あとがき
久しぶりにしんみりした話を書きたいと思っていたらしんみりし過ぎてしまった巽ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか?
というわけで、冬も間近となったわけですが、『夏の歌』がようやく完結いたしました。
何と言いますか、今回も難産でありました。って言いますか、当初の予定とは全然違う展開になってしまったわけですが。
実は、最初の心積もりだと、美保さんと智沙ちゃんは性的な主従関係だったのです。
で、主人公の研児くんは二人の関係に巻き込まれるような感じで3Pに……みたいなことを考えていたのです。
でも、それだとどうにも展開が苦しくなって、途中から大転換を図ったのであります。
美保さんと智沙ちゃんの関係については、当初の構想の名残があったりしますが……。
この二人がどこまで行ってたのかを想像するのも、ちょっと面白いかもしれません。……いや、そんなことないかな?
でまあ、一番気になるのは、これ、きちんとオカズに使えるかなー、ということだったりします。
お話に凝ったりしますと(凝ったつもりなんです、これでも)、エッチシーンの方であんまりはっちゃけられないため、どうしてもそういう危惧を抱いてしまうわけで。
平行して連載していた『裏ももえシリーズ』が、そういう意味でははっちゃけ過ぎだったため、余計に心配になってしまってます。
最初に美保さんのキャラを考えた時は、今の2割増くらいエロかったんですけどねー。ううう、力不足です。
それはともかくとしまして、実は、ラスト近くの展開は自分でお気に入りだったりします。
智沙ちゃんを妊娠させることは、話を書いた当初から決めてました。
で、みんなに仲良く家族になって貰おうと、そういうラストを目指していたのです。目指すラストに行き付くことが出来て、何はともあれめでたいと、登場人物たちと一緒に喜んでいるところであります。
あと、何と言っても、今回楽しかったのは田舎の描写でした。
田舎に住みたいわけではないんですが、それでも、「遠くにありて思う田舎」というのはいいもんだなあ、なんて思っております。
そして、こういうのんびりしたところを舞台にして、もっともっとのんびりしたお話を書くのもいいかなあ、とも思ったりしています。
まあ、それはそれとしまして、次に何を書くのかについては全く未定ではあるのですが。
というわけで、読者様におかれましては、どこか一つでも印象に残ったシーンがありましたら幸いであります。
そして、またお目にかかれると嬉しいです。
ではでは。