ふらっと・はーれむ



第11話



「おはよう、小春ちゃん」
「あ、お兄ちゃん、いらっしゃ〜い」
 小春は、家のドアの前に立つ篤を、無邪気な笑顔で出迎えた。
 その小春の背後に、にこやかな笑みを浮かべた千秋が立っている。
 千秋は、すでに落ち着いた服装に着替え、ハンドバッグを手にしていた。
「じゃあ、肥田さん、お留守番、お願いしますね」
「はい」
 千秋の言葉に、篤が肯く。
 篤が家に上がってから、すれ違うように、千秋は、玄関で靴を履いた。
「じゃあ、行ってきます」
「いってらっしゃい!」
 小春が、母親に元気な挨拶を返す。
 千秋は、ちら、と篤の顔を見てから、外へと出て行った。
「――お母さん、どこにお出かけするか、知ってる?」
 しばらく間を置いてから、小春が、篤に尋ねた。
「小春ちゃんや真夏ちゃんが生まれる前にお勤めしていたところらしいよ」
「へえ〜、お母さんってお仕事してたんだあ……。あれ? もしかして、お母さん、またお仕事始めるのかな?」
「そうかもね」
「ふーん……」
 小春が、その可愛らしい顔に、思案げな表情を浮かべる。
「寂しいかい?」
「そ、そんなことないよ。小春、もう小さな子供じゃないもん」
 篤の問いかけに、小春は、少し慌てたように言った。
「それに……お姉ちゃんもいないような時は、篤お兄ちゃんがお留守番してくれるんでしょ?」
「うん。今日みたいにね」
「えへへへへ」
 小春が、はにかんだような笑みを浮かべる。
「真夏ちゃんは何時ごろ帰るって言ってたかな?」
「えーっとねえ……ウチアゲがあるから、晩ごはんも食べてくるって言ってたけど……」
「じゃあ、今日一日、ボクと小春ちゃんは二人きりだね」
「うん」
 肯いて、小春が、篤の顔を見上げる。
 篤の言う通り、今日は、千秋も真夏もこの家にはいない。
 千秋は、以前に勤めていた小さな企画会社のイベントを手伝ってから、そこの女社長と会食をするつもりだという話である。そこで、小春の言う通り、再就職についての話もするつもりだと、篤は聞いている。
 一方、真夏は、通っている高校の文化祭だ。
「ねえ、お兄ちゃん」
「え?」
「ウチアゲって、お酒とか飲むの?」
 どこで聞いてきたのか、小春がそんなことを訊く。
「さあ、どうかなあ。真夏ちゃん、そんな不良じゃないと思うけど」
「だよね。お姉ちゃん、マジメだもん」
 屈託のない口調で、小春が言う。
「小春ちゃんは、お酒とか飲みたいと思う?」
「やだ。前にビールちょっと舐めたら、苦かったもん」
「そっかあ……ボクも、甘いものの方が好きだなあ」
 そう言って、篤は、右手に提げていた箱を、軽く持ち上げた。
「ケーキ買ってきたから、あとで食べようね」
「やったあ♪」
 篤の言葉に、小春は、今までで一番の笑顔を見せた。



 クーラーのきいたリビングの中で、篤と小春が、ソファーに座っている。
 いや、正確には、ソファーに座っているのは、篤だけだ。
 小春は、やや行儀悪く足を開き、篤の太腿にまたがるように腰掛けている。
 そんな格好で、小春は、篤の太鼓腹にもたれ掛かっていた。どうやら、たぷたぷとした巨大な腹部の感触がお気に入りらしい。
 二人の前にある大画面のテレビが、アニメを映している。篤が家から持ってきた何本かのDVDアニメのひとつだ。
 篤にとっては、台詞を暗記するほどに繰り返し観た作品である。
 だが、小春は、そのタイトルしか知らなかった。
 画面の中で、高校生の男女の恋愛が、コメディータッチで進行していく。
 いくつかの勘違いとすれ違いの果てに、互いに対する誤解が解け、今、少年が、蛍の飛ぶ夜の神社の境内で、少女に愛を告白している。
 次第に唇と唇を近付けていく二人を、小春は、かすかに頬を染めながら、食い入るように見つめていた。
 篤は、画面に目を向けつつも、小春の幼いヒップの感触を、太腿で堪能している。
 と、小春が、わずかに身じろぎした。
 画面の中で、少年が、浴衣姿の少女の胸に手を重ねたのだ。
 これまでの展開に従うなら、少年は、少女のスナップの利いた平手によって張り飛ばされるはずである。
 なのに、少女は、少年の唇で塞がれた口から、くぐもった声を上げながら、その行為を受け入れていた。
 次第に、画面の中の少年の手の動きが大胆になる。
「ね、ねえ……」
 テレビ画面を凝視したまま、小春は、声を上げた。
「なに」
「あの……もしかして、これ、エッチなアニメ?」
「ふふふ……小春ちゃんには早かったかなあ」
 篤は、小春の問いに直接答える事なく、そんなふうに言った。
「そ……そんなことないもん……! 小春、もう、学校で、赤ちゃんの作り方とか、習ったもん」
 そう言いながらも、小春は、少なからずショックを受けているようだった。
 小春の柔らかそうな頬が紅潮し、サクランボを思わせる唇が、半開きになっている。
 その小さな口から漏れる息が、次第に早くなっていくのを、篤は、はっきりと感じ取っていた。
「ふーん、小春ちゃんの学年じゃあ、もう性教育やってるんだ……」
「うん、やったよ……。女の子だけで一つの部屋に入って、ビデオ、観た……」
「今、観てるようなやつ?」
 画面の中では、少年が、少女の浴衣の襟をはだけさせ、乳房を揉みしだいている。
「や、やだ、ちがうよぉ。……こんなにエッチなやつじゃないもん」
「じゃあ、どういうの?」
「よ、よく覚えてない。先生もあんまり教えてくれなかったし……」
「オシベとメシベとか出てくるのかな?」
「うん……。たしか、そういうのもあった……」
 小さい声で言いながら、小春は、いつのまにか、篤の太腿の上で体を縮こまらせるようなポーズを取っていた。
 その未発達な腰が、しきりにもじもじと動いている。
 篤が、そっと小春の脇腹辺りに手を置き、服の上からさすり始めた。
 しかし、小春は、DVDの内容に心を奪われ、気付く様子さえない。
 やや高めの小春の体温を、篤は、手の平と腹部でじっくりと感じた。
「あ――!」
 小春が、声を上げる。
 少年が、少女の浴衣の裾を割り、手を差し込んだのだ。
 少女が、敏感に体を仰け反らせ、切なげな声を上げる。
「あれ……何してるの?」
 小春が、不思議そうに訊く。乳房に対する愛撫は理解できても、秘部へのそれは、存在自体を知らなかったのだろう。
「あれはね……女の子のメシベを撫でてあげてるんだよ」
「メシベ……?」
「そう。女の子は、エッチな気分になった時、メシベを優しくいじってもらうと、すごく気持ちいいんだよ」
「メシベ……いじっちゃうの……?」
「そうだよ。小春ちゃんは、自分でしたこととか、ない?」
「うん……」
 むしろ残念そうに、小春が言った。
「じゃあ、ボクがしてあげようか?」
「で……でも……メシベって……その……汚くない?」
「小春ちゃんのだったら、汚いなんて思わないよ……。じゃあ、いいね?」
「うん……」
 小春の返事を待って、篤は、その手をスカートの中に潜り込ませた。
 ショーツと呼ぶにはあまりに幼いコットンのパンツが、じっとりと湿っている。
「触るよ……」
「ああ……は、恥ずかしいよぉ……」
 小春は、両手で顔を覆って、小さく声を上げた。
 篤の指が、まずは、パンツの上から、秘部に触れる。
「ひゃう……!」
 小春が、小さく悲鳴を上げる。
 構わず、篤は、優しく掻くように、指先で小春の秘処を愛撫し始めた。
「あ、あっ、あっ、あっ……あ……あぁ〜ン……」
 小春が、戸惑ったような声で喘ぎながら、体をくねらせる。
「小春ちゃん、気持ちいいのかな?」
「わ……わかんないよぅ……あっ、あうっ、はふ……あ、あ、あ、あっ……」
「じゃあ、気持ち悪い?」
「ううん、そ、そんなことないけど……はふう……あ、あああ……ヘンな感じっ……うくうン……」
 生まれて初めて感じる感覚を処理しきれない様子で、小春が、身をよじり続ける。
「小春ちゃんのここ、すっごく熱くなってるよ……」
「い、いやぁン……そ、そんな……恥ずかしすぎるぅ……あうううン……」
「ふふふ……じゃあ、直接触るね」
 パンツの、ちょうど秘唇を覆う部分を、篤の指がずらす。
「きゃううううっ……!」
 秘唇に篤の指を感じ、小春が、体を硬直させる。
「すごいや……小春ちゃん、ここが濡れちゃってるよ……」
「ああン、ウソ、ウソ……小春、おもらしなんてしてないもんっ……!」
 小春は、顔を真っ赤にしながらかぶりを振った。
「だいじょうぶ。これ、オシッコじゃないからね……。女の子はね、気持ちいいと、メシベから蜜が出てくるんだよ」
「そ、そうなの……? あ、あううン……はふ……あ、あくうン……」
「こんなに濡らしてるってことは、小春ちゃん、すごく気持ちいいはずだよ」
 篤が、まだ縦線一本のスリットを指先でソフトに撫でながら、言う。
「あぁン、あ、あン……そうかも……これ……やっぱ、なんかイイ……はぁん……はふうゥ……」
 時折、子供とは思えないほど艶っぽい吐息をつきながら、小春は、篤の愛撫に身をゆだねた。
 固くなっていた小さな体からは、次第に力が抜け、四肢が、だらんと投げ出されている。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……あン……あうううン……ねえ、お兄ちゃん……お尻に、なんか当たってる……」
 とろんとした瞳を後ろに向けながら、小春が言う。
「これはね、ボクのオシベが固くなっちゃってるんだよ」
「え、えっと……それって……」
「小春ちゃんは、そういうふうになること、何ていうか知ってる?」
「う……うん……」
「本当かなあ」
「し、知ってるもん……学校で習ったから……」
「じゃあ、言ってごらん」
「あ、あのね……えっと……えっとねぇ……ぼっき……」
 幼い唇にむりやり卑語を言わせ、篤はにんまりと笑った。
「ふふふ、そうだよ。ボク、小春ちゃんのメシベいじってるうちに、勃起しちゃったんだよ」
 そう言って、一時緩めていた指の動きを、再開する。
「あ、あうう……あん……あふ……あああン……」
「どうしてボクが勃起しちゃったか、分かる?」
「はあぁン……そ、それは……エッチなこと、考えたから……?」
「まあ、そうなんだけど……つまりね、小春ちゃんとセックスしたくなっちゃったからだよ」
「えっ……?」
 小春は、大きな目を見開いた。
「お、お兄ちゃん……小春と……その……したいの?」
「うん」
「だって……あン……小春、まだ子供なのに……」
「そうかなあ? 本当に子供だったら、ここをこんなに濡らしたりしないよ」
 そう言って、篤は、その太い指を、小春のクレヴァスに、浅く潜り込ませた。
「あ、あうう……あぁン……」
「ほら、気持ちいいでしょ? セックスは、この何倍も気持ちいいんだよ」
 篤が、指を抜き差ししながら、小春の小さな耳に囁く。
「で、でもっ……はぁ、はぁ……やっぱり、まだ早いよォ……あうううン……」
「そっか……じゃあ、仕方ないね。だったら、練習だけでもしてみようか?」
「れんしゅう……? あ、あん、あくうン……」
「そう……。ここに……小春ちゃんのメシベに、ボクのオシベをこすりつけるの。どう?」
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
 愛蜜にまみれた秘唇を上下に擦られ、小春は、目を虚ろにさせている。
「ホントに……ああン……ホントに、れんしゅうだけ?」
「うん……。無理やりひどいことなんてしないよ。ボク、小春ちゃんのこと、好きだもん」
「あン……こ、小春もね……お兄ちゃんのこと……好き……」
「だったらいいでしょ? ね?」
「う……うん……いいよ……あうぅン……」
「ふふふ、だったら、このパンツとスカート、脱ぎ脱ぎしないとね」
 篤は、軽々と小春の体を抱え上げ、床に立たせた。
 そして、足をふらつかせる小春のスカートのホックを外し、すとん、と床に落とす。
「さあ、パンツは自分で脱いでごらん」
「やぁん……は、恥ずかしい……」
「だったら、ボクが脱がせちゃうよ」
「あう……そ、そっちの方がもっと恥ずかしいよお」
「じゃあ、自分で脱がないと」
「うん……分かった……」
 小春は、もじもじと指先同士を合わせてから、意を決したように、重く湿ったパンツを脱ぎ捨てた。
 無毛の恥丘と、小さな白いヒップが、露わになる。
「は、恥ずかしい……」
 小春が、前と後ろの両方の割れ目を、左右それぞれの手で隠し、篤に背中を向けた。
「ふふ、じゃあ、早速練習だよ」
 篤が、ジーンズのジッパーを開け、肉棒を露出させたる。
 その気配を感じ取り、好奇心に負けた小春が、ちらりと背後を見る。
「きゃ……!」
 勃起した篤の肉棒のあまりの大きさに、小春が、驚きの声を上げる。
「お、おっきい……そんなに大きくなるの?」
 父親と一緒に風呂に入った時に見たものの記憶と比べながら、小春は思わず言っていた。
「小春ちゃんのことが好きだから、こんなになるんだよ」
 そう言いながら、篤は、ジーンズとブリーフを脱ぎ捨てた。
 そして、まだヒップの割れ目を隠している小春の左手を手に取り、難無くどかしてしまう。
「あ、あン! ダメぇ!」
「すごい……こっちからも、小春ちゃんのメシベが見えるよ……」
 篤が、小春の足の付け根の間を覗き込む。
「いやぁ〜ん、見ちゃダメぇ〜」
 小春が、身をよじって篤の視線から逃れようとする。
 だが、その態度は、本気で嫌がっているというより、篤とじゃれ合うことを楽しんでるようだった。
「ほら、おとなしくしなさいっ」
 篤が、小春の腰を、後ろから捕まえる。
「ああん……お兄ちゃん……」
「ふふふふふ……さあ、いくよ」
 篤は、がに股になって腰の高さを調節し、小春の足の付け根の間に、背後から肉棒を潜り込ませた。
「きゃふ……!」
 小春が、小さな悲鳴を上げる。
「う、うわ、すごいよ、お兄ちゃん……あっつい……!」
 敏感な肌で篤の肉棒の温度を感じ、小春が声を上げる。
「うふふ……さあ、小春ちゃん、足をギュッと締めて」
 そう言って、篤が、小春の左右の太腿を、真ん中に寄せる。
「あ、あんっ……すごい……」
「ふふふ……ほら、ボクのオシベと小春ちゃんのメシベがくっついてるよ? 分かる?」
 腰の位置を高くし、肉棒を秘裂に押し付けるようにしながら、篤は訊いた。
「う、うん……分かるよ……ああ、すっごい……お兄ちゃんのオシベさん、カチカチになってる……」
「じゃあ、動かすからね」
 篤は、小春の腰のさらに下辺りをホールドし、足の付け根による締め付けを維持しながら、腰を動かした。
「あ、あん、あう、きゃんっ……!」
 ずるり、ずるりと肉棒で秘唇を擦られ、小春は高い声を放った。
「やああっ……す、すごい……ごりごりしてる……あう……うううン……」
「ふふふ……どう? 気持ちいい?」
「う、うん……いい……うくぅン……あふう……」
 節くれ立った肉竿に摩擦された幼いクレヴァスが、新たな蜜を分泌する。
 溢れ出た愛液は篤の肉棒を淫らに濡らし、その動きをより滑らかにしていった。
「ああン、あふ、ううぅン、ふはあぁ……すごい……すごいよぉ……あン、あぁン……」
 ブラウスと靴下を身に着けたまま、大事な部分だけを露出させた小春が、甘い喘ぎを漏らしながら、素股による快感に体をくねらせる。
「ああ、ああん、あく……もうダメ……お兄ちゃん……小春、立ってられないよぉ……」
「じゃあ、そこのテーブルに手をついて」
「うん……」
 小春は、言われるまま、低めのテーブルに手をついた。
 ちょうど、背後の篤に対して、尻を突き出すような格好になる。
 だが、小春は、自らのポーズがどれほど卑猥なのか、よく分かっていない様子だ。
「ふふふ……きちんと足を締めてるんだよ」
「うん……」
 早くも快楽に支配されつつある小春が、素直にそう返事をする。
 篤は、小春の腰を抱え直し、本格的に腰を使い出した。
「あっ、あっ、あっ、あっ……!」
 小春が、ピンク色の艶やかな唇から、明らかな快楽の声を上げる。
「ああン……す、すごいっ……オシベさんが、メシベにこすれて……あうん、あふ、あん、ああぁんっ……!」
「ボクも、すごくいいよ……小春ちゃんのメシベ、ぷにゅぷにゅしてる……」
 そう言いながら、篤が、突き出た腹を揺するように、腰を使い続ける。
「あううン! あふっ! あきゅん! あひぃン! すごい……すごいよお……! きゃああああン!」
 テーブルに手を着き、内股のような姿勢になって足と股間で肉棒を締め付けながら、小春が、栗色の長い髪を振り乱し、悶える。
 幼い姿態と淫らな反応のコントラストが、篤のリビドーをますます猛らせる。
「はぁ、はぁ、はぁ……小春ちゃん、こうしたらどうかな?」
 篤は、巧みに角度を変えて、突き上げるように肉棒を繰り出した。
 赤黒く膨張した亀頭が、小春の陰核を隠した肉の莢を、的確に捕らえる。
「はああっ、そこ、そこ、そこっ……! そこスゴイ! スゴイぃ〜!」
「ふふふ……オシベが、メシベのお豆さんに当たってるんだね」
「お、お豆さんて、何……? あうっ、あうううんっ……!」
「女の子の一番キモチイイとこだよ……。ふひひ、もっとよくしてあげるからね……ほらほらほらっ」
 篤は、包皮の中で勃起し始めているクリトリスに、亀頭を押し付けるようにして。
「きゃひいいいいいいいいい〜!」
 小春が、高い嬌声を上げる。
「あああっ! もっと、もっと……っ! もっとお豆さんしてっ! ああっ、あひいん! ああああン!」
「小春ちゃんは欲張りさんだなあ……ほら、どうだい? ほらっ!」
「あううううんっ! はひン! はひぃン! はへ……きゃはあああああああああああ!」
 大きすぎる性感を受け止め切れないかのように、小春が激しく悶える。
 篤は、愛液を飛び散らせながら肉棒を繰り出し、小春を、未知の領域へと追い詰めていった。
「あああああああああああああ! ダメ! ダメダメダメダメ! き、気持ち良すぎる〜っ!」
「ふう、ふう、ふう……ボ、ボクも出ちゃいそうだ……うううっ!」
 篤が、小春の幼いクレヴァスに亀頭を押し付けながら、射精する。
 ぶっ! びゅるるるるる! ぶびゅっ! ぶびゅっ! ぶびゅっ! ぶびゅっ! ぶびゅっ!
「ンああああああああああああああああああああああ!」
 びく、びく、びく、びく!
 絶叫を上げ、小春は、その小さな体を痙攣させた。
 たっぷりと篤の精液を浴びた小春のそこが、生まれて初めてのオルガスムスに、ひくひくとおののいている。
「あ……かは……は……あああぁぁ……」
 半ば気を失ったようになって、小春は、その場にがっくりとへたりこんだ。
 そんな小春の鼻先に、篤が、愛液と精液でどろどろになった肉棒を突き出す。
「ふゎ……?」
 きょとんとした表情で、小春は、篤の顔を見上げた。
「小春ちゃん、ボクのオシベ、舐めてみる?」
「えっ……?」
「ほら、アニメでもやってるでしょ」
 篤に言われ、小春が、思い出したようにテレビ画面に目を向ける。
 偶然か、それともそのように篤が操作したのか、画面の中では、少女が、少年の股間に顔をうずめていた。
 無粋なモザイクによって肝心の場所を隠されてはいるものの、何をしているかくらいは、小春にも分かる。
「えっと……これ、舐めちゃうの……?」
「うん。女の子はね、オシベから出るミルクを飲むと、早く大人になれるんだよ」
「んー……」
 小春は、考え込むような表情で、篤のペニスに目を移した。
 幼い美少女の視線に反応して、半萎えだった肉棒が、力を取り戻していく。
「大人になるって……せっくすできるようになるってこと?」
 まるで、篤の魂胆を読み取ったように、小春は尋ねた。
「そうだよ。小春ちゃん、お利口だね」
「えへへへへ……」
 はにかむように、小春が笑う。
「もし、そうなったら、小春ちゃん、クラスで一番ススんだ女の子になるね。オッパイも、今よりずっと大きくなるかもよ」
「そうなの……? じゃあ、ママも、男の人のミルク飲んだから、あんなにオッパイおっきいのかな?」
「かもね」
「ふぅ〜ん」
 感心したような声を上げながら、小春は、篤の肉棒を見つめ続ける。
 嫌悪や恐怖を感じてる様子は、微塵も無い。それどころか、ぬらぬらと濡れ光りながら、次第に勃起を回復させていくそれを、ちょっと面白がってるような様子だ。
「お兄ちゃんのオシベさん、ぴくぴくしてるね……。これ、もしかして、エッチなことしてほしいから?」
「ふふっ、小春ちゃんには隠し事できないなあ」
 篤は、そう笑いながらも、ふてぶてしいくらいに大きくなったペニスを、小春の顔に向けて突き付けたままだ。
「んー……じゃあ、ちょっとだけね」
 小春は、そう言って、えー、と舌を出し、先端を亀頭部に触れさせた。
 ひくっ、と篤の肉棒が、震える。
「あん、もう、逃げちゃダメ」
 小春は、篤のペニスに指先を添え、亀頭の表面にぺろりと舌を這わせた。
「どうかな?」
「ん……ヘンな味……でも……何か、ドキドキするよ……」
 そう言って、ぺろっ、ぺろっ、と舌で肉棒の先端を舐め上げる。
「ふはあ……すごい……」
 その、あまりにあどけない舌による愛撫に、篤は鼻息を荒くしていった。
 肉棒の先端の縦に割れた鈴口から、透明な滴が溢れる。
 小春は、ほとんど無意識に、ぺろりとそれを舐め取っていた。
「ん……オシベさん、おいしいかも……」
 ぽおっと目許を桜色に染めながら、小春がそんなことを言う。
「だったら、もっと舐めてごらん」
「う、うん……ぺろ、ぺろ、ぺろ……」
 小春の舌使いが、次第に、アイスキャンディーでも舐めるような動きになっていく。
 もどかしいような快楽に、篤は、たらたらと腺液を垂れ流した。
 それを、小春のピンク色の舌が、丁寧にすくい取る。
「はぁ、はぁ、はぁ……すごい……気持ちいいよ、小春ちゃん……」
「ぺろっ、ぺろろ、れろ……ちゅむ……はあ……なんだか、やめられない……れろおっ……ちゅぷ……」
「ふひひ……小春ちゃん、ボクのオシベ、どうかな?」
「はふ……熱くって……固い……。それに、ぴくんぴくんしてる……それに、ちょっとヘンな匂い……」
 饐えたような性臭をすんすんと嗅ぎながら、少女が小首を傾げる。
「いや?」
「ううん、平気……れろ、れろ、れろ……それにね、オシベさん、何かカワイイ……えへっ」
 自らの舌の動きに正直に反応するペニスに、小春が、にこっと微笑みかける。
「じゃあ、小春ちゃん、ボクのオシベ、もっと可愛がって……」
「え? どんなふうに?」
「キスしてごらん」
「キスぅ? んふふふふっ、こういうの?」
 まだ、誰の唇にも触れたことの無い唇が、篤の亀頭部をちゅっとついばむ。
「あは……キスしちゃった♪ んー……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……」
 小春が、無邪気な表情で、篤の肉棒にキスを繰り返す。
「そうそう……先っぽだけじゃ無くて、真ん中の方もね……はあ、はあ、はあ……」
 小春は、篤に言われるまま、浅ましく血管を浮かした肉幹の部分に、唇を押し付けた。
 その頬は赤く染まり、時折開かれる瞳は、濡れ光っているように見える。
「ん……それから、オシベの先っぽとか、茎のとことか、手でナデナデしてあげるんだよ……」
「うん……わあっ、すっごい動く……!」
 手による愛撫に著しい反応を返したペニスに、小春が声を上げる。
「オシベさんが喜んでるんだよ。はぁ、はぁ……ああ、もっとやって……!」
 篤が、小春の手を取り、シャフトを握らせて上下に動かす。
「わっ、わっ、すごい……オシベさん、どきどきしてる……!」
 篤に導かれるまま手コキをする小春が、手の平に伝わる脈動に目を丸くする。
「はぁ、はぁ……ねえ、お兄ちゃん、こんなにして、痛くないの?」
「痛くないよ……すごく気持ちいいんだ……。できたら、もっとぎゅーって握って……」
「こう……?」
 小春が、少し心配そうな顔をしながら、篤の太い肉棒を握り締める。
「ああっ、そう、そう……はふう……すごい……」
「あん……ねちょねちょしてるう……ヘンな感じ……」
 自分のしていることの意味も分からないまま、小春が、篤の肉棒に手淫を施す。
「うわ……先っぽから、おつゆが垂れてる……ああん、くさいよぉ……」
「臭いの、いや?」
「や……やじゃない……くさいのに、イヤじゃないの……ヘンな気持ち……」
 酔ったような口調でそう言ってから、小春は、自分から舌を伸ばし、篤の漏らすカウパー氏腺液を舐め啜った。
「はふ……ヘンだよ……ヘンだよお……ああん……体が、ぽかぽかするう……エッチな気分になっちゃう……ぺろ、ぺろ、ぺろ……」
「それでいいんだよ……はああ……そうやって、手でシコシコしながら、先っぽ咥えて……」
「うん……は、はむ……んむ、んむむ……ふはあ……はむ、はむ」
 小春が、言われるままに、肉茎を扱きながら、先端を口に含む。
 小春の小さな口では、亀頭部を咥え込むのが精一杯だ。
 それでも、篤は、幼い少女による手淫と口淫に、興奮しきっていた。
「あむ、あむむ、んむ、ちゅむ、はぷう……ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぷうっ……んくっ……」
 小春は、口内に溢れる唾液と腺液が混ざりあったものを、しばしためらってから、意を決したように飲み込んだ。
「あぁんっ……ヘ、ヘンな味ぃ……ちゅぷ、ちゅぶぶっ、んちゅちゅ……んく、んく、んく……」
 小春が、どこか甘い表情で、篤が分泌する体液を飲み込んでいく。
「ねえ、小春ちゃん、お手々が休んでるよ」
「あぅ……ごめんね、お兄ちゃん……はぁ、はぁ、はぁ……ちゅぶ、ちゅぷっ、ちゅむむ……」
 白く泡だった粘液にまみれた指の動きを、小春が再び速くする。
「あううう……すごくいいよ……このまま、オシベちゅーちゅー吸って……!」
「うんっ……ちゅっ、ちゅぶぶっ、ちゅうっ……! ちゅーっ! ちゅうーっ! ちゅじゅじゅじゅじゅっ!」
 素直に肯いてから、小春が、篤の肉棒の先端を吸い立てる。
 何も知らない少女による強烈なバキュームフェラに、篤は、痛みに近い快感を感じていた。
「はう、はうう、ふはああ……で、出そう……ミルク出るから、全部飲んでね……!」
「うん、飲むぅ……みゆくのむの……んっ、んんっ、んちゅ……ちゅぶ! ちゅぶぶ! ちゅぶぶぶぶぶぶ!」
「あー! 出る出る出る出る! 出るう!」
 ぶぴゅっ!
「んひゃあン!」
 突然口内に溢れた大量の白濁液に、小春が悲鳴を上げ、逃げかかる。
「小春ちゃん! そのまま、口開けて! お口あーんして!」
「は、はうぅ……はああ……」
 小春は、訳が分からないまま、斜め上を向き、小さな口を精一杯に開いた。
 ぶぴゅ! ぶぴゅ! ぶぴゅ! ぶぴゅぴゅ! どびゅっ!
 肉棒に手を添え、まるで小便器に排尿するような姿勢で、篤が、小春の口に精液を注ぎ込む。
「あ、あはあ……あぶ……あ……んああ……うええ……」
「はああ……ああ、もういいよ。お口の中のミルク、ゴックンしてごらん」
「ん、んぐ……ゴクッ……」
 白い喉を鳴らし、小春が、口の中にたまった泡立つ精液を、嚥下する。
「ん……」
 ねっとりした感触が喉を通過した時、まるで電気にでも触れたような衝撃が、小春の幼い体に走った。
「ん、ん、ん、んっ……!」
 ぴく、ぴく、ぴく、ぴく、と小春の体が震える。
 体内に、快楽の波が走り、それが次第に大きくなっていくのを、小春は感じていた。
「んあ……あああああああああン……っ!」
 びくんっ……!
 篤のザーメンが胃の腑に収まったの時、まるで、強い酒でも呑んだかのような熱い感覚が、全身に広がる。
「ひはああああ……」
 それは、巨大な快楽のうねりとなって、小春を軽い絶頂に導いた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……はひ……お兄ちゃんのミルク……すごい……」
「気持ち良かったかな?」
「……ウン」
 篤の精液に濡れた唇に、はにかむような笑みを浮かべ、小春が肯く。
「もっとボクのミルク、飲みたい?」
「ウ、ウン……お兄ちゃんのミルク、欲しい……」
「いいよ。小春ちゃんにだったら、いくらでもご馳走してあげるね」
 そう言いながら、篤は、小春に見せつけるように、自らのペニスを扱いた。
 たちまち、篤のペニスが力を取り戻していく。
「あはっ……うれしいっ……!」
 小春が、篤の腰に抱き着くようにして、肉棒にむしゃぶりつく。
「ふふふふふ……」
 先程よりもさらに積極的な小春の舌使いに、篤は、満足げな笑みを浮かべた。



 そして、小春は、篤の肉棒を何度も何度も口で射精に導き、ザーメンを美味しそうに啜り飲んだ。



第12話へ

目次へ