2018年11月20日(火)

「『クラバート』とか『千と千尋の神隠し』なんかにある、たくさんいる動物たちの中からお前の愛した相手が変身した動物を見つけろ、っていう試練があるじゃん」
「えーと、この中にはいない、ってのが答えのヤツですよね」
「あれ、単なる意地悪クイズじゃなくて、愛の対象は“よく似た物”では代替がきかないってことを言いたいんだろうね」
「どういうことです?」
「だからさ、人間の心理として、この中から選べって言われたら少しでも似てるのを選ぼうとするじゃない。なのにそうしない。仮に愛する相手に似た個体がいたとしても、似ているという理由ではそれを選ばない。これってつまり愛する相手の唯一性を強調してるってことだと思うんだよ」
「ご主人様はたまに突拍子もなくロマンチックなこと言い出しますねえ」

2018年11月9日(金)

「あー、コーヒー飲みたいなあ」
「胃を悪くして以来、控えてるんでしたっけ?」
「うん。でも無性に飲みたくなる。しょうがないからカフェインレスのコーヒー飲んでるけど」
「それじゃダメなんですか?」
「ダメってわけじゃないけど……これだけ控えてるんだから、飲んだ時にはすごく効きそうな気がするんだよね」
「さあ、それはどうでしょう……?」