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Diary
クニ子の日記




2012年9月29日(土)
「久しぶりに『ブラック・ジャック』を読むと、BJの新たなムチャクチャっぷりを発見できて楽しいね」
「そういうもんですか」
「子供のころは、BJがすごく大人に見えたんだよね。でも、今になると、BJの大人になりきれてないところとかが分かってきてさ。でも、そういうところが格好いいんだよなあ」
「なるほど。確かに、あの人はすごく子供っぽい我の通し方をすることがありますよね」
「それもしょっちゅうね。こっちは年を取るとともにどんどん常識に沈んで窒息していくわけだけど、こういうマンガを読むと息継ぎしたような気持になるんだよ」



2012年9月22日(土)
「昨日……いや、日付的には今日でいいのか。『タモリ倶楽部』で、睾丸を打つのなぜ痛いのかって話をやってた」
「うぅ、セクハラ……にしても、相変わらずフリーダムな内容ですねえ」
「ちなみに、あの独特の痛みは、睾丸を上方向に引っ張る筋肉が、内臓を下方向に引っ張るからなんだって。確かにあれ、内臓系の痛みだよね」
「いやその、私にはぜんぜん分からないんですけど」



2012年9月13日(木)
「モスのスパカツバーガー食べ損ねた……」
「西日本の方だとまだ売ってるみたいですよ」
「いや、さすがにそこまでして食べたいわけじゃないけど。でも、一回くらいは食べてみたかったなあ」



2012年9月9日(日)
「遅ればせながら『みつどもえ【第12巻】』購入!」
「嬉しそうですね」
「そりゃまあ、一時はどうなることかと思ったからねえ……。ところで、巻頭カラーの212卵生のエピソードなんだけどさ」
「さっそく語りモード突入ですか」
「オタクだからな。それはさておき、おがちん、どうしてこのエピソードで泣き出しちゃったんだろうな」
「そりゃあ、えーと、ふたばちゃんと佐藤くんがあんまり仲良しだから、それが悔しくてじゃないですか?」
「うん、まあ、オレも最初はそう思ったんだけどさ、それって、あのクラスではあまりにも自明なことじゃん。おがちんだってそこは分かってるわけでしょ」
「それはそうですけど」
「そもそもおがちんは佐藤を独占したくておっかけしてるわけじゃないよね。121卵生のエピソードでも、“ライバルと切磋琢磨し合いながら愛というものはきれいに磨かれていくものなのよ…”って、全裸でモノローグしてたし」
「えーと、裸なのはイメージ映像だからだと思うんですけど」
「全裸イメージは、あれがおがちんのまぎれもない本音であることの象徴だと思う。で、このお話でおがちんはふたばのSSS隊入隊まで許可しちゃうんだぜ。ここまで懐が深く、しかもふたばと佐藤の仲を百も承知のおがちんが、212卵生で泣いちゃったのはどうしてなのか?」
「不意打ちだったからじゃないですかねえ」
「それもあると思う。って言うか、不意打ちゆえに、おがちんはあの場面でふたばに嫉妬しちゃったんだと思うんだよね」
「だから泣いちゃったと?」
「と言うより、嫉妬した自分自身が情けなくて泣いちゃったんじゃないかなあ、と思うんだよ。嫉妬って言うのは、純粋な愛じゃない。その暗黒面を体現しているのが詩織ちゃんでしょ。一方おがちんは、自らの裡に生じた嫉妬心が許せなくて、それで泣いちゃったんじゃないかなあ、と思った次第」
「まあ、実際はどうなんでしょうねえ」
「それは誰にも分からないけど、でも、こういうことを考えるのは楽しいなあ」



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