アマイクスリ



第八章



 絢華は、疼く体を毒原に抱えられるようにして、覚束無い足取りで自室に入った。
 途中、母の静音やメイド達が心配そうな顔で自分を出迎えたような気がするが、どんな会話を交わしたかは、覚えていない。
 足を一歩一歩進ませるだけで、衝撃が秘部にジンジンと甘く響き、喘ぎ声が漏れるのをこらえるだけでやっとだったのだ。
 いや、実際は、はしたない喘ぎを漏らしていたのかもしれない。
 しかし、そのことですら、絢華の関心の外にあった。
「はぁ、はぁ、はぁ……ああ……毒原先生……」
 ようやく自室で二人きりになり、絢華は、毒原の股間に熱い視線を注いだ。
 毒原のその部分は、これから先の絢華の快楽を保証するかのように、大きく膨らんでいる。
 今の絢華の姿は、毒原のそんな反応を引き出すのに、充分すぎるほど扇情的だった。
 その整った顔は上気し、瞳は潤み、半開きの艶やかな唇からは、荒い息が漏れている。そして、大きく開いたままのブラウスの胸元からは、しっとりと汗に濡れた雪白の肌が覗いていた。
「ふふふ……では、着ているものを全て脱いでもらいましょうか……」
 舌なめずりせんばかりの顔で、毒原が言う。
「ああ……お、おっしゃる通りにしますわ……んふぅ……」
 絢華は、ほとんどためらうことなく、まずはスカートから脱ぎ捨てた。
 そして、震える指で、もどかしげにブラウスのボタンを外す。
「あ、あの……下着も、ですのね……?」
「当然ですよ」
「あふ……わ、分かりましたわ……」
 毒原の答えに、むしろ嬉しげな表情を浮かべながら、絢華は、ブラを外した。
 そして、愛液でぐっしょりと濡れたショーツから、そのすらりとした美脚を一本ずつ抜いていく。
「靴下もです」
「は、はい……」
 素直にそう返事をして、絢華は、白い清楚なデザインのソックスを脱ぎ捨てた。
 生まれたままの姿になった絢華が、さすがに恥ずかしそうに、胸と股間を隠す。
 だが、その指先は、甘く疼く陥没した乳首の辺りや、蜜に濡れたヘアの張り付いた恥丘を、なだめるように撫でさすっていた。
「ククク……素晴らしいプロポーションですね……では、これを身に付けてもらいましょうか」
「えっ……?」
 すぐにでも抱いてもらえると思っていた絢華が、戸惑いの声を上げる。
 毒原が指し示したのは、いつの間にかサイドボードの上に用意されていた、奇妙な衣服だった。
 いや、それは、厳密には衣服ではなかった。テカテカと光を反射させる、黒いエナメルのロンググローブと、同じ素材のヒールの高いロングブーツである。
「あ、あの……それは……」
「今の絢華さんの魅力を最大限に引き出す衣装ですよ。さあ、早くしてください」
 鼻息を荒げながら、毒原が絢華を促す。
「んんっ……わ、分かりましたわ……」
 すでに淫欲の虜となった絢華は、毒原の命令に逆らうことができない。
 そして、絢華は、言われるままに、そのビザールな衣装に手を伸ばした。
「んっ、んんんっ、んく……き、きついですわ……んく、んふぅ……」
 これまで身に付けた衣服とはまるで違う感触に戸惑いながらも、絢華は、ロングブーツを履き、そして、ロンググローブに手を通した。
 絢華の肌を、ブーツが膝のすぐ下まで、グローブが肘の辺りまで、隠してしまう。
 だが、黒光りするエナメルは、まだ露わになっている絢華の肌の白さを、妖しいまでに強調した。
「あううっ、な、何だか、動きにくいですわ……ん、んくぅ……」
 ギチギチと鳴るブーツとグローブが、絢華には、まるで拘束具のように思われる。
「ふおぉ……き、綺麗ですよ、絢華さん……むふ、むふふ、それでは、そのままダンスを踊ってください」
「え……? ダ、ダンスって……」
「むひひひ……こんな感じでお願いしますよ」
 不気味な笑い声を漏らしながら、毒原がリモコンを操作する。
 すると、絢華の部屋の片隅に置かれた大画面テレビが、映像を表示した。
「な……何ですの、これ……?」
 画面に現れたのは、きわどい衣装をまとった白人女性が、毒々しい照明の中、激しいリズムの音楽に合わせて踊っている姿だった。
 画面の中の女が、カメラに挑発的な視線を向けながら、腰をくねらせ、回し、かと思うと自らの胸を揉みしだく。
 それは、ダンスと言うより、あまりにもあからさまな男への誘惑だった。
「ああ、こ、こんな……んくっ、こんなことできませんわ……」
「くひひ……見よう見まねでいいんですよ、絢華さん」
「あううっ……で、でも、でもぉ……」
「ワガママは駄目ですよ、絢華さん……踊ってくれるまで、オマンコはしてあげませんからね」
「うぐっ……そんな、ひどい……」
 絢華が、ふだんの彼女からは想像できないような、弱々しい声を上げる。
「クックック……上手にできたら、天国に連れて行ってあげますよ。さあ、両手を頭の後ろに組んで」
「はぁ、はぁ……んんっ、こ、こうですか?」
 半ばまでエナメルのグローブに覆われた両腕を上げ、絢華が、頭の後ろで指を交差させる。
「そうです。そうしてから、脚をガバッと開いて、腰を前後に振ってください」
「あああ……そ、そんな恥ずかしいこと……んくぅ……」
 絢華の唇が震え――そして、股間から溢れた愛液が、太腿の内側をつーっと伝う。
 そして、絢華は、おずおずと脚を開いた。
「もっとですよ、もっと脚を開いて……!」
「あ、あううっ……」
 絢華が、履き慣れないハイヒールに悩みながら、左右の足の間隔を広げていく。
 結果、絢華は、毒原の目の前に、無様なガニ股の姿を晒すことになってしまった。
「ふひ、ふひひ、いいですよぉ……そ、その姿勢で、腰をいやらしく振るんです」
「ハァ、ハァ、そ、そんなこと……ん、んふぅ……」
「私が手を叩いたら、腰を動かしてくださいね。うひひ……それでは、さん、はい!」
 パン、パン、パン……と毒原が一定のリズムで手を打つ。
 絢華は、それに合わせて、くいっ、くいっ、と腰をぎこちなく前後に動かした。
「おほぉ……な、何て卑猥な姿だ……そら、もっとですよ……!」
 毒原が、目を血走らせながら、手を叩くリズムを速めていく。
「ううううっ……こ、こんなの、恥ずかしすぎますわ……あ、あはっ、あふぅ……あああ、イヤぁ……」
 嘆きの声を上げる絢華だが、その顔は、羞恥だけでなく、興奮によっても紅潮している。
「ふひひっ、そ、それでは、腰を突き出して、左右にプリプリ振ってください……!」
「ハァ、ハァ、ああっ、こ、これでいいんですの……?」
 絢華が、よろけそうになる足を踏ん張りながら、ヒップを左右に動かす。
 腰の動きに合わせて、たわわな左右の乳房までが、悩ましげに揺れた。 
「ふう、ふう、こ、これはたまらん……!」
 毒原は、もどかしげにズボンとブリーフを脱ぎ捨て、急角度で上を向いた自らの肉棒を右手でシコシコと扱き始めた。
「あ、あああっ……」
 すでにすっかり淫欲に捕らわれた絢華が、毒原のグロテスクなペニスに、熱い視線を向ける。
「ふひひ、これが欲しいですか? だったら、そこのベッドの柱を使ってダンスをしてください。今、テレビに映っているようにね」
 毒原に言われて絢華が目を移すと、画面の中で、白人のモデルが、ストリップの舞台のような場所でポールダンスを披露していた。
 ダンスと言っても、それは、ポールを左右の手にもって、腰を擦り付けるようにくねらせるだけのものだ。
「ハァ、ハァ……ああ、こ、こんなことまで……」
 そう言いながら、絢華は、ベッドの天蓋を支える細い柱を、両手に握った。
 もはや、絢華は、何か棒状のものを握るだけで、おかしな気分になってしまう。
「ハァ、ハァ、ハァ……んく、こ、こうでいいんですの……?」
 絢華が、そう言いながら、股間を柱に擦り付けるような動きをする。
「うひひっ、そうです、そのまま続けてください」
 毒原は、はしゃいだ声を上げながら、ここが特等席とばかりに、絢華のベッドに上がり、シーツの上で胡座をかいた。
「あううっ、い、いや、いやぁ、んふ、そんなに見ないでください……あン、あぁン……」
「むふぅ……見えそうで見えないところがかえってそそりますねえ」
 そう言いながら、毒原が、徐々に絢華の方向に身を乗り出しながら、自らの肉棒を扱く。
「ああっ、あふ、んふ、はふぅ……んっ、んくぅ……恥ずかしい……ハァハァ、恥ずかしいですわぁ……んふぅ……」
 羞恥と、そして倒錯的な興奮に息を弾ませながら、絢華は、卑猥な尻振りダンスを続けた。
 溢れ出た愛液が雫となって床に落ち、毛足の長い絨毯を濡らす。
「はっ、はふっ、う、うああっ……お、お願いですわ、先生……んくっ、もう、もうこんなの……んううっ、イ、イヤですのぉ……ハァハァ……」
「嫌だと言っておきながら、どうしてそんなにオマンコを濡らしてるんです?」
「うく……それは……それはぁ……ハァハァ……こ、こうやってると、私っ……はふ、た、たまらなくなって……んあっ、あはぁ……」
 ベッドの柱を両手に持ち、前後左右に腰を振りながら、絢華が、さらに頬を上気させる。
「アソコが……んくぅ、アソコが疼いてしまうんですのぉ……ハァ、ハァ、あああ、先生、どうにかしてください……!」
「どうにかとは、つまり、どういうことです?」
「んふ、んふン、ああ、分かってらっしゃるくせにぃ……ふぅふぅ、で、ですから、その……し、してほしいんですわ……んふぅン、毒原先生ので、んく、あ、あれを、あれをしてほしいんですのぉ……」
 そう言ってから、絢華は、潤んだ瞳で天井を仰いだ。
「あううっ、私、何を言ってるのぉ……あああ、でもでもぉ……んく、ほ、本当にもうガマンできませんの……! あああっ、お、おかしくなりそう……!」
「クックック……そこまで恥をかいたんですから、もっとイヤらしい言葉でオネダリしてくれませんかねえ。聞いた私の方でも我慢できなくなるようにね……」
「はぁはぁ……あああ、せ、先生……んく、お願いしますわ、セ、セ、セックス、してください……!」
 ギュッと目をつぶり、絢華が、屈辱の台詞を吐く。
「うーん、まだまだですねえ。それでは落第点です」
「うううっ、ひどい……ん、んふぅ、ああ、お願いです! わ、私に、先生のアレを……んふ、ペ、ペニス、んくっ、ペニスを入れてください! お、おっきなペニス突っ込んでください!」
「もっともっといやらしい言葉を使うんです。いろいろ教えてあげたでしょう?」
 そう言いながら、毒原は、上半身に着ているものを脱ぎ捨て、そのでっぷりと肥え太った醜い裸体を晒した。
 その、毒原の突き出た腹のさらに下で威容を誇るペニスに、絢華は、熱い視線を注いでしまう。
「さあ、絢華さん……」
「はあ、はあ、はあ……うぐ……オ、オチ……オチンポっ……! オチンポ、入れてくださいっ!」
 絢華は、とうとう、部屋中に響くような声でその言葉を叫んでしまった。
「ハァ、ハァ、絢華のオマンコに……んく、い、いやらしい濡れ濡れマンコに、先生のチ、チ、チンポ! んく、チンポ、ブチ込んでください! うううっ、早くしてっ! 早くオマンコしてください! あううっ、お、お願いしますうッ!」
「うひひ、やればできるじゃないですか、絢華さん……!」
 毒原が、そう言って、絢華の手を取り、ベッドに引き上げる。
 絢華は、抵抗するどころか、ほとんど自ら進んでそれに従った。
「そこまで言ったんだ。こうなったら、自分でチンポを咥え込んでもらいますよ」
 そんなことを言いながら、毒原が、シーツの上に大の字になる。
 その股間では、ふてぶてしく血管を浮かせた剛直が、中年のそれとは思えないほどの反り返りを見せて屹立していた。
「あああ、じ、自分でなんて……ど、どうしたらいいんですの……?」
「ガバッと足を開いて、私の腰を跨ぐようにしゃがみこむんですよ。ほら、やってごらんなさい」
「ハイ……」
 絢華が、ハイヒールを履いたままの足で、ぎこちなく毒原の巨体を跨ぐ。
 そして、絢華は、まるで和式の便所で用を足す時のように、徐々に腰を落としていった。
「あ……キャッ!」
「おっと」
 よろけて前向きに倒れた絢華を、毒原が受け止める。
「ふふ、私の体に手をついても結構ですよ。そうしながら、チンポを握って自分のオマンコに当ててみましょう」
「はい……し、失礼します……」
 こんな時でも行儀よくそう言いながら、絢華は、左手を毒原の突き出た腹に置き、右手で、自らの腰の下にあるペニスを握った。
「ああ……ピクピクしてますわ……」
 手袋越しの感触にうっとりとしながら、絢華が、すでにグッショリと濡れている秘唇に、肉棒の先端を当てる。
 そして、絢華は、ゆっくりとその美尻を下降させていった。
「あ、あああっ、あく、や、やんっ……く、食い込んで……ん、んふううっ……」
 パンパンに張り詰めた亀頭が秘部に浅く潜り込むのを感じ、絢華が、熱い吐息をつく。
 そして、絢華は、毒原の肉棒を膣口で咥え込んでいった。
「うぐぐぐぐっ……んく、うあああっ……! あ、ああっ、あひぃ……!」
 ズリズリと膣壁をペニスの表面で擦られる感触に、絢華が、白い喉を反らすようにして声を上げる。
「ひゃうっ……!」
 肉棒の先端が膣奥に到達した瞬間、絢華は、ビクリと体を震わせた。
「うぐっ……あ、あはぁ……あああン、先生ので、アソコ、いっぱいぃ……んふうっ……」
「ふふふ……絢華さんのマンコが、私のモノにピッタリ吸い付いてますよ」
「ああん、そ、そんなぁ……ハァハァ……」
「さあ、いつまでもそうしてないで、腰を動かしてください」
「んうっ……分かりましたわ……ふぅふぅ、ああん、は、恥ずかしい……」
 そんなことを言いながらも、絢華は、牝の本能の赴くままに、尻を動かし始めた。
「はっ、はふっ、んく、あううっ……あ、ああン、先生……ふぅふぅ、お、重くないですか……?」
「大丈夫ですよ。ふふ、大丈夫ですから、もっと大胆に腰を使ってください」
 そう言って、毒原が、誘うように自らの肉棒を絢華の体内でビクビクと動かす。
「あううン! んっ、んああっ、あふ……あああ、あっ、あはぁ……やん、やあぁん、あううっ……!」
 甘い喘ぎ声を上げながら、絢華は、さらに腰を使った。
 ぎこちなかったその動きが次第に滑らかになっていき、グチュッ、グチュッ、という卑猥な音が響き始める。
「あふ、あふぅン……あああ、あく、あはぁ……す、すごい……うっ、ううっ、うあっ……あン、あはぁン、あン、ああン……!」
「調子が出てきましたね、絢華さん……それじゃあ、オマンコの中で感じる場所を探して、そこにチンポを擦り付けてください」
「あううっ、で、できませんわっ! そんなこと……あ、あふぅ……そんな、はしたないことぉ……! あ、あああっ、あふ、あはぁ……!」
 そう言いながらも、絢華は、腰の動きを微妙に変化させてしまう。
「んふ、んふぅ……あ、あううン……うく……はっ、はっ、はっ……はふ……あ、あああっ!」
 不意に、絢華は、高い声を上げて毒原の太鼓腹の上に突っ伏した。
「おや? 見つけたんですか?」
「ハァ、ハァ、んくぅ、そ、それは……んふ、んふぅ……」
 絢華が、何かをごまかすように視線を逸らす。
「ふひひひひ……可愛いですねえ、絢華さんは……ところで、絢華さんが発見した感じる場所は、ここらへんですかねぇ?」
「ひうっ!」
 毒原の肉棒に膣内のある場所を抉られ、絢華が、ビクッと体を震わせる。
「どうやら正解のようですね……うひひひひひひ」
 不気味な笑い声を上げながら、毒原が、絢華の腰を固定し、さらにペニスを繰り出す。
「ひああっ! んあ! あっ! あくう! あああ、ダメ、ダメですわっ! はっ、はうっ! はうう! んあっ! あはああああ!」
 絢華は、高い声を上げながら、思わず毒原の太い胴体にしがみついた。
 毒原が、なおも腰を突き上げ、絢華を追い詰めていく。
「あうっ、あは、あはぁン! あああ、ダメ、ダメぇ! んく! あっ、あひっ! んひぃ! あああ、ダメぇ〜!」
「何が駄目なんですか? 絢華さん」
「あううっ、あ、あはぁン! こ、このままでは、わ、私、私っ! あううン! は、恥を、恥をかいてしまいますわっ! あ、あはン! あうっ、あふぅン!」
「結構じゃないですか。ふふふ、私のチンポでたっぷりと恥をかいてください」
 毒原が、腰の動きをさらに力強いものにしていく。
「ひううっ! んあっ! あン! あはン! んはぁン! あああ、ダ、ダメ! 本当にダメですのぉ! おっ、おあああっ! あ、あああッ! が、がまんできないぃーっ!」
 絢華が、そのしなやかな体を悶えさせながら、声を上げる。
「あううううっ! い、いひぃ! い、いきますわっ! あっ、あああっ! 私、私、いってしまいますのぉ! あああああ、い、いく、いくっ、いくうううううううううううう!」
 ビクビクと全身をおののかせて、絢華が絶頂に達する。
「ぐっ……!」
 きつく収縮した肉壷によって精液を搾り出されそうになるのを、毒原は歯を食い縛って堪えた。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……あうううっ、あ、あひ……はひぃ……」
「ふう、ふう……ククク、見事なアクメっぷりでしたよ、絢華さん」
 毒原が、汗でほつれた髪を張り付かせた絢華の頬を、馴れ馴れしく撫でる。
「あああ……は、恥ずかしい……恥ずかしいですのぉ……あううン……」
 絢華は、毒原の手を嫌がるどころか、その瞳を潤ませながら甘えるような声を上げた。
「まだまだです……あなたには、もっと恥をかいてもらいますからねぇ……!」
 毒原が、そう宣言して、中断していたピストン運動を再開する。
「ひああン! あああ、あひ、あひっ! ゆ、許してぇ! うっ、うあっ、あはぁ! そ、そこは! あっ、あはっ、んはあああ!」
 未だに絶頂の余韻のただ中にある絢華の体内で、新たな快楽が育っていく。
「あああン、そ、そこばっかりぃ……! ひっ、ひいいい! あううン! あひ、あひ! ダ、ダメですのぉ! ダメえぇ〜!」
「ならば、こちらはどうです?」
 毒原は、その肉棒を膣奥にまで繰り出し、亀頭で絢華の子宮口を叩いた。
「ひぐう! あ、あへ、あへぇ! そ、そこ、もっとダメですぅ! おっ、おああっ、おあ、おはぁ! あああ、や、やっ! んはあああああああ!」
 重苦しい快感の連続に、絢華が悲鳴のような声を上げる。
 毒原は、そんな絢華の様子に構うことなく、さらに抽送のピッチを上げていった。
「ひっ! ひああああ! イク! ま、またイキますわあ! あ、ああああああ! イっちゃうっ! イっちゃううっ! あひ、あひいいいいいいいい!」
 切羽詰った声を上げて、絢華が、さらなる絶頂を極める。
 毒原は、口元に卑しい笑みを浮かべながら、そんな絢華の上半身を強引に起こした。
 そして、フン、フン、と動物のように鼻を鳴らしながら、ペニスをリズミカルに突き上げる。
「うっ、うあうっ! あうっ! あ、あは! あン! ああああン!」
 毒原のピストンに合わせて、絢華の体がバウンドし、その豊かな双乳がぶるんぶるんと揺れる。
 毒原は、脱ぎ捨てた衣服から取り出したチューブを絞り、例の怪しげな軟膏を指に取って、絢華の乳頭に塗りたくった。
「ひあああン! あああ、そ、そのお薬はぁ……! あっ! あひっ! あひいいい! んひいいいいいい!」
 下半身のそれに匹敵するほどの熱く甘い疼きを乳房の先端に感じ、絢華が、髪を振り乱しながら声を上げる。
 毒原は、目の前で踊る絢華の巨乳を鷲掴みにし、乱暴に揉みしだき始めた。
「ひうっ! あ、あはぁン! あああ、む、胸っ、胸、ダメぇ〜! あ、あああン! あひ、あひン! くひいいいいい!」
 絢華の乳頭が、乳首を陥没させたまま、ぷっくりと膨らむ。
 毒原は、一瞬だけ、何かを観察するような目付きをしてから、絢華のその部分に左右の親指をズブリと挿入した。
「あひいいいいいいいいいいいいいい!」
 怪しげな薬品によって変質させられた乳腺を、まるで女性器のように指で犯され、絢華が、絶叫を上げて体を仰け反らせる。
 だが、快楽に囚われた絢華には、自らの乳房に毒原の太い親指が根本まで入っているという状況に驚愕する余裕すら無かった。
「うひッ、うひひッ、どうやら成功ですね……おおお、こ、これが、絢華さんのオッパイの中かっ……!」
 声に狂気を滲ませながら、毒原が、その左右の親指で絢華の新たな穴の感触を味わう。
「うああああっ! んひ、んひいいい! オ、オッパイ、オッパイ気持ちいひいいいいいいい! うあっ、あっ、あはああああ!」
 口元から涎を垂らしながら喘ぐ絢華の乳房を、毒原がなおも捏ね回す。
「ンあああああ! イ、イクっ! イキますわっ! あっ! あっ! オ、オッパイいっちゃうううううぅ〜!」
 陥没した乳首から甘たるい匂いの体液を溢れさせながら、絢華は絶頂に達した。
 半ば意識を失い、再び前のめりに倒れた絢華の体を、陥没乳首から親指を抜いた毒原が抱き締める。
 異物から解放された絢華の乳頭は、まるで何事も無かったかのように慎ましげに収縮し、元通りになりながらも、とぷっ、とぷっ、と粘つく白い粘液を溢れさせていた。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……あうっ、うくぅ……んあああああぁ……」
 絢華が、どこか放心したような表情で、荒い息をつく。
 だが、毒原は、そんな絢華に休む暇を与えず、膨れ上がったペニスで蜜壷を再び責め始めた。
「ひううううっ! うあっ! あはああああ! ひっ、ひぎっ、んひいいいいい!」
 まるで、切れた電池を交換されたかのように、絢華が体をくねらせる。
「うああっ! お、お、おかしくなるう! あああ、また、またイグっ! うっ! うあっ! あああああ! ひぎいいいいいいい!」
 短い間に連続して絶頂を極め、絢華は、舌を突き出して喚き、悶えた。
「うひ、うひひひ! 絢華さんのアクメ顔! ますます興奮してしまいますよ!」
 絢華が、その美貌を快楽に歪ませ、涙や涎どころか鼻水まで垂れ流しにしているのを見て、毒原がはしゃいだ声を上げる。
「あううっ! み、見ないで! こんな顔見ないでぇ! お、おほおおおおお! ま、またイグうっ! おっ、おあああっ、あへっ、あへえっ! イグっ! イグっ! イグっ! イグうううううううううっ!」
 絢華の全身が新たな絶頂に痙攣し、やがて、弛緩する。
 その拍子に、絢華の股間からレモンイエローの尿が溢れ出た。
 小水と愛液で股間をぐっしょりとぬらしながら、毒原は、さらに腰の動きを激しくする。
「あああああ、ダメ、ダメダメ! ダメええええ! イグーっ! イグーっ! イグーっ! んいいいいいい! いっぐううううううううううううううううう!」
 自分があまりの快楽に失禁までしてしまっていることに気付かぬまま、絢華は、いつしかそのヒップを淫らに動かし始めていた。
「あひいぃー! んひ! ひいいいいいいぃー! し、死んじゃうっ! 死んでしまいますわぁ! あ! ああああああ! あは! ひはああああああああああああああああ!」
「おおおっ、こ、こちらももう限界ですっ……! いきますよ! さあ、絢華さん、私にザーメンをオネダリしてっ!」
「あひい! あひいい! く、くださいい! ザーメンっ! ザーメンくださいっ! んひ、んひいいい! イ、イキっぱなしの絢華のオマンコにぃ! ザーメン恵んでくださいぃ〜!」
 毒原に命じられるまま、絢華は、声を限りに精液をねだってしまう。
「出ます、出ますよっ! ぶひ、ぶひっ! ぶふぉおおおおおおおおおお!」
 豚そのものの声を上げて、醜い中年医師が、絢華の膣内に白濁液を迸らせる。
「ひぎいいいいいいいいいいいいいいいい! や、灼けるう! オマンコ、オマンコ灼けちゃうッ! うあああああああ! い、い、いいいい、いぐぅうううううううううううううううううううううううううううううううう!」
 ドビュッ! ドビュッ! と弾ける精液の温度を子宮口に感じながら、絢華が、ひときわ激しい絶頂を迎える。
「うあっ! あ、あはああああ! と、とけるぅ! ザーメンでとろけちゃうう! おっ! おおお! おおおおおおお! おほ! おほおおおおおお! イグ! イグ! イグ! イグぅうううううううううううううううううううう!」
 あらぬことを叫びながら繰り返しエクスタシーを極める絢華の膣奥に、毒原は、呆れるほど大量のスペルマをぶちまけ続けた。
「ンおおおおッ! おおお! おッ! おほおッ! おあああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 獣じみた声を上げながら、絢華が、白目を剥いて全身を痙攣させる。
 そして、絢華は、あまりの快感に意識を失ってしまった……。




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