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Diary
クニ子の日記




2010年7月25日(日)
『最低のオリ』管理人の彩雲11型さまからの暑中見舞いをアップさせていただきました」
「ありがとうございました!」
「ところで、『借りぐらしのアリエッティ』観てきたよ」
「では、例によってネタバレ感想お願いします」

『借りぐらしのアリエッティ』ネタバレ感想
 えー、冒頭から、またもやメインキャストのセリフが棒読みで「何度同じこと言わせんだこのバカ」と心の中で軽く罵り声を上げてしまいました。
 何ですかね。最近のスタジオジブリには、主役級少年はセリフを棒読みしなくてはいけないルールとかあるんですかね。まあ、いつものごとく他のキャストも軒並み本職の声優ではなかったわけですが、それほど違和感は覚えなかったです。いや、むしろ、ヒロインの小人少女、アリエッティは活発な感じが出てて良かったです。でも、人間側の主人公である翔くんは大根でした。ホント、何とかしてくださいよ。
 この翔くん、小人のアリエッティ一家が床下に住む古いお屋敷に、心臓の手術前の静養のために訪れた病弱な少年なわけですが、まったくもって作中ではいらんことしいです。コンニャロの無思慮な行動は、アリエッティ達の生活を脅かし、結局は小人一家を転宅に追い込んでしまいます。はっきり言って、観賞中、自分はこいつにずーっとストレスを感じてました。ただ、彼が「両親の愛情の希薄な家庭で育つ病弱なまだ12歳の男の子」であること思えば、そのトンパチぶりもだいぶ割り引いて考えられるわけです。ですが、私、この子が12歳だということに、観てる間、ぜんぜん気付けませんでした。だって、声を当ててるのが声変わりしてる17歳の男の子なんですから。少なくとも中学生くらいだと思いましたよ。
 そもそも翔くんは、性格が複雑なわりに無口で、演じるのがすごく難しい役どころだと思うんです。もともとは、おとなしく素直な子でありながら、家庭事情や病気のせいで、たまに、妙にシニカルなことを言ってしまう。そして、感情をむやみに表に出したりはしないけど、実はかなりのロマンチスト。そんな子だから、アリエッティとの別れの際に、「君は僕の心臓の一部だ」なんてことを恥ずかしげもなく口走っちゃうんでしょう。でもオレ、こういうの嫌いじゃないぜ。……きちんと、声の演技で表現してくれればですけどね。私自身の反感がバイアスになってるのかもしれませんけど、翔くんのセリフは、すごく「脚本に言わされてる」って感じがしました。
 あと、アリエッティ一家の直接的な脅威であるところの、家政婦のハルさんなんですけど、彼女、どうして小人を捕まえることに執着してるんですかね。「人間が小人を発見したら捕獲しようとするもの」というのは、ある意味でお約束なんですが、ハルさんを「憎めないオバサン」とする演出ばかりが目立って、根本的な動機がよく分からなかったです。かつて目撃した小人を衆目に晒すことで、自分が見間違いをしていたのではなかったことを証明したかったのか、「ドロボウ」である小人をとっちめたかったのか、実は俗物で小人によるショウビジネス展開を考えていたのか、はっきり言ってよく分かりませんでした。
 この点は、スルーすることのできない、作品の根幹に関わることのような気がするんです。人間と小人の関係性というテーマに直結する問題なんですから。もっと言うなら、この物語のテーマは、「人間は小人の存在を受容する精神的余裕を保つべきである」ということだと思います。こうやって言葉にしてみると本当に無粋なんですが、だからこそ、94分もの時間をかけた映像作品にしてるわけで、それをもっと意識して丁寧に作ってほしかったような気がします。
 小人を見かけたような気がするけど、見間違いだったかもしれない。クッキーや角砂糖が減っているようだけど、気のせいかもしれない。そんな、認識の曖昧さのスキマに、小人や妖精や幽霊は住んでいます。何もかもはっきりさせようという、曖昧さを許容できない余裕の無さは、小人をどこかへ追いやってしまうのです。「小人に使ってもらえるかどうかは分からないけど、ドールハウスを準備しておこう」という、余裕のある気持ちは、大げさに言うなら、世界に対する謙虚さでもあります。全てを認識下・支配下に置きたい、というのは人のサガであり、科学文明の推進力でもあるのですが、あらゆる欲求については「足るを知る」ことが大事であり、それは知的好奇心の分野においても同様です。そんなテーマに対するカウンターとしてのハルさんの内面を、もっと掘り下げて描写してもよかったような気がしました。一方で、彼女の行動に関する描写は過多だったような気もします。そこらへんのバランスって難しいんでしょうけど……。
 一方、アリエッティの“借りぐらし”、すなわち人間の作った諸々を利用しての小人生活は、非常にいきいきと描写されていて、その点はさすがという感じがしました。食事シーンに定評のあるスタジオジブリなわけですが、今回は、それのみでなく、小人が生きていくこと全般が、楽しく描かれていたと思います。特に、ハーブティーなんかの雫の表面張力の描写は、「ああ、彼らは“小さな人”なんだなあ」と実感させてくれました。他にも、カメラワークや音響などが、小人の認識する世界と人間の認識する世界のスケールの違いを表していて、純粋にアニメーションとして観ていて面白かったです。特にアリエッティの父親であるポッドさんの「頼れる親父っぷり」は素晴らしかったですね。豆電球や粘着テープを駆使しての“借り”っぷりは、もっともっと観ていたかったです。
 それはそれとして、小人一家の暮らしに関して「クッキーや角砂糖については借りても返すあてがないだろうに……」と観ながらずっと思っていた自分は、世塵で心の汚れてしまった大人だと思います。やっぱりジブリアニメは子供のためのものですね。




2010年7月19日(月)
「せっかくカレンダー通り休めたのに、ずっと頭痛だった……」
「夏風邪ですか?」
「そんな感じ。クーラーとか、使いすぎてるせいかなあ」
「かもしれませんね」
「なのに、寝る直前になって直ってるところがムカツク。これじゃ、ついつい夜更かししちゃうじゃないか」
「自分の体調に逆ギレしないでくださいよ」
「逆ギレって表現もどうかと思うけど……最近、“理不尽にキレること”を逆ギレって言ってるような気がするなあ」



2010年10月18日(日)
「ご主人様、また新しいキーボード買ったんですか?」
「うん」
「って、前のも充分使えるじゃないですか。って言うか、けっこうお気に入りでしたよね」
「そうなんだけど、これ、ドイツ製なんだぜ」
「理由になってないですよ」
「まあ、その、たまにはPC関係の買い物したいなー、と思って……でも、新しくマシンを組むヒマとかもないしで……」
「買い物自体が目的になっちゃってるんですね」



2010年7月17日(土)
「『ソードワールド2.0』のマスターをした」
「例によってボス戦がヌルかったとかですか?」
「いやまあ、自分が思ってたほどじゃなかったけど緊張感があってよかったんじゃないかな。ただ、もう少し戦略とかきちんと立ててればもっと戦闘が盛り上がったような気がするけど」
「なるほど。『2.0』は無印ソードワールドに比べてモンスター側でいろいろ準備すれば面白いコンボ技とかできそうですもんね」
「そういうこと」



2010年7月14日(水)
「ふと台所のカレンダーを見たら4月だった……」
「…………」



2010年7月10日(火)
「ギリシア神話のヘーラーって、ちょっといじればけっこう強力な萌えキャラになるんじゃないかな」
「ヘーラーって、あのゼウスの奥さんのですか?」
「うん。だって彼女、ゼウスにとっては姉でもあり妹でもあり、さらには1年に1回カナトスの泉で若返ったりするんだぞ。ハーレム系主人公の浮気三昧にいちいち過剰に反応する年を取らないロリ系幼妻に脳内変換すればヤキモチ焼きも可愛いもんじゃないか。正ヒロインのポジションだぞ」
「ゼウスの浮気相手に対するいろいろな仕打ちを考えるとどうかとおもいますけどねえ」
「まあ、確かに、ゼウス本人を責めるんでなく、浮気相手に矛先を向けるのはちょっとマイナスだけど、そこら辺は上手く誤魔化す方向で」



2010年7月5日(月)
「録画したのを観たけど、アニメ『みつどもえ』がイイ出来で嬉しい」
「セリフが声になると、何というか、かなり破壊力ありますよね。ハムスターの名前とか」
「きちんとチクビって言え。それはそれとして、OPがけっこう中毒性が高くて困ってるんだけど」



2010年7月4日(日)
「またボス戦がヌルいセッションをしてしまった」
「もはや定番ですね」



2010年7月3日(土)
『赤の遺言』(解答編)アップしましたー」
「お疲れ様です。2週連続更新ってすごい久しぶりですね」
「まあ、このシリーズは解答編のアップが遅れると俺の方がプレッシャーに耐えられなくてね……」
「意外と線が細いんですねえ」
「だって、BBSで読者様にバッチリ正解とか書かれちゃったら凹むじゃないか」



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