アマイクスリ



第七章



「……錦小路さん……あなたには、皆、期待しているんですよ」
 相談室での担任の話は、そのような言葉で結ばれた。
 もちろん、語気を荒げての叱責などではない。そもそも、そのような言葉を、家でも、学校でも、絢華はこれまで浴びたことがない。
 学業も、生徒会長としての勤めも、様々な習い事も、絢華は、全て周囲の期待以上の実績を上げてきた。
 だからこそ――最近の絢華の成績や生活態度に対するごく穏やかな“指摘”が、たまらない羞恥をかき立てる。
「ご指導ありがとうございました。失礼いたします……」
 担任に頭を下げ、相談室から出ながら、絢華は、唇を噛み締めていた。
「――あら、錦小路さん、こんな所から出てくるなんて珍しいわね」
 廊下で、級友の一人が、わざとらしい口調でそう声をかけてくる。どうやら、わざわざ放課後の時間をつぶして待ち伏せしていたらしい。
 容姿端麗な上、入学以来、成績トップを維持し、さらには生徒会活動もこなしている絢華は、好意や憧れのみならず、陰湿な敵意の的になることも少なくない。絢華は、小さく溜息をついた。
「何か御用ですの?」
「ううん、別に……たまたま通りがかっただけよ。ところで、先生とは何を話していたの?」
 あなたには関係ありません、という言葉を、絢華は、余裕をもって飲み込んだ。このような手合いには、感情を見せることすら屈辱だ。
「今月に入って成績が落ちてしまっているので、そのことについてですわ」
 自らの弱みを隠そうとすること自体、相手の風下に立つ行為だとでも言いたげに、絢華が、涼しい口調でそう話す。
「そうなの……会長のお仕事とか、いろいろと大変だものね」
 絢華の態度にさすがに鼻白みながらも、級友は話を続けた。
「皆さんに選んでいただいた立場ですもの。努力して両立させますわ」
「でも……錦小路さん、本当は別のことで悩んでるんじゃないかって、みんな噂してるわよ?」
「えっ……?」
 思わず、絢華は目を見開いてしまう。
「だから……誰かに恋をしてるんじゃないか、ってね」
「何を馬鹿なことを――!」
 絢華の大声に、級友の方が、目を丸くする。
「え……? い、いやだ、あくまで噂よ……。ただ、錦小路さん、たまに切なそうな顔をして溜息をついているから……」
「…………」
 絢華が、無言のまま唇を引き結び、瞳を潤ませる。
 一方、絢華のその表情に、彼女を疎ましく思っているはずの級友は、ドキリとした様子だ。
「あ、えっと……もしかして、図星なの……?」
 恋愛そのものに憧れる乙女の顔になって、級友が、絢華の顔を覗き込む。
「ち……違いますわっ……!」
 絢華は、そう言って、逃げ出すようにその場を後にした。
 そして、足早に、迎えの車が待っているはずの校門へと向かう。
 だが、いつも錦小路家のリムジンが停車している場所には、別の車が停まっていた。かすかに見覚えのある、パープルのスポーツカーだ。
「お疲れさまです、絢華さん」
 左ハンドルの運転席の窓からそう声をかけられ、絢華は、凍り付いたように立ち尽くした。
「あ……ぶ、毒原先生……どうして……」
「運転手の方でしたら、昼頃から体調が悪いということでしてね。ですので、私が代わりに迎えに上がりました」
「そ、それは、その……」
 本来なら礼を言うべき状況でありながら、絢華は、うまく言葉を紡ぐことができない。
「まあ、あのかたも年ですからねぇ。これを機に、そろそろ退職を考えているようですよ」
 そう言いながら、毒原が車から降り、助手席のドアを開ける。
「いつもの車とは違い、2シーターですので、席はこちらで我慢してください」
「は、はい……」
 自宅へは、徒歩で帰宅するには距離があり過ぎる。絢華は、毒原の車の助手席に座るしかなかった。
 毒原が、運転席に戻り、車を発進させる。
 しばらく、軽快なエンジン音が、エアコンの効いた車内に響いた。
「絢華さん」
「は、はい……何でしょう?」
「私のペニスをしゃぶって、ザーメンをその口で吸い出してください」
「なっ……!」
 毒原の言葉に、絢華は絶句した。
「おや、どうしました? そういう行為があることはご存じでしょう?」
 毒原が、その口元に卑猥な笑みを浮かべながら、言う。
「フェラチオという言葉を耳にされたことはありませんか? まあ、聞いたことはなくても、お母様がしているところは見たことありますよね?」
「な、何て破廉恥な……私、先生の人間性を疑いますわっ!」
 顔を真っ赤にして、絢華が声を上げる。
「ふふ……そんなことを言っていいんですか? 今日の分のお薬は、まだ渡してないはずですがねえ」
「くっ……ひ、卑怯です……そんな……」
 絢華が、理知的な双眸を涙で濡らしながら、毒原の横顔を睨み付ける。
「絢華さんのその顔……ますます興奮してしまいますよ」
 毒原の言葉を証明するように、そのズボンの股間は、浅ましく膨らんでいた。
「さあ、チャックを下ろしてチンポを外に出してください。それも調教の一環ですからねぇ……ククク……」
「そ、そんなこと、できるわけありませんわ!」
「してくれなければ、薬をお渡しすることはできません」
 悠々とした口調で、毒原が言う。
「うううっ……な、何て方なの……」
 絢華は、声を震わせながら、その優美な手を、毒原の股間に伸ばした。
「おっと、手は使わずにお願いしますよ」
「え……?」
「ですから、歯で咥えてチャックを下ろしてください。先程、私にいろいろ言ったペナルティーです」
「そ、そんな……」
「ククク……お母様は、それはそれは器用に、私のチンポを口で取り出しますよ? まあ、最初は大変でしょうから、ベルトとボタンは外しておきましょう」
 そう言って、毒原が、ベルトの留め金とズボンのボタンを、片手だけで器用に外す。
「ほら、早くしてください。それとも、さらにペナルティーを課せられたいんですか?」
「ひ、ひどい……どこまで私を辱めれば気が済みますの……」
 涙声で言いながら、絢華は、その上半身を左側に乗り出し、顔を、毒原の股間に埋めた。
 すでに腺液を溢れさせているのか、牡の性臭が、絢華の鼻孔を刺激する。
 絢華は、唇を震わせながら、ファスナーの金具を歯で咥え、下ろした。
「う、うぐ、んく……う、ううう……」
 ふてぶてしいまでに勃起した肉棒によって膨らんだブリーフの布地が、露わになる。
 絢華は、この後、どうしていいか分からなくなり、上目使いに毒原の顔を窺った。
「その切れ込みのところを開いてください……そうそう、歯で咥えて引っ張るようにして……」
「うっ、うくぅ……んんん……キャッ!」
 力強く勃起した肉棒が、布の間からブルンと外に出るのを見て、絢華が可愛らしい悲鳴を上げる。
「ふひひ……さあ、まずは舐めてもらいましょうか」
「うく……そ、そんなこと……」
「今更できないなんて言わないでくださいよ。フェラチオでザーメンを搾り出すまで、薬はお預けですからね。そろそろ、体の方が疼いている頃じゃないですか?」
「くっ……」
 絢華は、長い睫毛に縁取られた目を閉じ……口から、ピンク色の舌を、おずおずと覗かせた。
 そして、まるで探るように、ちょん、ちょん、と舌先をペニスに触れさせる。
「そんなことでチンポが喜ぶわけないでしょう? アイスクリームを舐めるみたいに、大きく舌を使わないと」
「あううっ……そ、そんな……そんなこと……ん、んああ、あ……あふ……んっ、ちゅぷ……」
 絢華が、目尻に屈辱の涙を滲ませながらも、徐々に舌の動きを大きくしていく。
「んむっ、ちゅ、ちゅぶ、ちゅぱ……はぁ、はぁ……ああ、誰かにこんなところを見られたら……は、破滅ですわ……んちゅ、ちゅぶっ……」
 絢華の通う高校から、錦小路家の館までの道のりは、人家のほとんどない高原の中の山道である。しかし、まれに対向車はある。
「なぁに、大丈夫ですよ……それより、きちんと私を射精させない限り、このままですからね」
「ふぅ、ふぅ、ひどい……ちゅ、ちゅぶっ……こんなの、ひどすぎますわ……んちゅっ、ちゅば、ぺちゃ、ぺちょぺちょ……んあ、んはぁ……」
 勃起したペニスから立ち上る性臭に眉をしかめながらも、絢華は、舌を使い続けた。
 その頬には徐々に赤みが差し、息が荒くなっていく。
 いつしか、絢華は、閉じていた瞼を開き、濡れ光る毒原の肉棒に熱い視線を注いでいた。
「はぁ、はぁ、ああ、す、すごい匂い……ふぅふぅ、んちゅ、ちゅぶっ、それに、んく、ヌ、ヌルヌルして……んっ、んふっ、ちゅぶぶ、れろ、れろっ、れろぉ……」
 鈴口から溢れる興奮の証しを、絢華が、舌で舐め取り、口に含む。
 もはや、その顔には、明らかな興奮の色が見て取れた。
「くくく……私のチンポの幸せが、絢華さんの幸せ……覚えているようですね……」
「ああ、そんな……あっ、あぷっ、んちゅ……ああ、そ、そんなことぉ……んふっ、ちゅ、ちゅぶ、ちゅぷぷ、んちゅっ……」
「ククク……私のペニスがギンギンになってるのを見て欲情してるんでしょう? それでいいんですよ、絢華さん……」
 毒原が、左手一本でハンドルを操りながら、右手で、絢華の黒髪を撫でる。
「あふ、んふぅ……ちゅ、ちゅぶぶっ、れる……んはぁ……さ、触らないでくださいっ……! んっ、んちゅっ、ちゅぷ……はっ、はっ、はふ、んむむ、れる、れるる、れろぉ〜」
「おお、そこですよ……そのくびれたところを刺激してください」
「ハァハァ……んちゅ、ちゅぱぱ、ちゅぷ……レロレロレロレロ……」
「おほぉおおおお……!」
 舌先でカリ首をくすぐられ、毒原が、不気味な声を上げる。
 肉棒がピクピクと反応するのがなぜか嬉しくて、絢華は、夢中で舌を動かした。
「くうう、た、たまらんっ……そ、そろそろ咥えてください、絢華さん……!」
「は、はい……あ、あああぁぁ……あむっ……」
 一瞬だけ逡巡した後、絢華は、膨れ上がった毒原の亀頭を、その可憐な口に含んだ。
「むふぅ……では、そのまま、あめ玉を転がすように舌を使ってください」
「んむ、ちゅぶっ、ちゅぶ、ちゅぷぅ……ふぅ、ふぅ、んむ、ちゅぶぶぶ……」
 言われるままに、絢華は、毒原の亀頭部を舌で舐め転がしてしまった。
 鈴口からドプドプと腺液が溢れ出ているのを、舌先に感じる。
 それが、快楽による反応であると意識した瞬間、絢華の下半身は、ズキンと熱く疼いた。
「んぷ、あふぅ……あ、あああ、こんなにヌルヌルになって……んく、んふぅ……ちゅ、ちゅぶっ、ちゅぷ……ねぶねぶ……ぬぶぶぶっ……!」
 制服のスカートに包まれたヒップをもじもじと動かしながら、絢華は、口内の更に奥まで、毒原の肉棒を迎え入れてしまう。
「うぐぐ……そ、そのまま、限界まで咥え込んで……ふう、ふう、それから、唇でチンポを扱くようにしてください」
「んぶ、んぶぶ……ぬぷぷ、ぬぷぷっ、んぷ……んぶぶっ、ちゅぶ、ちゅぶっ、んぶ、んふぅ、んむむむむ……!」
 毒原の指示どおりに、絢華が、ペニスへの口唇奉仕を行う。
「くううっ……こ、これ以上は、さすがに運転を誤りそうですね」
 毒原は、運転するスポーツカーを路肩に止めた。
「ぷあっ……い、いけませんわっ……!」
 走行中よりも停車中の方が、人に見つかる可能性が高まる――そう考えた絢華は、思わず、毒原のペニスから口を離した。 
「絢華さん、私はまだイってないですよ」
 毒原が、絢華の後頭部を押さえ付け、再び剛直を咥えさせる。
「うぶぶぶぶっ!」
 強引に肉棒を咥えさせられ、屈辱の涙をこぼしながらも、絢華の顔は興奮に妖しく上気したままだ。
「ちゅぶぶぶぶ……んぐっ、ふぐぅ! んっ、んぐぐっ! ちゅぶ! ちゅぶ! ちゅぶ!」
 せめて、すぐに終わらせることで見つかる可能性を低くしようとするように、絢華は、なおいっそう熱心に毒原の肉棒を唇で扱いた。
「じゅぶぶ! じゅぶぶ! じゅぶぶ! じゅぶぶ! んぐっ、んふぅ……ああ、は、早くイってください……! んじゅじゅ! じゅぶぶぶぶ! じゅぷっ!」
「ひひひ、そんなに私のチンポ汁が飲みたいんですか?」
「んぐっ……そ、そう、ですわっ……ちゅぶ、じゅぶっ! わ、私、先生の、チ、チ、チンポ汁っ……の、飲みたいんですのっ! じゅぶっ、じゅぶぶぶぶっ! んぢゅぅううううううぅぅぅ〜っ!」
 自暴自棄になったようにそう言いながら、絢華が、膨れ上がったペニスを吸引する。
「うぐ……おおおおお、で、出るっ!」
「ふぐっ!」
 喉奥に熱い精液が迸るのを感じ、絢華がくぐもった声を上げる。
「んうっ、う、うぐうっ……! んっ、んぶぶっ、うぶ! んぐ……ん、んんんんん、んぐ……んふ、んふぅ……!」
 ビューッ! ビューッ! と激しい勢いでザーメンが発射され、絢華の口の中に広がっていく。
 想像以上の粘っこさと生臭さに狼狽しながらも、絢華は、その唇をぴっちりと締め付け、精液が口の外に漏れないようにした。
「ん、んぐっ、うぐ……ふぅふぅ……うぐぐ……ん、んん、んく……うぐ、ゴク、ゴクッ……」
 毒原の精液のあまりの量に、絢華は、やむなく口の中のそれを少しずつ飲み込んでいく。
「ふうふう……絢華さん、全部飲んでしまっては駄目ですよ。口の中にザーメンを残しておいてください」
「う、ううう、うぐ……んふ、んふぅ……」
 毒原がなぜそんなことを言うのか分からないまま、絢華は、命令に従ってしまう。
「そうです。そのまま、ザーメンをこぼさないように口を離して……それから、服をはだけてください」
「んんんっ?」
 口を閉ざしたまま、絢華が瞳を見開く。
「何度も同じことを言わせないでくださいね……。服をはだけて、絢華さん自慢のオッパイを剥き出しにしてください」
「う、ううう、うく……んんんっ……」
 毒原の言葉に従わなければ、薬はもらえない……絢華は、屈辱を新たにしながら、ブラウスのボタンを外し、ブラジャーのホックを外した。
 乳首を慎ましやかに陥没させたたわわな巨乳が、露わになる。
「では、口の中のドロドロを胸の谷間に垂らして、それで私のチンポを扱いてください」
「んっ! んんんっ! んんっ!」
 毒原の命令のあまりの内容に、絢華は、ぶんぶんと首を左右に振った。
「おや、逆らうんですか? そんなことでは、いつまで経っても絢華さんの体を満足させてあげられませんよ?」
 そう言いながら、毒原は、絢華の巨乳をタプタプと揺すった。
「んんっ! んっ! んううっ!」
 ただそれだけの刺激で、絢華の下半身の疼きは、耐え難いほどに高まってしまう。
「んうっ、う、うううううぅ〜! ん、んん、んんん!」
「ほら、早く、口の中のザーメンをローション代わりにしてパイズリしてください。お母様がしているのを見たことがあるでしょう?」
「う、ううっ、うぐ……んえっ……えっ、えええええっ……」
 とうとう、絢華は、口に含んでいた唾液と精液の混じった粘液を、自らの双乳の狭間に吐き出した。
 そして、左右の乳房を捧げ持つようにして、再び毒原の腰に横から覆いかぶさる。
 ぬちゅり……と卑猥な音を立てて、ヌラつく胸の谷間が、まだ萎えていない毒原の巨根を挟み込んだ。
「はぁ、はぁ……ううっ……こ、こんなことをさせるなんて……ひ、ひどすぎますわ……」
 そう言いながら、絢華は、その左右の乳房で、毒原のペニスを扱き始めた。
 ぎこちない動きに合わせて、ぬちゅぬちゅという卑猥な音が、狭い車内に響く。
「うっ、うううっ、うく……ハァ、ハァ……んっ、んぐ、うくぅ……」
「ふふ、チンポがまたギンギンになってきたでしょう?」
「えっ……? し、知りません……んく、んんんっ……んふぅ……」
 毒原の言葉に、絢華が、頬を紅潮させる。
「知らないということはないでしょう? 私のチンポがどんなになってるか、その大きなオッパイで感じてるはずですよ」
「んっ、んううっ、そ、それは、その……んく……はぁはぁ……」
「大きく膨らんで、堅く強ばっているでしょう? ふひひ、絢華さんのパイズリ奉仕のおかげですよ」
「あ、あううっ……そんな……んくっ、へ、変なことおっしゃらないでください……! んっ、んくっ、んふ、ふぅふぅ……」
 毒原のペニスが示す反応に、絢華は、次第に息を荒くしていく。
 絢華の乳房と毒原の肉棒が粘液にまみれ、窓から差し込む光をヌラヌラと反射する。
「んっ……だんだんコツを掴んできたようですねぇ……じゃあ、そのままチンポの先を咥えてください」
「は……はい……んああああ……はぷっ」
 ボリュームたっぷりの豊乳でもまだ隠しきれない毒原の巨根の先端を、絢華は口に咥えた。
「はぁはぁ、んちゅ、ちゅぶぶっ……んふぅ、また、こんなにヌルヌルにして……ちゅ、ちゅぶっ、んちゅ、ちゅぶっ……!」
 鈴口から漏れ出る先走りの汁を、絢華は、何も言われないうちから啜り飲んでしまう。
「ちゅ、ちゅぶぶぶ、んちゅ、んちゅっ……! んちゅ、んくぅ……ちゅ、ちゅぶぶぶぶ、れろ、れろぉ……ねぶねぶねぶ……!」
 唾液と精液にまみれた張りのある巨乳が、節くれ立ったシャフトを扱き、舌と唇が亀頭を刺激する。
 毒原は、満足げな表情を浮かべつつ、懐から取り出したチューブから白い軟膏を指先に絞り出した。
 そして、その正体不明の軟膏を、絢華の陥没した乳首に卑猥な手つきで塗り込める。
「んううっ、あ、あふぅ……ハァ、ハァ……ああ、先生、それ、何ですのぉ? んっ、んくぅ、あうう……んああっ……!」
 じんじんとした疼きが乳頭から乳房全体に広がるのを感じながら、絢華が切なげな声を上げる。
「絢華さんのオッパイをもっと魅力的にするための薬ですよ……。さあ、奉仕を続けてください」
「んあ、あふぅ……はぁ、はぁ、はぷっ……んむっ、ちゅぶぶっ、ちゅぶ、ちゅぶちゅぶちゅぶ、んぐぐ……んっ、んむっ、ちゅぶ、ちゅぶっ……!」
 高まる快感に急き立てられるように、絢華が、その胸と口で毒原のペニスを愛撫し続ける。
「ちゅぼ、ちゅぼっ、ちゅぼ……んふ、んふぅン……んうっ、ちゅぶぶ、んちゅっ……! んっ、んふっ、ふうぅ……ちゅぶぶ、ちゅぶぶぶぶ! じゅぶぶぶぶぶぶぶぶ!」
「ふふ、気持ちよさそうな声が混じってきましたね」
「んはっ、そ、そんな……んうっ、気持ちよくなんてありませんわ……んふ、んふぅ、ちゅぶぶぶっ……! これは、先生に言われて仕方なく……ちゅっ、ちゅぶっ、じゅるる……はぷ、んぷっ、ちゅぶぶっ……!」
「嘘はいけませんねえ、絢華さん……。オッパイにチンポが擦れてたまらないんでしょう?」
 そう言って、毒原は、乳首を埋没させたままぷっくりと膨らんでいる絢華の乳綸部分を、指先で引っ掻くように刺激した。
「ひうっ! あ、あはぁン、そこ、そこ、ダメですわぁ……あ、あああっ、あぷ、あむむっ! ちゅぶ、ちゅぶっ! んちゅっ……ん、んううっ、うぶ……ちゅぶ! ちゅぶ! ちゅぶっ!」
 絢華は、喘ぎ声を漏らしながら、口と胸での淫らな奉仕を続けた。
 毒原の肉棒と絢華の乳房が、同じ粘液にぬめりながらこすれ合い、にぢゅにぢゅという卑猥な音を車内に響かせる。
「んうっ、んふっ、ふううぅ……ちゅぶ、ちゅぶぶぶっ、じゅぶっ! ちゅぱっ! ちゅぱっ! ちゅぱっ! ちゅぶぶぶ、んちゅ、んちゅうううっ!」
 悩ましげな息を鼻から漏らしながら、絢華が、毒原の亀頭を吸引する。
「ううっ……さすが絢華さんは飲み込みが早いですね……う、うぐぐっ……今日が初めてとはとても思えませんよ……」
 そう言いながら、毒原が、絢華の白い乳房を揉みしだく。
「うふっ、んふうっ、うぐ、うぐぐっ……! ちゅぶぶっ、じゅぶ、じゅぷぷっ! ん! んん! んんんっ! んぐ、んぐうっ!」
 絢華が、くねくねと体を動かしながら、毒原の肉棒をその双乳で扱き、先端を吸い立てる。
「ううっ……で、出ますよ……私がいいというまで、口の中に溜めておいてくださいね……!」
「んっ、んぐぐっ、ちゅぶ、ちゅぶっ! んふ、んふう、んふう! ちゅぶぶぶ! じゅずずぞぞぞぞぞぞ!」
 絢華が、毒原の肉棒を咥えたまま、コクコクと頷く。
「う、うぐ……ふおおおおおおおお!」
 どびゅっ! びゅるるっ! びゅぷぷぷっ!
 絢華の口の中で、熱い精液が迸る。
「う、うぶぶっ、ふぐ! ん、んぶぶっ! うぷっ! んうう……んふ、んふぅ、ふうぅ……」
 どぷっ! どぷっ! と、二度目の射精であることが信じられないほど大量に、毒原のペニスがザーメンを放ち続ける。
 絢華は、さきほど言われた通り、毒原の精液を飲み込むことなく、口に溜めた。
「んふ、んふぅ……ふぅふぅ……んむ、ちゅぶぶ、ふぐ……」
「では、口を開けてください」
「んう……あ、あああぁぁぁ……」
 絢華が、上体を起こし、口の中に溜まった唾液と精液の混じり合った粘液を、毒原に見せる。
 毒原は、その口元に変態じみた笑みを浮かべつつ、薬包をポケットから取り出した。
「んあ、あああ、あ、ああぁ……ごぽっ……あ、ああぁ……」
 毒原が薬包からピンク色の錠剤を出すのを見て、絢華が、口を開けたまま声を漏らす。
 口内に溜まった白濁した粘液の中で、ピンク色の舌が、まるで、軟体動物のように動いた。
「ふひひ……では、お待ち兼ねの薬です……」
 毒原が、ザーメンで一杯になった絢華の口に、ぽとりと糖衣錠を落とす。
「さあ……飲んでいいですよ……」
「んあ、んんんっ……ん、んぐ、んぐっ……んんん……ゴクリ……」
 絢華が、白い喉を鳴らして、口の中の汚穢な粘液ごと、糖衣錠を飲み込む。
「んく……ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
 ほどなくして、絢華は、荒い息をつき始めた。
「効いてきたようですね……ククク、どうです? 欲しいですか?」
 毒原が、まだ露わなままの肉棒を、これ見よがしに扱いて見せる。
 それは、すでに二度射精をしているにもかかわらず、ふてぶてしく勃起を保っていた。
「んううっ……あ、ああっ……んくっ……ほ、欲しい……はふ……欲しいですわぁ……」
 ブラウスのボタンを留めることすら忘れ、絢華が、毒原のペニスに熱い視線を注ぐ。
「クックック……素直でいいですよ、絢華さん……」
 毒原が、そう言いながら、車を発進させる。
「しかし、まだ絢華さんの家までちょっと距離がありますからね……。お屋敷に着くまで、オナニーしていてください」
「そ、そんな……んんっ、ひどいですわ……んふぅ……」
 絢華のその恨み事は、自慰を命令されたことではなく、今すぐセックスをしてもらえないことに対してであった。
 その証拠に、絢華は、瞳を虚ろにしながら、右手で秘唇をまさぐり、左手で自らの乳房を揉み始めている。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……あああン……み、みじめ……みじめすぎますわ、こんなの……あ、あああぁ〜ン」
 マゾの愉悦に濡れた声を上げながら、絢華が、自らの陥没乳首に左手の人差し指を突き立てる。
「ひうっ! あ、あああああああっ!」
 指先が、乳房の中に予想以上にズブズブとめり込み――絢華は嬌声を上げながら軽い絶頂に達した。



 帰宅するまでの短い間、絢華は、五度、自慰行為によって絶頂を迎えた。




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