あとがき
というわけで、『すてきな終末を』これにておしまいです。
いつかBBSで書きましたが、世界のおしまいの話には、憧れがあります。人類滅亡とか、文明崩壊とか、そういうヤツですね。手塚治虫の『地球を呑む』とか、筒井康隆の『霊長類南へ』とか、新井素子の『ひとめあなたに…』とか、望月峯太郎の『ドラゴンヘッド』とか、『新世紀エヴァンゲリオン』(汗)のラストの方とか、あと遠藤浩輝の『EDEN』の最初の方とか、好きですね。
それから、竹本泉の『アップルパラダイス』っていうマンガの一エピソードに、彗星の衝突による滅亡を、すごく淡々と迎える高校生達の話があって、そういう雰囲気はすごく好きです。まあ、結局は滅亡しないんですけどね。
でも、このお話、あまり“終末”っぽくならなかったかも。
前に読んだエロマンガで、小惑星か何かが落っこってくるとき、別れていた恋人同士がもう一度素直になって再会して……で、まあエッチしちゃう、っていう話がありました。他愛ないと言えば他愛ない話なんですが、妙に印象に残っています。本当は、そんな話にしたかったんですよ。
でも、どっちかと言うと、やっぱ手塚治虫の『MW』って話の影響の方が、大きいですね。あれは主人公が「自分はどうせ死ぬんだから世界も滅ぼしちゃえ」って理由だけで、毒ガスを大量生産しようとするムチャクチャな話なんですが……そういうワガママな理由で世界を終わりにしようという感じが、実は、ちょっと共感できたりして。
ところで、“終末”と“週末”をかけるタイトルに関しては、アボガドパワーズという会社の『終末の過ごし方』というエロゲーが先です。バレると恥ずかしいので、今のうちに書いちゃいます(笑)。
やっぱ、終末間近な世界で、淡々と日常生活を送る、というお話らしいので、けっこう興味あったんですが……アドベンチャーゲームが嫌いなのと、「しっとり系のエロゲーはけっきょく抜けない」という理由から、まだやってません。
わりと評判のいいゲームなんですけどね。
今回も、想定外キャラ(児玉くるみ)の大活躍で、当初の予定と全然違う話になっちゃいました。
ホントは、早紀だけを徹底的にいぢくる予定だったんですよ。ピアスだって、俊司が早紀に付けるはずだったし。
まあ、くるみもそれなりに人気を獲得したようなので何よりなんですが……。
えっと、なんかまとまりませんが、これにて失礼つかまつります。
ではでは♪