フリーのエロテキストライター巽ヒロヲのページ
「『鉄血のオルフェンズ』でラフタが死んでしまったことにかなりの衝撃を受けつつ、この件にこんなに衝撃を受けてる自分の感受性はオッサンになってもまだ枯れてなかったんだなあと少し安心したりした」
「それはこのお話の作り手の皆さんがすごかったからでは?」
「――そうだね」
「Google翻訳アプリで『魔女の宅急便』のDVDパッケージを撮ったら下のスクショみたいになって“よく御存知で……”ってなった」
「もう固有名詞として認識されてるんですねえ」
「でも、作品知らない人は“Kikiはどっから来たんだよ”ってなるだろうなあ。ちなみに、当たり前と言えば当たり前だけど、Google翻訳サイトでも同じ結果になった」
「でしょうね。同じ人が翻訳してるようなもんですし」
「ちなみに“魔女の宅配便”で翻訳してもらったら“Witch's courier”ってなったけどね」
「『D&D4e』のプレイヤーをやったよ」
「どんなシナリオだったんです?」
「いや、敵の魔法的な罠にはまって現代日本に無理やり送り込まれた挙句、車に轢き殺されそうになったんだけどさ」
「すごい展開ですね」
「訳の分からない世界に送り込まれたこともそうなんだけど、超常的なパワーがいっさい使えなくなったのは心細かったな~。もちろん、途中から使えるようにはなったんだけど」
「でも、そういう不安な気持ちとかを含めてPCと感情を共有できるのがTRPGの醍醐味の一つですよね」
「そうそう。――まあ、100%共有したりすると『クトゥルフ神話TRPG』とかやってらんないけどね」
「“パワーワード”って言葉を見るたびに、“いまD&Dの話してる?”っていう間違った反応をしてしまう」
「確かにそれは高確率で間違った反応ですね」
「何か今日メチャクチャ寒かったんだけど」
「すごい寒波が来てるみたいですね」
「ちょっと前まで春みたいな陽気だったから油断してた……」
「エロゲの企画を考える時、冬は外でするのが難しいから、どうしても作中の時期を夏にしがちになるなあ」
「まあ、寒いですもんね」
「露天風呂で体が温まったところで……っていうシチュも捨てがたいけどね」
「現代日本を舞台にして『クトゥルフ神話TRPG』のキーパーをした」
「あ、このシステムだとGMじゃなくてキーパーって言うんですね」
「まあ、やることは同じなんだけどね。にしても、よく考えたら『クトゥルフ』で現代日本を舞台にしたセッションをやったのもキーパーをやったのも初めてかもしれない」
「へえ~。まあ、最近は『D&D』ばっかりやってましたもんね」
「そうなんだよね。だからすごく新鮮な感じだったなあ。オレ自身はすごく楽しめたけど……でも、シナリオをもっと練り込んで作ればよかった」
「今後の課題ですね」
「江戸川乱歩の『パノラマ島綺譚』を青空文庫で読了した」
「え、まだ読んだことなかったんですか」
「いや、子供の頃に朝日ソノラマ版『鉄腕アトム』の中で盛大にネタバレされて以来、つい敬遠してたんだよね」
「昔はあんまりネタバレに厳しくなかったですもんねー」
「なので、ネタバレされてたお話の骨子については特に衝撃は受けなかったんだけど……でもまあ、もしネタバレを読んでなかったとしても、何しろ90年くらい前の話だから、どうしても陳腐に感じちゃってたろうなあ」
「90年ですかー。けど、当時としてはショッキングだったんでしょうねえ」
「今となってはその陳腐さ――と言うとアレだけど、レトロなところにむしろ独特の味を感じるんだけどね」
「もう古典になっちゃってるって感じですか」
「そうそう。ただ、主人公とヒロイン――と言っていいかどうか分からないんだけど、大富豪と入れ替わった貧乏小説家と、その大富豪の奥さんの関係は興味深かったなあ。特にその主人公がヒロインを絞殺するシーンは、ポルノ以上にポルノだったよ。すげーエロかった」
「新年からまた物騒なお話ですねえ……」