ!」
 愛液を飛び散らせながら、毒原が激しいピストンを続ける。
「うっ! うあっ! あああ! ダメ、ダメぇ! んふぅ! もう、もうイキますわっ! イクうううううう!」
「わ、私もです! うぐ、う、うおおおおおお!」
 普段からは考えられないほど短時間で、毒原の肉棒は追い詰められてしまう。
「はぁ、はぁ、そ、外には出さないでっ! 中に、中に出してください! あうううううううっ!」
 絢華が、その美脚で毒原の腰をがっちりと捕まえる。
「おおおおお、で、出るっ!」
 ブピュッ! ドビュ! ドビュッ! ドビュウッ!
「んひいいいいいいい! 熱いぃ! ミルク熱いですのぉ! あああああっ! イク、イク、イク! イっちゃうぅうううううううう!」
 子宮口に毒原の精液を浴びながら、絢華が絶頂を極める。
 毒原は、射精を続けながら、なおもピストンを続けた。
「うぐっ! うはあああっ! あああ、あひ、あひいン! まだ、まだイってるのにぃ! んひ、ひああああ! あぐううううううううっ!」
「ふう、ふう、こんなに気持ちよくされたら止まりませんよ! ぶふっ、ぶふうう!」
 毒原が、グリグリと腰をグラインドさせ、肉棒で絢華の膣内をかき回す。
「んううっ! うぐ! うはああっ! ハァ、ハァ、あああ、先生っ! 先生ぃ〜! んああ、あっ、あはああああ!」
 オルガスムスの余韻に浸る暇も無く、絢華は、新たな絶頂へと駆け登っていった。
 毒原が、腰を前後左右に自在に動かし、グチョグチョという卑猥な音を早朝の部屋に響かせる。
「うああっ、あひ、あひい! また、またイキますわっ! うっ、うあああっ! あひ! 子宮、子宮マンコ、イ、イク! イっちゃううっ! うっ、うぐぐ、うあああああ!」
「ふひひ、ここですか? ここがいくんですかっ?」
 毒原が、一際大きく腰を使い、膨れ上がった肉棒の先端を、コリコリとした子宮口に叩きつける。
「ひぐうううう! あああ、そこ、そこですのぉ! おっ! おおおっ! おああああ! あはあ! あああああっ、し、子宮いく! んひ、いきます! いきますのぉ!」
 絢華の子宮口が毒原の亀頭とチュバチュバとキスを繰り返し、次の射精を催促する。
「おおおおっ!」
 毒原が、限界まで肉棒を突き入れ、先端を子宮口に食い込ませながら、スペルマを迸らせる。
「ひぐううっ! うあ、あああああ! 子宮にザーメン来てるぅ! 来てるぅ〜! いっ、いいいいいっ、いっぐううううううううぅ〜!」
 熱い精液を子宮の中に注がれているのを感じながら、絢華がまたもや絶頂に達する。
「うあっ、あ、あはああああ! こんなに、こんなにぃ! いっ、いひいいいいい! しちゃう! しちゃう! 妊娠しちゃうぅ! あ、赤ちゃんできちゃいますぅ〜! ああああああああ! あーっ! ああぁーっ! あぁーっ! あああーっ!」
 長々と続く毒原の射精に驚嘆しながら、絢華は、子宮全体でアクメを貪った。
 だが、それでも、毒原のピストンは止まらない。
「はへっ? あ、あああ、あへえええ! まだ、まだ愛してくださいますのぉ? あああン! す、す、すごすぎるぅ! うああああっ! あひいいいいいい!」
 膣内でペニスがなおも膨張したのを感じ、絢華は喜悦の声を上げた。
「あっ、あああああ! た、逞しすぎますわぁ! あは、あはあああ! はっ、はひ、はひいいいい! チンポ、チンポすごすぎぃ〜!」
 口元から涎を垂らし、髪を振り乱しながら、絢華が毒原にしがみつく。
「んああああ! イク! イクぅーっ! んひいいっ! ひ、ひいいい! 絢華は、絢華はイキっぱなしですのぉ! おっ、おほおおおお! ンおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「ふひ、ふひ、どうです? 絢華さん、これなしで生きていられますか?」
 毒原が、膣内にある絢華のあちこちの弱点を、肉棒の先で抉る。
「うぐうっ! うひ! む、む、無理ですわぁ! んああああ! 絢華っ、も、もう、これなしではいられませんのぉ! ああああああン! あひ、あひいいい! 先生っ……! ご、ご、ご主人様ああああああぁ〜!」
 絢華が、かつて母が呼んでいたように、毒原のことをそう呼ぶ。
「んひっ、ひいいいい! ご主人様! ご主人様っ! ご主人様ぁーっ! 絢華を、お母様と同じにしてください! ひい! ひい! ど、奴隷に! うぐっ! 奴隷にしてくださいいいいいいいい!」
「もちろんですよ! 二人とも私の大事な奴隷です!」
「あああああああ! う、嬉しいぃ! 嬉しいですわぁ〜! あっ、ああああああ、あひ! またイク! イク! イク! イクうううううう! んひいいいい! いっぐうううううううううううううううううううううううううううう!!」
「うおおおおおおおおおおおお!」
 ドビューッ! ビュルル! ビュルルルルル! ドビュビュ! ドビュビュッ! ビュブブブブブッ!
「ひぐぅうううううううううううううううううううううううううううううううううう!!」
 毒原の精液が迸る音を、その靡粘膜で聞きながら、絢華が、絶頂を極める。
 毒原の腕の中で、白目を剥き、舌を突き出しながらビクビクと痙攣する様は、凄絶なまでに淫らで、そして、不思議な美しさを湛えていた。
「あ、ああああ、あへ……ひあああああ……あ……ああ……あああ……」
 絢華が、あまりの快感に、意識を失う。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
 失神した絢華の上に、毒原は、ぐったりと体を投げ出した。
 毒原の巨体に潰された絢華の双乳が、ブピュッ、と母乳を溢れさせる。
 しばしの間、毒原の精液と絢華の母乳の濃厚な匂いが、静かになった部屋の中を支配した……。




第十章へ

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