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あとがき
というわけで、『聖魔王国の予言』、目出度く完結であります♪
この「触手ファンタジー」ですが、念頭にあったのは『SF超次元伝説ラル』でも『魔道都市アスタロト』でもなくて、何と『グイン・サーガ』だったりします。
『グイン・サーガ』、ご存知でしょうか? ちなみにエロ小説ではありません。全百巻完結をうたってる長編ヒロイック・ファンタジーです。中学時代からですから、かれこれ15年くらいの付き合いになります。
ただ、私、作者の栗本薫と決定的にキャラの趣味が違うらしいんですね。作者ひいきのアルド・ナリスやイシュトヴァーンが、私は物凄く嫌いなのです。これだけの嫌悪の情をかきたてるんだから、やっぱ栗本先生スゲえや、ってな感想を抱くくらいです。それなんで、最近の『グイン・サーガ』、読むのが少々ツラくなってたりなってなかったり。
そういう訳で、本編のダニル君は、私の中では「ナリスとイシュトのヤなとこを足して2で割ったヤツ」ということになってます。
上記のような関係もあって、今回、キャラの好き嫌いが作品に悪い影響を与えてるかもしれません。ダニルのファンの人、いたらごめんなさい。
あと、触手モノってことでも、割と受けつけない人、多かったんじゃないかなあ、などと思っています。まあ、触手が書きたかったんで触手書いた訳ですから、反省のしようがないんですが。
触手って、「一人でできる輪姦」だと思うんですよね。
私は、どういうわけか(たとえエロでも)登場人物には相手だけを一途に想って欲しい、などと考えてしまうんですが、輪姦は本質的にソレが無理ですわな。でも、輪姦特有のエロなとこは書きたい。
触手はそのジレンマを解消するための文学的装置なわけです。
などと、分かったような分からないようなことを述べつつ、おしまいにいたしますです。
ではでは〜♪