あとがき
どもども、『ARAHABAKI』、どうにか完結いたしました。
さて、今回のお話ですが、「ハサミを投げて戦う女の子が書きたくて書いた話」です。
まあ、それだけでは文字通りお話にならないので、いろいろと肉付けしてみました。
特に今回は視点によってフォントの色を変える、という実験をしてみました。これまで、本として出版される小説と同じように書く、というのを縛りにしてきたわけですが、部分的にその制約を緩めてみたわけです。
小説としては邪道なのかなあ、と思いますが、読みやすくなったのだったら成功かな、とも思います。読者様のご意見をうかがいたいところです。
内容面に関しては、かなり『ひぐらし』の影響を受けてるかなあ、と思います。雪合戦や遊園地での“勝負”とか、そこらへんが顕著ですね。フォント色を変えるのも、『ひぐらし』にはありましたし……何よりも、お付き合いしている女の子が殺人鬼じゃないかとか、自分を殺すんじゃないかとか、そういうサスペンス的要素が共通してますね(汗)。
ただ、どうも主人公の時任覚がそういう点でニブくできてるせいか、あまり恐い感じには仕上がらなかったです。
そう、本当は、このお話、もっともっともっともっと恐い話にしたかったんです。でも、やはり恐い話って難しいですねー。いや、どんな種類のお話であれ、読者様の感情に訴えるお話って難しいですが。
ところで、この『ARAHABAKI』ですけど、エロシーン少ないですよね(汗)。
多少の工夫をすれば、もう少しエッチい展開にできたような気もするので、ちょっとここらへんは反省しています。
もしかすると、副業でずーっとエロテキストのお仕事の手伝いをしてるので、その反動なのかも……。
と言いつつも、副業では書かない(書けない)ようなジャンルのエロ小説を書きたいなあ、と考えたりしている自分であります。次のお話は、そんなふうな感じのものにしたいですね。
てなわけで、今後ともよろしくお付き合いいただければ幸いです。ではでは。