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Diary
クニ子の日記




2007年8月31日(金)
「仕事が早く終わったんで、マイケル・ムーアの映画『シッコ』を観てきたよ」
「では、感想の方をどうぞ」

『シッコ』ネタバレ感想
 チケット売り場で売り子のおねーさんに「マイケル・ムーアのシッコ」と注文するのはちょっとした羞恥プレイだったことはさておき、映画としては面白い作品でした。
 内容としては、アメリカの医療保険制度が孕む矛盾や問題、そして不公正を暴く、というお堅いものなのですが、随所に挿入されるギャグ、全体を通して貫かれているユーモア、そして小気味のいいテンポの編集によって、観る人を飽きさせないつくりになっていました。個人的には、前作の『華氏911』よりもさらに観やすく面白くなっていたと思います。
 アメリカでは6人に1人が貧困のために医療保険に加入できないということ。もし医療保険に加入していてもなかなか必要な医療が受けられないこと。被保険者への医療を制限して利潤を追求することに保険会社が躍起になっていること。そんな保険会社からの献金への見返りに政治家たちがクソのような法案を通していること。それらの事実をただ羅列するだけでは、観客の心に響く映画にはならないと思います。そこに、笑いと涙というエンタテイメント性があってこそ、映画の主張することは観る人の魂にまで届くのでしょう。そういう意味で、直接的には無関係である非アメリカ人の私が「ちょ、アメの医療制度ヒドスwww」と観ている間に何度も思わされた点を考えても、この映画はドキュメンタリー作品として成功していると思いました。
 さて、この映画の中では、アメリカの医療制度と比較するために、カナダ、フランス、イギリス、果てはキューバ(ここらへんのチョイスがいかにもムーア監督らしい皮肉ですがキューバが医療立国を目指していることも事実だそうです)の医療制度を紹介します。いずれも、無料で手厚い医療が受けられる夢のような国、という描き方です。この点について、ネット上のレビューなどを見ると、カナダの医療制度は予算面で破綻しかかってるし、“フランスにおける非常に高い税金や、イギリスにおいて資金削減により病院の倒産や医師の出国が相次いでいる(Wikipedia『シッコ』より)”のに、そのことに言及しないのは恣意的でありおかしい、との意見もあるようです。私は何度も主張するようにポルノ解禁以外には政治的定見の無い人間なので「ウヨ必死だなwwwww」とか煽るつもりはありません。まあ、ある意味では仰るとおりかもな、と思います。
 ただし、何かを主張する上で完全な客観など担保できるはずも無く、またその必要も無い、というのが、私の考えです。一切の恣意を廃し、神のごとき視点で特定の事象を語ることはまず不可能であり、そして映画を撮る上でそれに近付こうという努力は作品をつまらなくさせる行為と同義かと思います。
 面白くなければ伝わりません。正しいだけではダメです。面白ければ嘘でもいい、となるとフィクションになってしまいますが、何かを面白く主張するためには適度な(←便利な言葉ですが)誇張や省略はやむをえないとも思うのです。その誇張や省略は、作品を観た各々が理性と思索と調査によって修正すべきであるでしょう。なのに、ドキュメンタリーは完璧な客観性を持つべきだ、なんて主張、「おぼこ娘みたいなこと言ってんじゃねえよ奥さん。アンタも本当は楽しんでんだろう?」って感じです。
 ところで、作品のユーモアを演出する上で、ムーア監督の体型が非常にプラスになっていると思ったのは私だけでしょうか。



2007年8月30日(木)
「KIKU様のサイト『悶々劇場』にリンクを貼らせていただきました」
「今後ともよろしくです」



2007年8月29日(水)
「今日は涼しくて助かったなあ」
「もう夏も終わりなんですかねー」
「油断してると残暑にやられるけどな」



2007年8月28日(火)
「今夜は皆既月食のはずだったんだけど、曇ってて見えない……」
「残念でしたね」
「まあ、月食は見たことあるからいいけどさ……。いつか、皆既日食を見てみたいもんだ」
「関東地方だと、2035年9月2日に見ることができるそうですよ」
「28年後か……まだ生きてるとは思うけど……うーん」



2007年8月27日(月)
「部屋のエントロピーを心持ち下げてみた」
「普通に掃除したって言ってくださいよ」
「いやー、この程度で掃除を名乗るのもおこがましいかな、と……」
「まあ、確かにそうですけどね」



2007年8月26日(日)
「『うみねこのなく頃に』を読了〜」
「たしかに、プレイって言うより読了って感じですよね」
「選択肢無しのサウンドノベルだからね。というわけで、ネタバレ感想です」

『うみねこのなく頃に』ネタバレ感想
 友人とよく話すのですが、昨今の推理小説って、とてもメタ要素が強いジャンルだと思うんです。
 つまり、推理小説は、自らが推理小説であることを前提としてストーリーを展開させ、謎を提示し、探偵役の推理を開陳させるという、そういうのがスタンダードなわけで。
 で、前作の『ひぐらしのなく頃に』もそうだったんですが、この『うみねこのなく頃に』は、そんな無視できないメタ的要素を逆手に取った、推理小説の鬼子みたいな存在のように思えるんです。何しろ、ジャケットの裏や販促ポスターなんかは、全力でこの『うみねこのなく頃に』が、“いわゆる王道ミステリーではない”ということを主張してるんで。その一方で、本作には「絶望的な謎とそれに立ち向かう探偵役」という推理小説の醍醐味がふんだんに盛り込まれております。なんか、「あたし、別にミステリーじゃないんだから。勘違いしないでよね!」と心にもないことを言ってるツンデレ娘のようで、是が非でもデレさせてやりてえ、とか考えてしまいます。
 まあ、『ひぐらしのなく頃に』でも、正統派ミステリーの基準からするとガンガン反則技をかましてくれたわけで、はたして“人間とトリック”だけで説明がつくかどうかは断言が難しいんですが……やはり、“人間とトリック”で片付けてみたいですね。
 一方、物語の中において、この“人間とトリック”に対立する存在が、黄金の魔女ベアトリーチェです。作中で起こった事件は人間に不可能な犯罪であり、全てはこの魔女の仕業、としてしまえば、まあ、確かに説明は簡単です。ですが、ミステリー好きの端くれとしては、魔女をかたくなに否定しようとする主人公の戦人(これで“ばとら”という読みはさすがにやりすぎの感はありますが)くんに感情移入してしまいます。ただ、単純に否定してしまうには惜しいほど、魔女ベアトリーチェの立ち絵がすげー可愛いんですよ。あのお姿を見たときには、自分も魔女の仕業派に転向してしまいそうになりました。
 さて、自分には推理センスがないので、作中で提示された謎については系統だった推理はできませんでした。そんなわけで、早々に公式サイトの掲示板なんかを覗いてしまったんですが、やっぱ皆さんすごいですねー。「チェーン錠のトリックは一度切断したものを瞬間接着剤等でくっつけたのではないか」とか、「遺体に刺さっていたアイスピック状の武器は弾痕を隠すためではないか」との推理には、はたと膝を打ってしまいました。それに派生して今思いついたんですが、チェーン錠は、輪の一つが形状記憶合金だったかもしれないなあ、と、今考えました。
 どうも、解決編が出るのはまだまだ先のようですので、本作についても長く楽しめそうです。次回作を楽しみに待ちたいと思います。




2007年8月25日(土)
『出たとこロマンサー』第七章をアップしました」
「お疲れ様です」



2007年8月23日(金)
「今年は何かやたらとセミの死骸が転がってるような気がする」
「毎年こんなじゃありませんでしたっけ?」
「それはそうと、昔読んだ本に“セミは昆虫の中でも美味い部類に入る”みたいな記述があったんだけど……」
「少なくとも、道端に落ちているのを食べるのはいかがなものかと」



2007年8月23日(木)
「今日は涼しかったんで助かったなあ」
「期待したほど雨は降りませんでしたけどね」



2007年8月22日(水)
「熱帯夜で眠りが浅いせいか、仕事中、とても眠い」
「熱帯夜でなくても、夜更かしのしすぎで眠かったりしますよね」
「うん」



2007年8月21日(火)
「なんとか頑張って『どきどき魔女神判』をクリアしたんだけど、目当てのエンドには行けなかった……」
「けっこう条件が厳しそうですね」
「実はやりこみゲーを目指してるみたいだからねー。にしても、自分の場合、やりこむにはやっぱり魔女バトルがネックだなあ」



2007年8月20日(月)
「攻略途中だった『どきどき魔女神判』を再開したんだけど、ラスボスが倒せない……」
「ご主人様、アクション苦手ですもんねえ」
「どーせ、ああいうゲームなんだし、この魔女バトルはスキップできるようにしてほしかったなあ」



2007年8月19日(日)
「コミケ行ってエロ同人誌を大量に購入してきた」
「確かに、大量という言葉が一番似合う冊数ですね」
「あるいは大漁もしくは大猟かな? まあ、それはともかく、例によって2時に起きて4時に現地着、というスケジュールだったんだけど、すでに東館側の人出はハンパじゃなかったよ」
「いつもの風景のような気がしますけど?」
「いや、それにしても多かったような気がする。去年の冬に比べて、入場時間が大幅に遅くなっちゃってたしね。その上、入場してからのルート取りも間違えて、2つほど戦果を逃してしまったよ」
「なるほどー」
「ああ、あと、水分補給のために比較的大き目の水筒を持ってったんだけど、やっぱり荷物になったなあ。その上、氷をたくさん入れていったらなかなか溶けなくて、かえって飲む量が少なくなっちゃったよ」
「いろいろ噛み合わない部分があったんですねえ」
「まあ、その反省も込めて日記に書いておこうと思ってね。夏は早めに会場に行って、それから水筒についてはもう少し考え直したほうがいい、と。あと、ルートの方もきちんと考えた方がいいね。オレが回るような外周サークルは、比較的、商品点数の多いところなんで、列は長いけど商品がなくなるのは遅い。だから、思い切って後回しにしたほうがいいぞ! ただし、帰りは遅くなるけどな!」
「誰に言ってるんですか」
「未来の自分だよ。ああ、あと、マク■ナルドの朝メニューのマック●リドルは、口に合わなかったからもう注文するなよ!
「それくらい覚えておきましょうよ……って、美味しくなかったんですか?」
「メイプルシロップの染み込んだパンケーキとソーセージの組み合わせっていうのはちょっとねえ……完全に予想外の味だったんだよ。できれば、ポスターか何かにそういうものだってことを書いておいてほしかったなあ」



2007年8月18日(土)
「気温が30℃いかないって、こんなに涼しいことだったのかー」
「でも、明日からまた暑くなるみたいですよ」
「困る! コミケなのに!」



2007年8月17日(金)
「夜更かしした上におかしまで食べてしまった……」
「絵に描いたような自堕落ですねえ」



2007年8月16日(木)
「しかしまあ、暑いな」
「暑いですね」
「と、書いてる今現在、ちょっと地震で揺れてるんだが、あんまり暑いんで部屋の外に避難する気になれないぞ」
「それはいかがなものでしょう」



2007年8月15日(水)
「棒巨大掲示板の泣ける話系のまとめブログ見て涙腺決壊した」
「あれですか。オジさんになって涙もろくなってきたと」
「いや、子供の頃から泣き虫だったけどね」



2007年8月14日(火)
「“プリクラ”と“ブラクラ”って、字面が似てない?」
「似てるかもしれませんけど、あんまりボケに応用できない感じですね」



2007年8月13日(月)
「『ホームページ・ビルダー』を起動させるとPCのファンが音をたてて回転するんだけど、知恵熱が出るほど難しいソフトなのかな?」
「さあ?」



2007年8月12日(日)
「縄吉様のサイト『縄吉の羞恥責め』にリンクを貼らせていただきました」
「今後ともよろしくです」
「さて、話は変わるんだが映画『トランスフォーマー』を観てきた」
「では、例によってネタバレ感想ですね」

『トランスフォーマー』ネタバレ感想
 まず初めにお断りしておきますと、自分は『トランスフォーマー』のアニメにもオモチャにも特に思い入れを抱いておりません。ですので、元のアニメやオモチャとどう違う、という点については、まったく関知せず視聴いたしました。あと、観る前に、友人から「あの『アルマゲドン』や『パール・ハーバー』の監督の作品だが大丈夫なのか?」との忠告をいただき、ある程度の覚悟を決めて映画館に赴いたことも告白しておきます。
 さて、そんな自分の第一印象は、ストーリー展開が妙に大雑把だなあ、ということでした。スピーディーに展開するのはいいんですが、各エピソードが何となくバラバラな感じで、お話を追っていくのに若干の不便さを感じました。大して複雑なストーリーでなかったから良かったといえば良かったんですが、ディセプティコン(=デストロン軍団)の暗号の解読とか、謎の組織セクター7のエピソードとか、主人公のサム君の自宅を舞台としたオートボット(=サイバトロン戦士)の皆さんのアメリカンコメディーとかは、もっとシェイプアップした方がよかったと思います。そして、その分、サム君と彼の乗車にしてトランスフォーマーであるバンブルビー(=バンブル)の交流をもっと濃密にすべきだったような気がします。というのは、サム君にとってはバンブルビーは初めてのマイカーなので執着して当然なのですが、バンブルビーがラストでサム君の乗車であり続けたいと言う場面に違和感を覚えたのです。どっちかと言うと、ヒロインのミカエラさんと一緒に頑張ってましたから……。サム君がバンブルビーの手入れを熱心にしたり、何らかの脅威に対して必死にバンブルビーを庇う、というシーンが欲しかったです。
 ただ、そういうストーリー的なところよりも、本作の魅力はトランスフォーマーの皆さんの変形と戦闘にあると思います。(何か最近、オレの感想ってこんなパターンばかりだな。)
 さて、問題の変形なのですが、これはかなりカッコよかったと思いました。車両や航空機などが無数のパーツに分解され、数秒のうちに再構成されて人間型のロボットになる各変形シーンは、かなり燃えましたです。ロボット時のプロポーションも、マッチョな感じで好感が持てました。駆動部があちこち剥き出しなのが少々の不安感を煽りますが、かえってメカメカしくて面白いと思いましたです。
 また、戦闘シーンについても、動きが滑らかな上に迫力も充分で、お腹にズシンと響く感じでした。特に、ハイウェイ上での、変形しながら路面を滑るように移動しつつバトル、という場面が印象に残っています。あと、これは個人的に非常に重要だと思ったのですが、オプティマスプライム(=コンボイ)が変形後にきちんと見得を切ってくれたのが嬉しかったです。やはり、戦うロボットは戦闘前にきちんとポーズを取らないとカッコよくありません。
 戦闘といえば、米軍の兵器が画面上にふんだんに出てきたのも印象的でした。善玉ロボットと軍人さんが協力し合って悪玉ロボットと戦う、という展開は、アメリカならではと言っていいかもしれません。なお、ネットやパンフの情報によりますと、米軍や国防省はこの映画にかなり協力的で、最新鋭戦闘機ロッキード・マーティンF-22ラプターを1時間2万5000ドルで貸し出してあげたりしたそうです。太っ腹ですね。ちなみに、劇中においてラプターはそれなりに活躍したものの、スタースクリームに文字通り蹴散らされてました。
 というわけで、総括としては、確かにストーリー面では「ああ、あの『アルマゲドン』の人の映画だなー」と思いましたが(『パール・ハーバー』は未見)、監督の仕事以外のところで楽しんだので問題無し、といった感じになるかと思います。
 ところで、些細なことですが、劇場で買ったパンフレットには、登場トランスフォーマー一覧らしきものが全く載ってませんでした。いったい何の映画のつもりなのかと、猛省を促したいところです。




2007年8月11日(土)
『出たとこロマンサー』第六章をアップしました」
「お疲れ様です」



2007年8月10日(金)
「ラムステーキを焼こうとしたら、肉をフライパンに入れるときに油を跳ねさせちゃって、左手に点々とヤケドをしてしまった」
「慣れないことするからですよ」
「こんなに苦労したのに、結局ステーキの方は生焼けな感じだった。うーん、ただ肉を焼くだけなのに難しいなあ」



2007年8月9日(木)
「朝は、今日は早寝しよう、って思うんだけど、結局は夜更かししちゃうんだよなあ」
「しちゃってますね。現在進行形で」



2007年8月8日(水)
「もうエアコン無しの生活なんて考えられない状態だ」
「いいじゃないですか。ガンガン使いましょうよ」
「でも、オレが子供の頃はエアコンが珍しかったんだよねー。自宅の中には全然なくて、カークーラーだけが唯一の冷房だったなあ」
「今からすると信じられないですねえ」



2007年8月7日(火)
「仕事してて今が西暦何年なのか度忘れしている自分に焦った」
「…………」



2007年8月6日(月)
「マックでマックポークを食べてみた」
「どうでしたか?」
“ガーリックとブラックペッパーの効いたソース”がウリらしいんだけど……肉がブタだけに生姜焼きみたいな味だと思ったよ」
「えーと、ご主人様が味音痴だという可能性は?」
「否定できないね」



2007年8月5日(日)
「今日は1日寝ていようかとも思ったんだけど、暑くて半日で目が覚めたよ」
「うーん、結果的にはそれでよかったような……でも、エアコンつければよかったんじゃないですか?」
「いや、タイマー設定になってて、つけても30分で切れちゃってさあ」
「タイマー設定を直せばよかったじゃないですか」
「それに気付いた時には完全に目が覚めてたんだよ」



2007年8月4日(土)
「見事なまでに午前様でしたね」
「TRPGやってカードゲームやってファミレスでダベってたらそういう時間になっちゃったんだよ」
「ある意味、お酒無しで朝までダベることができるなんてすごいような気もしますけど」
「逆に、呑んでたら途中で寝ちゃったろうなあ」



2007年8月3日(金)
「何となくチキンカレーを食べたくなったんで作ってみた」
「久しぶりですね」
「いつも同じじゃつまらないから、今回は隠し味にすりおろしたトマトを入れてみたよ」
「どうでした?」
「うーん、隠し味だから、露骨にトマトって感じにはならなかったなあ」



2007年8月2日(木)
「夕飯食べたんだけど、何となく物足りないなあ……」
「って、もう夜中なんですから自重してください」



2007年8月1日(水)
「食パンの賞味期限ってけっこう短いんだな」
「古いのを買っちゃったんじゃないんですか?」
「どっちにしろ、焼いて食えばだいじょうぶだよな」
「…………」



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