性奴、香織。



最終章



 皆さん、香織です。名残惜しいですが、今回でお別れになります。私の最後の告白を聞いてください。
 あの、私にとって二度目の結婚式の後――私は、明るい朝日の中で目覚めました。
 体を起こすと、そこは、私の家の寝室でした。
 見知った部屋の中の、体に馴染んだベッドの上にいる自分を見出しながら、私は、奇妙な非現実感を覚えていました。
 長い長い夢から覚めたような――それとも、永遠に終わらない夢の中に入り込んでしまったような――
 と、その時、寝室のドアが開きました。
「目が覚めたかい、香織」
「あ――」
 私は、思わず両手で口元を覆いました。
 そこに、優しい笑みを浮かべながら立っていたのは、私の夫――宮倉皓一だったのです。
「あんまりぐすり眠っていたんで、逆に心配になったよ。このまま、目を覚まさないんじゃないかってね」
 そう言って、すでに部屋着に着替えている夫が、ベッドに近付きました。
 一方、私は、全裸のまま――刺青も、ピアスも、無毛の恥丘も、全て剥き出しの状態です。
「あ……あの……あなた、ごめんなさい……私……私、こんな姿に……」
 私は、自らの体を隠すように、自分自身を抱きながら、どうにか震える声を振り絞りました。
「全くだよ……すごいことになっちゃったね」
「う……ううっ……」
 夫の穏やかな言葉に、私は、ぽろぽろと涙をこぼしてしまいました。
「ごめんなさい……ごめんなさい……い、言い訳なんてできません……でも、私……私は……」
「いいんだよ、無理に話さなくてもね」
 夫は、そう言って、私の傍らに座り、肩を延いて抱き寄せました。
 この人は、全てを――私が話してこなかった全てのことを知っているんだ――
 そう悟り、私は、ますます涙を溢れさせてしまいました。
「香織……」
 夫が、私の肩を抱いたまま、顎に指をかけました。
 自然と顔が上を向き、瞼が閉じてしまいます。
 チュ……というかすかな音とともに、唇に、甘い感触を感じました。
「ん、んっ……んんっ……」
 ぽーっと体が温かくなるのを感じながら、私は、少しの間、夫との久しぶりのキスに酔いしれてしまいました。
「んっ……ま、待って……待って、あなた……」
 私は、自分の立場を思い出し、夫の唇から唇を離しました。
「どうしたんだい?」
 怒ることなく、夫が尋ねてきます。
「そ、その……私みたいな卑しい女とこんなことしたら……あなたの唇が汚れちゃうわ……」
「……馬鹿だな、香織は」
 そう言って、今度はやや強引に、夫が私の唇をキスで塞ぎます。
「う、ううっ……んむ……ちゅ、ちゅぶっ……ん、んはぁ……あっ、あぶ、んぶぅ……ちゅぶぶ……んむむむむ……」
 舌先で口内をくすぐられ、舌に舌を絡まされて、私は、他愛もなく体を弛緩させてしまいました。
 私のふしだらな下半身が、トプトプと熱い蜜を溢れさせます。
「ぷはっ……ハァ、ハァ……あぁ……あなたァ……」
「香織……すごく色っぽいよ……素敵だ……」
 夫が、私の頬を、優しく撫でました。
 その刺激だけで、背中にゾクゾクと快感の電気が流れます。
「あんな目にあわされたっていうのに、やつれるどころか、むしろ綺麗になってるくらいだ……まったく、君って女は……」
 そう言いながら、夫が、私の右手を、自分の股間に導きました。
「あっ……! す、すごいわ……」
 夫のそこは、触れただけでも分かるほどに、大きく膨らんでいました。
 あの結婚式の会場で最後に見た、グロテスクなまでに逞しいペニスの映像が、瞼の裏に蘇ります。
「出して、見てごらん」
「は……はい……」
 私は、まるでプレゼントを開けるような手つきで、夫のベルトを外し、ファスナーを下ろして、ペニスを露わにしました。
「あぁ……」
 天を向いて屹立する巨大なペニスを目にして、私は、濡れた吐息を漏らしてしまいました。
 指が回りきらないほどに太く、拳二つで握ってもまだ余るほどの、凶悪なまでのサイズが、私の子宮を疼かせます。
 赤黒い亀頭部は左右に大きくエラを張り、さらに、竿の部分には、ゴツゴツした突起が幾つもあるのです。
「こ、これ……どうしたの……?」
「手術や薬で大きくしたんだよ……君のいやらしいここのためにね」
 そう言って、夫が、私の秘唇に、ズブリと指を差し込みました。
「あううっ……」
「すごい、キツキツだ……なのに、ここは、すごく広がるんだよね……」
 そう言って、夫が、私の膣口を、指で残酷に広げます。
「はっ、はうぅ……あ、ああぁっ……そんな……あなた、また私を抱いてくれるの……? 私……こんなに汚れた体なのに……」
「もちろんだよ。君が嫌でなければね……いや、君が何と言おうと、僕は、君を抱くよ」
「あ、あっ……!」
 その夫の言葉に、私は、ビクンと体を震わせました。
 指で嬲られている秘唇から、ドクドクと粘つく蜜が溢れます。
「あ、ああぁっ……私……私ぃ……あ、あぁン……」
「もうイっちゃったのかい? 香織……」
 そう尋ねながら、夫は、私の乳首やクリトリスに嵌められたピアスを、つんつんと引っ張りました。
「あン、あン……あぁ……は、恥ずかしい……はっ、はっ、あぁ……あうぅ〜ン」
「本当に……本当にいやらしい体だ……」
 夫は、そう囁きながら、すでに充血し、痛いくらいに勃起しているクリトリスや左右の乳首を、愛液に濡れた指で転がしました。
「あふン、あふぅン……あっ、あっ、ダメ……ま、またイキそう……はあぁっ……」
 私は、快楽に喘ぎながら、夫の肉棒をシコシコと扱きました。
「うっ……ああ、上手だ、香織……んんっ……そんなにしたら、すぐに出ちゃうよ……」
「あの……だ、だったら……お願い、お口マンコでご奉仕させて……」
 私は、キュッと上がった夫の陰嚢を、トランクスの上からあやすようにさすりながら、そうお願いしました。
「香織は、本当におしゃぶりが好きなんだね」
「え、ええ……そうなの……オ、オチンポおしゃぶりすると、香織の口、オマンコみたいに感じるの……本物のスケベ口マンコなのぉ……ねぇ、いい? おしゃぶりでご奉仕していい?」
 甘えた声を出しながら、私は、なおも夫のペニスを手で愛撫しました。
「ああ、いいよ……好きなだけしゃぶってごらん」
「あぁ、嬉しい……ありがとう、あなた……」
 私は、心の底から感謝しながら、床にひざまずき、夫のズボンに手をかけました。
 そして、ズボンとトランクスを脱がし、完全に露出した肉棒に、頬擦りしました。
「あぁ……ご主人様……」
 私の口から、自然と、その言葉が漏れました。
 羽黒さんにも、壬生田様にも、ほかの誰にも言ったことのない言葉です。
「ねぇ、あなた……香織のご主人様になってくださる? 香織、あなたの奴隷になりたい……あなたの命令で、いっぱいいやらしいことをしたいんです……」
 迫力に満ちた夫の肉棒を前にして、自然と、口調が改まっていきます。
「いいよ……君は、僕の奴隷妻だ……僕の言うことは何でもきくんだよ……」
「はい、もちろんです……ああ、香織、幸せ……幸せすぎて怖いくらい……」
 私は、熱い蜜のような幸福感に酔いながら、夫の――ご主人様のペニスを口に舌を這わせました。
 もしかしたら、これは夢かもしれない――そんな私の懸念を、ご主人様の熱いペニスの確かな感触が、払拭してくださいます。
「はむっ、んぷっ、ペチョ、ペチョ……んちゅっ、ちゅぶぶっ、れろ……んむ、んむむっ、んぶ、ちゅぶぶっ……」
 私は、たっぷりと唾液を舌に乗せ、ご主人様のペニスを舐め回しました。
 ご主人様のペニスがさらに膨らみ、びくん、びくんと脈打ちます。
「はっ、はっ……ああ、すごすぎます……ちゅぶ、んちゅうっ……あぁ……こんな素敵なチンポにご奉仕できるなんて……あむ、んむむっ、ちゅぶ、ちゅぶぶぶ……」
 私は、ご主人様の肉棒をさらに舐めしゃぶり、そして、大きく口を開いて口内に迎え入れました。
「あぶ、あぶぶぶ、うぶ……ちゅ、ちゅぶ、ちゅぶぶ、んぶ……お、おぶっ、う、うううっ……」
 圧倒的な質量が、唾液でヌルつく私の口の中を、次第に満たしていきます。
 私は、肉棒の裏側を舌でくすぐりながら、頭を前後させ、唇で肉竿を扱きました。
「んむむっ、ぬむ、ぬむむっ……ちゅぶ、ちゅぶぶぶ、うぶっ、んぶぶっ……ちゅぼ、ちゅぼ、ちゅぼ……ちゅ、ちゅ、ちゅっ、ちゅううっ……」
「あぁ、いいよ……すごくいい……たまらないよ……」
 ご主人様が、そう言いながら、私の髪を優しく撫で、耳たぶをくすぐってくださいます。
 私は、ご主人様の愛撫に応えたくて、さらに奥までペニスを飲み込みました。
 大きく膨らんだ亀頭が、喉の粘膜にまで達します。
 それでも、ご主人様のペニスは、まだ根元を口の外に余らせていました。
 私は、その部分を指先でコシコシとこすりながら、必死にディープスロートを続けました。
「うっ、うぐぐっ……おっ、おぼっ、おぼぼ……あぶ、あぶ……う、うううう……うぐ、んぐぐ、うぶっ……お、おぉっ、おおぉ……」
 どうにか喉にご主人様のペニスを馴染ませようとするのですが、嘔吐感が込み上げ、全てを飲み込むことができません。
 私は、苦しさと情けなさに、ポロポロと涙をこぼしてしまいました。
「うぐぐ、うっ、ぷはっ……ハァハァ……ああ、ご、ごめんなさい……ご主人様のオチンポ、あんまり大きすぎて……お口に全部入らないです……」
「いいんだよ、香織……その代わり、その大きなオッパイで挟んでくれないか?」
 そう言って、ご主人様は、刺青に彩られた私の乳房を、タプタプと揺らしました。
「あぁん、ハ、ハイ……オ、オッパイマンコでご奉仕いたしますぅ……はふぅン……」
 私は、ご主人様のペニスを、胸の谷間に挟み込みました。
 そして、挟みきれない肉棒の先端部に唇をかぶせ、チュパチュパとお乳を飲む赤ん坊のように吸いたてました。
 私の口からだらしなく涎が溢れ、乳房の狭間をヌルヌルにしていきます。
 私は、唾液を乳房に馴染ませながら、ゆっくりと上半身を動かしました。
「あ、あぁ、香織、すごい圧力だ……うう……柔らかくて気持ちいい……」
「ちゅぱっ、ちゅぱっ……はあぁ……もっと……もっと感じてください……香織のお乳マンコで楽しんでください……んちゅっ、ちゅぶぶ、ちゅぱ、ちゅぶぶっ……」
 私は、ギュッと左右の乳房を寄せながら、さらに奉仕を続けました。
 ピュルッ、ピュルッ、とペニスの先端から濃厚な匂いのする先汁が漏れ出ます。
 私は、それを、唾液ごと啜り飲みながら、自らの乳房を揉むようにして、肉棒を刺激しました。
「ちゅぶぶっ、んく、チュパチュパチュパ……ちゅずずっ、じゅる、じゅるるっ……んふン、んふン……んふぅ、んむむ……ちゅずっ、じゅぞぞぞぞぞっ……」
 唇から下品な音が漏れ、乳房と肉棒のこすれるヌチャヌチャという音ともに、寝室に響きました。
 乳房全体が熱くなり、痺れるような快感が、乳首をさらに勃起させます。
 私は、一度口を離し、コリコリになった乳首を亀頭に擦り付けました。
「はっ、はあぁ〜ん、すごい、すごいのぉ……あっ、ああっ、オッパイいきそうです……あふっ、あふうっ……」
 乳房全体を包む快感が、子宮の疼きと共鳴し、私の体を燃え立たせます。
 私は、再び乳房の間に肉棒を迎え入れ、亀頭に軽く歯を擦り付けながら、尿道を舌先でチロチロとほじりました。
「うっ、くううぅ……か、香織、すごい……!」
 ご主人様が、自分から腰を動かし、私の胸を犯してくださいます。
 私は、夢中になって、ご主人様のペニスを吸引しました。
「んぢゅうぅううううう〜っ! ちゅばっ! ちゅばっ! ちゅばっ! ちゅばっ! ちゅぞぞっ、じゅぞぞぞっ! んじゅっ、んじゅじゅっ、じゅぷ……ぢゅぶぶ! ぢゅぶぶ! ぢゅぶぶ! ぢゅぶぶ! ぢゅぶぶッ!」
「ああ、出るよ、香織……口を開けて……」
「ちゅぽっ! ハ、ハイ……どうぞ、香織の口マンコ便器にザーメン射精なさって……!」
 私は、大きく口を開け、舌を突き出して、ご主人様の精液を待ちました。
「うっ……!」
 ご主人様が、肉棒を握って狙いを定め、びゅるるっ! びゅるるっ! と射精してくださいました。
「あ、あああっ! あっあっあっ! あ! あぁああぁぁぁぁ〜!」
 ザーメンの弾丸に舌や口腔を撃ち抜かれ、私は、そのまま昇り詰めてしまいました。
 ドピュッ! ドピュッ!
 浅ましくアクメを貪る私の顔に、髪に、胸に、さらなるザーメンが降りかかります。
 私は、そのたびに、新たな絶頂を極めてしまいました。
「ハァ、ハァ、ハァ……ああぁ……ご、ご主人様……イキました……香織、ご主人様のチンポミルクでイキましたぁ……はふうううぅぅぅ……」
「いい子だね、香織……」
 きちんと報告をした私にお褒めの言葉をくださりながら、ご主人様は、私の肌に付着した精液を、ヌルヌルと指で塗り延ばしました。
「は、はああぁっ……あふ……はふぅ〜ん」
 自分の体にご主人様のザーメンの匂いが染み込んでいくような気がして、私は、恍惚となってしまいました。
「次は、香織のオマンコを犯してあげるよ……」
 ご主人様は、そう言って、私の手を取り、ベッドに上げてくださいました。
「あぁ……ご主人様ぁ……」
 私は、熱い吐息をつきながら、ご主人様がまだ着ているシャツを、できるだけ丁寧にお脱がししました。
 そうしながら、チラチラと盗み見ると、ご主人様の股間のモノは、未だに、隆々と勃起したままです。
「ふふ……」
 ご主人様は、全てお見通し、といった顔で笑いながら、私の体をベッドに横たえました。
「ずいぶんと濡れてるね、香織……僕のをおしゃぶりして興奮したのかい?」
 私の膝に手をかけ、脚をM字型に開きながら、ご主人様が言います。
「は、はい……香織は、ご主人様のチンポにご奉仕しながら、マンコを濡らしてしまいました……は、恥ずかしいです……」
「本当に香織は淫乱だね」
「そ、そうです……あ、あぁっ、香織は、救いようのないドスケベ女ですっ……ううっ……あうぅ……」
 自らを貶める言葉が、私の子宮をさらに切なく疼かせます。
 ご主人様は、あとからあとから蜜を溢れさせるクレヴァスに、その長大なペニスをこすり付けてくださいました。
「あぁっ、あふ、あふぅ……あン、あぁ〜ン……す、すごいぃ……ゴ、ゴリゴリこすれて……あっ、あふっ……」
「僕の真珠は気に入ってくれたようだね」
「は、はいっ……! あっ、ああっ、ご、ご主人様っ……香織、香織もうガマンできませんっ……ハァハァ、こ、この、こらえ性のない淫乱マンコに、どうかお慈悲をください……」
 私は、はしたなくもご主人様のペニスに手をかけ、自らの愛液を塗りたくりながら、おねだりをしました。
「香織……本当に可愛いよ……」
 ご主人様は、そうおっしゃりながら、私の脚を肩にかつぐような格好になりました。屈曲位といわれる姿勢です。
 そのまま、ご主人様は、赤黒く膨らんだ亀頭を、秘唇に食い込ませてくださいました。
「あ、あううっ……!」
 膣口が、逞しい男性のシンボルによって、ぐうっと押し広げられます。
 ご主人様は、そのまま、ゆっくりと腰を進め、ペニスを挿入してくださいました。
「あ、あああぁぁぁ……あうっ、あううっ……ダ、ダメ、もうイキそうですぅ……!」
 まだ半ばまでしか入っていないのに、私は、早くも絶頂の予兆に体をおののかせてしまいました。
「いいよ、香織……遠慮なくイクんだ……!」
 そう言って、ご主人様は、ぐっ、と腰を突き出されました。
「ひううっ!」
 ずるるっ、と真珠の埋め込まれた肉竿で膣壁を擦られ、私は、そのまま軽い絶頂に達しました。
「あ、あううっ……んはあぁっ……あぁ、すごい……イッパイ……」
 お腹の中を、愛しいご主人様のペニスで満たされ、私は、ウットリと声を上げました。
 ですが、まだご主人様の大きなペニスは、私の中に入りきっていません。
「動くよ……」
 私の体をいたわるようにそうおっしゃいながら、ご主人様がピストン運動を始められました。
「あ、あうっ、うはあっ……あン、あぁン、すごいっ……!」
 ずるる、ずるる、と膣内を摩擦され、私は、体をうねらせて悶えました。
「あぁ、いいよ……君の中が吸い付いてきて……うっ……絡み付いてくる……」
 ご主人様が、そう言いながら、次第に腰の動きを速めてくださいます。
「あっ、あぁ〜ん……嬉しい……ご主人様に喜んでいただいてっ……あっ! あっ! か、香織のマンコ、幸せですぅ……うあっ、あっ、あふぅ……ンああああああっ!」
 私は、ご主人様にもっと感じてほしくて、きゅっ、きゅっ、と肉壷に力を込めました。
「あっ……! す、すごい締まりだ……くううっ……!」
 ご主人様が、私にのしかかるような姿勢で、さらに肉棒を繰り出します。
 熱い血液で張り詰めた亀頭が、ごつん、ごつんと、子宮口に当たります。
「ふあっ、あっ、あひいいぃン……! スゴイ、スゴイっ……! あ、あ、当たってますぅ! 子宮に当たってますぅ〜!」
「はぁはぁ……本当だ、コリコリしてる……」
 ご主人様は、一時、ピストン運動を止め、グリグリと腰をグラインドされました。
「あうっ! ひゃひっ! あっ、あぁ〜ッ! そこ、そこダメですっ! あン! あぁン! 子宮しびれるぅ〜!」
 ペニスの先端で子宮の入口を刺激され、私は、喉を反らして声を上げてしまいました。
「はぁ、はぁ……香織の子宮口が、僕の先っぽにチュバチュバ吸い付いてきてるよ……」
「ひあああっ……そ、そんな……あっ、あううっ、あく……あっ、ああっ、ああああああっ!」
 お腹の奥に強い圧力を感じ、私は、さらなる嬌声を張り上げてしまいました。
 子宮口に、ご主人様の亀頭が、深く食い込んでいます。
「あ、あああっ……まさか……」
「このまま、子宮まで犯してあげるよ……」
 ご主人様が、そう言って、私の恥丘に、ずん、と腰を打ち付けました。
「ひぎゃあっ!」
 凄まじいまでの衝撃に、視界が、一瞬、真っ赤に染まりました。
「あ、あうううっ……あへ、あへぇ……そんな……入ったんですか? ほ、本当に?」
「ああ……すごいよ、これが香織の子宮なんだね……」
 そう言いながら、ご主人様が、腰を小刻みに動かします。
「あ、あああああああ! あひっ、あひっ! こ、これって……うあっ、うあうっ! ああっ! あひいいぃ〜!」
 今まで感じたこともなかったような快感のカタマリが、体の奥から迫り上がってきます。
「香織っ……!」
 ご主人様が、私の脚を肩から下ろし、そのまま覆いかぶさってくださいました。もちろん、肉棒は子宮に刺さったままです。
 私は、直接子宮を犯していただく悦びに我を忘れながら、自らの脚をご主人様の腰に絡めました。
「う、うあうっ! あひぃ、あひぃ〜! 感じますぅ! 子宮で、子宮でチンポ感じますぅ〜! ああっ、あっあっあっあっ! イク、イク、子宮イクうううぅ〜ッ!」
 たまらず絶頂を極める私の体を、ご主人様が、きつく抱きしめてくださいます。
 そして、ご主人様は、高みに昇り詰めた私をさらに追い込むように、ピストンを続けました。
 ご主人様の恥骨がクリトリスを圧迫し、ご主人様の肉竿が膣内粘膜を摩擦し、ご主人様の亀頭が子宮内を撹拌します。
 私は、幼い子供のようにご主人様の体にしがみつきながら、涎と涙を垂れ流しにしていました。
「ンあああああっ! おっ、おおっ、おか、おかしくなるうっ! あぁーっ! あぁーっ! イグ、イグう! またイグ! イ、イ、イ、イグぅーッ!」
 さらなる絶頂の大波が、私の意識を根こそぎ吹き飛ばしました。
 しばし意識を失ってしまった私を、次の絶頂感が、無理やりに叩き起こします。
「ひッ! ひあああッ! まだイってる! まだイってるうッ! うあ、うあああッ! 死にます、死にますッ! 香織、香織っ、死、死ぬぅ、あ、あああああ、し、死んじゃうぅ〜っ!」
 あまりの快感に恐怖すら感じながら。私は、さらに絶頂を極めました。
 キューッ、キューッ、と子宮から膣道、そして秘唇にかけてが、断続的に収縮します。
「出すよ、香織……子宮に直接出すよ……!」
「あああああああ! 来て! 来てくださいッ! ザーメン来てぇ〜! ご、ご主人様のミルクで、香織を妊娠させてぇ〜ッ!」
「うっ……!」
 次の瞬間、体の一番奥を、熱い迸りが叩きました。
「ああああああああああああああああああああああああーッ! い、いい、い、いっぐううううううううううううううううううううううううううぅーッ!」
 断末魔のような絶頂を放ちながら、子宮でご主人様の子種を受け止めました。



 そのあと、ご主人様は、私の子宮に、三度、種付けをしてくださいました。
 その間、私は、数え切れないほどイキ続け、涙や涎はおろか、鼻水やお小水まで垂れ流しにしてしまいました。



「あの……ご、ごめんね……こんなものしか作れなくて……」
 私は、ご主人様の命令で、妻としての言葉遣いでそう言いながら、テーブルの上にスパゲッティーの皿を置きました。
「君の料理は何でも美味しいよ」
 ご主人様が、まだふらついている私に、にっこりと笑いかけました。
 あれから、充分に休んだつもりなのですが、未だに腰が自分のものではないようです。
 私は、全裸のまま、エプロンだけを身にまとった格好で、ご主人様の向かいの椅子に座りました。
 本来なら、牝犬らしく、床に這いつくばって食事をするべきなのかもしれませんが――ご主人様が、一緒に食事を取ろうとおっしゃってくださったのです。
「あとで、彼にも、食事を用意してあげるんだよ」
 そう言いながら、ご主人様が、窓の外にちらりと視線をやりました。
 窓からは、高く昇ったお昼の太陽が、庭を照らしているのが見えます。
 そこには――ジョンが、鎖でつながれていました。
「あ、あの……」
「彼は、君のもう一人の旦那さんだからね。散歩や食事は、君が世話をするんだ。もちろん、夜のおつとめもね」
 ご主人様にそう言われ、私は、キュン、と子宮を疼かせてしまいました。
「ジョンの相手だけじゃないよ。壬生田さんも、他のお客さんも、君にはまだまだご執心だからね。今までどおり、心を込めてご奉仕するんだよ」
「は、はい……ご主人様がそうおっしゃるなら……」
「違うだろう?」
 血のように赤いトマトソースに絡めたパスタを口に運び、咀嚼しながら、ご主人様が――にこりと、笑いました。
「君の体は、それだけの人に愛してもらわないと満足できないほどに淫乱なんだ」
 優しそうに細められたご主人様の目の奥に、ゾクゾクするほどに暗い光が湛えられています。
 それは、危険で、そして魅力的な、狂気を孕んだ光でした。
 羽黒さんの目にも、壬生田様の目にも宿っていた、私の全てを見透かすような、そんな視線――それが、私の淫蕩な本性を痺れさせます。
 その時――私は、何か重大なことに気が付いたような気がしました。
「あ……あなたの言うとおりだわ……これからも、あんなにたくさんの方に愛してもらえるなんて……香織、幸せ……」
 椅子が、私の溢れさせた愛液で、濡れていきます。
「あなた……愛してる……」
 なぜ、自分がそんなことを言ったのかは、分かりません。
 性の奴隷としての自分を偽り続けてきたことに対する懺悔だったのか。
 体がバラバラになりそうな快楽を与えてくださったことへの感謝だったのか。
 それとも――ごく普通の意味での夫婦であった私と夫の関係に対する訣別だったのか。
 それでも……私が、目の前の男性を愛しているという事実だけは、確かなもののように思われました。
「ああ、僕もだよ」
 ご主人様が、静かな自信に満ちた口調で、そうおっしゃってくださいました。



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