「あ〜、肩凝りとれない〜」
風呂上がりなのだろう。伸びかけショートカットの髪を濡らしたままのサツキ姉が、オレンジ色のタンクトップにジーンズ地のホットパンツという姿で、リビングに入ってくる。
「タケ、肩揉んで」
「今は空耳アワー視てるんで忙しい」
「揉んでって」
サツキ姉が、ソファーに座ってテレビ視聴中の俺の目の前で、床に尻をついてどすんと座る。
心の中で“どすん”という擬音を使ったと知ったら、サツキ姉は俺のことをしばくだろう。しかし、ホットパンツをぱつぱつにしているボリューム豊かな尻がカーペットに着地する様を描写するには、やはり、この表現が相応しい。
ぱつぱつと言えば、タンクトップの方も胸の辺りがぱつぱつだ。と言うか、先端の突起の位置まで丸分かりである。無防備にもほどがある。
「ほらぁ、早くお姉様の肩を揉みなさい」
「へいへい」
俺は、ソファーに寄りかかろうとするサツキ姉のために脚を開いて場所を作り、その肩に手をかけた。薄く脂肪に包まれたサツキ姉の肩は、確かに、堅く凝っている。
「おっぱい大きいとすぐ肩が凝るんだよねぇ〜」
そのぼやきのとおり、サツキ姉の胸はでかい。タンクトップの胸元からは、双丘が形作る谷間がしっかりと見えている。目の毒とはこういうことを言うんだろう。
俺は、努めて無言で、サツキ姉の肩を揉み始めた。
「んあぁ〜、もっと、もっと強くぅ〜」
「夜中にいかがわしい声出すなって」
「あんたがやましい気持ちでいるからそう聞こえるんでしょぉ……。あっ、あっ、そ、そこぉ〜、気持ちいいぃ〜。効くぅ〜」
色気があるやらないやら分からない声を上げながら、サツキ姉が首を後ろに反らす。
吊り気味の目を細めている様は、柔らかな髪質のショートヘアと相俟って、まるで、夢見心地の猫のようだ。
と、その時、大きく後退したサツキ姉の頭が、俺の股間に接触した。
さりげなく腰を引こうとした俺のズボンの布地を、そうはさせじとサツキ姉が掴む。
「ちょ、サツキ姉」
「んふふぅ、ちんこ枕〜」
弱冠二十歳の女子大生としてはいかがなものかというような下品な言葉を、サツキ姉が口にする。
その上、あろうことか、サツキ姉は、その後頭部をグリグリと俺のその部分に押し付け始めた。
「えへへ、このちんこ枕、ごりごりするぅ」
すでにイチモツが勃起しかかっていることを指摘され、俺は、カッと自分の頭に血が昇るのを感じた。
「あのなあ、あんまり悪ふざけすると、肩じゃなくて乳揉むぞ」
「揉んでみればぁ」
俺の顔を逆さまに見上げながら、挑発的な口調で、サツキ姉が言う。
「アヤメ姉さんが目ぇ覚ましたり、ナズナ姉さんが帰ってくるかもしれないけど、それでいいならどーぞ。タケの根性見せてみてよ」
「…………」
俺は、サツキ姉に聞かれないように、こっそり深呼吸をした。
そして、ぐっと上体を前に倒し、腕を伸ばしてサツキ姉の胸を鷲掴みにする。
「キャッ!」
思いがけず可愛らしい声を出し、サツキ姉が体を緊張させる。
構わず、俺は、タンクトップの薄い布越しに、グニグニとサツキ姉の巨乳を捏ね回してやった。
「あうっ、ちょ、ちょっと、タケぇ……あ、あっ、やっ、んぐっ……!」
「…………」
無言で、柔らかく張りのあるサツキ姉の胸を揉みまくる。
クネクネと身をよじりながらも、しかし、サツキ姉は、俺の手から逃れようとはしない。
単純な腕力でならいざ知らず、武道の心得という意味では、小学生のころから合気道をしているサツキ姉に、俺がかなうわけがない。
それでも、サツキ姉が逃げようとしないことに興奮し、俺は、思わず鼻息を荒くしてしまった。
「んっ、ね、ねえ……ホントに、アヤメ姉さん、起きちゃうかも……そ、それに、ナズナ姉さんも……」
抑えた声でそんなことを言い出すサツキ姉の乳首を、服の上から、軽く引っ掻くように刺激してやる。
「ひうっ、あ、あ、駄目ぇ……は、はふ、んあ……あ、やあぁん……」
サツキ姉の乳首が、タンクトップの上からも分かるくらいに、ぷっくりと勃起する。
そして、俺の股間のモノも、ズボンの中で痛いくらいにパンパンになっていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……あ、あんっ……! あ、あふ、んふぅ……あああ……やぁん……だ、駄目、駄目ってばぁ……あああっ、あふぅん……」
もはや、サツキ姉の声は、甘い喘ぎと化してしまっている。
ホットパンツに包まれたでかいヒップがもじもじ動いている様に興奮を新たにし、俺は、さらに大胆にサツキ姉の乳房を揉みしだいた。
「あん、あぁん、あふ……あっ、あっ、あう……んあぁん! あ、あふ、あふぅん……あ、あああ、あああああっ……!」
頬を上気させ、瞳を潤ませながら、サツキ姉が快楽の声を上げる。
「――サツキ姉、こっち向いて」
愛撫を中断してそう言うと、サツキ姉は、とろんとした表情で柔順に従った。
さらには、俺の股間に顔を埋め、くんかくんかと鼻を鳴らして匂いを嗅ぐ。
「スンスン……んあぁ、イカ臭ぁい……クンクン……」
「まだ、風呂入ってないからな……。サツキ姉が口で綺麗にしてよ」
「えぇ〜、そんな、冗談じゃないわよぉ」
唇を尖らせるサツキ姉だが、俺の脚の間から体をどけようとはしない。
俺は、ジッパーを下ろして肉棒を露出させ、それで、ぺちん、とサツキ姉の顔を叩いてやった。
「あぁン、な、何すんのよぉ、きゃっ、あんっ」
ペチペチと、すっかり勃起しているそれで、サツキ姉の頬を往復ビンタする。
サツキ姉は、どこかうっとりとした表情を浮かべながら、されるがままだ。
肉棒の先端から溢れ出ている汁が、サツキ姉の顔に、ナメクジが這った跡のような汚れを付着させる。
「んあ、あはぁ、うっ、うあぁ、す、すごく堅ぁい……スンスン、そ、それに、すっごくチンカス臭くてぇ……んふ、ふぅふぅ、あああ、私、弟にチンポビンタされてるぅ……ハァ、ハァ、ハァ……」
いよいよ欲情しきった顔になったサツキ姉が、だらしなく口を開き、舌を出して、俺のモノを咥え込もうとする。
「駄目。まだお預け」
俺は、そう言って、サツキ姉の鼻を肉棒の先端で押し上げた。
「んああっ、な、何てことすんのよぉ……んう、ぷふぅ……スンスンスン……」
普段はきりっとした顔を、俺のペニスによってまるで子豚のように歪めさせられながら、サツキ姉が、しつこく恥垢の匂いを嗅ぐ。
「いつものあれ、言ってよ。そしたらしゃぶらせてあげるからさ」
「んああ、な、何よぉ、偉そうにひてぇ……スンスン、んあ、えあぁ〜」
至近距離で嗅ぐ俺のチンポの匂いに興奮を新たにしたのか、サツキ姉が、懸命に舌を伸ばして竿の裏側を舐めようとする。だが、さすがに、舌先すら届かない。
「あ、あああ、な、舐めたいぃ……んふ、ぷふぅ……ハッ、ハッ、こ、この、くっさいチンポ舐めたいのぉ……はふ、んふぅ……」
「だったら、ホラ――」
「ハァ、ハァ、あ、あたひ、伊勢里サツキはぁ、んぐ、お、弟の……セ、セ……セックス奴隷ですぅ……!」
俺の催促の言葉が終わる前に、サツキ姉は、我慢の限界を迎えた。
「んふぅ、お、弟を、逆れいぷしようとしてぇ、んく、よ、予想以上のデカチンポに負けて、か、返り討ちで奴隷にさせられたダメ姉にぃ、オ、オチンポ汁、恵んでくらひゃいぃ……ぷふぅ、ふぅふぅ」
ブタ鼻にさせられたままの顔で、サツキ姉が言い放つ。
俺は、ペニスの角度を下にずらし、先端をサツキ姉の口元に突き付けた。
「あむっ、ん、んむ、んぷ、はぷぷっ!」
サツキ姉が、俺の肉棒に文字どおりむしゃぶりつく。
そして、サツキ姉は、口の中でウネウネと舌を動かしながら、チュパチュパと音をさせてペニスを吸いたてた。
股間が――いや、下半身全体が甘くとろけてしまいそうなほどに、気持ちいい。
俺がどんな表情を浮かべてしまっているのかは分からないが、サツキ姉は、こちらの顔を上目遣いで窺いながら、フェラを続けた。
血管の浮いた肉竿の表面を、サツキ姉のピンク色の唇が、ヌルヌルと滑る。
ペニスが唾液によっていやらしく濡れていく様と、着実に高まっていく快感に、俺は、サツキ姉の口の中に先汁を溢れさせてしまった。
「んちゅちゅっ、ちゅぶ、ちゅば、んじゅっ……ん、んく、んくっ……はふ……ガマン汁、おいひいぃ……ちゅばちゅばちゅば、んちゅ、じゅるるっ……」
サツキ姉が、口の中に溜まった液体を、音をたてて啜り上げる。
俺は、サツキ姉の頭に手を置き、さらに大きく前後に動くよう誘導した。
「うぐぐっ、んぐ、ふぐぅ……ふぅ、ふぅ、ふぅ……うぐぐっ! んっ、んぐっ、うぐぅ……んふ、んふぅ、ふぅふぅ……ふぐっ!」
喉奥にまで亀頭が届き、かなり苦しいはずなのに、サツキ姉は抵抗しようとしない。
目尻に薄く涙を浮かべながらなおも口による愛撫を続けるサツキ姉に、胸の奥が熱くなってくる。
「あぁ……サツキ姉……」
思わず、そう声に出しかけたとき――いきなり背後のドアが開いた。
「あれぇ〜、タケくん、まだ起きてるのぉ〜?」
半分寝ぼけた感じの声に、俺は、ぎくしゃくと首を後ろに向けた。
「――あ、ああ、アヤメ姉。どうしたの?」
「喉かわいちゃって……それより、タケくん、夜更かしはメッ、だよぉ」
胸下まで伸びた、綺麗にウェーブのかかった黒髪に、大きなレンズのメガネをかけた垂れ気味の目、という、サツキ姉とはまるで似ていないアヤメ姉が、ぽてぽてとキッチンの方に向かう。まあ、似ているのは胸がでかいとこくらいかな……。これはうちの家系の遺伝かも。
って、そんなことより……あの角度からなら、サツキ姉の姿は見えないと思うけど、もしこちらに来ちゃったら……。
サツキ姉は、物音をたてまいという配慮からか、俺のモノを根本まで咥えたまま、凍り付いたように動かないでいる。
「……タケくん、サッちゃんは?」
冷蔵庫の中の麦茶を飲み終えたアヤメ姉が、そう訊いてくる。
「さ、さあ、知らないけど」
「そう……ほわぁ〜あ、それじゃあ、私、寝るねぇ……って、あ、あああっ! タケくんエッチっ!」
「はひっ!?」
俺は、座ったまま――しかもチンコを咥えられたまま――その場で飛び上がりそうになる。
「テ、テレビテレビっ! 女の人のお尻が映ってるっ!」
「あ、ああ、はいはいはい、今消すから」
俺は、幸いにも手元に置きっぱになっていたリモコンで、パンツ一丁の女性のヒップが揺れ動く様を映しているテレビのスイッチを消した。
「ん、もうっ! ああいうやらしい番組はメッ、なんだからぁ〜」
「あ、ああ、うん」
「うん、分かればよろしい……なんちゃってぇ。それじゃあ、おやすみなさぁ〜い」
普段の暢気そうな口調に戻ってそう言い残し、アヤメ姉がその場を後にする。
しばらく様子を窺った後、俺と、そしてペニスから口を離したサツキ姉が、ほぼ同時に安堵の溜息をつく。
「あ〜、ヤバかったぁ……それにしても、タケ、いい根性してるわよね」
「な、何が?」
「だって、あんな状況なのに、ここをおっ勃たてたままなんだもん」
そう言って、サツキ姉は、ギュッ、と俺のモノを握り締めた。
新たな血液がそこに集中したことにより、肉棒が、サツキ姉の手の中でさらに膨らむ。
「あぁん、すっごい……ん、んくっ……ねぇ、タケ……その……あたし、もう、欲しくなっちゃったんだけど……」
「サツキ姉こそいい根性だよ。さっき、アヤメ姉に見つかりそうになったばっかりだってのに」
「んふっ……でも、それ、タケのせいだよ。タケのチンポが、あたしのこと、こんなにエロエロに調教しちゃったんだもん」
そう言いながら、サツキ姉が、ソファーに座ったままの俺に半身を覆いかぶせるようにして、顔を近付けてくる。
ちょっと前までは、サツキ姉が、こんなに色っぽい表情を浮かべることができるなんて、思いもしなかった。
俺、サツキ姉のこと、何も知らなかったんだな……と思いながら、唇を重ねる。
「んっ……んちゅっ、ちゅぶ、ちゅぷ……んんん、んちゅ、ちゅっ、ちゅばっ……」
舌と舌を絡め合いながらキスを交わしている間も、サツキ姉は、俺の肉棒を右手で握り、シコシコと扱いていた。
「ぷはっ……えへへへへぇ」
「何だよ」
「間接チンポキス」
悪戯っぽい顔で笑いながら、サツキ姉が言う。
「だから何だってんだよ」
俺は、そう言って、確かにちょっとだけ俺のチンポの匂いのする唇に、もう一度、唇を押し付けた。
「んむっ、ん、んちゅ、ちゅぶっ、ちゅぱ……んふ、んふぅ、んちゅ、んちゅ、ちゅっ、ちゅぶ、ちゅぱっ……」
俺の唇を味わうようにキスしながら、サツキ姉が、ホットパンツとショーツを脱ぎ捨てる。
「はふ……ねぇ、いいでしょ……もう、ガマンの限界……」
そう言って、サツキ姉が、ソファーに上がり、俺の腰を膝で跨ぐ。
すでにヌルヌルになっているサツキ姉のクレヴァスが、反り返った俺の肉棒の腹のところに、触れた。
「はぁ、はぁ、ねぇ、タケぇ……ちょうだい……あんたのチンポ、あたしのオマンコにズブッて入れてぇ……ふぅふぅ、ズボズボしてよぉ……」
俺の耳元に口を寄せ、息を吹きかけながら、サツキ姉がねっとりとした声でねだる。
これだけ欲情してるのに、自分から入れようとしないのは、奴隷であるサツキ姉への、俺の躾の賜物――なのかどうかは、ちょっと自信ない。むしろ、サツキ姉の潜在的なMっ気によるもののような気もする。
「ねえってばぁ……んふ、んふぅ、入れてくれたら、いっぱい気持ちよくしてあげるから……マンコで、チンポ、シコシコ扱いてあげるからぁ……ね?」
「んく……ま、全く、スケベな姉ちゃんだな」
俺は、そう言って、サツキ姉の引き締まったヒップを両手で引き寄せた。
サツキ姉が腰の角度を調節し――ペニスが、いともたやすくクレヴァスに熱く火照った飲み込まれていく。
「ンああああああっ……! ああ、おっきい、おっきいぃ……ふぅふぅ、んはぁ、タ、タケのチンポ、すっごい……! はふぅううう……!」
「はぁ、はぁ……大きいって、誰と比べてだよ……」
俺は、口元をだらしなく緩めたサツキ姉の尻を抱え直し、肉棒を大きく突き上げた。
「ひゃんっ! あっ、あっ、あはぁ、すごぉ……こ、こんな奥までぇ……」
「今までの彼氏は届いてなかったってこと?」
「んふぅ、そ、そうっ……! んく、今までの男、タケのより全然ちっちゃくてぇ……あっ、ああん、んふ、んふぅ……!」
「ったく、サツキ姉はスケベだよな……!」
俺は、サツキ姉の膣奥に亀頭を叩きつけるように腰を使った。
「あうっ、あああん! はぁ、はぁ、タ、タケ、怒ってる? あたしがバージン上げられなかったから、怒ってるの?」
「えっ? い、いや、そういうわけじゃ」
「ごめんね、タケぇ……逆レイプしようとした時、処女じゃなくてごめん……でも、でも、その分、これからいっぱい尽くすから……」
意外なほど真剣な口調で言いながら、サツキ姉が、腰をクネクネと動かしだした。
「あっ、ああっ、あく……んっ、んふぅ……あああン、チンポ、デカチンポすっごいぃ……んあっ、あっ、あふぅ……」
色っぽい喘ぎの合間に、サツキ姉が、卑猥な言葉を口にする。
「はぁ、はぁ、あああっ、も、もう、私のマンコ……ん、んふぅ、あんたのチンポの形になっちゃったんだからぁ……あううっ、あひぃん……」
猥語をさらに重ね、ヒップをいやらしく動かしながら――サツキ姉は、すがるような瞳で、俺の顔を至近距離から覗き込んだ。
「あたしっ、あたしぃ……ホ、ホント、ホントに……んっ、んくっ、ホントに、あんたのチンポ奴隷にされちゃったんだからねっ……! んちゅっ!」
サツキ姉の唇が、まるで噛み付くみたいに俺の口を塞ぐ。
その直前――ピントがボケるほどに近付いたサツキ姉の、眉をハの字にした表情に、俺は、肉棒をさらに膨張させてしまった。
「んうっ、ん、んぐ、んむむ、ちゅぶ、ちゅぶっ、ちゅぱ……んはっ、んちゅ、んちゅ、ちゅむむ、んちゅっ……ぷはあっ、んちゅううううっ」
貪るようなキスの合間に息をつきつつ、サツキ姉が、なおも腰を使う。
その、見ているだけで鼻血を吹きそうになるほど淫らな腰の動きすらもどかしく思え、俺は、下からペニスを突き上げ始めた。
「んむっ、ん、んぐ、んあ、んはぁっ! あん、あはん、んはぁ! あっ、あっ、あっ、あっ、あは、す、すご、すごぉ! んはあ、チ、チンポすごいのぉ!」
俺の腰の上で尻をバウンドさせながら、サツキ姉がしなやかに体をのけぞらせ、声を上げる。
「んあっ、あ、あはっ、んはああっ! と、届いてるぅ! 子宮にぃ! んひ、んひぃ、子宮に来ちゃってるのぉ! んあああああ! あ、あああ、あは、んはああっ!」
俺専用にあつらえたようにぴったりと重なっていた膣壷が、キュウキュウと肉竿を締め付けてくる。
鮮烈な快感に息を荒くしながら、俺は、サツキ姉のヒップに指を食い込ませ、さらに腰を使った。
「あ、あふ、あふぅ、んううっ、響く、響くぅ! ううん、うん、うふ、うふぅ! うあ、あああ、あは、子宮に響いてるぅ! うっ、うあっ、あっ、あっ、ああああああああッ!」
口元から涎まで垂らしながら、サツキ姉が声を上げて悶える。
目の前でゆさゆさと揺れるバストに顔を埋めながら、俺は、腰の動きを加速させた。
「あっあっあっあっあっあっ! あひ、あひっ、ひいいいいい! んああ、チンポ、チンポすごすぎぃ! ああああああ、あっ、あひっ、ひいぃ! やああっ、お、お、おかしくなっちゃうぅ! んああああ!」
「サツキ姉……中に出すよ……」
「あああん! 中、中にぃ? あううっ! タケってば、タケってば、あたしのこと、妊娠させようとしてるぅ! んひいいいいン!」
歓喜の声を上げるサツキ姉の膣肉が、キューッ、と俺のペニスを締め付ける。
「あっ、ああっ! あたし、あたし、お姉ちゃんなのにぃ! あっ、あうっ、タケのチンポ汁で妊娠させられちゃうぅ! ハァハァ、お、弟のチンポで赤ちゃん孕んじゃうっ!」
グイグイと腰を使い、俺から精液を搾り取ろうとする肉壷に、こっちからもピストンをお見舞いする。
ぴったりと息の合った動きによって粘液と粘液が摩擦し、鮮烈な快感が俺とサツキ姉を追い詰めていく。
「あああああああっ! イ、イク、イっちゃうっ! 弟の、タケのデカチンポでイクぅ! あぁーッ! イクぅうううううううううううううう!」
一足先に絶頂に至ったサツキ姉が、俺にしがみつく。
サツキ姉の胸に顔を埋めながら、俺は、ビクビクと痙攣する膣内に精液を迸らせた。
「ひあああああああああン! あっ、あはっ、んはぁああああああ! 出てる、出てるぅ! んお、おおお、オチンポミルクぅ! あーイク! あーイク! イっちゃうぅううううううううううううううぅーッ!」
どぴゅっ、どぴゅっ、とザーメンを放つたびに、サツキ姉が、俺を抱く腕に力を込める。
俺は、膣穴に根元までペニスを埋め、子宮口に亀頭を食い込ませながら、愛しい姉の子宮に精液を注ぎ込んだ。
「あ、あああっ、あは、あふぅ……あっ、あっ、あふ……んは……あはああぁぁン……」
うっとりとした声を上げながら、サツキ姉が、汗まみれの全身を弛緩させる。
もちろん、俺の体も汗びっしょりだ。
こりゃあ、一緒にシャワーを浴びた方がいいかな……と、スケベ心8割くらいで考える。
「……サツキ姉、そろそろ」
重いからどいてくれ、という言葉を、俺は、危うく飲み込んだ。
「ん……なぁに?」
乱れた前髪を汗でおでこに貼り付かせたサツキ姉が、思わずドキリとするほど可愛い顔で微笑みながら、俺の顔を覗き込む。
そして、サツキ姉は、クネクネと腰をいやらしく動かし始めた。
しかも、あろうことか、ザーメンまみれになっているであろう膣肉が、まるで別の生き物のように蠢き、俺の肉棒を刺激している。
「なっ……ま、まだする気なのかよ……」
「さぁ〜、何の話ぃ? でもぉ、タケのチンポがしたがってるんだったらぁ、あたし、逆らえないなぁ〜」
甘ったるい声で言いながら、サツキ姉が、下半身を駆使して萎えかけだった俺のペニスを刺激する。
「まずいって……マジで、いい加減、ナズナ姉が……んぐっ!」
サツキ姉が俺の唇をキスで塞ぎ、フン、フンと子犬みたいに鼻を鳴らしながら、舌を絡めてくる。
臨戦態勢回復まであと数秒――というところで、いきなり、ドバァン! と、リビングのドアが乱暴に開けられた。
「くぉらぁ! なぁにデレデレしてんのよっ!」
そう言いながら部屋の中に入ってきたのは、ナズナ姉だった。
下手をすると中学生に間違われかねないちんちくりんな体に、目の大きな童顔。大人っぽく見せるためのはずの、明るい褐色に染められたソバージュヘアは、我が姉のことながら、あどけない可愛らしさを増す役目しか果たしていない。灰色のスーツと豊かな胸は、ナズナ姉が社会人であることを主張するより、むしろ胸に何かを詰めたコスプレっぽい雰囲気を演出していた。
そんな、伊勢里家三姉妹の長女、ナズナ姉は、その丸顔を真っ赤にし、ジト目で、口と下半身でまだ繋がったままの俺達を睨んでいた。
「ぷはっ! あ、あの、あのね、お姉、あたし達は――」
「お姉ちゃんが仕事で疲れて帰ってきたっつーのに、なぁーに仲良くじゃれ合ってるわけぇ? 仲間外れにすんなぁー!」
むきー、と本当に口で言いながら、ナズナ姉が両手を振り上げ、そのままバランスを崩して一回転半した後、ぺたんとへたり込む。
ここからでも分かるくらいに、酒臭い……どうやら、仕事のストレスをアルコールで発散させようとして、しきれなかったらしい。
「お姉、え、えっと、水汲んでこようか?」
慌ててホットパンツを直穿きしながら、サツキ姉が言う。もちろん、その横では、粘液まみれの半勃ちチンポを無理やりズボンの中に収めている俺がいた。
「……くかー、くかー、くかー」
ナズナ姉は、座ったまま、寝息をたてていた。
どうやら、これなら、何を見られていたとしても、酒が見せた幻ということにできるだろう。サツキ姉と俺は、ほーっ、と安堵の溜息をつく。
「まったく……姉さんたら、しょうがないなあ」
サツキ姉が、苦笑いしながら言う。
そして、俺は、そんなサツキ姉の言葉に、その言葉が意味する以上の同意を込めて、大きく頷いたのだった。