性奴、香織。



第一章



 皆さん、初めまして。私は、宮倉香織と申します。
 私は、かつて、宮倉皓一というよき夫の妻であり――羽黒玄滋という男の性奴隷でした。
 宮倉皓一は、私のような女にはもったいない、誠実で真面目な人でした。
 でも、私は、その夫を裏切ってしまいました。いいえ、結婚する前から、彼を欺き続けていたのです。
 私と宮倉は、同じ高校の出身でサッカー部に所属していました。宮倉は部員で、私はマネージャーでした。そして、羽黒玄滋は、私達の先輩でした。
 羽黒玄滋は、高校時代、私をレイプし――私は、強制的に知らされた性の喜びに、身も心も溺れてしまったのです。
 普通の女性は、そんなことはないでしょう。たとえ、自らを凌辱した相手に脅迫され、何度も犯されたとしても、心の底では相手を憎悪し、軽蔑するのが普通だと思います。でも、私は、凌辱者である羽黒さんに、快楽によって手なずけられ、自ら羽黒さんの奴隷であることを宣言しました。
 もちろん、私は、快楽に屈服する自分自身を嫌悪しました。幾度となく、羽黒さんの手から逃れようと試みました。しかし、彼の荒々しい愛撫に晒され、逞しい男根に貫かれると、そのような気持ちは跡形もなく消し飛び、羽黒さんに逆らおうとしたことを彼に詫びてしまうのです。おそらく、私は根っからの淫乱であるのに違いありません。
 そんな羽黒さんが、彼自身の無軌道な行状ゆえに少年院に収容された時、私は、当然感じなければならない安堵より先に、喪失感を味わってしまいました。
 そんな私を慰め、普通の生活へと導いてくれたのが、宮倉でした。
 最初、私は宮倉を男性としては意識していませんでした。しかし、彼の優しさの奥に秘めた情熱に触れるたびに、その意識は変わってきました。
 もしかすると、自分は、ごく普通の人の妻として生きていけるのかもしれない――そのように錯覚してしまったのです。
 そう、それは錯覚でした。そして、そんなふうな錯覚を抱かせたという点において、私は、今も、夫に対していわれのない恨みを抱いています。
 結局、私の結婚生活は、ほどなく破綻しました。羽黒さんが、再び私の前に現れたのです。
 私は、宮倉を愛していました。救いようもなく淫らな私ではありますが、それでも、これだけは断言できます。そして、その愛にすがることで、どうにか自らの淫蕩な血が目覚めることに抗おうとしました。
 ですが、全ては無駄でした。羽黒さんは、かつてそうしたように、私を淫楽の地獄に叩き落とし――私は、その甘美な蟻地獄から這い出ることができませんでした。
 いつしか私は、再び羽黒さんの性奴隷であることを受け入れ、彼の命じるままに淫らな行為を繰り返しました。羽黒さんが囲うもう一人の女性とレズビアンの関係を結んだり、他の男たちに体を売りさえしましたのです。
 私は、夫を裏切るつらさに心を痛めました。ですが、不貞を働いているという背徳感が、私の浅ましい性感をますます煽るのです。
 他の男に抱かれた後に、何食わぬ顔で夫と体を重ねると、これまでの夫婦生活では経験したことのないような快感を味わうことができました。
 私は夫を欺き続け、そして、この二重生活がいつまでも続くことを、密かに願ってさえいました。
 しかし――わずか1年のうちに、破局が訪れました。
 羽黒さんが死に、そして、夫が失踪してしまったのです。
 羽黒さんは、暴力団などの、裏の社会に属していました。そして、その裏社会の中で羽黒さんはトラブルを起こし、何者かによって殺されてしまったのだそうです。
 それと時を同じくして、夫は失踪していました。恐らく、夫はトラブルに巻き込まれ、そして、私と羽黒さんの関係を全て知ってしまったのでしょう。夫の失踪に関して、それ以外の原因を私は思いつきません。
 私は、心ならずも、羽黒さんから解放され――そして、夫を失ってしまいました。
 私と同じく羽黒さんの性奴隷であった女性とも音信不通となり、私は、独りぼっちになってしまいました。
 夫は、私の名義で多くの預金を残してくれました。家のローンもいつの間にか完済されていました。ですから、生活に困ることはありません。
 もちろん、夫を裏切り続けていた私が、夫の残してくれたお金で暮らすことには、罪悪感を覚えています。ですが、私は、いつか夫が帰ってきてくれるときのために、今もこの家に住み続けているのです。
 もしも――もしも、夫が帰ってきたら、全てを打ち明け、そして、一生かかってでも、今まで使った預金を、全て返すつもりです。
 もちろん、そのようなことで、私の罪が償えるわけがありません。夫に許してもらうことなど、命を差し出しても不可能でしょう。
 それでも、愚かな私は、今も夫を――宮倉皓一を待ち続けているのです。
 心と――そして体に、大きな空洞を抱えながら――



 あの方が私のもとを訪れたのは、そんなある日の昼下がりのことでした。
「ムフフ……香織クン、久しぶりだねえ」
 あの方は、太った体に汗をかきながら、私に言いました。
「み……壬生田……さま……」
 私は、言葉を失ってしまいました。
 壬生田様は、私の体をお買いになったお客様の中でも、特に私に執着してくださった方です。
 思えば、私の口開け――即ち、初めてのお客様は、壬生田様でした。それ以来、壬生田様は、何度となく、私の体を買ってくださいました。私の淫乱さが、とてもお気に召したのだそうです。
「羽黒がいなくなってから、キミを探すのに苦労したよ。何しろ、ヤツはキミのことを何も教えてくれなかったからねぇ」
 そう言う壬生田様の小さな目が、一瞬、恐ろしい光を放ちました。
 羽黒さんは、この壬生田様に殺されたらしい、ということを、私は聞いたことがあります。
 まさか、私を奪い合ってということはないと思うのですが――ともかく、羽黒さんや壬生田様が属する世界というのは、いつ見知った相手に寝首をかかれるか分からない、そういう恐ろしいところなのだそうです。
「会いたかったよ、香織クン」
 猫撫で声を出しながら、壬生田様が、玄関に入り、後ろ手にドアを閉めました。
 その、ダブルのスーツを着た体から、ツン、と汗の匂いが漂ってきます。
「あ、あの……どうしてここへ……」
「もちろん、キミを抱くために決まってるじゃないか。ムフフ、ワタシは、キミのことを夢に見て、この年で夢精までしてしまったんだよ」
 壬生田様の明け透けな言葉に、ジーン、と体が痺れました。
 おぞましさと、恐ろしさと――そして、嬉しさの入り混じった、不思議な感覚です。
「い、いけません、壬生田様……私には……その、夫が……」
「知ってるよ、そんなことは。ワタシは、人妻の香織クンが好きなんだ。おっと、今は未亡人かな?」
「お――夫は帰ってきます!」
 私は、自分でも信じきることができない願望を、思わず叫んでしまいました。
「おお、恐い恐い……だが、時々見せるその顔もたまらないよ」
 そう言いながら、壬生田様は、その分厚い手で私の頬をペタペタと叩きました。
「それに、キミは今さら旦那サンに会わせる顔があるのかな?」
「そ……それは……」
「それに、旦那サンも旦那サンだろう。こんな熟れ頃の人妻を放っておいて……無責任にも程がある」
 壬生田様の手が、私の体を弄くりました。
 首筋を指で撫でられてから、胸をまさぐられると、それだけで、膝から力が抜けそうになりました。
「ううっ……ち、違います……夫は……夫はそんな……あううっ……」
「ホレ、ちょっと触っただけで、もう顔を真っ赤にしてるじゃないか。体の方が寂しく疼いてたまらなかったんじゃないのかい?」
「はぁ、はぁ……そ、そんな……」
 私は、強く否定することができません。
「何も難しいことは考えずに、ワタシに全部任せるんだ……いい子にしていたら、お小遣いだって弾んであげるよ?」
「あ、あぁ……私……私っ……」
 壬生田様が、未だに自分を娼婦として見ていることに、私は少なからず傷付きました。
 ですが、それは仕方のないことです。私は壬生田様に何度もお金で体を捧げたのですから……。
 それに……それに、お金さえあれば、夫の残した預金に手をつけなくても済む――その思いに、私の弱い心が、グラグラと揺れます。
「どうだね、香織クン。私は、羽黒と違って優しい男だ。無理強いはしたくないんだよ」
 私の肩を左手で抱き、本格的に右手で胸を揉みながら、壬生田様は言いました。
 その股間で、壬生田様の男性自身が、固く膨らんでいるのを、感じてしまいます。
「おや、これが気になるかね? ムフフ、久しぶりに対面させてあげよう」
 壬生田様が、ズボンのファスナーを下ろし、自らのペニスを出しました。
「ああっ……!」
 久しぶりに剥き出しの男性のソレを目の当たりにして、私は、思わずペタンとその場に座り込んでしまいました。
「おやおや、もう腰を抜かしてしまったのかな? 香織クンは気が早いねえ」
 目の前でビクリビクリと男根を震わせながら、壬生田様が言います。
 一方、私は、壬生田様のペニスに、圧倒されていました。
「あぁ……ふ、太い……」
 思わず、そんな言葉が口から出ます。
 夫のそれよりも大きく、そして、私をさんざんに狂わせた羽黒さんのそれよりも太い、壬生田様のチンポ……。
 私は、男性のシンボルを見ると、すぐにそのサイズを計ってしまう、そんな淫らな女なのです。
「ムフフ、どうしたんだね? 初めて見るわけでもないだろうに」
 もちろん、初めてではありません。それどころか、羽黒さんの命令で娼婦としての役割を務めている間、最も多く私を絶頂に導いたのが、他でもないこのペニスなのです。
 これほど大きく逞しいのに、壬生田様の男根の先端にある亀頭は、カリの部分が包皮にくるまれたままです。
 その部分から漂う牡の匂いに、私は、思わずスンスンと鼻を鳴らしてしまいました。
「おお、チンポの匂いが気になるかね? ここは、香織クンに綺麗にしてもらおうと思って、ここ一週間は洗っていないんだ」
 その言葉の意味する不潔な偏執ぶりに、私は、ゾクゾクと背中を震わせました。
 このおののきが、嫌悪から来るのか、それとも期待によるものなのか、自分でもよく分かりません。
「さあ、旦那サンのことなど忘れて、ワタシの女になるかね?」
 そう言いながら、壬生田様が、臭いペニスを私の顔に近付けます。
「そ、そんな……夫を忘れるだなんて……そんなこと……そんなことできません……」
 自分は、また夫を裏切ろうとしている――そう思いながらも、私は、口だけでどうにか抗おうとしました。
「ムフフ……それならそれでもいいよ。旦那サンのことを一途に思う人妻を抱くのは、それはそれでいいものだからねぇ」
 壬生田様が、ニヤニヤと笑いながら、そんなことを言いました。
 すでに私と幾度となく体を重ねた壬生田様は、私の内心などお見通しのようです。
「あぁ……あの……夫のことを愛したままでも、いいんですか……?」
 愛したまま“何を”してもいいのか――“どう”なってもいいのか――私は、卑怯にも、その答えを壬生田様に預けてしまいました。
「ムフフ、いいよ、いいよぉ。香織クンは、旦那サンのことを愛しながら、ワタシの情婦になり、誠心誠意、チンポに奉仕を尽くすんだ」
「あ、ああぁっ……」
 私は、安堵の溜め息をつき――返事をするよりも先に、壬生田様の肉竿に指を添えてしまいました。
 やはり――やはり私は淫乱です。今までの言葉のやり取りなど、全ては上辺だけ――私の体は、もう、男の方の逞しいものなしではいられないのです。
「分かりました……私……壬生田様のものになります……」
 大きく逞しいペニスに語りかけるように、私は、そう言いました。
 羽黒さんに脅迫されたわけでも、他の誰に強制されたわけでもなく――自ら、そう決めてしまったのです。私は、今や、正真正銘の娼婦でした。
 そして、私は、かつて宮倉皓一と夫婦の契りを結んだ唇で、壬生田様の鈴口にキスをしてしまったのです。
「ムッフッフ……さあ、それでは、久しぶりにおしゃぶりしてもらおうか」
「ハイ……」
 私は、そう答えて、壬生田様の包皮と亀頭の間に舌を差し込みました。
 ネロネロと舌を動かすと、恥垢が私の唾液で溶け、舌先を刺激し、クラクラするほどの性臭を放ちます。
「おお、この舌使い……キミにこれをさせたかったんだ……」
 壬生田様が、まるで小さい子にするように、私の頭を撫でてくれます。
「んっ、ちゅぶ、れる……れろろ、んむ……ちゅぶっ……」
 ひとしきり舌を動かしてから、私は、壬生田様の包皮を丁寧に剥きました。
 カリの部分に、白い恥垢がネットリと絡みついています。
 私は、舌を伸ばし、壬生田様のペニスに溜まったそれを、丹念に舐め取りました。
 惨めさになぜか胸が高鳴り、私は、壬生田様のカリを舐めしゃぶる舌先に、さらに力を込めました。
「フゥフゥ……ど、どうだ? ワタシのチンカスは美味しいかね?」
「ちゅぷ……ハ、ハイ……壬生田様の、チ、チ、チンカスっ……んっ、ちゅむっ……お、美味しいです……ちゅぶ、ちゅぶぶっ……」
 情熱的とさえ言ってもいいような舌の動きで壬生田様の恥垢を舐め取り、口に含んでから、ゆっくりと飲み込みます。
 口の中一杯に広がる凝縮された性の匂いに、私は、浅ましく女の部分を疼かせてしまいました。
「はあぁ……あむ、ちゅぶぶ……んおおおおっ……」
 私は、大きく口を開き、壬生田様の太いペニスを口内に迎え入れました。
 私の指が回りきらないほど太いそれが、口の中を占領します。
 私は、頭を前後させ、舌や口の内側を壬生田様の肉竿に擦り付けました。
 とても全部は口の中に入らないので、根元の部分は、揃えた両手の指先でシコシコと扱いて刺激します。
「ムフッ、ムフフッ……おおっ、たまらないよ……香織クンの口マンコは最高だ……!」
「ぷはぁ……あ、ありがとうございます……ちゅぶ、ちゅぶっ、れろろ……ちゅぷちゅぷ……んちゅうっ」
 私は、唾液に濡れた肉竿の裏側に舌と唇を押し付け、上下に滑らせました。
 血管を浮かしたペニスが、ビクン、ビクンと脈打っているのが分かります。
 次第に奉仕することに夢中になりながら、私は、壬生田様のペニスを咥え、しゃぶり、舌を絡みつかせて愛撫しました。
 先端から溢れる先走りの汁がペニスをヌラヌラと濡らし、ますます臭気をきつくします。
 そんな肉棒がなぜか愛おしくて、私は、キスと頬擦りを繰り返しながら、フェラチオ奉仕を続けました。
「はむっ、ちゅっ、ちゅむむ……れろれろれろ……れろろっ、れろろっ、れろれろれろれろ……ちゅばちゅば……れろろろろろろろろ……っ」
 先端を浅く口に咥え、舌を激しく動かして刺激すると、ぴゅっ、ぴゅっ、と苦い汁がさらに吹き出ます。
 私は、それを啜り飲みながら、ますます大胆に舌と唇を使い、壬生田様の快楽に奉仕しました。
「ちゅぶ、ちゅぶうっ、ちゅぶぶぶ……れろっ、れろっ、れろっ……れろろろろ……ちゅむっ、ちゅむうぅ〜っ!」
「おっ、おおおっ、そ、そうだ……もっとだ! もっとチューチュー吸うんだっ!」
 張り詰めた亀頭を頬張って吸引すると、壬生田様が、大きな声を上げながら私の顔を自分の股間に押し付けました。
 ぐぐぐっ、と大きなペニスが口の中に強引に入ってきます。
「うぶぶぶぶっ! んぐっ、んふうううっ! んぢゅっ、んぢゅっ! ぢゅぶ、ぢゅぶぶぶぶ! おっ、おふうっ、うぐぐ、んぐうっ……じゅるるるる、んぢゅうううううぅ〜っ!」
 喉の粘膜に、壬生田様のペニスが届いています。
 私は、壬生田様の腰に抱きつき、頭を大きく前後に動かして、口腔全体で肉棒を扱きました。いわゆるディープスロートです。もちろん、そうしながらも、壬生田様の命令どおり、ペニスを吸引することは続けます。
「じゅぼぼっ、じゅる、じゅるるるっ、じゅぶぶっ! じゅぼっ、じゅぼぼっ、じゅぼぼぼ! じゅっ、んじゅっ、じゅぶ、じゅぶぶ! じゅぶぶっ! じゅぶぶっ! じゅぶぶっ!」
 口の中を逞しいペニスで擦られ、苦しさの入り混じった快感が私の頭を痺れさせます。
 卑猥に湿った恥ずかしい音が、玄関に響きました。
「ムフゥ! 出すぞ、出すぞっ! おおおおお! 顔だ! 顔にブチ撒けてやるッ!」
 壬生田様が、私の口からペニスを抜き、手に握ってゴシゴシと擦りました。
 私は、顔を差し出して、じっと壬生田様の肉棒を見つめています。
 すると、ビュッ! と精液が迸り、私の顔に当たりました。
「あっ、ああっ、あん……あぁ、すごいぃ……」
 ビタビタと、痛いくらいの勢いで精液が顔に当たり、そのたびに、私は、甘い声を上げてしまいます。
 ビュッ、ビュッ、と次々と発射されるザーメンで、私の顔はドロドロになってしまいました。
「あうっ、んふううぅ……あ、あああぁっ……こ、こんなにイッパイ……あふぅ……ありがとうございます……」
 私は、思わずお礼を言いながら、震える指で、顔にへばり付いた精液に触れました。
 ゼリーのように濃厚な、プルプルとした感触を、指先に感じます。
「ムフフフフ……香織クンのような淫乱妻には、ザーメンパックがよく似合うよ」
 そう言いながら、壬生田様が、まだ堅いままのペニスを私の顔に押し付け、精液を塗り伸ばします。
「あ、ああぁ〜ん」
 精液と男根の感触と、そして、強烈な臭気に、私は、うっとりと声を上げてしまいました。
 自分の下腹部の内側が、燃えるように熱く火照っているのを、感じます。
「ムフフ、香織クンのことだ。ワタシのザーメンの匂いで欲情してしまってるんだろう?」
「あぁ……はい、そうです……」
 図星を突かれ、私は、正直にそう答えてしまいます。
「素直で可愛いなぁ、香織クンは」
 そう言いながら、壬生田様は、精液でヌラつく肉棒を、そのままズボンの中に仕舞ってしまいました。
 そして、恐らく期待を外されたような顔をしているであろう私の体を、軽々と持ち上げたのです。
「ああっ!」
 一瞬、重力の感覚を失った私は、目の高さにある壬生田様の首に、両手でしがみついてしまいました。
「香織クン、この家の寝室は二階かね?」
「は、はい……二階の、奥の部屋です」
「ムフフフフ……旦那サンとの思い出の詰まった場所で、タップリ可愛がってやるぞ」
 そう言って、壬生田様は、私の体を抱えたまま、玄関から家に上がり、階段を昇り始めました。
「あ、ああ……そんな……あの部屋は……」
「ムフ、ムフッ、その悲しそうな顔がますますソソるんだ。これだから人妻はこたえられん」
 そんなことを言いながら、壬生田様が、寝室に入りました。
 そして、私の体を、ゆっくりとベッドに横たえます。
「さあ、自分で服を脱ぐんだ」
「あ、あの……せめて、シャワーを……」
「何を言ってる。そのムンムンした匂いがいいんじゃないか。香織クンも、ワタシの匂いが大好きなんだろう?」
「は……はい……」
「なら、早く脱ぎたまえ。ワタシのチンポはもう待ちきれない状態なんだよ」
「分かりました……」
 私は、小さく肯き、精液に濡れた顔を拭うことも許されぬまま、ベッドの上でゆっくりと服を脱ぎ始めました。
 壬生田様も、ベッドの傍らで、その肥満した体を露わにしていきます。
「ムフフフフ……」
 壬生田様が、その小さな目で、全裸でベッドの上に座る私をじっと見つめました。
「相変わらずムチムチして美味そうな体だ……」」
 壬生田様の大きな体がベッドに上がり、ギシリとスプリングがきしみました。
「オッパイもプリプリして……こんなに柔らかいのに、ぜんぜん垂れてないじゃないか」
 そう言いながら、壬生田様が、その大きな手で私の左右の乳房を捏ね回します。
「あっ、あン! ああぁ……だ、だめですぅ……はぁはぁ、そ、そんなにしたら……ああぁっ!」
「何がダメなんだね? 乳首も、こんなにイヤらしく勃起して……うーん、スケベな体だっ!」
 壬生田様の太い指が、充血して堅くなった私の乳首を、クリクリと弄びます。
「あああ……あふ、あふうっ……あん、あぁん……ああ、ごめんなさい……いやらしい体でごめんなさいっ! あん、あぁん、ああぁ〜ん」
 恥ずかしい声を上げ続ける私の乳首を、壬生田様が口に含み、チュバチュバとわざと音をたてて吸いました。
 私の恥ずかしい乳首が、壬生田様の唾液に濡れながら、ますます堅く尖っていきます。
「フゥ、フゥ……おおっ、たまらん……む、夢中になってしまうよ……」
 そう言いながら、壬生田様が、その大きな舌で、私の乳房全体をベロベロと舐め回しました。
 嫌悪感を大きく上回る快感が体の奥から溢れ、いやらしい液となって、下腹部から漏れ出ます。
「ムフフフフ……もうグチョグチョじゃあないか……」
 そう言いながら、壬生田様が、私の股間をグリグリをまさぐります。
「あっ、あっ、あっ!」
「おお、どんどん溢れてくるぞ……! まったく、香織クンの淫乱は底無しだな!」
 壬生田様が、愛液にまみれた指を、私の顔になすり付けます。
「ああん……そ、そんなことおっしゃらないでください……うううっ……」
 反論することもできず、私は、涙声でそう懇願しました。
 かつて私は、羽黒さんの影を忘れようと、意識して勝気に振る舞ってきました。夫は、そんな私を、さぞや可愛げのない女と思ったに違いありません。
 ですが、私の本性は、どうしようもなく弱く、愚かで――そして、救いようもないほどに淫らなのです。
「ハァ、ハァ、さあ、そこに寝て、自分で脚を開くんだ。ガバッと開いてそのムレムレマンコを見せてみろ!」
「ああ……は、はい……どうぞ、ご覧になってください……あうううっ……」
 羞恥と、そして倒錯的な興奮に顔を熱くしながら、私は、壬生田様の命令どおりのポーズを取りました。
 Mの字に開き、両手で支えた脚の付け根に、壬生田様の熱い視線を感じます。
「まさにマン開だな……さあ、いつもしてたみたいにオネダリしろっ!」
 壬生田様が、その太いペニスを私の割れ目に添え、裏側を擦り付けながら言います。
「ハァ、ハァ……ああ、どうぞ……どうぞ入れてください……い、淫乱香織は、もう、壬生田様の素敵な、オ、オ、オチンポを、ハメてほしくてしかたがないんです……」
「上出来だ! さあ、入れるぞ! 入れてやるっ!」
 壬生田様が、膨らんだ先端を私の下の唇に当て、ぐうっと腰を突き出しました。
「お、おおうっ……うあ、うあああ……入ってくるぅ……ふ、太いッ……!」
 私は、壬生田様の男性自身を受け入れながら、叫び声を上げてしまいました。
「あっ、ああっ、あひ……さ、裂けちゃうぅ……! う、うあああ……あひ、あひん……ひあああああぁ〜!」
「おおお、思った以上にキツキツだ……ずいぶんと御無沙汰だったようだねぇ。旦那サンのいない間に、男を取っ替え引っ替えだと思ったんだが」
「あっ、あうっ、ひ、ひどい……そんなことありません……んううううっ!」
「ムフフフフ……それで、よく香織クンみたいな淫乱がガマンできてたもんだねぇ」
 そう言いながら、壬生田様が、さらに肉棒を挿入してきます。
 膣内を内側から強く圧迫され、私は、大きく口を開いて喘ぎました。
「ムフ、ムフフ……とろけるように柔らかいのに、ギュウギュウ締め付けてきて、素晴らしい名器だ……そりゃ、根元まで行くぞっ!」
「あひいいっ!」
 ズンっ! と一番奥を先端で突かれ、私は、そのまま軽くイってしまいました。
 壬生田様は、ヒクヒクと痙攣する私に構うことなく、グイグイと腰を繰り出してきます。
「んあうっ! あっ、あああっ、あぐぐ……あく、あひいぃ! あっ、ああぁっ! すごいぃ、すごいいぃ〜!」
 太いペニスで膣内を蹂躙され、私は、断続的に叫び声を上げてしまいました。
「もう馴染んだようだねぇ……おっ、おおおっ、中のヒダヒダが絡み付いてくるっ……ふぅふぅ、さあ、さあ! もっとギューっとマンコを締めるんだ!」
「あううっ、ハ、ハイ……んぐぐぐっ、こ、こうですか?」
 お尻の筋肉に力を込めると、肉壷と男根がピッタリと重なり、摩擦がさらにキツくなりました。
「そ、そうだっ……! うおおお、た、たまらんっ!」
 壬生田様が、激しく腰を前後させ、ペニスの先端で膣奥を責め立てます。
「あうううっ、あひっ、あひぃっ、あひぃーっ! あっ、あああっ、コスれるうっ! 中が、中があぁ……あぐぐっ、うっ、うああああっ!」
 激しい快感が体内で次々と弾け、瞼の裏に、チカチカと白い星が瞬きます。
「おお、香織クン、そ、そのヨガリ顔、たまらないよぉ」
「あううっ、は、恥ずかしいぃ……あっ、あううっ、うっ、うああぁン!」
「何を今さら言ってるんだ……ほれ、もっとそのだらしない顔を私に見せるんだ!」
 壬生田様が、私の腰を浮かすように抱え上げ、ペニスの抽送をますます激しくしました。
「んぐうっ! うっ、うあああああ! おあああっ! ダ、ダメぇ! あっ、あぁン! あひ、あひぃ、ひいいいぃ〜!」
「はぁ、はぁ……何て具合のいいマンコだ……ふぅふぅ、ワ、ワタシとしたことが、もう出そうだよ……うっ、うおおっ!」
「ああぁん! え、遠慮なさらず、出して、中に出してくださいぃ……あっ、ああぁん! 私も、む、もうイキそうでぇ……ンああああっ! ひああああああン!」
「さっそく中出しをネダるとは、さすがは香織クンだな……うっ、うぐぐっ、駄目だ、もう出るっ! おっ、おおおおおっ!」
 その瞬間、どばああっ! と熱い精液が大量に私の膣内に溢れました。
「あーッ! イク、イク、イク、イク、イクうううううううううううぅ〜!」
 ビューッ、ビューッ、と子宮目がけて迸る精液の感覚に、私は、一気に絶頂へと昇り詰めました。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……ああぁ……き、気持ちよかったですぅ……あふぅ……」
「ムフフフフ……香織クン、まだまだこれからだよ」
 壬生田様は、エクスタシーの余韻に浸る私の肉壷にペニスを差し込んだまま、私の体をぐるりと動かしました。
「あうっ、あ、ああぁ……そんな……まだこんなに……あうン!」
 壬生田様の肉棒は、すでに二回射精したというのに、まだ堅いままだったのです。
 私は、壬生田様の手によって横向きに寝かせられました。
 そして、横臥した私の背中に重なるように、壬生田様も、ベッドに横になります。
 背面側位というのでしょうか。シーツの上に二人とも横になったまま、後ろから貫かれる格好です。
「ムフフ……香織クンの汗の匂い、色っぽいねぇ」
 クンクンと鼻を鳴らしてそう言ってから、壬生田様は、私の下腹部に突き刺さったままのあの太いペニスを、再び動かし始めました。
「あっ、あううっ、うあ……あン、あぁン、あはン!」
 角度的に、あまり深くまでは入らないのですが、その分、膣の入口近くの性感帯が、逞しい亀頭で刺激されます。
「はっ、はああっ、あく、あぁ〜ン……き、気持ちいい……気持ちいいです……あっあっあっ、イイぃ〜!」
「もっと気持ちよくしてあげるよぉ……ムフフフフ」
 壬生田様は、腕を前に回し、私の乳房に手の平を重ねました。
 そして、腰を動かし続けながら、ムニムニと私の胸を揉みしだくのです。
「あふうっ、うっ、うああっ……あぁン、あはぁ〜ン……オッパイぃ……オッパイ感じちゃいます……あうっ、あん、あぁああン!」
「ホレホレ、乳首もイジめてやるぞぉ」
 壬生田様が、その指先で、すでに勃起している乳首を、乳房の中に押し込みます。
 そのまま壬生田様が指を細かく震わせると、乳房全体に甘い痺れが広がりました。
「あぁン、あン、あああああぁン! あふっ、あふううっ、気持ちイイ〜! あっ、あああっ、感じるぅ! か、体中、気持ちイイですうっ、あっ、あひいぃン!」
「フゥフゥ……汗の匂いがますます強くなってきたぞ……まさにフェロモンだな」
 そう言いながら、壬生田様が、私の首筋をペロペロと舐め回します。さらに、舌は、私の耳たぶをしゃぶり、耳の穴の中にまで侵入してきました。
「ひううううっ! あっ、ああああぁっ! も、もうダメです! また、またイキますっ! あっ、あああっ! イク、イクうっ!」
「おやおや、もうイクのかい?」
「ううっ、も、申し訳ありません……あひ、あひっ! か、香織の、こらえ性の無いカラダは、も、もうイキそうになってますうっ! あっ、ああぁ〜ン!」
「いいだろう。ホラ、遠慮なくイキなさい」
 先程と違って余裕のある態度で、壬生田様が私を責め続けます。
「あぁーッ! イク、イクイクイクっ! イクッ! イクーッ!」
 壬生田様の許しを得て、私は、呆気なくいってしまいました。
 それでも壬生田様は、全身を使って、私を愛撫してくれます。もちろん、ピストンもそのままです。
「うあっ、うああっ! また、またイキますっ! あひ! ヒィヒィ! イク、イク、イクっ! うああっ、わ、私ばかりイって申し訳ありません! あああっ、イクうううぅーッ!」
 私は、立て続けに絶頂を極めながら、自分からも腰を動かし、肉壷で壬生田様のペニスを扱きました。
「お、おおっ、すごいよ、香織クン……ううっ、マンコがグネグネ動いて……たまらんっ!」
「あっ、ああっ、イイですか? 香織のマンコイイですか?」
「ああ、イイよぉ……香織クンの淫乱マンコは最高だ! ふひ、ふひっ、ご褒美に、またザーメンをご馳走してあげよう」
「あぁっ、う、嬉しいっ! どうか、香織のスケベマンコに、またザーメンを出してください! あひぃ! ま、またイっちゃう! イクぅーッ!」
「はぁはぁ……うおっ、うおおおっ……う、うぐっ……うおおおおおおおっ!」
 ドビュッ! ドビュッ! と、壬生田様がまた私の中で射精してくれました。
「あぁーッ! ザ、ザーメンっ! あひ、あひぃ、ザーメンすごいぃ! あああ、イキます、ザーメンでイキますうっ! ひうっ、ひうううっ! ザーメンっ!、い、イクううううううぅーッ!」
 灼熱した奔流が体内を満たしていくのを感じながら、私は、さらなる高みへと舞い上がりました。
「はぁっ、はぁっ……さあ、次はバックだっ!」
 壬生田様は、まったく間をおかずに、体を起こし、私を四つん這いにさせました。
 壬生田様の逞しいペニスは、まだ私を貫いたままです。
「おっ、おあああ……そ、そんな……許してぇ……ハァハァ、す、少し休ませてください……おおおおおおっ!」
「甘ったれたことを言うんじゃないっ! さあ、抜かずの三発だ!」
 壬生田様が、私のお尻を鷲掴みにして、激しく腰を使います。
 その時、もう私はイキっぱなしになっていました。
「おああああ! イク、イクっ! あああ、あひいいいいぃ〜! 子宮に、子宮に当たってますう! あっあっあっあっ! 子宮、子宮イグうううぅーッ!」
「うううっ、この、コリコリしたのが子宮だねぇ。ホレホレ、もっと子宮でワタシのチンポを感じるんだ!」
「ヒィーッ! ヒィーッ! あああ、し、死んじゃうっ! 気持ちよくて死んじゃうぅーッ! ひい、ひいいいぃぃぃ……あああああぁ! おふっ、おふうっ! お、お、おがじぐなるううぅ〜!」
 まるで動物のような声で叫びながら、私は、両手でシーツを掻き毟りました。
 パンパンと激しい音をたてて壬生田様の腰が私のお尻に当たり、逞しいペニスの先端が子宮口を連続して抉ります。
「あぁーっ! もうダメ! もうダメぇ! ダメええぇ〜! あっ、ああああああっ! イグ、イグ、イグうううう! お、おあああっ! おぉーっ! おおオオォーっ!」
 壬生田様の激しい動きに合わせて乳房が揺れ、勃起した乳首が痛いくらいにシーツに擦れます。
 もはや、私は、完全に正気を失っていました。
「おひっ、おひいいいい! 死んじゃう、死んじゃう、死んじゃうっ! あっ、あああっ! 殺して! いっそ、いっそ殺してぇ! ヒイイイイイイイイイィ〜ッ!」
「冗談じゃない。キミは、これから永久に私のチンポに仕えるんだ!」
「あああっ! 仕えます! 仕えますっ! あひ、あひ、あひい! か、香織は、壬生田様のチンポの奴隷です! い、い、一生かけてご奉仕しますうっ! あっ、あぁーっ、あああああああ! い、いいい、いぐ、いぐっ、いぐうっ、いぐぅううううううううううううううう!」
「はぁーっ、はぁーっ、出すぞっ! また中に出してやるっ! 孕むまで出してやるッ!」
「ひぐううっ! 来て! 来てッ! ザーメン来てぇ! 子宮に、子宮にザーメンください! あああああああああああ! ザーメンで、壬生田様のザーメンでイかせてえ! あああああッ! あーッ! あーッ! あーッ! あーッ! あーッ! あーッ! あーッ!」
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」
 壬生田様の雄叫びとともに、子宮口に食い込んだペニスから、大量の精液が直接子宮に注がれました。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
 私は、断末魔のような絶叫を上げ、今日最高の絶頂に達しました。
 頭の中で何度も白い爆発が起こり、理性や意識が根こそぎ吹き飛ばされます。
 私は、ただ、快楽だけの生き物となり、そのまま失神してしまいました。
「はぁーっ……はぁーっ……はぁーっ……はぁーっ……はぁーっ……はぁーっ……」
 ――気が付くと、私は、まるで潰れたカエルのようながに股の格好で、夫と何度も愛を交わしたベッドの上に突っ伏していました。
 ブピュッ、ブピュッ、と恥ずかしい音をたてて、私の膣口から壬生田様の精液が溢れています。
「――大したイキっぷりだったよ、香織クン」
 そう言いながら、壬生田様が、柔らかい布のようなもので、私の股間を拭ってくれています。
 申し訳ないと思いながらも、体がピクリとも動きません。
「……これは、お土産に置いていくよ。そのスケベな体が疼いたら、こいつでオナニーするといい」
 そう言って、壬生田様が、たっぷりと愛液と精液を吸ったその布を、放り投げました。
 横向きになった私の目の前に、ベチャリと落ちたそれは――壬生田様が履いていた白いブリーフでした。




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