控え目な彼女
3



「あ、あの……着替えました……」
 恥ずかしそうに言いながら、脱衣所から繁の部屋に戻ってきた詩乃の姿を見て、繁は思わず鼻孔を広げてしまった。
 何の変哲もない体操服に、今や絶滅危惧種となってしまった紺色のブルマ、そして赤いハチマキ。
「これが、その……先輩が一番、ええと、萌える、格好なんですか……?」
「あ、うん……。一番かどうかは断言できないけど……そう、かな……」
 いかにもオタクらしく、どうでもいいことに対する正確さに囚われつつ、繁は言う。
「そうなんですね……。確かにその、お尻の線とか出てちょっとエッチな感じですけど……」
 頬をほんのり染めながら、詩乃は自分の下半身をしげしげと見る。繁が卒業し、そして詩乃がまだ在籍している高校では、学校指定の体操服の下はショートパンツなので珍しいのだろう。
「や、やっぱり、通販で買ってまで着てもらっちゃったのは、ちょっとやり過ぎだったかな?」
「そんなことないですよ!」
 詩乃が、慌てたように言う。
「えっと、その……エッチについては、私の方がずっと変態だし……それを、先輩は受け入れてくれたし……。だから……だから、先輩のそういう趣味とかについても、ぜんぶ知りたいんです……」
「でもさ……やっぱり、詩乃ちゃんに引かれちゃうんじゃないかと思って、ちょっと不安なんだよ……。僕、ほら、オタクだし……」
「だいじょぶですよ。私もオタクですから」
「詩乃ちゃんはマンガやアニメが好きなだけでしょ。男のオタクがどんな妄想してるのか知ったら、たぶん……いや、絶対に引いちゃうよ」
 性的な妄想癖のないオタクの面々から猛抗議を受けそうなことを言いながら、繁は自信なさげに俯く。
「先輩……私、怒っちゃいますよ」
「えっ?」
 顔を上げると、珍しく詩乃がむーっと口をへの字にしている。だが、そんな表情も詩乃の小動物的な愛らしさをいささかも減じさせていない。
「少しは、私を信用してほしいです。私、先輩がどういう趣味をしてても、それで先輩をちょっとでも嫌ったりなんかしません」
 珍しいほどにきっぱりとした口調で、詩乃が言う。
「でも……」
「とにかく、先輩のいちばん萌える格好をしたんですから、おかず、見せてください。そういう約束ですよっ」
「う、うん……」
 詩乃の物言いに気圧されたように、繁はこくりと頷いた。



 エアコンをきかせた部屋の中、椅子に座ってパソコンデスクに向かっている繁の太腿と太腿の間に、詩乃はちょこんと腰掛けた。
「あの……さっきはすいませんでした……」
 後頭部を繁に向けたまま、詩乃が小さな声で言う。
「いや、詩乃ちゃんが謝ることないよ。詩乃ちゃんの言うとおりだったんだし……」
「いえ……そうじゃなくて……私、偉そうなこと言って……でも、本当はただ先輩のおかずを見たいだけだったのかも……」
「…………」
 繁は、しばらく考え込み、そして、ようやく正解を思い付いたとばかりに、背後からそっと詩乃の体を抱き締めた。
「あ……先輩……♡」
 安心したように声を上げ、詩乃がそっと繁の腹に体重をかける。
「詩乃ちゃん……びっくりするかもだけど……」
 そう言って、左腕で詩乃の体を抱いたまま、右手をマウスの上に置く。
 そして繁は、慣れた手付きで、デスクトップにショートカットを作っていないフォルダをエクスプローラーから開いた。
「えと……これ、どんな分類なんですか……?」
 特に統一性のない名称のフォルダがずらりと並んでいるのを見て、詩乃が尋ねる。
「サークル名。同人誌をスキャンしたのを、サークルごとに分けてるから」
「なるほどぉ……」
「えっと、それじゃあ……」
 できるだけ無難なものを……と繁がマウスポインタを画面上にさ迷わせていると、詩乃が細い指でそっとディスプレイ上のあるフォルダを指差した。
「このサークルの名前、可愛くないですか?」
「う……」
 一瞬、繁の動きが止まる。
「……先輩、約束ですよ♡」
 悪戯な口調で、詩乃が言う。
「本当に、びっくりしても知らないからね」
 そんなふうに言って、繁はあるサークルのフォルダを開き、同人誌ごとに分けられているフォルダをさらに開いた。
「んっ……」
 いわゆる“大アイコン”で幾つもの画像が表示されるのを見て、詩乃が小さく生唾を飲む。小さくて詳細は分からないが、しかし、性的な画像であることだけは分かったのだ。
 繁がファイルをダブルクリックすると、ビューワが起動し、ディスプレイいっぱいに画像が表示された。
「ひゃっ……!」
 詩乃が、可愛らしい悲鳴を上げる。
 それは、いたいけな少女に何本もの触手が絡み付き、服を引き裂き、正体不明の白濁液をなすり付けているという画像だった。凝った書体でタイトルが書いてあるところを見ると表紙のようだ。
「――見る?」
「みっ、見ます……!」
「本当は、十八歳未満は見ちゃ駄目なんだよ」
「いっ、今さらです……。それに、女は十六歳で結婚できるのに……それ、変です……」
 詩乃の物言いに繁は小さく苦笑いしながら、マウスをクリックして次の画像を表示する。
 実用性重視の作品なのか、冒頭から、ヒロインの少女は触手に拘束され、そして触手の主らしき人型の異形に言葉で辱められていた。
「ふわ、ふわゎぁ……」
 詩乃が、ディスプレイを見つめながら奇妙な声を上げる。
「――続き、見る?」
「み……見ます……」
 繁が、一定の間隔を置いてクリックを続け、ページを進めていく。
 モニタの奥で、少女が、触手が分泌する媚薬成分の混じった体液を無理やりに飲まされ、強制的に発情させられていく。
 さらに、乳首や淫核などの性感帯を攻められ、卑猥なおねだりをするよう強要されているシーンを見て、詩乃はもじもじと太腿の内側をすり合わせた。
「――まだ、見る?」
「んッ……! ハ、ハイ……」
 とうとう、画面の中で少女が自らを犯すよう懇願し、グロテスクな触手が少女の膣穴に侵入する。
 そして少女は、女性器と肛門と口を触手に犯されながら、この世ならぬ快楽に身悶え始めた。
「ン……ンあ……ン……あぅ……」
 人としての尊厳を全て奪われるほどに犯し抜かれた少女が、快楽の奴隷となることを触手とその主に誓ったところで、何の救いもなくその話は終わった。
「……えっと、こんなんばっかだよ?」
「は……はい……えっと……他のを、見せてください……」
 詩乃は、どこか夢見るような口調でそう言った。



「あうぅ……こ、これもひどいぃ……」
 肥え太った中年男に徹底的に犯され、精液まみれになりながら半ば気を失った状態でアクメの余韻に浸る裸ランドセル姿の少女の絵を見ながら、詩乃はブルマに包まれた尻をもじつかせる。
「だから言ったのに……。このサークルは、こういう描写に定評があるんだから」
「うううぅぅ……」
「言っておくけど、そろそろ終わりにしないと……その……」
 繁が、言葉を探すように視線を宙にさ迷わせる。
「えっと……僕、本当に我慢できなくなるよ?」
 そう言いながら、繁は、ズボンにできあがったテントを、詩乃のヒップに押し付けた。
「我慢、って……?」
 詩乃が、体をねじるようにして、繁の方を向く。
 その大きな瞳は眼鏡の奥で潤み、顔は耳まで赤くなっていた。
「だから……詩乃ちゃんが、そういうひどい同人誌を見てその気じゃなくなったとしても――」
「私――その気じゃないみたいに、見えます?」
「……ううん、ぜんぜん見えない」
 そう言って、繁は詩乃の頬に手を当て、半開きの唇にチュ……と口付けた。例によって、眼鏡と眼鏡がカツンと当たる。
「……すごい、興奮してるように見えるよ」
「す、するに決まってます……。こんな……こんな、エッチ過ぎるの見ちゃったら……」
「興奮して――オマンコ、グチョ濡れになっちゃった?」
「あうッ……♡」
 詩乃が、ビクンとその華奢な体をおののかせる。
「も……もしかして……先輩って、その……そういう、エッチなことを言いたい人、ですか?」
「うん、エッチなこと言いたい人です」
 詩乃の奇妙な言い回しを真似してから、繁がくすりと笑う。
「詩乃ちゃんは、言われると興奮しちゃう人?」
「あの……たぶん、そう、です……。えへ……興奮しちゃう人、です……♡」
 ぺろりと、詩乃が小さく舌を出す。
「ちょっとそんな気がしてたんだよね。言葉責めのシーンを読んでる時、詩乃ちゃん、すっごくもじもじしてたし」
「あうぅ……い、意地悪ぅ……」
「うん、すごく意地悪な気分になっちゃってるよ。詩乃ちゃんが、あんまり可愛くて……いやらしいから」
 繁が詩乃の太腿をその大きな手で撫でさする。
「い、いやらしい、ですか……? 私……は、はあぁン……」
 そう言いながら、詩乃は繁の意図を察したようにおずおずと脚を片方ずつ上げた。
 そして、はしたなく股を広げ、繁の腰を跨ぐような姿勢になる。
「うん……だってここが……ブルマの中のオマンコが、すごく熱くなってるもん」
 繁が、前に回した手で、布地の上から詩乃の秘部をまさぐる。
「ンく、あうッ……せ、先輩だって、いやらしいです……こんな……こんなの、私に穿かせるなんて……ふぁ、あふぅ……」
「あ……嫌だったかな……?」
「くすっ……♡ 嫌じゃないです……それに、先輩に頼まれたら、私たぶん、どんな服だって着ちゃいます……」
 繁は、ほっとしたような顔になり――ブルマの股間部分に付いている、本来ならあるはずのないファスナーをゆっくりと下ろしていった。繁がネット通販で購入したのは、完全にプレイ用のそれだったのである。
 ブルマの開口部から、ほとんどヘアの無い、幼い外観の恥丘が現れる。詩乃は、ブルマの下に何も身に着けていなかったのだ。
「濡れちゃってるよ……詩乃ちゃんの、スケベなオマンコ」
 繁が、すでに愛蜜に潤んでいる詩乃のクレヴァスに指先を浅く埋める。
「ンああっ……だって……だって……あ、うくぅ……」
「エッチなマンガをいっぱい見て、僕とセックスしたくなっちゃたんだ……?」
「はあぁ……っ♡ そう、ですっ……せ、先輩と……先輩と……したくなっちゃって……んっ、あううン……♡」
「僕もそうだよ……。いやらしい同人誌を読んで一人でオナニーしながら、詩乃ちゃんにも同じことしたいなあ、なんていつも考えちゃうんだ……」
 繁が、右手の指をずぶずぶと詩乃の膣口に潜らせながら、言う。
 そして、その左手は、体操服の上から詩乃の控え目な胸をまさぐっていた。
「はぁ、はぁ、あうっ、うううン……あっ、き、気持ちいいです……ンああっ……」
 ショーツ同様にブラジャーも身に着けていない詩乃が、その体をくねらせる。
「詩乃ちゃん……乳首が勃起しちゃってるよ……」
 繁が、わざとあからさまな言葉で指摘する。
「だってっ、だってっ……あうッ、あああン……あッ、あッ、あううン、ダメぇ……♡」
「本当にダメ? ダメならやめちゃおっか?」
 服の上から詩乃の乳首を甘く引っ掻くように刺激しながら、繁が言う。その台詞は、質問や確認ではなく、詩乃を言葉で責めることを目的としたものだった。
「あううッ、ダメじゃない……です……。もっと、もっと詩乃の乳首を……おっぱいを、いじって……いじめてください……♡」
「うん……」
 繁が、服の裾から手を差し込み、詩乃の胸を左手で直接愛撫する。
 そして、その右手の太い指は、愛液にまみれた詩乃の秘唇をクチクチと音がするほどに繰り返しなぞり上げていた。
「ンああっ、あひいぃン……♡ はァ、はァ、はァ、あううッ、先輩っ……もう、もう私……ふあああン……♡」
 詩乃の声が、ますます甘みと湿り気を帯びていく。
「詩乃ちゃん、体ごと、こっち向いて」
 眼鏡を外してパソコンデスクの上に置きながら、繁が言う。
「ハ、ハイ……」
 素直に返事をして、詩乃が、体を半回転させ、その両膝で繁の腰を挟むような格好になる。
 繁は、向かい合わせになった詩乃の眼鏡を丁寧に外した後、その華奢な体を両腕でギュッと抱き締めた。
「ンあああっ……先輩……好き、好きっ……♡ ンっ、むちゅっ……♡」
 詩乃が、繁の肥満した体に腕を回して抱擁を返しながら、自分から繁の唇に唇を押し付ける。
 キスを続けながら、繁は自らの肉棒を剥き出しにした。その鈴口から溢れた先汁で、亀頭全体がすっかり濡れてしまっている。
 繁が、鼻息を荒くしながら、ブルマに包まれた詩乃の丸いヒップを抱え上げ、勃起の先端を秘唇に押し当てる。
「むぐぐぐぐぐぐぐっ……♡」
 ずぷぷぷぷ……と膣内に繁の肉棒が入ってくるのを感じながら、詩乃は重なった唇の間から声を漏らした。
 暖かく柔らかな膣肉に肉棒が包み込まれていく快感に、繁が情けなく顔を歪める。
「ふぐうう……ッ♡」
 膣奥を張り詰めた亀頭に押し上げられ、詩乃は軽く達してしまった。
 そして、絶頂によりキュンキュンと激しく収縮する膣肉に幹胴を搾られ――繁はそのまま詩乃の体内にビュッ、ビュッ、とザーメンを放ってしまう。
「ンぷっ、ぷあああ……ッ♡ あッ、ああッ、熱ううぅぅ……い♡」
 ヒクッ、ヒクッ、と尻を痙攣させながら、詩乃がうっとりとした声を漏らす。
「はあ、はあ、はあ、はあ……ご、ごめん……興奮しすぎて、もう出しちゃった……」
 繁が、面目なさげに言う。
「はぁ、はぁ、はぁ……私も……私もすぐイっちゃいました……んふふっ……♡」
 チュッ、チュッ、と詩乃が繁の顔にキスの雨を降らせる。
「ああぁ……詩乃ちゃん……詩乃ちゃんのここが……マンコが、すっごいウネウネ動いてるよ……」
 そう言って、繁も詩乃の唇や頬、額、瞼、そして首筋にキスをする。
 そうしているうちに、繁の肉棒は、詩乃の膣壺の中でほとんど萎える間もなく力を取り戻していった。
「あふうぅ……先輩のが、中で膨らんでるぅ……♡」
「僕の何が、詩乃ちゃんのどこで膨らんでるの?」
 耳に熱い息を吹き込むように、繁が言う。
「ンんっ、もうっ、先輩のエッチ……♡」
 近眼の詩乃が、繁の顔を至近距離から甘く睨み、再び口を開く。
「え、えっと……先輩のオチンチン……ザーメンでぐちょぐちょになってる詩乃のオマンコの中で……もっと気持ちよくなりたいよーって、膨らんでます……♡」
 そう言い終えてから、詩乃がカーッと顔を赤くする。
「あううっ……わ、私、すごいこと言っちゃった……」
「いいよ、詩乃ちゃん……もっともっとエッチなこと言ってみてよ……」
「あぅン、ううぅン……ふぅ、ふぅ、先輩の、えっと……オチンポ、動かしてください……♡ オチンポいっぱい動かして、詩乃のオマンコ、気持ちよくしてください……♡ うン、うふっ、先輩のオチンポも、オマンコでいっぱい気持ちよくしますから……♡」
「うううっ、し、詩乃ちゃんっ……!」
 繁が、詩乃のヒップを上下に動かし、肉棒をピストンさせ始める。
「ンああっ、あううっ、うくうぅ、あひ、あひン、すごいぃ、先輩の、すごいですぅ、ああぁン♡」
「ふう、ふう、僕の何がすごいの?」
「おっ、オチンポっ、オチンポですうっ♡ あひっ、ひんひんっ♡ 先輩のオチンポで、詩乃のオマンコ、すっごいきもちよくなってるぅ♡ はひっ、くひいいいいぃ♡」
 繁の体にしがみつきながら、詩乃が淫らな言葉を言い募る。
「はあ、はあ、ううう、こ、興奮するっ……! 詩乃ちゃんがあんまりエッチなことばかり言うから、僕のチンポ、すっごい興奮しちゃってるよ……!」
 詩乃の膣奥を突き上げるようにしながら、繁が上ずった声で言う。
「わっ、分かりますぅ……先輩のオチンポ、すごく硬くなっててぇ……っ♡ はひっ、ひいいっ、ンひいいい! あううっ、あうっ、あうっ、ああああっ、ああぁーッ!」
 高まる快感に声を上げながら、詩乃が無意識のうちにその膣壺を締め付ける。
「うぐううぅぅッ……!」
 一度出していなければそのまま射精していたであろう刺激に、繁が動物じみた唸り声を漏らした。
「ふうっ、ふうっ、ふうっ、し、詩乃ちゃん、立つよ……!」
「えっ……? ひゃああああン!」
 繁が椅子から立ち上がり、詩乃は悲鳴のような声を上げて繁にしがみつく。
「あっ、あうううぅぅ……うぐっ、んひいぃぃぃ……♡」
 詩乃自身の体重により繁の男根がより深く肉壺に入り込み、その先端が膣奥に食い込む。
 繁は、足を少し広げてから、ゆっさゆっさと詩乃の小柄な体を揺さぶり始めた。
「ひぐぐぐぐっ、あぐううううっ♡ すごいィ、すご、すご過ぎるううう♡ せっ、先輩のっ……先輩のオチンポっ、い、い、いちばん奥にっ、オマンコのいちばん奥に、グイグイってぇ……あっひ、はひいいン!」
 詩乃が、この世に繁以外に頼る相手がいないかのように、彼の首に回した腕に力を込める。
 繁が、汗だくになりながら、詩乃の膣内を突き上げるようにペニスを繰り出し続ける。
「あへっ、はへ、はへえっ♡ おッ、おおッ、おおぉン♡ おま、オマンコ、オマンコ感じるうぅ♡ はひ、はひ、オマンコ感じちゃうのぉ♡ んひっ、んひいっ、んっひいいい♡」
 嬌声を上げ続ける詩乃の体を、繁がさらに激しく上下させる。
「あうううううッ♡ こんなっ、こんな格好でっ! あああン♡ 本当にこんな格好でしちゃうなんてぇ! あうッ、あッ、あううン、あひいいぃン♡」
「ふうっ、ふうっ、さっき見た同人誌にも、こうやってしてるの、けっこうあったでしょ……!」
「あッ、あッ、あれはぁ、お、お話だからあっ……! あうン、あああン♡ 本当にこんなふうにできるなんて、お、思わなかったんですうッ! ひいいいいいン♡」
「うぐっ……か、可愛いなあ、詩乃ちゃんてばっ……!」
 繁が、肉棒をひときわ膨らませながら、スパートをかける。
「んひいぃッ♡ んひいいぃぃッ♡ ひああああ、ダメっ、ダメえっ! いっ、いっちゃうっ! いっちゃうううぅぅぅッ!」
「はぁ、はぁ、はぁ、僕も、僕もいくよ、詩乃ちゃんっ! ううっ、ううううう、うぐうううう!」
 詩乃の膣穴に勢いよく肉竿が出入りし、細かく泡立った二人の体液が結合部からダラダラと床に垂れ落ちる。
「あぁーッ♡ ひああああああぁ♡ いっ、いくっ、いく、いくぅ! いくうううううううううううううううううううううううううぅぅぅぅーッ!」
「しっ、詩乃ちゃんっ……!」
 詩乃が絶頂に達し、それを追いかけるように繁も激しい勢いで射精する。
「うあああぁぁ……あっく、うくううぅ……♡ いくっ、いくっ、ひうぅ……♡ あっ、あああっ、あうぅ……い、い、いくううぅぅ……♡」
 繁の体にしがみついたまま、ビクッ、ビクッと詩乃が全身を痙攣させる。
 そんな詩乃の膣内に幾度も繰り返しザーメンを迸らせながら、繁はカクカクと膝を笑わせてしまう。
「ンひっ、ンひいぃぃぃ……♡ まだ……まだ出てるぅ……っ♡ あっ、あうっ、ンあぁ……いく……いく……いくうぅ……ン♡」
 詩乃の肉壺が、繁の肉幹からさらにザーメンを搾り取ろうと淫靡に蠢く。
「あ、あううっ……うああぁぁ……」
 情けない声を漏らしながら、繁はとうとうドスンとベッドに尻餅をついてしまった。
「ひゃぐうッ♡」
 その衝撃により、亀頭で膣奥を激しく突き上げられ、詩乃が首を仰け反らせて声を上げる。
「あぐッ、あッ、あうッ、あひ……ッ♡ はひ、はひッ、はひィ……♡」
 まるで酸欠の金魚のように、詩乃はぱくぱくと口を開閉させる。」
「ご、ご、ごめん、詩乃ちゃん……立ってられなくてっ……」
 繁が、さすがに慌てた口調で謝る。
「はッ、はふッ、あふ……はッ、はッ、はひ……はぁ、はぁ、はああぁぁぁ…………ん、もうっ……♡」
 ようやく呼吸を整えた詩乃が、繁の状態をベッドに押し倒そうとする。
 繁は逆らわずそのまま仰向けになり、まだ下半身で繋がったままの詩乃がその腰に跨る格好になる。
「今の……冗談じゃなくて、目から火花が散っちゃいましたよ?」
「ごめん……」
「……んふっ♡ 気持ちよくて、ですけど……でも、ビックリしました」
「ごめん……」
 神妙に謝り続ける繁にくすくすと笑いながら、詩乃が繁の体の上にうつ伏せになる。
「先輩……反省してるなら、チューしてくださいっ♡」
 普段からは考えられないような甘えた口調で言ってから、詩乃が唇を突き出す。
「うん……」
 身長差があるため、繁は、上半身を半分起こすような格好になって、詩乃と口付けした。
「んっ……んちゅっ、んむ……ん、んっ、んちゅ……♡」
 繁の舌に舌をからめながら、詩乃がくねくねと腰を動かす。
「んちゅ、ちゅむむ、んちゅ……チュッ、チュッ、チュッ……ちゅぶ、ちゅばっ、むちゅ、ぶちゅぅ……っ♡」
 二人は、初々しいついばむようなキスの直後に、互いの舌や唇を貪るような口付けを交わす。
「んちゅぅぅぅぅ……ぷはっ♡」
 ようやく唇を離した詩乃が、繁の顔を熱っぽい瞳で見つめる。
「先輩……あ、あの……もう一つお願い、いいですか……?」
「何……?」
「あの……あのッ……え、えっと……お、お、お尻……叩いてください……♡ ああっ、言っちゃった……!」
「い……いいの? そんなこと……」
「してほしいんです……! してほしいんです……! えっとっ、えっとっ……う、後ろからしてもらってる時に、先輩の腰がお尻に当たると……す、すごく、気持ちよくて……それで、私ぃ……」
 詩乃の告白に、繁は無意識のうちに息を荒くしてしまう。
「わ、分かったよ……するよ……! でも、痛くて我慢できなかったら言うんだよ……」
 上ずった声で言ってから、繁はグビリと喉を鳴らす。
 そして――待ちきれないようにもじもじと動いている尻を、やや遠慮がちに平手打ちする。
「あうッ……♡ はァ、はァ……も、もっと、強くぅ……」
「い、いいんだね……?」
「お、お、お願いします……ああああン!」
 ブルマに包まれたヒップをやや強く叩かれ、詩乃が歓喜の声を上げる。
「ど、どう?」
「あああ……も、もっと……もっとぶってください……♡ お尻、もっとぶってぇ……♡」
「はァ、はァ、はァ、はァ……うううううぅぅぅッ……!」
 罪悪感にまみれた興奮に妙な声を上げてしまいながら、繁は繰り返し詩乃の尻をスパンキングする。
「あうッ♡ あッ♡ あああッ♡ きゃうううン♡ はひ、はひ、はひ、あああ、ンひいぃぃぃ……ッ♡」
「気持ちいいの? 気持ちいいの? 詩乃ちゃん……」
「いいぃ……気持ちいいですぅ……♡ あうッ、うくうッ♡ あッ、あッ、ごめんなさい、先輩……こんな変態なこと頼んでっ……あうッ♡ あああン♡」
 繁の大きな手に叩かれるたびに、詩乃の形のいい尻がビクッとおののき、膣壺が肉幹をキューッと締め付ける。
 その快楽に駆り立てられるように、繁は詩乃のヒップを叩き続けた。
「あううッ♡ うああッ♡ あううン♡ ひああッ♡ ンああッ♡ あううッ♡ あひいィ♡」
 ブルマからはみ出ている太腿の付け根を真っ赤に染めた詩乃が、繰り返し快楽の悲鳴を上げる。
 繁は、じんじんと熱を帯びて疼く詩乃の尻肉を鷲掴みにして、激しく肉棒を突き上げた。
「ひゃひいいいいいいいいいッ♡」
 詩乃が奇妙な悲鳴を上げて、両手両足で繁の肥満した体に上からしがみつく。
 繁は、その大きな両手の中に収めた詩乃のヒップを揺すりながら、自らも下から腰を使った。
「ンああああああッ♡ あぁーッ♡ ああぁーッ♡ あひッあひッあひッあひッあひッ♡ イっちゃうッ♡ イっちゃうッ♡ イっちゃうッ♡ イっちゃうぅぅッ♡」
「一緒に……一緒にイこう、詩乃ちゃん……っ! うっ、うううっ、うぐ、うぐぐぐぐぐぐ……!」
 呻き声を上げながら、繁がピストンをさらに激しくする。
「ンひいぃーッ♡ ンひいいぃぃーッ♡ ひあッ、ひああッ、先輩とッ♡ 先輩といっしょッ♡ あッ、あああああああッ、あああッ、あひいいぃぃぃぃぃぃーッ♡」
 詩乃の肉壺が、まるで射精をねだるように繁のシャフトを強烈に搾り上げる。
「あッ、あッ、で、出るッ!」
 そう声を漏らし、繁は詩乃の膣内に盛大に射精する。
「ひぐうううううううううううう♡ イクッ♡ イクッ♡ イクッ♡ イクッ♡ ンああああああ、イックうううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーッ!」
 高い声で絶頂を告げる詩乃の体を、繁が抱き締める。
「ンああぁーッ♡ あぁーッ♡ あぁーッ♡ あううううううううッ♡ すごいッ♡ すごいいいいいッ♡ はッ、はひッ、ひぐッ、かはッ♡ ひ、ひ、ひッ、ひぐッ、あうううううぅぅぅぅぅッ♡」
 繁の肉棒が何度も何度も脈動し、詩乃の膣壺に新たなザーメンをビューッ! ビューッ! と注ぎ込む。
 詩乃が、繁の腰を太腿できつく挟みながら、ビクビクと全身を痙攣させる。
「ンあああぁぁぁ……うそ……うそぉ……あッ♡ あッ♡ わ、私……まだイってるッ……♡ あうッ、うううぅぅぅ……まだイっちゃってるぅ……♡ ンひッ、はひ、はひ、ひいいぃぃぃ……ン♡」
 膣内に収まり切らなかった精液が結合部から漏れ、ブビッ、ブビッ、と卑猥な音が響く。
「はひぃぃ……はひぃぃ……はひぃぃ……はひぃぃ……♡」
 叫び過ぎたせいか、ややかすれた声でうっとりと喘ぎながら、詩乃がぐったりとその体を弛緩させる。
 繁の肉棒が、ぬるりと詩乃の膣口から抜け、溢れ出た二人分の体液が、シーツに卑猥な染みを広げていった。



「お尻、痛くない? 詩乃ちゃん」
 しばらくして、まだ体を重ねたまま、繁が尋ねる。
「あ、えと、その……大丈夫です……」
「ホントに?」
 繁に重ねて訊かれ、詩乃は申し訳なさげに目を逸らす。
「すいません……その……ちょっとだけ、まだ痛いです。ほんのちょっとだけですけど……」
「ごめんね。僕が夢中になり過ぎちゃって……」
「そんな……先輩が謝らないでください……。私が、その……お願いしたことですから……」
「でも、ごめんね」
 そう言いながら、繁が詩乃の体を柔らかく抱き締める。
「あのさ、僕、できるだけ後に引かないような叩き方とか、勉強するから……」
「先輩……」
「だからさ、詩乃ちゃんが僕にどんなことしてほしいか、また、いろいろ教えてね。前もって勉強できるようにさ」
「え、でも……」
「詩乃ちゃんだって、今日、僕のオカズ見て勉強したでしょ」
「あうぅ……そ、その……先輩の言うことは、もっともかもしれないですけど……」
 詩乃が、頬を赤染めながら、蚊の鳴くような声で続ける。
「でも……恥ずかしいです……」
「――僕は、そうやって恥ずかしがってる詩乃ちゃんが好き、かな。だから、どんどん恥ずかしがってほしいなあ」
「もうっ、先輩ったら……♡」
 詩乃は、頬を膨らませることで怒ったふりをしようとして失敗し――そのまま、くすっと控え目に笑った。

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