第五章
私、黒河百合香は、間違いなく、期待していました。
私は、Cさんのマンションの部屋に住み、しばらく、セックスばかりの毎日を送っていました。
AさんもBさんも、頻繁にCさんの家を訪れ、時には夜通しで、私とセックスしました。
ですが、生理になったことで私が妊娠していないのを知った三人は、私を、本格的な性奴隷に調教することにしたのです。
セックスの悦びの虜になっていた私は、諾々とその決定に従いました。
もちろん、抵抗しても、私に選択の余地はなかったに違いありません。
ですが、私自身が、調教を受け入れたことは、ここに記しておくべきことだと思います。
そう……私、黒河百合香は、間違いなく、期待していたのです。
性奴隷――淫らな肉便器――ペニスに奉仕する生き人形――男の人の欲望のはけ口になるという、その運命に……。
――その日、いつものようにキッチンで朝ご飯の用意をしていると、後ろに、人の気配を感じました。
誰なのかを確かめる前に、その人が、私の胸を鷲掴みにします。
「きゃうっ……あ、Aさん……んむっ……!」
振り返った私にキスをしてきたのは、下着姿のAさんでした。Aさんは、昨夜、ここCさんの家に来て、そのまま泊まっていたのです。
「んっ、んぐ、んむ……ん、んふぅ……ん、んちゅ、ちゅ、ちゅぶっ……」
Aさんが、貪るようなキスを続けながら、両手で私の乳房を揉みしだいてきます。
エプロンの下は、胸の形が崩れるのを防ぐためのブラジャーだけです。Aさんは、性急な手つきでそれをむしり取り、私の左右の乳房を剥き出しにしました。
「んぷ、ぷはっ……だ、駄目です……お料理が……」
「んなの、後でいーんだよ」
そう言って、Aさんが、私の乳房をさらに揉みました。
「あううっ……んっ、んく……あぁン、駄目です……あ、あふぅ……」
私の口から、自然と、甘えるような声が漏れます。
「ホラ、ちょっといじっただけで乳首がビンビンじゃねーか」
「ああン、で、でも……」
「久しぶりだったから、昨夜突っ込んだ分だけじゃ物足りねーんだよ」
そう言って、Aさんが、右手だけ乳房から離し、下の方に滑らせます。
ですが、右手が私のアソコに触れるのを――黒い革と金属によって作られた貞操帯が、阻みました。
「こいつさえなけりゃあ、マンコに突っ込んでやるのによ……」
Aさんが、小さく舌打ちしながら、貞操帯の股間に当たる部分を、アソコに食い込ませるように持ち上げます。
「ひううン……あっ、あっ、あう、んうぅン……」
貞操帯の内側に仕込まれた太いディルドーによって膣奥を刺激され、私は、押し出されたような声を上げました。
「なぁ、オマエ、こいつの鍵の場所、聞いてねーのかよ」
「き、聞いてません……は、はふ……」
「オマエだって、たまにはマンコに生チンポはめられてーんじゃなねーのか?」
Aさんが、そう言ってから、私の耳たぶを甘噛みし、耳の穴に舌先をねじ入れるようにします。
「あううン……そんなこと言われても……はぁ、はぁ、わ、私、困ります……」
逞しい男根や熱い精液を膣内で受け止めた時の、えもいわれぬ感触を、つい、思い出しながら……私は、右手で、大きく膨らんでいるAさんのペニスを、トランクス越しに撫でさすりました。
「あの……お、お口や、お尻でよかったら、ご奉仕しますから……」
私がしている貞操帯は、アソコの方は覆うようになっていますが、後側のベルトはV字状で、お尻の穴を隠すようにはなっていません。そのようなデザインなので、大きい方のおトイレも普通にできますし、アナルセックスも可能なのです。ですが、小さい方のおトイレは、そのための小さな穴の空いた薄い金属板越しにしなくてはならず、終わった後は必ずビデで洗わなくてはなりません。
「――分かったよ。じゃあ、たっぷり唾で濡らせ。ケツ穴に突っ込んでやる」
「はい……」
私は、頷いて、Aさんの前に跪きました。
両手でトランクスを下ろすと、すっかり勃起したペニスが、姿を現します。
私は、その根元に両手を添え、赤黒く膨らんだ亀頭の部分に、口付けしました。
「ん、ちゅっ……」
「どーだ? オレのチンポは」
Aさんが、自らシャツを脱ぎ捨てながら、尋ねます。
「あ、あの……Bさんや、Cさんのよりも、硬くて……んく、お、男らしくて、素敵です……」
Aさんが何を求めているのかを察し、私は、そう答えました。
そして、満足げな表情を浮かべるAさんの顔を見上げながら、ゆっくりと、口の中にペニスを迎え入れます。
「あむむ、ん、んむ……んむっ、ちゅぶぶぶぶぶ……」
「うっ、おおおっ……」
Aさんが、私の口内粘膜の感触をペニスで味わいながら、声を上げてくれます。
そして、私自身も、Aさんの逞しいペニスの感触に、快感を覚えていました。
調教の成果により、私の口はすっかり性感帯として開発されています。ですが、今は、アナルセックスの準備をすることが目的です。
私は、激しいストロークでオーラルセックスをしたくなるのを堪えながら、Aさんのペニス全体に舌を絡め、唾液を塗りたくりました。
「んむ、んっ、んちゅ、ん、んふ、んちゅぅ……ちゅぶ、ちゅぶぶぶ……」
「うっ、うっ、ううっ、うぐ……くっ……いいぞ……んんんっ……」
Aさんが、ゆるゆると腰を動かしながら、声を上げます。
私は、Aさんの陰嚢を指先で優しく掻くように刺激しながら、ペニスを自らの喉奥にまで導きました。
「んっ、んぐっ、う、うぐ、うぐぐ……う、うっ、うぶぶ、んぐぐぅ……」
息苦しさを堪えながら、口の中に溜まっていく粘液を、舌と唇でAさんのシャフトの部分に塗り延ばします。
しばらくそうしてから、ゆっくりと口を離すと、私の唾液でコーティングされたペニスが、テラテラと窓から差し込む朝日を反射させました。
「ああぁ……す、すごい……」
さっき以上の急角度で反り返るAさんのペニスに、私は、思わず熱い吐息をついてしまいます。
「おい、さっさと立って、こっちに尻を向けろよ」
「は、はい、申し訳ありません」
私は、Aさんのそれに貼り付いていた視線をはがし、立ち上がって、両手をシンクにつきました。
Aさんが、私のお尻に指を食い込ませ、左右に広げます。
そして――はしたなくうずうずと疼くお尻の穴に、Aさんの硬い肉棒の先端が押し当てられました。
「ハァ、ハァ、ハァ……んあ、あふぅ……んんん……」
「おい、肛門がヒクヒクしてるぞ。もう我慢できないのか?」
「あうぅ……そ、そう、です……ん、んんっ、百合香のスケベなお尻の穴は……Aさんのオチンポが欲しくてたまらなくなってます……はふ、んっ、んふぅ……」
私は、恥ずかしさに頬が熱くなるのを感じながら、正直にそう言いました。
「可愛いヤツだな……へへ、本当は、オレがこうするのを待ってたんだろ? あんなエロい格好をしてたのは、俺を誘ってたんだよな?」
「そ、それは……」
Aさんの言葉に――私は、そうかもしれない、と思い始めていました。
Cさんの家の中で下着と貞操帯だけでいるのは、三人が決めたルールにしたがってのことです。ですが、その格好にエプロンだけを身に付け、朝ご飯の料理をしている時に、誰かに襲われることを期待していなかったかというと――心の底で、期待していたような気もします。
少なくとも、今、Aさんのペニスに貫かれることを私が心待ちにしていることは事実です。
私は、今の自分の気持ちをうまく言葉にすることができず、首をひねって背後のAさんの方を見つめました。
「ハァ、ハァ、ゆ、百合香っ……!」
Aさんは――めったにないことなのですが――私の名前を呼び、お尻の穴に食い込んでいたペニスを、一気に進ませました。
「あうっ、んっ、んぐぅううううっ……!」
ローションは使わず、唾液で濡らしただけだったせいか、最初だけ、ほんの少しきつかったですが――私のアナルは、易々と、Aさんのものを受け入れてしまいました。
「ハァ、ハァ、ハァ……あ、あふぅ……お、おっ、お尻の穴が、オ、オチンポの形に広がってます……あっ、あっ、気持ち、いいです……は、はふぅン……」
「畜生……この、変態女がッ……!」
Aさんが、怒ったような声で言いながら、ピストン運動を始めます。
「あううっ、うっ、うぐ、んぐぐ……ごめんなさい……ああっ、へ、変態で、申し訳ありません……! んああっ、あふっ、あふ、んふ、んひぃ……!」
硬く強ばったペニスでお尻の穴を擦られ、私は、シンクの縁を掴みながら、喘ぎ声を上げました。
「ひううっ、うぐ、んっ、んあっ、あふぅン……! あっ、あっ、気持ちいい……んふ、んひぃン、おっ、おっ、お尻っ、いいですぅ……んああ、あ、あっ、アナル、感じちゃいます、ふぅ、ふぅ、ふぅ、感じるぅ……!」
「はぁ、はぁ、クソ、たまんねぇ……! う、うううっ……!」
Aさんが、私の背中に覆いかぶさるような姿勢になって、再び両手を胸に回してきます。
そして、Aさんは、ピストンを続けながら、私の左右の乳房を乱暴に揉み始めました。
「んああっ、あっ、あふぅン……! あふ、あふ、ふあぁ、いいです……あ、あん、オッパイ、んひぃ、オッパイも感じます……! あ、あっ! か、体中、気持ちいいっ! あっ、あうっ、あふ、ん、んひぃン!」
「ハァ、ハァ、百合香……百合香っ……!」
Aさんが、いつになく息を荒くしながら、私のお尻に腰を打ち付けました。
パン、パン、パン、という音が、朝日の差し込むキッチンに響きます。
「あうっ、んっ、くぅ……! あっ、あっ、あひ……! あううっ、うぐ、んくぅ……! き、気持ちいい……あああっ、んひ、いっ、イイぃ……!」
「百合香……コイツが好きか? オレのチンポが好きなのか? ええ?」
そう訊きながら、Aさんが、私の体を後ろから抱き締め、ペニスを激しい勢いで繰り出します。
「はふっ、あふぅ、す、好き、ああン! 好きです……! ふぅふぅ、Aさんの、オチンポ、す、好き……! あ、あふ、んふ、んあっ、あはぁン……!」
Aさんにつられるようにして言ってしまいましたが――それは、私の、偽らざる本心でした。
「んふっ、はふぅン! あっ、あっ、あっ、好き、好きぃ! んふぅ、Aさんのチンポ、チンポ、大好きですっ……! あっ、あっ、あっ、あああぁ〜っ! んひぃ〜!」
Aさんのペニスがいっそう膨らみ、ピストンが激しくなるのを感じて、私は、声を張り上げてしまいました。
「ううううっ……百合香、百合香、百合香ぁ……!」
「あン! あン! あン! あン! あうっ、あうううっ、んはぁ! は、はっ、はひ、んひぃ! ひあああああああああああ!」
Aさんの情熱的な腰使いに、私は、たちまち追い詰められてしまいました。
「あっ、あっ、イ、イク、イクぅ! んひ! お尻っ! お尻の穴っ! イ、イキます! イっちゃいますぅ! くひぃ!」
「イクのか? オレのチンポでイクのか?」
「はい、はいぃ! Aさんの、うぐ! Aさんのチンポで! あっ! 大好きなAさんのチンポで! ゆ、百合香、百合香はイキますっ! ンああ! 百合香、ケツ穴でイキますぅ! ンあああああああああああッ!」
「いいぞ、イけ、イけぇ! うっ、うおおおおおおっ!」
「ンあああああああああああああああああああああぁーっ!」
熱い精液を直腸に注ぎ込まれ、私は、絶頂に達しました。
「いくっ! いくぅーっ! お尻っ! お尻マンコいくっ! あっ、あっ、あひっ、ひいいいいいいいっ! いっ、いくぅうううううううううううううううぅーッ!」
ビクン、ビクンと痙攣をする私のお尻の中で、Aさんのペニスが、ドピュッ! ドピュッ! と射精を繰り返します。
そして、絶頂の高波が引いた後も――私の体は、後ろからAさんに抱き締められていました。
「あうっ、んくぅ……ハァ、ハァ、ハァ……」
「はぁ、はぁ……なあ、百合香……オマエ、このままでいいのか……?」
「え……?」
私は、振り返って、Aさんの顔を見つめました。
Aさんが、いつになく、深刻そうな顔をしています。
「前にも言ったことがあっただろ? あれ、冗談なんかじゃないんだぜ」
「…………」
「オレ……わりとマジでオマエのことが……」
「――朝からお盛んだな、お前ら」
不意に現れた男の人の声が、Aさんの言葉を遮りました。
「B、お前……!」
「親父が呼んでたぜ。昼までには事務所に顔出せとよ」
そう、Aさんに告げたのは、いつの間にか部屋に入っていたBさんでした。
Bさんが言う“親父”とは、Cさんのお父様のことだそうです。と言っても、AさんやBさんは、Cさんの兄弟ではありません。AさんとBさんが勤めている仕事場でいちばん偉いCさんのお父様のことを、二人は、親しみを込めて“親父”と呼んでいるらしいのです。
「…………」
Aさんが、無言で私から体を離し、Bさんを奇妙な目で睨みます。
Bさんは、気にする風もなく、ポケットから小さな鍵を取り出し、私の貞操帯の錠を解除しました。
そして、貞操帯を外しつつ、それと一体になっているディルドーを、私の膣内からゆっくりと引き抜いていきます。
「ひううっ……うっ、んうううっ……」
私は、されるがままになりながら、思わず声を上げてしまいました。
ディルドーは、改めて見ると、それが自分の中に入っていたとは信じられないほどの大きさです。
「……ったく、わざわざガバマンにしてどーすんだよ。もったいねーな」
Aさんが、Bさんが持つディルドーを見ながら、言います。
「そろそろ行かないと遅れるんじゃないか?」
Bさんは、Aさんの問いに答えることなく、そう言いました。
「――オマエ、まさか、これからコイツのマンコに突っ込む気じゃねーだろうな?」
「そんなわけないだろ。お前じゃあるまいし」
「…………」
Aさんが、硬い表情で、押し黙ります。
「――じゃあな、百合香」
しばらくしてから、Aさんが、そう言って部屋を出ていきました。
「……やれやれだな」
Aさんが服を着て外に出て行ったのを確認してから、Bさんが、小さく嘆息しつつ、茫然としている私の方を向きました。
「あ、あの……」
「お前は何も気にするな」
そう言って、Bさんが、肩にかけた小さな鞄から紙袋を取り出し、さらに、その中から奇妙な道具を取り出しました。
それは、ピンポン玉より、少し小さいくらいの、シリコンのような黒色の球体を、二つにつないだものでした。球体の片方は、さらに、輪になった紐につながっています。形だけなら、まるで落花生のようです。
「今日から、これで膣圧をトレーニングするんだ」
そう言って、Bさんが、私のアソコに、シリコンのボールを食い込ませ、ぐにぐにと動かしました。
「あううっ、んっ、んく……あ、あっ、あぁン……」
容易く溢れ出た愛液が潤滑液になって、シリコンボールが、二つとも、難なく膣内に収まります。もともと、さっきまで入れていた特大サイズのディルドーに比べれば、大したことのない大きさです。
結果、私の割れ目からは、シリコンでコーティングされている輪っかになった紐だけが垂れ下がることになりました。
「そいつを咥えこんだまましばらく過ごすんだ」
「は、はい……あ、んっ……?」
少し動いて、私は、下半身に違和感を覚えました。
もちろん、膣の中に物を入れているので、圧迫感はあります。それに、棒状ではなく球形なので、存在感ははっきりとしており、二つのボールが、中でゴリゴリと響いているような感覚もあります。
一方で、それらとはまったく別の違和感があるのですが――うまく言葉にできません。
ともかく、私は、Aさんとの行為で中断していた朝ご飯の用意を始めることにしました。
「ん、んっ……」
体を動かしているうちに、違和感の正体が、少しずつ分かってきました。
シリコンボールは、見かけよりもずっしりと重いうえに、まるで、鈴のように中に小さな球が入っているらしいのです。
そのため、体を動かするたびに、コツン、コツンと、体の奥に何か硬いものが当たるように感じます。
それは、大した衝撃ではありませんが、体の内側の普段使わない筋肉を意識させるには充分でした。
「ん……んん……は……んふ……」
ただ、料理をするだけで、かすかに息が弾んでしまいます。
私は、知らず知らずのうちに下半身に力を込めながら、BさんとCさん、そして自分のために朝ご飯の準備を続けたのでした。
食事を終えると、トレーニングの時間になりました。
Bさんの指示で体を動かす私を、ブリーフ一枚という姿のCさんが、ニヤニヤと笑いながら見ています。
私は、恥ずかしさに顔が熱くなるのを感じながらも、膣内にあのシリコンボールを収めたまま、Bさんに言われるまま、全裸でエクササイズを続けました。
今、私がしているのは、スクワットです。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
両手を頭の後ろで組み、はしたなく股を開いて足を屈伸し、体を繰り返し上下に動かします。
運動をすることによって、膣内のシリコンボールの存在感はますます強くなり――そして、コツン、コツンという刺激は、私に膣内の筋肉を意識させ続けます。
「あうっ、んっ、んくぅ……ハァ、ハァ、ハァ……んぐ、んぐぐっ……」
たぶん、このあと、下半身全体が――体の内側まで、筋肉痛になる……。
そんな予感を覚えながら、私は、さらにスクワットを続けました。
「……よし、いいぞ」
「ハイ……ハァ、ハァ、ハァ……! あ、ありがとう、ございました……」
私は、そう言いながら、床の上にぺたんとお尻をついてしまいました。
脚がガクガクで、しばらく、立つことすらできそうにありません。
「ちょうどいい。その恰好のまま綱引きだ」
そう言って、Bさんが、私の正面に椅子を運び、座ります。
そして、靴下を履いていない足を股間に近付け、指で、シリコンボールにつながった紐を引っ張りました。
「ひあン!」
軽く引っ張られただけなのに強い衝撃を感じ、私は、恥ずかしい声を上げてしまいました。
Bさんが、容赦なく、引っ張る力を強くしていきます。
「あううっ……あっ、あっ、んく……あ、あくぅ……」
「おら、マンコに力入れろ。抜けたらお仕置きだぞ」
「ハ、ハイ……!」
お仕置きというのは、手錠と、自慰防止用の貞操帯による、三日間の絶頂禁止です。その時の辛さ、切なさを思い出し、私は、両手を後ろについて、必死に下半身に力を込めました。
「んっ、んぐっ、うぐぐ……んっ、んくっ、んううううぅ……」
シリコンボールの存在感のせいか、膣の中のどこに力を込めればいいのか分かるような気がします。
Bさんの言う、“膣圧のトレーニング”の意味を何となく覚りながら、私は、シリコンボールをアソコで締め付け続けました。
「あうっ、うんっ、んあっ……! あっ、あっ、あっ……! んっ、んふっ、はふ、んふぅ……!」
シリコンボールにつながった紐をリズムを付けて引っ張られ、私は、喘ぐような声を上げてしまいました。
アソコからは、すでに、床に滴るほど愛液が溢れています。
そんな私の浅ましい姿を見て、Cさんは、ブリーフの奥のものをすっかり勃起させていました。
「フヒヒ、ゆ、百合香ちゃん、これが気になるんだねぇ」
私の視線に気付いたCさんが、座っていた椅子から立ち、ブリーフを脱ぎ捨ててペニスを剥き出しにしました。
そして、舌なめずりをしながら、悠々とした足取りで私に近付きます。
「あっ……ん、ゴクッ……」
三人の中で誰よりも太いその威容と、鼻孔に届く恥垢の匂いに、私は、思わず生唾を飲み込んでしまいました。
Cさんが、そんな私の腰を、太い脚をがに股にして跨ぎ、半ば皮に包まれている亀頭を私の口元に突き付けます。
そして、Cさんは、舌を突き出してフェラチオを始めようとした私の顔に、ペニスをぬるぬると擦り付けました。
「んぷっ、は、はうぅン……んぷ、ぷふぅ……あっ、あっ、あうぅ……んぐ、んはぁ……」
朝一番の濃厚な男の人の匂いを嗅ぎ、私は、頭の中がクラクラするのを感じました。
「ふぅ、ふぅ、百合香ちゃん、ボクのチンポ、臭い? 臭い?」
「んむ、はふぅ……スンスン……んあぁ、く、臭いです……スンスンスン、うぶっ! うぐぐ、く、臭いぃ……Cさんのオチンポ、うぐ、く、臭い、です……んは、はふぅ……」
失礼かとは思うのですが、私は、これまで教えられたとおりに、正直に言いました。
何でも、男の人は――少なくともCさんは――男の人のペニスに溜まった恥垢の臭い匂いに欲情する私に、とても興奮するのだそうです。
そのことを証明するように、Cさんのペニスがさらに大きさを増し、鈴口からは、ヌルヌルとしたお汁が、ピュッ、ピュッ、と溢れ出ます。
顔を、恥垢とカウパー氏腺液に穢され、私は、ほとんど陶然となってしまいました。
「んぷ、あ、あふぅ……スンスン……はひぃ、臭い、臭いぃ……スンスンスン……んあ、あはぁ……」
「おい、マンコが留守になってるぞ」
そう言って、Bさんが、シリコンボールを強い力で引き抜こうとします。
「あっ、あっ、ダメぇえええぇ!」
甘い衝撃にアソコが痺れるのを感じながら、私は、反射的に膣肉をギュッと締め付けます。
その時、悲鳴を上げた私の口に、Cさんが、不意打ちでペニスを捻じ込みました。
「おぶぶっ! んあ……はむむっ、うぐ、んむむ、うぷ、うむぅ……」
私は、Cさんのペニスを咥え直し、包皮と亀頭の間に舌先を差し込んで、口の中で円を描くようにして舐め回しました。これも、Cさんにみっちりと教え込まれたことです。
「むほほっ、き、き、気持ちいいっ……!」
Cさんが、声を上げながら、私の頭を撫でてくれました。
「んむむっ、ちゅぶ、んちゅっ……んふ、んふぅ……! ちゅ、ちゅぶ、ちゅぶぶっ……うっ、うぷ、んぷぅ……!」
Cさんの反応が嬉しくて、私は、さらに大胆に舌を動かして、口の中のペニスをおしゃぶりしました。
「ちゅぶぶぶっ、んちゅ、んちゅっ……! ん、んあっ……! ちゅ、ちゅっ、ちゅばっ……! んふ、んふぅ、ちゅ、ちゅぶ、ちゅぶぶっ……! あ、あうぅ……!」
もっともっと心を込めておしゃぶりをしたいのですが――どうしても、シリコンボールに気を取られて、それが果たせません。
Cさんは、そんな私の気持ちを敏感に読みとってくれたようでした。
「ふぅ、ふぅ、ああ、B、もうマンコのトレーニングはいいよ。それより、百合香ちゃんには、パイズリフェラの練習してもらうから」
「……しょうがねえっすね。分かりました」
Bさんが、苦笑交じりに言いながら、シリコンボールを引っ張るのをやめました。
「んふー、んふー、んふー、んふー……」
Cさんのペニスを咥えたまま、私は、思わず息を整えてしまいました。
私の鼻孔から漏れる息で、Cさんの陰毛が揺れているのが、間近に見えます。
「よーし、じゃあ、百合香ちゃん、そこに仰向けになろうかぁ」
「ぷはっ……は、はい……」
私は、そう返事をして、言われるままの姿勢になりました……。