あとがき
というわけで、『えくすちぇんじ!』、無事完結いたしました!
久しぶりに、エロシーンを順次つなげていく形でお話を作れて、嬉しかったです。格闘シーンも盛り込むことができたし♪
ただ、格闘シーンに関しては、いろいろと調べながら書いたので、出来についてはちょっと自信ナシだったりいたします。もともとシロートなんだから書かなきゃいいんですが……でも書いちゃうんですよねえ。
それはそれとして、架空の古武術“葛城流柔拳術”についてあれこれと考えるのは楽しかったです。やっぱ、技の名前とか考えるのって、燃えますね。それが実際に使えるようなものかどうかはともかく(笑)。
さて、ネタばらしをいたしますと、副題の「Dual Face Children」は、それぞれ二面性を持つ四人のキャラたちのことでもあるんですが、もっと直接的には「両面宿儺」をムリヤリ英語に訳したものです。
なんで「宿儺」が「Children」やねん、というツッコミが聞こえてきますが、これは意訳ということで(笑)。もともと「スクナ」ってのがどういう意味でつけられた名前なのかは分からないそうなので、「年が少ない=子供」というように曲解してみました。
この両面宿儺、プロローグでも触れましたとおり、『日本書紀』に登場する怪人であります。背中合わせに二人の人間がくっついたような、かなり妖怪チックなヒトです。当時の飛騨で朝廷勢力に反抗していた集団のリーダーが二人いたことの反映では、なんてことが言われてます。恐らく実戦においても背中合わせにしてガンガン戦ってたんじゃないかな〜、なんて思って、“葛城流”の核として取り入れてみました。
ところで、両面宿儺って、『日本書紀』では悪役なんですが、ご当地では英雄神として神社とかに祭られているんだそうです。大和朝廷と先住民族、どっちが悪者とか正義とか、単純には言えないのでしょうが、こういうところは大らかでいいなあ、と思ってしまいます。
なお、朝廷に反抗していた先住民族たちは、「土蜘蛛」なんていうこれまた妖怪チックな名前で呼ばれてましたが、クモも両面宿儺と同様、八本脚なんですよね。そんなことに奇妙な符号を感じてしまっている自分ですが、ま、これは多分偶然でしょう。
余談ですが、「知巳」と「朱美」の「知」と「朱」という文字は、それぞれ「蜘蛛」という漢字の右側からとりました。
お話の内容についてちょっと申しますと、前半は朱美の暴走、後半は彩乃の淫乱さ(!)に引っ張られてお話ができあがりました。本当は奈々の魅力も前面に出したかったんですが(ロリ顔巨乳だし)、この二人の前にはかすんでしまいましたね。残念。
で、終わってみるとハーレムエンドでした。これは、BBSでいただいた意見にかなり影響されています。
もともと私は、(エンディングとしてはともかく)ハーレム的展開って苦手なんです。男が何人もの女性に色目使ってると、やっぱ感情移入しにくいんですよ。『うる星やつら』の諸星あたるとか、あんま好きなキャラじゃないですし。
それはそれとして、可愛い女のコは何人でも登場させたいという欲求もありまして、こんな話をでっち上げてみたわけです。
入れ替わりものは、確かに妄想しててもコーフンするんですが、いざ書くとなると難しいですね。そもそも、例えば朱美の体に宿った知巳を、なんて呼べばいいのか。まずそこからつまづきました。読んでいても、ややこしいところ、あったんじゃないかな〜、と反省しております。
ともあれ、少しでもお読みいただいた方の気に入ったシーン(例によって、特にHシーン)なんかありますと、嬉しいです♪
というわけでこのへんで。ではでは〜!